人類学 民族

単語カード

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• ベネティクト・アンダーソン

  『想像の共同体：ナショナリズムの起源と流行』　
• 同化論

  アメリカで発達。　近代国家で近代化、そして同化が進めば、言語の違いや身体的特徴、文化の違い等の差異によって衝突すること、差別することもなくなる。差異をなくすことで差別をなくす。移民国家アメリカの考え方。ここにはマイノリティがマジョリティの文化に同化していくべきだという前提がある
• バルトの民族と文化の関係考察

  パキスタンのパターン人に関する調査から、客観的な文化の差よりもコミュニティの境界を維持するための主観的な帰属意識、民族意識こそが民族の核心。
• 道具論

  コーエンが提唱　民族意識とは集団が共通の利益を追求するために組織化されたもの。固定的ではなく意識的に操作される。構築主義の立場。こっちが学問的理解では有力視されるも欠陥もある。
• 原初論

  ギアツが提唱民族意識とは利害とは関係なく血縁や親近感に基づく「原初的紐帯（ちゅうたい）」とも呼ぶべき非合理的な感情によって生まれる。親族、祖先、宗教、言語、風俗などに対する愛着。
• 『想像の共同体、ナショナリズムの起源と流行』

  　近代ナショナリズムの起源に関する研究、インドネシア研究
  国民とは想像の政治共同体だと定義。王朝秩序の破壊とともに生まれたため、国民は主権を持つとされる。国民主義の想像力を可能にしたのは印刷、出版技術に代表される「出版資本主義」の力だと分析。
  インドネシアが独立する過程でインドネシアは一つの民族だとされた。実際には200以上の民族集団でインドネシアという呼称自体存在しなかった。
• nation

  ①国民国家を構成する国民　②国民国家　③国民国家の中の多数派民族
• nationalism

  国民国家を指向する思想で、国家を中心とする国粋主義、国家主義、全体主義と被支配民族による独立運動、、民族主義、少数民族の独立、分離運動とがある
• エスニシティ　＠

  日本語では民族を指す言葉だが、近代に構築されたnation民族概念とは意識的に区別される。1950年代にアメリカの人種や移民問題の過程で使われるようになり、国民国家の中の下位集団をさすことが多い。
  他から分化される共通の文化的アイデンティティを持つ社会集合。文化的アイデンティティに関連するため、個人の意識によって規定され変動しうる
• 創られた伝統

  ホブズボウムによる
  今日伝統だと思われているものの多く近代化とナショナリズムの中で創られているものだと指摘。タータンチェックのキルトとバグパイプなどが創造されスコットランドのナショナリズムが起こった。日本のイエ制度。文化に偽物と本物を明確に分ける本質主義的考えを含む

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