ログ― 2022年11月15日 カード15 いいね0

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単語カード

  • マーガレット・ミード
    アメリカの人類学者で女性として、ジェンダー問題に取り組んだ。欧米の社会で見られる若者の思春期的な性向は普遍的なものか検証したサモアの思春期で有名。ニューギニアでのジェンダー研究を経て、「男性と女性」などを執筆し男らしさや女らしさの規範は文化によって異なり、ジェンダーは構築されたものであることを明らかにした。ミードの研究はフェミニズムにも影響を与える。
  • セクシュアリティ
    性的行為、やそれに関するもの、しぐさ、服装等も含む要素
  • 性肯定社会と性否定社会
    性肯定社会 南ポリネシアのマンガイア社会 性に奔放で様々な人と関係を持ち、快楽のために性交をする。

    性否定社会 ニューギニアのマヌス社会、ミードの研究。性交は罪であり恥であると教えられ、性についての抑圧がある。ニューギニアにも多く存在。
    月経や産血を穢れとみなし女性を穢れた存在とみる。女性には処女性が重んじられる。中世西欧キリスト、イスラーム社会にある傾向。
  • 1970年代オートナー、ロサルドのジェンダー論
    オートナーは女性に関する世界に共通する普遍的な二項対立図式を作成。女性=自然的 男性=文化的(人為的)が多くの社会でみられ、それゆえ、女性の普遍的劣位性がみられる。

    ロサルドはオートナーを引き継ぎ男性を公的、女性を家庭的という二項対立がみられることを訴えた。

    しかし家庭的vs公的の対立図式は西洋的で普遍性がない。また女性が自然的だという根拠が出産に関わることという主張は結局、生物的な違いからジェンダーギャップが生まれることを肯定してしまっていると批判される。これ以降、生物的違いとジェンダーとの間に普遍的な関係があるとは言えず、ジェンダーは構築されたものだという見方が一般的になる。
  • ヌアー社会
    英人類学者エヴァンズによって考察される。ウシ30頭を送った人が夫になる。それは女性でも構わない(女性婚)。夫になる予定だった亡くなった人でも構わない。名前を引き継いで親戚が代わりの夫になる。(亡霊婚)
  • トロブリアンド諸島の家族
    母系社会であり、父親には子供に対して遺伝的なつながりは認められていない。しかし父親には子供を成育する義務がもとめられ、子供は父方の親族集団で育てられる。子供が成人すると父方の親族集団を離れ、母方の親族集団の遺産を引き継ぐために戻る。
  • 遺伝的父親と社会的父親
    ジェニターとぺイター
  • 遺伝的母親と社会的母親
    ジェニトリクスとメイター
  • 〈子供〉の誕生
    アリエスの著書
    中世社会では、子供と大人は区別されていなかったということを指摘。近代化の過程で子供と大人は区別され、子供は家族によって愛され、保護されるべきとの価値観が広がる
  • 戸籍制度
    明治期に作られた日本における家族単位での国家への登録制度。妻が夫の戸籍に入り、夫の姓を名乗るものとなった。共通の祖先で本家の天皇家と分家としての我々。国民統合に利用された。明治期以前は地域ごとに異なり、関東には長女が家を継ぐ習慣、関西には末子が家を継ぐ習慣が存在した。
  • 核家族
    米人類学者マードックが提唱。男女の夫婦とその子どもがあらゆる家族関係の最小単位であると考えられた。しかし、インドのなやーる社会に見られるように、この最小単位は普遍的に重要な社会の単位として見られているとは限らない。
  • リネージとクラン
    明確に系譜をたどることのできる集団をリネージ、同じ祖先をもつと考えられる集団をクランという。
  • 出自理論
    親族集団の理論の一つ。出自という関係によって、出自集団に所属する資格、成員権が与えられる
    父系出自、母系出自、双系出自がある。
  • 縁組理論
    親族理論の一つ。レヴィ=ストロースのインセストタブー(近親相姦の禁止)の説明がもとになる。
    インセストタブーを集団間の女性の交換のシステムだと考える。男性はある集団に固定的に属し、女性が様々な集団を移動する構造。父と娘が結婚した場合、娘であると同時に妻となるような、家族内の役割の混乱を防ぐために女性は異なる集団に交換されていくという説明もできる。
  • レヴィレート婚 @
    夫の死後、未亡人が、夫の兄弟の一人と再婚する婚姻形態。
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