HIJJY 2024年08月17日 カード72 いいね0

その他

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単語カード

  • D2遮断作用には薬剤性の不快気分がある
  • セルフスティグマとは
    当事者本人が抱くスティグマのこと
  • clinical insightとは
    専門家による治療の視点からの病識のこと ・①何らかの変化があり精神疾患に基づくと考える、②治療に従う、③精神病症状を認識できる、の3要素が主に専門家の視点で治療の面から評価されるものであり、clinical insight(臨床面での病識)と呼称されるようになっているようです。
  • (参)cognitive insightとは
    従来のClinical insightは、治療や疾患に関する患者の認識についての質(認識の医療的な妥当性)を扱いますが、Cognitive insightの概念では、自身の精神活動をモニタリングする能力やメタ認知的な視点に焦点を当てています。cognitive(認知) insight(洞察力)
  • 統合失調症について認知機能リハビリテーションの効果量は大きい
    ×  効果はあるが、それほど大きくはない
  • 統合失調症について、家族心理教育による再発防止効果は明らかではない
    × ・統合失調症の家族心理教育を行うことで、家族の批判的傾向や過剰な感情的な巻き込まれが改善することによって、再発率が減少するといわれています。
  • 抗精神病薬治療群は未治療群よりも死亡リスクが低い
    ○ 抗精神病薬の投与による身体的な死亡リスクより、未治療による自殺のリスクなどが高いと覚える
  • 統合失調症の平均寿命が10年以上短い原因の一つして体重増加、糖脂質代謝異常がある
  • 統合失調症の薬物療法における体重増加・糖脂質代謝障害が関係している原因の受容体
    セロトニン5-HT2C
  • 統合失調症の薬物療法における体重増加・糖脂質代謝障害について、未服薬の段階では糖尿病のリスクは一般人と同等である
    × 抗精神病薬使用以前からインスリン抵抗性や糖尿病リスクは上昇するため、そもそもの統合失調症患者における遺伝因子や生活習慣の関連があるようです。
  • 残遺型統合失調症では認知症が存在しない
    ○ 診断基準にある
  • 残遺型統合失調症では、陰性症状が支配的である
  • 残遺型統合失調症の診断基準では慢性的な抑うつを認めることが必要である
    × 診断基準に含まれない
  • 残遺型統合失調症の診断基準において、少なくともどれくらい妄想が減弱している必要があるか
    少なくとも1年間
  • 残遺型統合失調症の診断基準では、過去に明確な精神病エピソードが1回以上ある
  • 残遺型統合失調症の診断基準(ICD-10)
    統合失調症の「陰性」症状が支配的であること。すなわち、精神運動の緩慢、活動性の低下、感情鈍麻、受動性と自発性欠如、会話量とその内容の貧困、表情、視線、声の抑揚そして身振りによる非言語的なコミュニケーションの乏しさ、自己管理と社会的遂行能力の低下。 統合失調症の診断基準を満たすような、はっきりした精神病エピソードが少なくとも1回は存在した証拠があること。 少なくとも1年間は、妄想や幻覚のような多彩な症状が、その頻度や重症度において極めて軽微であるか、かなり減弱しており、かつ「陰性」の統合失調症症候群も存在していること。 認知症や他の脳器質性疾患および障害が存在せず、陰性の障害を説明するのに十分なほどの慢性の抑うつや施設症(institutionalism)が認められないこと。
  • 幻覚について、外界の近くに誘発され、これと並行して、同一の感覚領域に生じる幻覚を機能幻覚という
    ○ 例えば何かを見たときに、それに関連する音が幻覚として聞こえる場合
  • 統合失調症では死後脳でグルタミン酸系の低下が認められる
