51 えやはいぶきの
かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもひを
52 くるるものとは
あけぬれば くるるものとは しりながら なほうらめしき あさぼらけかな
53 ひとりぬるよの
なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかはしる
54 ゆくすゑまでは
わすれじの ゆくすゑまでは かたければ けふをかぎりの いのちともがな
55 たえてひさしく
たきのおとは たえてひさしく なりぬれど なこそながれて なほきこえけれ
56 このよのほかの
あらざらむ このよのほかの おもひでに いまひとたびの あふこともがな
57 みしやそれとも
めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに くもがくれにし よはのつきかな
58 いなのささはら
ありまやま ゐなのささはら かぜふけば いでそよひとを わすれやはする
59 ねなましものを
やすらはで ねなましものを さよふけて かたぶくまでの つきをみしかな
60 いくののみちの
おほえやま いくののみちの とほければ まだふみもみず あまのはしだて