Matsuken 2024年01月27日 カード20 いいね0

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単語カード

  • ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば
    ただ有明の 月ぞ残れる
  • 思ひわび さても命は あるものを
    憂きに堪へぬは 涙なりけり
  • 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る
    山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる
  • 長らへば またこのごろや しのばれむ
    憂しと見し世ぞ 今は恋しき
  • 夜もすがら 物思ふころは 明けやらで
    閨のひまさへ つれなかりけり
  • 嘆けとて 月やは物を 思はする
    かこち顔なる わが涙かな
  • 村雨の 露もまだ干ぬ 真木の葉に
    霧立ちのぼる 秋の夕暮れ
  • 難波江の 蘆のかりねの ひとよゆゑ
    身を尽くしてや 恋ひわたるべき
  • 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば
    忍ぶることの 弱りもぞする
  • 見せばやな 雄島の海人の 袖だにも
    濡れにぞ濡れし 色は変はらず
  • きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに
    衣かたしき ひとりかも寝む
  • わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の
    人こそ知らね かわく間もなし
  • 世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ
    海人の小舟の 綱手かなしも
  • み吉野の 山の秋風 さよ更けて
    ふるさと寒く 衣打つなり
  • おほけなく 憂き世の民に おほふかな
    わが立つ杣に 墨染の袖
  • 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで
    ふりゆくものは わが身なりけり
  • 来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに
    焼くや藻塩の 身もこがれつつ
  • 風そよぐ 楢の小川の 夕暮は
    御禊ぞ夏の しるしなりける
  • 人も惜し 人も恨めし あぢきなく
    世を思ふゆゑに 物思ふ身は
  • 百敷や 古き軒端の しのぶにも
    なほ余りある 昔なりけり
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