「遮断及びエネルギーの消散」の手順に含まれる四要素の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
A. 全ての動力供給から機械又はその部分を遮断する
B. 遮断位置の施錠又は固定を行う
C. 全ての蓄積エネルギーを消散又は抑制(封じ込め)する
D. 効果を検証する
【回答】D:効果を検証する
【参照】JIS B 9714:2024 3.3 a)〜d)
【解説】JIS B 9714では遮断→遮断位置の確実化→蓄積エネルギーの消散/抑制→検証の4段階を定義している。
頻繁な短時間介入において、手動遮断が不適切な場合に要求される設計者の追加方策はどれか。
A. 安全関連制御部の性能レベルを下げる
B. 追加の自動制御機能を提供する
C. 保護装置を無効化する
D. エネルギー源を増設する
【回答】B:追加の自動制御機能を提供する
【参照】JIS B 9714:2024 4.3
【解説】手動遮断・消散が適切でない場合、設計者は追加の自動制御機能(6章に列挙)によって予期しない起動を防止する。
電気設備における「供給遮断用の遮断装置」の例として適切なものはどれか。
A. 圧力計
B. 電源断路器(主スイッチ)
C. 安全マット
D. 非常停止ボタン
【回答】B:電源断路器(主スイッチ)
【参照】JIS B 9714:2024 5.2.1 注記1(JIS B 9960-1 5.3)
【解説】電気設備ではJIS B 9960-1に適合する電源断路器が遮断装置の要件を満たす例として示される。
蓄積エネルギーの消散・抑制の具体例として最も適切なものはどれか。
A. 保護柵の色を赤にする
B. 油圧系でアキュムレータ圧を減圧するバルブを用いる
C. 騒音を低減する消音器を追加する
D. 表示灯を増設する
【回答】B:油圧系でアキュムレータ圧を減圧するバルブを用いる
【参照】JIS B 9714:2024 5.4.1 注記(JIS B 8361 5.4.7.2.1, JIS B 8370 5.2.8)
【解説】蓄積エネルギー対策には油圧・空気圧の減圧装置、機械運動エネルギー吸収などが例示される。
「レベルA」方策(図1)に該当するものはどれか。
A. 機械的切断(クラッチ)
B. 安全関連制御部による停止指令の保持
C. 可動部の機械的固定
D. 保護装置による停止指令の保持
【回答】B:安全関連制御部による停止指令の保持
【参照】JIS B 9714:2024 6.3.2(図1レベルA)
【解説】レベルAは停止制御機器からの停止指令が起動指令に優先されるよう設計し、停止状態を保持する方策。
「レベルD」方策(図1)として正しいものはどれか。
A. 保護装置を開けても運転を継続する
B. 機械的切断で動力伝達から確実に分離する
C. 音響警報のみで通知する
D. 遅延起動を設定する
【回答】B:機械的切断で動力伝達から確実に分離する
【参照】JIS B 9714:2024 6.3.4(図1レベルD)
【解説】レベルDはクラッチ等の機械的切断装置により機械アクチュエータからの分離を確実にする。
「遅れ起動」と警報信号に関する適切な要件はどれか。
A. 見える又は聞こえる必要はない
B. 人が危険区域を離れるのに十分な時間を与える
C. 非常停止の操作を無効化する
D. 保護装置の動作を遅延させる
【回答】B:人が危険区域を離れるのに十分な時間を与える
【参照】JIS B 9714:2024 4.4
【解説】遅れ起動では聴覚/視覚警報と十分な遅延時間を備え、人が退避又は停止介入できるようにする。
遮断装置の施錠(施錠/固定)の要件として適切な記述はどれか。
A. プラグを直接監視できる場合でも必ず施錠が必要
B. 全てのケースでトラップキー方式が必須
C. 施錠可能又は固定可能であることが望ましい
D. 施錠は不要である
【回答】C: 施錠可能又は固定可能であることが望ましい
【参照】JIS B 9714:2024 5.3
【解説】遮断装置は施錠できるか、他手段で遮断位置に固定できることが要求される。直接監視できる場合は例外もある。
可動部の機械的固定(レベルE)に関する適切な例はどれか。