    ○ 統合失調症においてグルタミン酸系の低下が見られる理由は、グルタミン酸仮説に基づいています。この仮説は、統合失調症の症状がグルタミン酸の作用が弱まることで生じると考えています。 グルタミン酸は、興奮性の神経伝達物質です。これらの細胞間の信号伝達はグルタミン酸を介して行われます。グルタミン酸の作用が低下すると、これらの神経伝達機能に障害が生じ、統合失調症の症状が現れるとされています。 具体的には、フェンサイクリジン(PCP)などの薬物がグルタミン酸の受容体であるNMDA受容体をブロックすることで、統合失調症に似た症状を引き起こすことが知られています。このことから、統合失調症ではグルタミン酸の作用が不十分であることが症状の一因であると考えられているのです。
  • 喫煙は抗精神病薬の作用を増強する
    × オランザピンなどは減弱させる
  • SSRIは抗精神病薬の副作用を増強させやすい
    ○ o セロトニン系は、ドパミン系に対して抑制的な作用をもつ。(SSRIを抗精神病薬と併用すると、さらにドパミンを低下させ副作用を増強させたり、セロトニン症候群などを引き起こしやすい)
  • カルバマゼピンは、抗精神病薬の作用や副作用を増強させる
    × 減弱させる。(肝代謝を促進させるため)(喫煙とカルバマゼピンは効果を減弱させると覚える)
  • QT延長に「禁忌」の向精神薬
    1、エスシタロプラム 2、三環系、四環系抗うつ薬のうちクロミプラミン(アナフラニール)、イミプラミン(トフラニール) 3、定型抗精神病薬のうちクロルプロマジン、ハロペリドール、 フェノチアジン  レクサプロ+古い三環系四環系抗うつ薬+抗精神病薬と覚える
  •  緊張病で起こる命令自動は解離性障害でも見られる
    ○ 解離性障害や催眠でも見られる
  • 抗NMDA受容体抗体脳炎での卵巣奇形腫、性上皮腫を合併する割合
    30-40%
  • 抗NMDA受容体抗体脳炎では特徴的な髄液所見により診断が確定できる
    × 髄液所見は軽微である(オリゴグローナルバンドは間違い?)
  • 抗NMDA受容体抗体脳炎は抗体検査により早期発見が可能である
    × 時間がかかるので、抗体検査の結果を待つと治療が遅れるとされる
  • 抗NMDA受容体抗体脳炎は神経病理学的には神経細胞死などの気質的障害は少ない
  • 抗NMDA受容体抗体脳炎は重篤な症状を呈しても後遺症を残さないことが珍しくない
    ○ (気質的障害が少ないからと覚える)
  • Szの剖検による死因で最も多い疾患
    心筋梗塞
  • 抗精神病薬の総投与量が増えるとQT時間が延長しやすい
  • QT延長症候群のリスクファクターとして高カリウム血症がある
    ×(ひっかけ)低カリウム血症がある
  • Szの剖検による死因が特定できない症例では糖脂質代謝の合併が多い
  • 感応性妄想性障害について、他者から孤立した家族で生じやすい
  • 還納性妄想性障害について、感応の対象から分離しても症状が持続することが多い。
    × 通常は両者が分離されると消退する。
  • 統合失調症の15年後の長期転機について、最も多いものと少ないもの(完全/不全)(再発型/非再発型)である
    最も多いのは不全寛解、再発型(48%)である。多くは中途半端に回復して再発すると覚える 最も少ないのは不全寛解・非再発型
  • 悪性症候群の基準にはミオグロビン尿が含まれる
    ×
  • 悪性症候群のLevensonの基準
    大症状(発熱、筋強剛、CK上昇)小症状(頻脈、意識障害、血圧異常、発汗、呼吸促迫、白血球増加) で大症状3つまたは、大症状2つ+小症状4つで診断 
  • 急性一過性精神病について、通常は1ヶ月以内に完全回復する
    × 通常は2−3ヶ月かかる
  • 初発の精神病性障害において、抗精神病薬は少なくともどれくらい継続することが推奨されるか
    少なくとも1年間
  • 実態意識性とは何か
    「暗闇に壁がある」「(見えないのに)自分の後ろに誰かがいる」などの感覚要素なしに存在がわかる意識性の錯誤
  • 統合失調症様障害について、好発する世代は
    青年や若年成人に多い
  • 統合失調症様障害について、性差は
    男性:女性=5:1
  • 統合失調症様障害について、症状の持続期間
    急性期症状の1か月を含み、少なくとも6か月以上持続すれば統合失調症、持続期間が6か月未満の場合は統合失調症様障害、1か月未満の場合は短期精神病性障害となります。
  • 統合失調症様障害は統合失調症に比して抗精神病薬が反応しにくい
    × 反応しやすい
  • 統合失調症様障害は統合失調症に比して気分障害の家族歴が多く見られる
