迂闊 2022年03月13日 カード88 いいね2

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単語カード

  • ほくてつ-なんえん / 志と行動とが相反するたとえ。 801
    北轍南轅 「轍」は車輪の跡。「轅」はかじ棒のことで、車輪のあとは北に向かっているのにかじ棒は南を向いているという意味から。
  • ほしゃ-しんし / お互いに助け合う密接な関係。 802
    輔車脣歯 「輔車」は車の添え木と車の荷台。または、頬の骨と下顎の骨のこと。唇と歯や、頬の骨と下顎の骨のように、互いに助け合うことによって、互いに存続できるような関係をいう言葉。中国の晋がカクの国を攻めるときに、虞の国は晋に通過する許可を出したが、虞の国と互いに助け合う関係にあったカクの国が滅びると、虞の国も滅びたという故事から。「輔車唇歯」とも書く。
  • ぼっこん-りんり / 墨で表現したものが生き生きしているさま。墨の跡がみずみずしいさま。 803
    墨痕淋漓 「墨痕」は墨の跡という意味から、墨で書かれているもののこと。「淋漓」は水などの液体が滴る様子ということから、筆勢がみずみずしいということ。
  • ほふく-しっこう / 膝を床につき、すり足で前に移動すること。 804
    匍匐膝行 「匍匐」は腹を地面に付けて寝そべること。「膝行」は膝を地につけて、するように移動すること。
  • ほんち-すいじゃく / 仏や菩薩が人々を救う一つの手段として、神の姿を借りて現れること。 805
    本地垂迹 仏教と神道を結びつけた考え方で、神道の神は、仏が姿を変えたものであるということから。「本地」は仏や菩薩の本当の姿。「垂迹」は仏や菩薩が様々な姿になって現われるということ。
  • ほんぽう-ふき / なにものにもとらわれることなく、自分の思うままに振る舞うこと。 806
    奔放不羈 「羈」はつなぐという意味で、「不羈」はなにものにも縛られることが無いという意味。
  • まこ-そうよう / 物事が思いのままになること。また、行き届くこと。 807
    麻姑掻痒 「麻姑」は手の爪が鳥のように長い中国の伝説の仙女の名前。「掻痒」は痒いところをかくということ。漢の桓帝の時代、蔡経が「麻姑の爪で背中をかかせたら気持ちが良いにちがいない」と思ったという故事から。
  • まちょう-ほうしょう / 自分の身を犠牲にして、他人のために尽くすこと。 808
    摩頂放踵 「摩」は磨り減る、「頂」は頭頂部、「放」は至る、「踵」はかかとのこと。頭の先から足の踵(かかと)まで磨り減らすほど、他人・周りのために努力するという意味から。
  • まんしん-そうい / 精神的にひどく痛めつけられていること。また、さまざまな病気で苦しんでいること。 809
    満身創痍 「満身」はからだ全体。「創」と「痍」はどちらも傷のこと。
  • まんもく-がいさい / たくさんの人に睨まれること。 810
    万目睚眥 「万目」は多くの人の目という意味から、大勢の人のこと。「睚眥」はにらむこと。
  • まんもく-しょうじょう / 見渡す限り物寂しいさま。 811
    満目蕭条 「満目」は視認できる距離全て。「蕭条」は静かで寂しい様子。
  • まんり-こうし / 美人のこと。 812
    曼理皓歯 「曼理」はきめの細かい肌。「皓歯」は白くて綺麗な歯。
  • むこん-むてい / よりどころがまったくないこと。 813
    無根無蔕 「無根」は根が無いこと、「無蔕」は蔕(へた)がないこと。植物が根付くための根や果実をつけるための蔕がないことから。
