パリ講和会議
1919年~20年、パリで開催された第一次世界大戦の講和国際会議。戦勝国のアメリカ、イギリス、フランス、イタリア、日本の五ヵ国など32ヵ国が参加したが、実質的にはアメリカのウィルソン、イギリスのロイド=ジョージ、フランスのクレマンソーが主導した。敗戦国ドイツと社会主義革命がおこったロシアのソヴィエト政権は参加できなかった。ウィルソンの提唱した十四ヵ条に沿って民族自決・国際連盟の設立などの大戦後の国際秩序のありかたも議論されたが、戦勝国の領土と賠償金の確保が優先され、ドイツなど敗戦国に対しては厳しい報復が行われた。1919年6月、ヴェルサイユ宮殿において対ドイツ講和条約が締結され、正式に世界大戦は終結した。
世界史