共通テスト現代文 読解公式70選
I. 文章構造の把握
【キーワード発見の公式】 段落の冒頭と末尾には、その段落のキーワードや要約が含まれている可能性が高い。
【対比構造の公式①】 「AとB」「〜に対して」「一方」など、対比を示す語句に注目し、それぞれの要素がどのように異なるかを把握する。
【対比構造の公式②】 対比構造は、筆者の主張を明確にするための重要な手法である。
【因果関係の公式①】 「なぜなら」「したがって」「その結果」など、原因と結果を示す語句に注目し、論理の流れを追う。
【因果関係の公式②】 原因と結果が複雑に絡み合っている場合もあるので、注意深く読む。
【具体例の公式】 「例えば」「〜のような」などの後に続く具体例は、直前の抽象的な説明を理解するための手がかりとなる。
【言い換えの公式①】 「すなわち」「要するに」「つまり」などの後に続く表現は、直前の内容を別の言葉で説明していることが多い。
【言い換えの公式②】 異なる表現が同じ内容を指している場合があるので、注意する。
【定義の公式】 「〜とは〜である」という形は、重要な概念の定義を示している。
【問題提起の公式】 文章の冒頭で疑問形や未解決の課題が示された場合、筆者はその問題に対する解答や考察を展開する。
【主張の公式①】 筆者の主張は、断定的な表現や強調表現(「〜べきだ」「〜に違いない」「最も重要なのは〜だ」など)で示されることが多い。
【主張の公式②】 文章全体を通して、筆者が最も伝えたいことは何かを常に意識する。
【譲歩の公式】 「確かに」「もっとも」などの後に続く内容は、一旦相手の意見を認めつつも、その後に自分の主張を展開するための導入であることが多い。
【補足説明の公式】 (括弧)や「〜、〜」で囲まれた部分は、直前の内容に対する補足説明であることが多い。
【段落相互の関係の公式】 各段落がどのような役割を担っているか(問題提起、具体例、反論、結論など)を意識しながら読む。
【時間的推移の公式】 「〜以前」「〜以後」「〜時」など、時間を示す語句は、出来事の順序や変化を把握する上で重要。
【空間的広がりの公式】 「〜において」「〜では」など、場所を示す語句は、議論の対象となる範囲を理解する手がかりとなる。
【比喩の公式】 比喩表現は、抽象的な概念を具体的にイメージさせる効果があるが、字義通りの意味で捉えないように注意する。
【反語の公式】 反語表現は、字義とは反対の意味を強調する。
【伏線の公式】 後で重要な意味を持つ語句や描写が、文章の早い段階で提示されていることがある。
II. 指示語と接続語の理解
【指示語の公式①】 「これ」「それ」「あれ」「この」「その」「あの」「こう」「そう」「ああ」などの指示語は、直前または少し前に出てきた語句を指すことが多い。
【指示語の公式②】 指示語が何を指しているかを正確に把握することは、文章の理解を深める上で不可欠。
【順接の接続語の公式①】 「したがって」「だから」「ゆえに」「その結果」「すると」などの順接の接続語は、前の内容を受けて、必然的な結果や結論を示す。
【順接の接続語の公式②】 論理的な繋がりを把握するために重要。
【逆接の接続語の公式①】 「しかし」「だが」「けれども」「ところが」「それでも」などの逆接の接続語は、前の内容と反対または異なる内容を示す。
【逆接の接続語の公式②】 筆者の主張が強調されることが多い。
【並列・添加の接続語の公式①】 「また」「そして」「さらに」「加えて」「〜も」などの接続語は、同種の内容を並べたり、情報を付け加えたりする。
【並列・添加の接続語の公式②】 複数の要素を整理するのに役立つ。
【選択の接続語の公式】 「あるいは」「または」「もしくは」などの接続語は、複数の可能性を示す。
【説明・補足の接続語の公式】 「なぜなら」「というのは」「つまり」「すなわち」などの接続語は、理由や言い換えを示す。
【転換の接続語の公式】 「さて」「ところで」「それでは」などの接続語は、話題を変える合図となる。
III. 心情・意見の読み取り
【感情語の公式】 喜び、悲しみ、怒り、不安など、感情を表す言葉は、登場人物の心情を直接的に示す。
【心情を表す比喩の公式】 心情は、比喩的な表現で間接的に示されることもある(例:「心に鉛が沈むようだった」)。
【行動・態度の公式】 登場人物の行動や態度は、その心情を反映する。
【客観的記述と主観的記述の区別の公式】 事実の記述と筆者の意見や感想を区別する。
【筆者の立場・視点の公式】 筆者がどのような立場から議論を展開しているかを意識する。
【筆者の意図の公式】 筆者は読者に何を伝えたいのか、どのような影響を与えたいのかを考える。