  • むざん-むき / まったく恥じることなく悪いことを平気で行うこと。 814
    無慙無愧 「慙」と「愧」はどちらも恥じるという意味で、ともに「無」をつけて恥じることが無いという意味から。
  • むびょう-しんぎん / 大したことはないのに大げさに騒ぎ立てること。 815
    無病呻吟 病気になっているわけではないのに苦しそうにすること。または、取り立てるほどのことでもないのに、大げさに騒ぎ立てること。または、必要以上に嘆息して見せるだけで、真実だとは思えない詩文のたとえ。「呻吟」は苦しんで声を発すること。
  • むびん-ふうかん / 美しい髪のたとえ。 816
    霧鬢風鬟 「霧鬢」は墨のように黒くて美しい髪。「風鬟」は風でなびく美しい髪。
  • むへん-むげ / 広大で限りがなく自由で煩悩のさまたげがない。 817
    無辺無礙 仏教の言葉で、「無辺」はどこまでも広いこと、「無礙」は煩悩にとらわれずに自由なこと。「無辺無碍」とも書く。
  • むよく-てんたん / あっさりしていて欲がなく、物にこだわらないこと。 818
    無欲恬淡 「恬淡」はものに執着せずに、落ち着いていること。「恬淡」は「恬澹」、「恬憺」とも書く。
  • むよ-ねはん / 肉体など形の制約から解放された悟りの境地。 819
    無余涅槃 「無余」は何も残っていないこと。「涅槃」は煩悩を完全に捨て去った悟りの境地のこと。
  • めいき-るこつ / 心に深くきざみこんで忘れないこと。 820
    銘肌鏤骨 「銘肌」は皮膚に刻み込むこと。「鏤骨」は骨に刻み込むこと。肌・骨に刻み込むように、しっかりと記憶して忘れることがないという意味。
  • めいさつ-しゅうごう / 眼力の鋭いこと。 821
    明察秋毫 「秋毫」は秋に生え変わる獣の細い毛のことで、その細い毛さえも見分けることができるという意味から。
  • めいそう-じょうき / 清潔で快適に勉強できる書斎。 822
    明窓浄几 明るい日の光が入る窓と塵一つ無く清潔に保たれている机という意味から。
  • めいぼう-こうし / 美人のたとえ。 823
    明眸皓歯 「明眸」は美しく透き通った瞳のこと。「皓歯」はきれいに並んだ白い歯という意味。楊貴妃の美しさをたたえた言葉。
  • めいろう-かったつ / 明るくほがらかで、小さなことにこだわらないこと。 824
    明朗闊達 「闊達」は些細なことにこだわらず、度量の大きいこと。
  • めんせつ-ていそう / 面と向かって臆することなく争論すること。 825
    面折廷諍 「面折」は面と向かって責めること。「廷諍」は朝廷の君主の前で争論すること。「面折廷争」とも書く。
  • もうこつ-しょうぜん / ひどく恐れおののくさま。 826
    毛骨悚然 「悚然」は恐怖で立ち竦むこと。髪の毛から骨の中まで恐怖を感じるという意味から。
  • もくよく-じょこん / 髪やからだを洗い清めて、けがれを取り除くこと。 827
    沐浴抒溷 「沐浴」は水で髪や体などを洗って身を清めること。「抒溷」はけがれを取り除くこと。
  • もんこう-てんあい / 人が多く集まりくる形容。 828
    門巷填隘 「門巷」は門や門の前にある小道、「填隘」はふさがって狭くなるという意味で、人が多くて道が通れないということから。
  • やう-たいしょう / 兄弟や友人の間柄が大変親密なたとえ。 829
    夜雨対牀 「対牀」は寝床を並べるという意味。夜に雨の音を聞きながら寝床を並べて仲良く眠ることから。
  • ゆうあく-たんしつ / 建物が古いしきたりにかなって作られていることをいう。 830