A. 支柱やピンで荷を機械的に支持する
B. 色表示で注意喚起する
C. PLCソフトの更新
D. 非常停止で停止する
【回答】A:支柱やピンで荷を機械的に支持する
【参照】JIS B 9714:2024 6.3.5
【解説】レベルEは機械的拘束装置(支柱、ピン、クサビ等)で可動部を物理的に固定する方策。
油圧・空圧設備の遮断装置に関する参照規格の組み合わせとして正しいものはどれか。
A. JIS B 9700 と JIS B 9703
B. JIS B 8361 と JIS B 8370
C. IEC 60204-1 と ISO 14119
D. ISO 12100 と ISO 7731
【回答】B:JIS B 8361 と JIS B 8370
【参照】JIS B 9714:2024 5.2.1 注記2・注記3
【解説】油圧はJIS B 8361、空圧はJIS B 8370が遮断装置の例の参照として挙げられている。
遮断装置の位置と数の決定に関する最も適切な考え方はどれか。
A. 製造者の任意で決める
B. 美観を優先する
C. リスクアセスメントで決定する
D. 一律に主電源のみ
【回答】C:リスクアセスメントで決定する
【参照】JIS B 9714:2024 5.2.2
【解説】遮断装置の位置・数は危険区域の介入必要性等を考慮したリスクアセスメントにより決める。
制御系に依存する方策(6章)を採用する際の設計要求として正しいものはどれか。
A. ISO 13849-1 又は IEC 62061 に従って設計する
B. JIS B 9700 のみで十分
C. PL/SILは不要である
D. 安全関連部は一般部品で代替する
【回答】A:ISO 13849-1 又は IEC 62061 に従って設計する
【参照】JIS B 9714:2024 6.2.2
【解説】レベルA〜Cの制御系方策はISO 13849-1又はIEC 62061に従い安全関連部として設計が必要。
遅れ起動や警報を採用すべき状況として最も適切なのはどれか。
A. 危険区域の全視認が不可能で、人の存在を完全に排除できない場合
B. 保護装置が常に閉鎖されている場合
C. 手動起動のみの場合
D. 非常停止を連打する場合
【回答】A:危険区域の全視認が不可能で、人の存在を完全に排除できない場合
【参照】JIS B 9714:2024 4.4 第4段落
【解説】危険区域が監視できない或いは人の存在排除ができない場合、警報と遅延起動を備える必要がある。
遮断中に限定的に動力を供給する必要がある場合の要求事項はどれか。
A. 安全上の追加手段(警告ラベル等)を設ける
B. 自由に供給してよい
C. 保護装置を外す
D. 検証は不要
【回答】A:安全上の追加手段(警告ラベル等)を設ける
【参照】JIS B 9714:2024 5.2.3
【解説】遮断中に特定回路へ動力を残す場合は、操作者の安全確保のため恒久警告ラベル等の追加手段が必要。
「停止カテゴリ2の監視」に関する正しい記述はどれか。
A. 監視が動き検出で停止カテゴリ0を開始する
B. 停止カテゴリ0のみ監視対象
C. 監視は不要
D. 機械的固定の代替にはならない
【回答】A:監視が動き検出で停止カテゴリ0を開始する
【参照】JIS B 9714:2024 6.4(JIS B 9960-1)
【解説】停止カテゴリ2の監視で動きが発生した場合、カテゴリ0の停止を開始する。追加方策の要求もあり得る。
遮断→施錠/固定→( )→検証(遮断及びエネルギーの消散の四段階)
【回答】蓄積エネルギーの消散又は抑制(封じ込め)
【参照】JIS B 9714:2024 3.3 c)
【解説】第三段階で蓄積エネルギー(重力、ばね、圧力、慣性など)を消散/抑制する。
制御系方策の設計は、ISO 13849-1のPL又はIEC 62061の( )に従う。
【回答】SIL(安全インテグリティレベル)
【参照】JIS B 9714:2024 6.2.2
【解説】安全関連部の設計適合はPLまたはSILの枠組みで評価する。
油圧設備の遮断装置に関する参照国内規格はJIS ( )である。