【キーワードの繰り返しと強調の公式】 特定のキーワードが繰り返し使われたり、強調されたりする場合、それは筆者の重要な主張に関わっている可能性が高い。
【修辞疑問の公式】 答えを求めず、強調や反語的な意味合いを持つ疑問文に注意する。
【断定表現の公式】 「〜である」「〜に違いない」などの断定的な表現は、筆者の強い確信を示す。
IV. 選択肢の吟味
【部分一致の落とし穴の公式】 選択肢の一部が本文の内容と合致していても、全体として間違っている場合がある。
【無関係な情報の排除の公式】 本文に書かれていない情報を含む選択肢は誤りである。
【言い換え表現の確認の公式】 正しい選択肢は、本文の表現を別の言葉で言い換えていることが多い。
【抽象的な表現と具体的な表現の対応の公式】 選択肢の抽象的な表現が、本文の具体的な記述に対応しているかを確認する。
【極端な表現の警戒の公式】 「常に」「絶対に」「全て」など、極端な表現を含む選択肢は誤りである可能性が高い。
【因果関係の逆転の公式】 本文とは原因と結果が逆になっている選択肢は誤りである。
【拡大解釈・深読みの排除の公式】 本文から過度に推測したり、深読みしたりした内容は誤りの選択肢となりやすい。
【筆者の意図との整合性の公式】 選択肢の内容が、筆者の主張や意図と一致しているかを確認する。
【消去法の有効性の公式】 明らかに間違っている選択肢から消去していくことで、正答にたどり着きやすくなる。
【根拠探しの原則の公式】 選択肢の正誤を判断する際には、必ず本文中に根拠となる記述を探す。
問題文を読んで問いに答えよ、というのが大前提なのだから、ぜんぶ読むに決まってるじゃないの。
そして、出題者の心理を想像してほしい。出題された文章を読むのが遅くて、全部読まないまま、傍線部の前後だけナナメ読みして問いに答えようとするような受験生が多いことは、作問者はとうぜん分かっている。
だからこそ、配点の高い問題を、傍線部の前後だけ読んでも答えが見つからないような形で作るのである。
傍線部からかなり飛んだ箇所の文を踏まえないと正解にたどり着かないような問題を作るのは朝メシ前だし、実際に、国語の問題というのはそう作られている。
問題と、それに対応する傍線部の前後だけ読んで正解しようなどという試みは、それこそ愚の骨頂であり、無駄なあがきというものである。
ただ、速読する力は必要である。
問題文を早く読めない人が、問題をみてから、問題文を読むというやりかたをやっているが、日頃から、問題文を早く読んで文意をまとめる練習は必要であるということです。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14245121479
V. 実践的読解テクニック
【速読と精読の使い分けの公式】 全体をざっと読んでから、重要な部分を丁寧に読み込む。
【メモ取りの習慣の公式】 重要なキーワードや論理の流れをメモしながら読む。
【段落ごとに要約する練習の公式】 各段落の内容を簡潔にまとめる練習をする。
【接続語に印をつける習慣の公式】 接続語に印をつけながら読むことで、文章の構造を意識する。
【指示語の指す内容を確認する習慣の公式】 指示語が出てきたら、それが何を指しているのかを意識的に確認する。
【問題文を先に読むメリットの公式】 問題文を先に読むことで、何に注目して読めばよいかが明確になる。
【時間配分の意識の公式】 試験時間全体を考慮し、各問題にかけられる時間を意識する。
【見直しの重要性の公式】 解答後には、必ず見直しの時間を確保する。
【過去問分析の公式】 過去問を分析し、出題傾向や問われ方を把握する。
【模擬試験の活用法の公式】 模擬試験を積極的に受験し、自分の弱点や課題を把握する。
【辞書を活用する習慣の公式】 意味の分からない言葉は辞書で調べる。
【新聞や論説記事を読む習慣の公式】 様々な文章に触れることで、読解力を高める。
【他者の意見を聞く姿勢の公式】 現代文が得意な人に質問したり、解説を読んだりすることで、新たな視点を得る。
【諦めない気持ちの公式】 難しい文章に遭遇しても、すぐに諦めずに粘り強く読む。
【自信を持つことの公式】 自分の読解力を信じて、積極的に問題に取り組む。
【体調管理の重要性の公式】 試験当日に最高のパフォーマンスを発揮できるよう、体調管理に気を配る。
【リラックスすることの公式】 試験直前は過度に緊張せず、リラックスして臨む。
【解答は一つという意識の公式】 共通テストの解答は必ず一つであるということを意識して選択肢を吟味する。
【自己分析と改善の公式】 自分の解答を分析し、間違えた原因を理解し、今後の学習に活かす。
【継続は力なりの公式】 毎日少しずつでも現代文に触れることで、読解力は着実に向上する。