HIJJY 2024年08月16日 カード91 いいね0

統合失調症

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単語カード

  • HEEとは何か
    high expressed emotion 感情表出が高いこと。主に家族の感情表出について議論される。逆がLowEE
  • 家族のHEEの特徴
    拒否的態度、批判的態度、過度の巻き込まれ
  • 家族がHEEだと再発率が高い
  • Sz慢性期に見られる多飲は入院患者の何%に見られるか
    10~20%
  • Sz慢性期に見られる多飲により入院患者の何%が低ナトリウム血症をきたすか
    4~10%
  • Sz慢性期に見られる多飲により入院患者の何%が水中毒になるか
    3~4%
  • Szの多飲に有効な抗精神病薬
    クロザピン
  • 抗精神病薬によるパーキンソニズムとパーキンソン病で、筋固縮に左右差が見られないのはどちらか
    薬剤性のパーキンソニズムでは筋固縮の左右差が見られない。パーキンソン病では見られる。
  • 抗精神病薬によるパーキンソニズムは治療開始後どれくらいで見られることが多いか
    2−3週間
  • 抗精神病薬によるパーキンソニズムで、安静時振戦、動作時振戦、姿勢振戦のうち多いのは
    動作時振戦や姿勢振戦。パーキンソン病では安静時振戦が多い
  • 抗精神病薬中止後も長くパーキンソニズムが持続する可能性のある薬剤
    アリピプラゾール(半減期が62時間と長いため)
  • 薬剤性パーキンソン症候群では、特発性に比べて粗大な振戦が多い
    × パーキンソン病の方が粗大である(SzのEPSを思い出せば、微細な振戦の方が多いことがわかる)
  • 統合失調症の神経発達障害仮説とは何か
    胎生期の形成異常などの脳障害から、時間をかけて障害が起こるとする説
  • 統合失調症の神経発達障害仮説では運動発達の遅れがあるか
    運動、注意、言語などの発達の遅れが報告されている。
  • 統合失調症の神経発達障害仮説では皮膚紋理異常の頻度が高い
    ○ 神経発達障害仮説では、脳の発達過程に起因するためと覚える
  • 統合失調症の神経発達障害仮説では認知機能の低下が進行し続ける
    × 前駆期から初回エピソードまで進行し、その後は概ね固定される。これは、神経発達障害仮説が脳の発達過程に起因するので、ある程度脳の発達が終われば症状も固定するためと覚える
  • Sz患者の死後脳では反応性グリオーシスが認められる
    × 反応性グリオーシスを伴わないことから神経発達障害仮説が支持される。
  • 統合失調症の発症前から脳構造の変化を認める
    ○ 発症前から微細ではあるものの、大脳皮質の体積の低下などが認められる
  • Szの糖代謝異常は遺伝的に対糖能に脆弱性をもつ可能性がある。
  • イトラコナゾール、エリスロマイシン投与中の患者に影響の少ない抗精神病薬
    リスペリドン(CYP3A4ではなく、CP2D6で退社されるため)
  • 一次妄想、二次妄想とは何か
    一次妄想は心理的な理由なしに突然不合理な思考が生じるもので了解不可能なもの。二次妄想は了解可能なもの
  • 妄想知覚とは何か
    実際にある正常な知覚に対して突然了解不可能な特別な意味づけがなされるもの 自分の家の前に見知らぬ車が止まっている。これは、自分を狙っている組織が、見張りを付けているに違いない 白衣についた小さな血痕を見て、「自分は死ぬ運命だ」と確信するなど。 
  • 思考散乱とは何か
    滅裂思考に誓いが、意識障害を伴うもの
  • 迂遠は思考目標が見失われない
    ○ 思考目標は失われないが、周りくどくなかなか目標に到達できない
  • 支配観念(有格観念)とは何か
    ある思考が感情的に強調され、意識内を支配すること。
  • 支配観念は健常者にも見られる
  • 疑惑癖とは他人に対して過剰に疑いの念を抱くことである。
    × 戸締りや火の元などについて何度も確認行為を行うもので、強迫性障害などで見られる
  • 迂遠は何の病気で見られるか
    てんかん 認知症
  • 観念奔逸とは何か
    観念が次々と湧き上がるがつながりは表面的で、思考目標から外れていくこと 主に躁病で見られる
  • 思考散乱は何の病気で見られるか
    症状精神病で見られる(症状精神病とは、頭(脳)を除くさまざまな身体の病気が原因で精神症状をおこす病気。 脳の病気が原因のものは“器質性精神障害”と言われる。