    黝堊丹漆 異説もあるが、「黝」は青みを帯びた黒色、「堊」は白色、「丹」は赤色、「漆」は黒色または漆塗りのこと。
  • ゆううん-きょうりょう / 空に流れ行く雲と空翔ける竜。能書(優れた筆跡)の形容。 831
    游雲驚竜 「雲」はいろいろなものに変化すること。「竜」は神秘的で、力強く勇ましい動きのこと。素晴らしい筆遣いを雲と竜にたとえたもの。
  • ゆうおう-まいしん / 目的をめざしまっしぐらに突き進むこと。 832
    勇往邁進 「勇往」は意気込んで前に進むこと。「邁進」は気後れすることなく進むこと。
  • ゆうき-りんりん / ものに恐れず勇ましいさま。 833
    勇気凛凛 「凜凜」は勢いが盛んな様子。「凜凜」は「凛凛」とも書く。
  • ゆうずう-むげ / 行動や思考がものにとらわれずのびのびしていること。 834
    融通無礙 「融通」は物事が停滞することなく順調に進むこと。「無礙」は障害になるものがないという意味。「融通無碍」とも書く。
  • ゆうゆう-かんえい / ゆったりとした気持ちで学問や技芸の深い境地を味わう。 835
    優游涵泳 「優游」はゆったりとしているさま。「涵泳」は水に浸り泳ぐ意で、じっくりと味わうこと。
  • よいん-じょうじょう / 音声が鳴り止んでもなお残る響きが、細く長く続くさま。 836
    余韻嫋嫋 または、詩、文、出来事の後に残る風情や余情のたとえ。「余韻」は音が鳴り止んだ後の響き。「嫋嫋」は音が細く長く続くこと。
  • ようきゅう-すいちょう / 羊のかわごろもを着て釣り糸をたれる。隠者の姿をいう。 837
    羊裘垂釣 「羊裘」は羊のかわごろも、「釣」は釣り針のこと。羊のかわごろもを着て釣り糸を垂れることから。
  • ようこん-ろうどん / 荒々しくて道理に反き、また飽くことなく欲張ること。 838
    羊很狼貪 「羊很」は乱暴な羊のように荒々しく、命令に従わずに道理に背くこと。「狼貪」は狼のように欲深くむさぼること。
  • ようし-びたい / いかにもなまめかしく美しい姿。 839
    妖姿媚態 「妖姿」は容姿がなまめかしい、「媚態」は態度や仕草がなまめかしいこと。
  • ようとう-はいび / 人に気に入られるように媚びへつらうさま。 840
    揺頭擺尾 「擺尾」は尾を振ること。川の流れに逆らって泳ぐ魚の動作のことをいい、頭を揺らしながら尾を振るという意味から。「頭を揺らし尾を擺る」とも読む。
  • ようりん-けいじゅ / 人品が卑しくなく高潔で、人並み優れていること。 841
    瑶林瓊樹 「瑶」と「瓊」はどちらも宝石のことで、宝石のように美しい林と樹のこと。高潔なものを美しい林や樹にたとえた言葉。
  • よくい-めいしゅ / 無実の嫌疑をかけられること。 842
    薏苡明珠 「薏苡」は、ハトムギのこと。数珠玉に似た白い種子の穀物。薬用・食用とされる。「明珠」は、宝石のこと。中国後漢の時代、馬援が交趾(今のベトナム)から、薬にするための薏苡の実を車にのせて持ち帰ったところ、薏苡を宝石だと思い込んで天子に讒言(ざんげん)する者もあらわれ、あらぬ嫌疑をかけられたという故事から。
  • よくふ-うく / 翼で包み抱き温める。転じて、慈しむこと、愛撫すること。 843
    翼覆嫗煦 「嫗煦」は暖めて育てること。親鳥が雛や卵を翼で覆って、暖め育てることにたとえた言葉。
  • よゆう-しゃくしゃく / ゆったりと落ち着いて焦らないさま。 844
    余裕綽綽 「余裕」は精神的にゆとりがあって落ち着いていること。「綽綽」は落ち着いていて、慌てることがないこと。
