凌雲集
嵯峨(さが)天皇の勅命による我が国最初の勅選漢詩集。814
日本霊異記
奈良時代の話を多く収録した、我が国最古の仏教説話集
菅家文草
菅原道真作。のちに菅家後集を著す。
竹取物語
作者未定。九世紀末〜10世紀初めの成立。現存最古の物語で伝記物語風。『源氏物語』で物語の出来初めの祖と言われている
伊勢物語
作者未定。在原業平と思われる主人公の一代記風の構成を持つ。和歌とその成立事情を物語化した、歌物語と言われるジャンルの最初の作品
古今和歌集
全20巻。醍醐天皇の勅命による、我が国最初の勅撰和歌集。約1100首を収録する。歌風は優美、繊細。撰車は『土佐日記』のしゃくさである紀貫之ら四人。紀貫之による仮名文の仮名序と紀淑望による漢文の「真名序」がある。歌人として六歌仙と呼ばれる六人の人物が特に有名
土佐日記
紀貫之作。作者が土佐守の任期を終え、京都に帰り着くまでの五十五日間を女性に仮託して書いた旅日記。当時「女手」と呼ばれたカナブンを用いている。日記文学の祖とされる
将門記
作者未定。平将門の乱の様子を描く合戦記で軍記物語の先駆
平中物語
歌物語作者未定。十世紀中頃の成立。平貞文を主人公として恋愛譚
蜻蛉日記
藤原道綱母作。夫兼家との結婚生活における苦悩や息子道綱への愛を描く。女流日記文学の先駆
三宝絵
説話源為憲編。仏教説話集を集めた、仏法入門書
落窪物語
作者未明。十世紀頃成立。継子いじめを扱った最古の作品
枕草子
清少納言作。一条天皇の中宮定子に仕える女房であった作者が約10年間の宮中生活の長短300余段に綴ったもの。
和泉式部日記
和泉式部作。作者は奔放で情感豊かな歌風の女流歌人。140余首の贈答歌を中心に、自己の恋愛を物語っふうに記したもの
源氏物語
全五十四帖からなり、光源氏の誕生から青年期を描いた部分、光源氏の晩年を描いた部分、宇治十帖と呼ばれる、その子孫の代の部分の3部に分かれる。
紫式部日記
紫式部作。宮廷生活の詳細な記録と、当代女流文学者を批判した消息文
和漢朗詠集
藤原公任作。歌謡に曲節をつけた朗詠が盛んになり、朗詠に相応しい漢詩や和歌を集めたもの
栄花物語
歴史物語、作者未定。正編は赤染衛門作とする説が強い。約200年間の歴史が編年体でカカkれ、藤原道長の全盛を讃えることが中心となっている
更級日記
菅原孝標女作。『源氏物語』に憧れる作者が年少の頃の話から、夫と死別する頃までの約40年間の回想分的に述べる
成尋阿闍梨母集
作者の子の成尋が宋に渡り、後に残った老母の悲しみを長歌一首、短歌174首と共に記したもの。回想的歌日記として鎌倉時代の建礼門院右京大夫集に連なる
後拾遺和歌集
白河天皇の勅命により、藤原通俊が選んだ第四の勅撰和歌集
狭衣物語
六条斎院宣旨源頼国女とする説が有力。源氏物語宇治十帖の薫大将の影響が大きい作品。全体的に退廃的な気分がある
讃岐典待日記
堀河天皇の側近女房であった讃岐典待の宮廷日記・初めて死を主題とした
俊頼髄脳
源俊頼により歌論書。平安時代の歌論としては、紀貫之「古今和歌集仮名序」、藤原公任『新撰髄脳』、藤原清輔『袋草紙』などがある
大鏡
歴史物語、作者未定。平安初期から中期までを紀伝体で記す。藤原道長の栄華を中心に描くが、内容に批判精神が見られる。大宅世継と夏山繁樹という二人の老人に若侍が加わって、人々の前で語るという形式に特色がある。今鏡、水鏡、増鏡と併せて四鏡と呼ばれる
今昔物語集
作者不明、仏教説話などを1000あまりの説話を収録。これまでの『日本霊異記』や『三法絵』などと並ぶ、説話集の一大集成。
今鏡
歴史物語、藤原為経を作者とするのが定説。平安中期から末期までの歴史を紀伝体で記す。平安末期の文化的な記事をよく載せている「四境」の第二。
梁塵秘抄
後白河院の御饌。今様など当時流行した謡い物を集めたもの
六歌仙
古今和歌集で有名な六人の歌人。僧正偏昭、在原業平、文屋康秀、喜撰法師、小野小町、大伴黒主
八代集
古今和歌集、後撰和歌集、拾遺和歌集、後拾遺和歌集、金葉和歌集、詞花和歌集、千載和歌集、新古今和歌集
性霊集
真言宗を広めた空海の漢詩集
後撰和歌集
勅撰和歌集の第二。村上天皇の勅命による。撰者は梨壺の五人と呼ばれた
大和物語
歌物語、作者未定。十世紀中頃の成立。生田川伝説、姨捨山伝説
宇津保物語
作者未定。前半は伝奇物語風、後半は歌物語風である長編の作り物語
拾遺和歌集
花山院の御撰による、第3の勅撰和歌集
御堂関白記
藤原道長作。主に出家するまでの、政治家としての生活を漢文体で記す
堤中納言物語
作者未定。「虫めづる姫君」などを10編を収めた短編集
夜の寝覚
作者未定。菅原孝標女作。『源氏物語』の影響が強い作品。心理描写が独特である
陸奥話記
軍記物語。作者未定。前九年の役のことを漢文体で記す。将門記と共に軍記物語の先駆
とりかへばや物語
作者未定。男女それぞれ逆の姿で育てられた兄弟が、成人し、色々な事件を起こし、結局元の性別に戻る話
今昔物語集
仏教説話、世俗説話を合わせて、1000余の説話を収録。説話集の一台集成
金葉和歌集
白河院の院宣により、源俊頼が撰した第五の勅撰和歌集
打聞集
作者未定。インド、中国、日本の仏教説話を27話収める
古本説話集
作者未定。上巻には和歌に関する世俗説話、下巻には仏教説話を収めている
詞花和歌集
崇徳院の院宣により、藤原顕輔が第六の勅撰和歌集
千載和歌集
後白河院の院宣により、藤原俊成の撰した第七の勅命和歌集