  • 統合失調感情障害について、治療法は
    抗精神病薬+気分安定薬(リチウム、バルプロ酸など)
  • 統合失調感情障害について、病気のエピソードが統合失調症、うつ病、躁病エピソードの診断基準をともに満たさないときにつけられる
  • 統合失調感情障害について、特に躁病型優位の場合の予後は良い
    ○ 通常完全寛解し、欠陥状態になるのは極めて稀
  • 統合失調感情障害について、障害持続期間中に、気分エピソードをお伴わない2週間以上の妄想や幻覚が出現しなければならない
  • リスペリドンの代謝酵素
    CYP2D6
  • リスペリドンについて、何mgの用量で治療に必要なD2受容体遮断がえらえるか
    1-4mg   6m議場で副作用(特に錐体外路症状の頻度が高くなる) 治療効果は血中濃度に相関する→×
  • リスペリドンについて、錐体外路症状は投与量に依存する
  • リスペリドンについて、体重増加は成人よりも小児において生じやすい
  • リスペリドンはSSRIの使用により血中プロラクチン濃度が上昇する
    ○ SSRIがSYP2D6を阻害することでリスペリドンの血中濃度が上がる
  • 陰性幻覚とは何か
    1. 陰性幻覚:これは、外界の一部だけが見えなくなる現象です。例えば、視野の一部が欠けて見えなくなることがあります。
  • 仮性幻覚とは何か
    幻覚に似ているけれど、感覚性、客観性、実体性、外部空間への定位などの幻覚本来の特徴のいくつかを欠く病的現象です。例えば頭の中で聞こえる声は、外部空間への定位という特徴を欠くので、仮性幻聴です。催眠時に見られるとされます。
  • 経験幻覚とは何か
    経験幻覚は、細部までありありと鮮明な視覚ないし聴覚の複雑な有形幻覚で、過去に同じ体験をしたという確信を伴います。
  • 「両価性」は、統合失調症で認められる陰性症状に該当する。
    ×
  • 「言語新作」は統合失調症で認められる陰性症状に含まれる
    × 言語新作は自分で勝手に新しい語をつくり自分にだけ通じる特別な意味を与えるもの
  • 一般集団と比較して、統合失調症は認知症の頻度が高い
    × Szにおける認知症の出現率については、一般人口と比べて少ないという報告と、同程度という報告がある
  • 統合失調症について、我が国の精神疾患の受診患者の2割を占める
  • 統合失調症について、薬物療法を中断すると1年以内に何割の患者で再発を認めるか
    6割
  • シュナイダーの一級症状(暗記)
    考想化声(「自分が考えている事が声になって聞こえる」) 話しかけと応答の形の幻聴 自分の行動を批評する声の幻聴 身体的被影響体験(体が外的に影響を受けていると感じる) 思考奪取、そのほかの思考への干渉(「考えが抜き取られてしまう」など) 考想伝播(「自分の考えが他者に伝わる」) 妄想知覚(自分の知覚が特別な意味付けがされて確信される」) 感情、欲動、意志の領域におけるさせられ体験(「他人に〜させらる」)や被影響体験のすべて 火星(考想仮声)の影(被影響体験)は幻、電池(考想伝播、妄想知覚)奪われ(思考奪取)させ子(させられ体験)の
  • シュナイダーの一級症状がSzの初診患者に認められるのは何%か
    50%
  • 統合失調症の家族支援と患者支援は同じ担当者が兼ねることが望ましい
    × 余裕がある場合には別々の担当者が担当することが望ましい
  • 統合失調感情障害について、躁病型の予後は良い
  • 統合失調感情障害について、分かれる3つの型
    躁病型、うつ病型、混合型
  • 統合失調感情障害について、うつ病や躁病の診断基準を満たすエピソードがあってもよい
  • 統合失調症の認知機能障害は、統合失調症患者の何%に認められるか
    75% (4人に3人は認知機能障害があると覚える)
  • CP600mg 換算のおおよその抗精神病薬
  • 統合失調症の神経発達障害仮説の根拠として、発症後に脳構造の変化を認める は正しい
    × 発症前から脳構造の変化を認める。
  • 日本において、思春期に見られる精神病様体験(PLE)の頻度は何%か
    15%
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