  • らいちん-こうしつ / 友情が深く堅いこと。 845
    雷陳膠漆 「雷陳」は中国後漢の雷義と陳重という人物。「膠漆」は接着剤の膠と漆のこと。膠や漆がかたく張り付くよりも二人の関係は固いと噂されたという故事から。
  • らいてい-ばんきん / 威勢がきわめて大きく防ぎ止めることのできないたとえ。 846
    雷霆万鈞 「雷霆」は雷が轟くこと。「鈞」は重さの単位のことで、「万鈞」は非常に重いこと。
  • らいらい-らくらく / 心が広くて、小さな事に拘らないさま。 847
    磊磊落落 心が大きく小さなことを気にしないという意味の「磊落」を重ねて強調した言葉。
  • らくえい-ひんぷん / 散る花びらが乱れ舞うさま。 848
    落英繽紛 「落英」は散り落ちる花びらのこと、「繽紛」は乱れ散ること。
  • らくせい-かせき / 人の危難につけ込んでさらに痛めつけることをいう。 849
    落穽下石 「穽」は落とし穴のこと。落とし穴に落ちた人を狙って石を落とすという意味から。
  • らっか-ろうぜき / 落ちた花びらなどが入り乱れ散らかっているさま。また、女性に乱暴を働くこと。 850
    落花狼藉 「落花」は花が散ること。「狼藉」は狼が草を敷いて寝た後の散らかっている様子のこと。
  • らんう-じゅうすう / 無能の者が才能のあるよう見せかけること。また、実力もないのに、分以上の位にいること。 851
    濫竽充数 「濫」はみだりに、でまかせにの意。「竽」は笛のこと。「濫竽」は無茶苦茶に笛を吹くこと。「充数」は必要な数を満たす意。
  • らんさい-ぎょくせつ / 賢人や美人などの死をいう。 852
    蘭摧玉折 蘭の花が散り、玉が砕けるという意味。出典の「蘭摧玉折と為(な)るとも、蕭敷艾栄(しょうふがいえい)とは作(な)らず」は、ただ漠然と生きるよりも、潔く死ぬ方が本望であるという意味。
  • らんしょう-ほうしゅう / 賢才が集まり来るたとえ。 853
    鸞翔鳳集 「鸞」は鳳凰に似ている伝説の霊鳥のこと。「鳳」は伝説の霊鳥の鳳凰のこと。賢者や英雄などのすぐれた人を「鸞」と「鳳」にたとえもので、それらが飛来するという意味から。
  • らんぼう-ろうぜき / 荒々しい振る舞いや無法な行為をすること。 854
    乱暴狼藉 どちらも法に背くような穏やかでない行動をすること。「狼藉」の本来の意味は狼が草を敷いて寝た後の散らかっている様子のことだが、ここでは荒々しい振る舞いという意味。似ている意味のものを重ねて強調した言葉。
  • りくとう-さんりゃく / 中国の有名な兵法書である『りくとう』と『さんりゃく』のこと。 855
    六韜三略 または、兵法の極意などのこと。「六韜」は文・武・竜・虎・豹・犬の六巻があり、周の太公望呂尚の作とされている。「三略」は上巻、中巻、下巻の三巻があり、前漢の黄石公の作とされている。「韜」は剣袋や弓袋のこと、「略」は作戦や計略のこと。
  • りくりょく-きょうしん / 物事を一致協力して行うこと。 856
    戮力協心 「戮」と「協」はどちらも合わせるという意味。
  • りくりょく-どうしん / 心を一つにして力を合わせ一致協力すること。 857
    勠力同心 「戮力」は力を合わせる、「同心」は心を合わせること。
  • りゅうかん-りんり / 汗が体中から流れ出て、したたり落ちること。 858
    流汗淋漓 「流汗」は汗が流れること、「淋漓」は滴り落ちる様子。
  • りゅうきん-しゃくせき / 厳しい暑さのたとえ。 859
