図3.22電位差系の原理を説明し、その特徴と問題、解決方法を説明しろ。
負荷効果が電流計に電流が流れることにより発生するため、可変標準電圧発生器を用いて、端子間の電位差が等しくなるようにすれば、電流計に電流が流れないため、負荷効果が生じない。電位差が平衡し、電流計の指示値が零になったとき、端子間の電圧は非測定電源の内部抵抗、可変標準電圧発生器の内部抵抗、電流計の内部抵抗があったとしても可変標準発生器の起電力に等しくなる。このような原理に基づく電圧測定器を電位差系と呼び、この方法は零位法であるため、測定に時間がかかるが、感度が良く微小な電圧の測定が可能である。ただ、微小な電圧の測定では、回路における異なった金属間の接続によって発生する熱起電力が誤差の要因となるため、この誤差を減少させるために、非測定電圧と可変標準電圧発生器の起電力の極性を逆にして平衡をとり、二つの測定結果を平均する。