【回答】JIS B 8361
【参照】JIS B 9714:2024 5.2.1 注記3
【解説】油圧一般原則・安全要求事項を定めるJIS B 8361が参照として示される。
空圧設備の遮断装置に関する参照国内規格はJIS ()である。
【回答】JIS B 8361
【参照】JIS B 9714:2024 5.2.1 注記3
【解説】油圧一般原則・安全要求事項を定めるJIS B 8361が参照として示される。
危険区域の全視認が不可能な場合に要求される方策は( )と遅れ起動である。
【回答】聴覚/視覚の警報信号
【参照】JIS B 9714:2024 4.4
【解説】十分な時間の警報と遅延で人が退避又は停止介入可能にする。
遮断装置は( )可能又は遮断位置に固定可能でなければならない。
【回答】施錠
【参照】JIS B 9714:2024 5.3
【解説】遮断位置の維持と誤操作防止のため施錠/固定手段が求められる。
レベルDの方策は機械的( )によりアクチュエータから分離する。
【回答】切断
【参照】JIS B 9714:2024 6.3.4
【解説】クラッチ等の機械的切断によって停止指令保持の代替/追加とする。
レベルAでは停止指令が( )指令に優先するよう設計する。
【回答】起動
【参照】JIS B 9714:2024 6.3.2
【解説】停止が起動に優先(fail-safe)となるような制御設計。
遮断装置の位置・数は( )によって決定する。
【回答】リスクアセスメント
【参照】JIS B 9714:2024 5.2.2
【解説】介入必要性や危険区域を考慮したリスクアセスメントで決める。
遮断中に限定的に動力を供給する場合は( )警告ラベルが必要。
【回答】恒久的
【参照】JIS B 9714:2024 5.2.3
【解説】供給残しに伴う危険を利用者へ明確に伝達するため恒久ラベルが必要。
遮断・消散以外で予期しない起動を防止する設計方策(レベルA〜C)の違いを150字前後で述べよ。
【模範回答】レベルAは停止制御機器からの停止指令を起動に優先させ停止状態を保持する。レベルB/Cは保護装置や機械制御で停止指令を維持し、故障や外乱でも起動指令が生成されない設計を行う。
【参照】JIS B 9714:2024 6.3.2〜6.3.3 図1
【解説】図1のレベル区分に基づく制御系の方策差異。
蓄積エネルギーの消散/抑制で考慮すべきエネルギー種と代表的手段を150字前後で列挙せよ。
や注記に基づく代表手段。
【模範回答】重力(支持・ピン)、ばね(解放/拘束)、圧縮流体(減圧バルブ)、慣性・運動(ブレーキ・エネルギー吸収)、静電気(放電抵抗)。機能低下を招く場合は抑制・封じ込めで代替する。
【参照】JIS B 9714:2024 3.3 c), 5.4.1〜5.4.2
【解説】附属の例示
危険区域の全視認ができない場合に必要な警報・遅延設計のポイントを150字前後で述べよ。
【模範回答】聴覚/視覚警報は十分に聞こえ/見えること。遅延時間は人が退避、または非常停止操作できる時間を確保。監視不能や存在排除不能な場合は必須とし、操作近傍での明確な情報提供も行う。
【参照】JIS B 9714:2024 4.4
【解説】4.4の要件を要約。
遮断装置の位置・数の決定と表示・識別の要求事項を150字前後で説明せよ。
【模範回答】リスクアセスメントで決定し、どの装置がどの部分を遮断するか容易に識別可能であること。各手動制御器の位置に対応した遮断装置の状態が明確に表示され、曖昧さのない識別手段を備える。
【参照】JIS B 9714:2024 5.2.2, 5.2.1
【解説】要求に沿った説明。
制御系方策採用時に考慮すべき国際規格と対象安全関連部の設計ポイントを150字前後で述べよ。
【模範回答】ISO 13849-1又はIEC 62061に従い、停止指令優先・誤起動防止、外乱や故障時の安全側動作、構成要素の選定・配置、必要PL/SILの達成を設計・検証する。必要に応じ人の検出保護も組み合わせる。
【参照】JIS B 9714:2024 6.2.2, 6.3.2〜6.3.3, 6.3.1
【解説】関連条項の要旨。