    流金鑠石 「鑠」は溶かすという意味から、熱さや火力のたとえ。十個の太陽が同時に昇って金属や石を全て溶かしたという古代中国の伝説から。
  • りゅうげん-ひご / 確かな根拠のないいいかげんなうわさ。 860
    流言蜚語 「流言」と「蜚語」はどちらも世の中に飛び交うでたらめな話という意味。「流言飛語」とも書く。
  • りょうき-ばっこ / 後漢のりょうきは朝廷で驕り高ぶり「ばっこ将軍」と呼ばれた。 861
    梁冀跋扈 「梁冀」は後漢の時代の大将軍の名前。「跋扈」は魚を捕らえるための罠の竹垣を魚が飛び越えて逃げ出すということから、好き勝手に振る舞うこと。横暴な振る舞いをしていた大将軍の梁冀は、八歳の質帝に「跋扈将軍」とあだ名をつけられたことに怒り、梁冀は質帝を毒殺したという故事から。
  • りょうぎん-こしょう / 同類は相応じ従うということ。 862
    竜吟虎嘯 または、人の歌声や音が響き渡ること。「竜吟」は竜が鳴くこと、「虎嘯」は虎が吠えることで、竜が鳴けば雲が生まれ、虎が吠えれば風が生まれるといわれる。
  • りょうこ-そうはく / 強い者同士が激しく戦うこと。 863
    竜虎相搏 竜と虎が戦うという意味。
  • りょうじょう-こし / 世に威勢を示し、意気が盛んなこと。 864
    竜驤虎視 竜は空に躍り上がり、虎は獲物を睨むという意味から。
  • りょうじょう-こはく / 強い者同士が激しく戦うこと。 865
    竜攘虎搏 「攘」は払うこと。「搏」は殴ること。竜が払い、虎が殴るということで、竜と虎が激しい戦いをするという意味から。
  • りょうじょう-りんしん / 首を高く上げて竜のように上り、きりんが勢いよく振るい立つように、威力や勢力の盛んなたとえ。 866
    竜驤麟振 「竜」と「麟」は竜と麒麟のことで、どちらも伝説上の生物のこと。
  • りょうとう-げきしゅ / 風流を楽しむ舟のこと。 867
    竜頭鷁首 「鷁」は中国の想像上の水鳥で、強風の中でも難なく飛ぶことができるので、水難避けとされている。竜や鷁の頭の彫り物を船首に飾りつけた二艘で一対の船で、平安時代から室町時代に祭礼や宮中の行事、貴族の水遊びなどで使われていたとされている。「竜」は「りゅう」、首は「す」とも読む。
  • りょうばん-こきょ / 険しい地勢。攻めるのに困難で守るのに便利な地勢。 868
    竜蟠虎踞 または、文章に勢いがあること。「竜蟠」は竜がとぐろをまいてじっとしていること。「虎踞」は虎がうずくまってじっとしていること。「竜盤虎踞」とも書く。
  • りんう-そうせい / 恵みを与えること。また、民を苦しみから救う人のこと。 869
    霖雨蒼生 「霖雨」は長く降り続く雨という意味から、恵みの雨、恩恵という意味。「蒼生」は草木が生い茂るという意味から、人民という意味。
  • りんかく-ほうし / 非常にまれにしか存在しないもののたとえ。 870
    麟角鳳嘴 伝説上の霊獣の麒麟の角と、鳳凰の嘴という意味から。
  • りんかん-いっしん / 建築が新しくなり、壮大で美麗なことの形容。 871
    輪奐一新 「輪奐」は大きく美しい建物のこと。
  • りんろう-しゅぎょく / 非常に美しい玉。優れた人物や美しい詩文のたとえ。 872
    琳琅珠玉 「琳琅」は美しい宝石や詩文のこと。
  • りんろう-まんもく / 美しいもの、素晴らしいものが満ち溢れていることのたとえ。 873
    琳琅満目 「琳琅」は美しい宝石や詩文のこと。「琳琅目に満つ」とも読む。
  • るる-めんめん / 話が長くてくどいこと。 874