  • 反響言語とは、特別な言葉や慣用句の意味のない繰り返しのことである
    × 相手の言語をおうむ返しに模倣して繰り返すこと
  • 保続とは何か
    前の刺激に対する反応が、新しい刺激の後に持続して見られること 鉛筆を示してえんぴつと答えた後に、ナイフを示してもえんぴつと答えるなど。
  • 連合弛緩とは何か
    思考を構成する観念の間に論理的連関がなく、思考のまとまりがなくなるもの 連合弛緩→滅裂思考→言葉のサラダの順に重くなっていく
  • 妄想気分とは何か
    周囲の世界が何となく変わってきたようにかんじ、周囲の出来事が何か意味がありそうで不気味で、何か大きな事件が起こりそうで不安に感じられる状態。地球が爆発したり世界が滅亡したり(世界没落感)がある
  • 妄想着想とは何か
    原因や動機なく突然「自分は追跡されている」「自分は天皇の子だ」などという考えが浮かんできて確信すること
  • 思考吹入とは何か
    考えが外から吹き込まれるように感じること。
  • 思考奪取とは何か
    考えが抜き取られ空っぽになること
  • 心気妄想とは何か
    自己に対する過小評価を内容とする微小妄想の一つ。重い病気に罹ってしまったなど、自分の身体障害についての妄想である
  • 精神症状における多形性とは何か
    急速に変化する多彩な症状を見せること
  • 前行性健忘、逆行性健忘とは何か
    記憶に関する神経機構の障害が発現した時点(事故など)が明らかな場合、障害時点以降の情報の記憶障害を前向性健忘という。一方、障害以前の情報の記憶障害を逆行性健忘と呼ぶ。
  • 転導性の亢進とは何か
    注意があっちこっちに次々に移ること(物音に過敏になったり問いかけに集中できなかったり)
  • 自我意識の障害ではどんな症状があるか
    能動性(自分が行なっている)、単一性(自分は一つである)、同一性(時間の変化でも自分は変わらない)、境界性(自己と他者・外界は区別される)、などの感覚が障害される
  • 急性一過性精神病性障害はどのくらいの期間で発症するか
    2週間以内
  • 考想化声とは何か
    自分が頭で考えているとその考えが同時に他人の声になって聞こえる症状
  • 精神病床は日本の入院病床の何%か
    20%
  • 精神科の医療費は全ての医療費の20%近くとなっている
    × 6%
  • 日本における年間の死亡者のうち自殺による死亡者は何人に1人か
    50人に1人(2%)
  • 日本における自殺の死亡者は交通事故による死亡者の何倍か
    現在は8倍 自殺20,000人 交通事故2500人
  • DALY(障害調整生命年)とは何か
    「障害調整生存年数(DALY:Disability-Adjusted Life-Years)」は、障害の程度や障害を有する期間を加味することによって調整した、失われた生存年数のことである。
  • 先進国のDALYにおいて精神疾患は何位か
    第一位(精神疾患の悪影響が高いということ)
  • 統合失調症の陽性症状と類似する軽度の体験は、一般若年者の何%に認められるか
    約15%
  • 日本の中学や高校の教科書では統合失調症の症状がわかりやすく記載されている
    × 精神疾患についての教育は含まれていない。2022年度から高校の教科書に記載されることになった
  • 軽度の陽性症状のうち、その後に統合失調症の発症となるのはどのくらいか
    1/3程度
  • 精神病未治療期間の定義
    「診断基準を満たす」幻覚や妄想が出現してから抗精神病薬による治療を開始するまでの期間を指す。ARMSの期間などは満たさない。
  • SSTで用いられるモデリングとは
    他者をモデルとして本人の行動変容を促す
  • SSTで用いられる行動リハーサルとは
    試演とも言われ実生活の問題が治療者の観察や指導のもとに実演されるもの
  • SSTで用いられるロールリハーサルとは
    役割交代法のことで、ロールプレイの時に相手との役割を交代させること
  • SSTで用いられるシェーピングとは
    獲得すべき行動を、ステップに分けて段階的に形成(シェーピング)に導く方法
  • SSTで用いられるポジティブ・フィードバックとは
    肯定的な評価を与えて行動変容を促すこと(引っ掛けはバイオ・フィードバック)
  • SSTで用いられる宿題とは
