97首目 歌意 修辞技法(4つ) 用言、助動詞、助詞(6つ)
こぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くやもしほの 身もこがれつつ 来ない人を待つ夕方の、恋の熱い思いに焦がれる苦しさを詠んでいる 本歌取り 「まつほの浦の夕なぎに焼くやもしほの」は「こがれ」の序詞 「松帆」と「待つ」、「焼けこがれ」と「恋いこがれ」が掛詞 「もしほ」と「こがれ」が縁語 「に」時を示す格助詞 「や」詠嘆の間投助詞 「の」比喩を表す格助詞 「も」並列を示す係助詞 「こがれ」ラ行下二段の動詞・連用形 「つつ」動作の継続を表す接続助詞