    縷縷綿綿 「縷縷」は糸のように細く長いこと。「綿綿」は休みなく続くこと。
  • れいけん-せきちょ / 書画の小片。絹や紙のきれはし。 875
    零絹尺楮 「零」と「尺」はどちらも少しという意味。「零絹」は布の小さな切れ端のこと。「尺楮」は紙の切れ端のこと。「楮」は和紙の原料に使われる植物。
  • れいじょう-いたい / あかざの杖となめし皮の帯。質素なことの形容。 876
    藜杖韋帯 「藜杖」はあかざの杖、「韋帯」はなめし皮の帯のことで、どちらも質素なものという意味から。
  • れっし-じゅんめい / 道理の通った正しい行いをする人は名誉のために命をかける。 877
    烈士徇名 「烈士」は正しい信念を持った義理堅い人のこと。「徇」は一つのことに身を捧げるという意味。
  • れんべい-じしょく / 大勢が行動をともにして、一斉に職を辞すること。 878
    聯袂辞職 「聯袂」は”たもとを連ねる”という意味から、大勢の人が一緒に行動すること。「連袂辞職」とも書く。
  • れんぺき-ひりん / 二人の客が同時に来るのをいう。 879
    連璧賁臨 「連璧」は二つが一対になっている宝玉のことで、二人のすぐれた友人をたとえたもの。「賁臨」は人が訪れることの敬称。
  • ろうぎ-かいてい / ほんの些細なことが、大きな事件の原因となること。 880
    螻蟻潰堤 「螻蟻」は螻蛄(けら)と蟻(あり)のこと。「潰堤」は堤防が破れること。螻蛄や蟻が開けた小さな穴が大きな堤防を決壊させて、洪水が起こる原因になるということから。
  • ろうき-ふくれき / 人が年老いてもなお大きな志を抱くことのたとえ。 881
    老驥伏櫪 「老驥」は老いた駿馬のこと。「櫪」はくぬぎの木。床下の横木に使うことから馬屋のこと。三国志の曹操の詩の一節で、若い頃に千里を駆けた駿馬が老いて馬屋に伏していても、千里を駆ける志を捨てないということから。
  • ろうじん-すいえい / 無駄な努力。やりがいのないことのたとえ。 882
    鏤塵吹影 「鏤」は刻むという意味で、塵に刻み目を入れようとしたり、影を吹き飛ばそうとしたりすることから。
  • ろうちょう-かんえん / 自由を奪われ自分の思い通りに生きることのできない境遇のたとえ。 883
    籠鳥檻猿 籠の中の鳥と檻の中の猿という意味から。
  • ろぎょ-がいし / 文字の書き誤り。 884
    魯魚亥豕 「魯」と「魚」、「亥」と「豕」の字の形が似ていて間違えやすいことから。
  • ろめい-けんばい / 拙劣でつまらない文章や聞くに値しない話のたとえ。 885
    驢鳴犬吠 「驢鳴」は動物のろばの鳴き声。ろばや犬の鳴き声のように、意味の無い話という意味から。「驢鳴き犬吠ゆ」とも訓読する。
  • わいし-かんぎ / 見識のないことのたとえ。 886
    矮子看戯 「矮子」は背の低い人のこと、「看戯」は観劇のこと。背が低くて舞台が見えないのに、周りの人の批評を聞いて賛同するという意味から。
  • わき-あいあい / 和やかな気分が満ち溢れているさま。 887
    和気藹藹 「和気」は和やかな気分やのどかな気分のこと。「藹藹」は静かで落ち着いている気分のこと。
  • わこう-あんばい / 主君の施政を助けて天下をうまく治める大臣、宰相のこと。 888
    和羹塩梅 「和羹」は様々な材料や調味料を合わせて作る吸い物のこと。「塩梅」は塩と梅酢のこと。国政の執行を塩と梅酢を程よく加えて美味しく仕上げる吸い物にたとえたもの。
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