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古文【花山天皇の出家】現代語訳
古文【花山天皇の出家】現代語訳
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寿司
2025年06月03日
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次の帝、花山院の天皇と申しき。冷泉院第一の皇子なり。御母、贈皇后宮懐子と申す。
次の帝は花山院天皇と申しました。冷泉院の第一皇子です。御母君は贈皇后宮懐子と申します。
永観二年八月二十八日、位につかせ給ふ。御年十七。
永観二年八月二十八日、ご即位なさりました。御年は十七歳。
寛和二年丙戌六月二十二日の夜、あさましく候ひしことは、人にも知らせさせ給はで、みそかに花山寺におはしまして、御出家入道せさせ給へりしこそ。御年十九。
寛和二年丙戌の年の六月二十二日の夜に、驚きあきれるばかりでございましたことは、人にも知らせることもなさらないで、こっそり花山寺にお出ましになってご出家・入道なさってしまったことでした。御年は、十九歳。
世を保たせ給ふこと二年。そののち、二十二年おはしましき。
世をお納めになること二年。その後、二十二年はご存命でいらっしゃった。
あはれなることは、おりおはしましける夜は藤壺の上の御局の小戸より出でさせ給ひけるに、有明の月のいみじく明かかりければ、
しみじみと心痛みますことは花山天皇が退位なさった夜は藤壺の上の御局の小戸からお出ましになられたところ、有明の月がとても明るかったので、
「顕証にこそありけれ。いかがすべからむ。」
花山天皇が「(あまりに明るくて)人目に立ちすぎるなぁ。どのようにするのが良いだろうか。」
と仰せられけるを、
とおっしゃったところ、
「さりとて、とまらせ給ふべきやう侍らず。神璽・宝剣わたり給ひぬるには。」
「そうかといってと留まりなさあることができる方法はございません。(なにしろ)神璽と宝剣が(皇太子の方へ)お渡りになってしまったからには。」
と粟田殿の騒がし申し給ひけるは、まだ帝出でさせおはしまさざりける先に、手づからとりて、春宮の御方にわたし奉り給ひてければ、帰り入らせ給はむことはあるまじく思して、しか申させ給ひけるとぞ。
と、粟田殿がせきたて申し上げなさったのは、まだ帝がお出ましにならなかった前に、(粟田殿が)自分の手で(神璽・宝剣を)取って、皇太子のところにお移し申し上げになってしまったので、花山天皇がお帰りになるようなことはあってならないと粟田殿はお思いになってそのように申し上げなさったと聞いた。
さやけき影を、まばゆく思し召しつるほどに、月の顔にむら雲のかかりて、少し暗がりゆきければ、
花山天皇が明るい月の光を気が引けることとお思いになっていたうちに、月の表面にむら雲がかかって、少し暗くなっていったので、
「わが出家は成就するなりけり。」
「私の出家は、上手くいくのだなぁ。」
と仰せられて、歩み出でさせ給ふほどに、弘徽殿の女御の御文の、日ごろ破り残して御身も放たず御覧じけるを思し召し出でて、
と(花山天皇は)おっしゃって、歩き出しなさるときに、弘徽殿の女御の御手紙で、普段破り捨てずに残しておいて、肌見放さずご覧になっていたお手紙をお思い出しなさって、
「しばし。」
とて、取りに入りおはしましけるほどぞかし、粟田殿の、
「少し待て。」とおっしゃって、(その手紙を)取りにお入りに行かれた時のことだった、粟田殿が、
「いかにかくは思し召しならせおはしましぬるぞ。ただ今過ぎば、おのづから障りも出でまうで来なむ。」
「どうしてこのように(未練がましく)お思いになられてしまうのか。ただいま(の機会が)過ぎたら、自然と(ご出家に)師匠も出てまいるだろう。」
と、そら泣きし給ひけるは。
と、嘘泣きをなさったのは。
花山寺におはしましつきて、御髪下ろさせ給ひて後にぞ、粟田殿は、
(花山天皇が)花山寺にご到着になって、ご剃髪なされたのちに、粟田殿は、
「まかり出でて、大臣にも、変はらぬ姿、いま一度見え、かくと案内申して、必ず参り侍らむ。」
「ご退出申し上げまして、(父の)大臣にも、(出家前の)変わらない姿をもう一度見せ、こうこうと事情を申し上げて必ず戻って参りましょう。」
と申し給ひければ、
天皇と申し上げましたところ、
「我をば謀るなりけり。」
(花山天皇は)「私を騙したのだなぁ。」
とてこそ泣かせ給ひけれ。あはれに悲しきことなりな。日ごろ、よく、
とおっしゃってお泣きになったのであった。お気の毒で悲しいことですよ。(粟田殿は)常日頃、よく、
「御弟子にて候はむ。」
「(自分も出家して、あなたの)お弟子としてお仕え申し上げましょう。」
と契りて、すかし申し給ひけむがおそろしさよ。
と約束して、お騙し申し上げなさったとかいうことの恐ろしさよ。
東三条殿は、もしさることやし給ふ
東三条殿はもしかして(粟田殿が、)そのようなことをなさるのではないか
と危ふさに、さるべくおとなしき人々、なにがしかがしといふいみじき源氏の武者たちをこそ、御送りに添へられたりけれ。
という心配から、相応に分別がある人々や、なにがしだれそれという有名な源氏の武者たちを、(花山天皇の)お見送り(の護衛)として添えられたということだ。
京のほどは隠れて、堤の辺よりぞうち出で参りける。
京の(市中の)うちは隠れて、(鴨川の)堤のあたりから姿をあらわし参りました。
寺などにては、もし、おして人などやなし奉るとて、一尺ばかりの刀どもを抜きかけてぞまもり申しける。
寺などでは、もしや無理やり人などが(粟田殿を)出家させ申し上げるのではないかということで、一尺ほどの刀を(手に手に)抜きかけて見張られたということだ。
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