    SSTでは、訓練によって獲得された技能が実低下つに生かせるように、宿題を課して実行を促すことを行う
  • SSTは顕在発症前の介入が望ましい
    × 急性期、回復期よりも安定期で最も効果がある
  • 嘔気はドパミン受容体遮断作用によって現れる
    × ドパミン受容体刺激作用によって現れる。
  • 記銘力障害はドパミンD2受容体遮断作用によって現れる
    × 抗精神病薬の抗コリン作用によって生じる
  • Szの知覚変容発作は抗精神病薬のどんな作用によって起こるか
    ドパミン受容体遮断作用 (ドパミンのバランスが崩れ、知覚に影響を与える)
  • zの薬原性不快気分は抗精神病薬のどんな作用によって起こるか
    ドパミン受容体遮断作用
  • zの女性化乳房は抗精神病薬のどんな作用によって起こるか
    ドパミン受容体遮断作用(高プロラクチン血症)
  • アルツハイマー型認知症は男女で性差があるか
    ある。女性は罹患の危険因子である
  • 自己が分裂して2つあると体験するのはどんな自我意識の障害か
    単一性の意識
  • Sz患者における同一性の意識とは
    過去から現在に至る時間経過で自分が同じあるという意識。障害されると現在の自分は過去の自分とは異なると体験する。
  • 実行意識が障害されるとどんな症状が現れるか(頻出)
    離人症、させられ体験 (実行意識とは、物事を行うときに自分がいつ、何をどんなふうにするなどの意識のこと
  • 存在意識が障害されるとどんな症状が現れるか(頻出)
    離人症、憑依妄想 存在意識とは、維持この近くや思考や身体感覚などが自分のものだという意識。これは、自己が自分自身を主体として認識し、自分が独立した存在であるという意識を持つことを意味します。
  • 精神科入院患者のうち何%が統合失調症患者か
    60%
  • 精神科通院患者の何%が統合失調症患者か
    30%
  • Sz患者のうち、シュナイダーの1級症状を認めるのは約何割か
    5割
  • 服薬を中断すると1年以内に再発するのは何割か
    5~7割
  • 抗精神病薬によるQTc延長の程度に薬物による差は少ない
    アリピプラゾールやオランザピンでは程度が少ない。
  • Sz患者の寿命は一般人口よりどれくらい短いか
    10年短い
  • Szの当事者研究とは
    当事者研究とは、統合失調症などを持ちながら 地域で暮らす当事者の生活経験から生まれた自助- 自分を助け、励まし、活かす-のプログラムである 自発的、かつ研究的にそのテーマに取り組み、対処していく。
  • 当事者研究は海外の活動を日本に導入した。
    × 日本の取り組みから始まった
  • 当事者や家族のセルフスティグマは自尊心の低下をもたらす
  • 統合失調症におけるリカバリーとは
    症状や障害、支援の必要性の有無に関わらず、自分らしい生活や人生を取り戻すこと。
  • 統合失調症において症状評価尺度の得点が一定期間低下していることはリカバリーの必須条件ではない
    ○ リカバリーは症状の軽減を要件とするものではない
  • Szの当事者研究は、当事者の生きづらさから出発する
    生活の中で起こる生きづらさを生きやすさに向けて工夫や改善を試みる。
  • Szの当事者研究はエンパワーメントアプローチの一つである
    ○ クライエントが主体となり、集団的経験を通して、態度・価値・信念の変容を図り、批判的志向や問題解決行動のための知識や技能を習得し、クライエントの「強さ」を強化することを目指す。
  • Szの当事者研究について、「問題」は何かの解消のために起きていると考える
  • Szの当事者研究は認知行動療法を改変したもの
    × 認知行動療法の側面を含むが改変したわけではない
  • 初回の精神病エピソード後に薬物治療を継続した場合の1年再発率
    20%
  • Szの不安興奮について抗精神病薬とベンゾジアゼピン系抗不安薬の併用が有効なことがある
    ○ Szの不安興奮にBZ系が有効なことがある
  • 非定型抗精神病薬の普及で長期予後が大幅に改善した
    × 短期予後は改善したが、それに比して長期予後の改善は思わしくない。
  • Szの診断後5年の病像がその後の経過を示唆することが多い。
  • 精神病初回エピソードについては約半数の患者が回復を示す
    × 80%が回復を示す
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