ココウの讒言
虎口の讒言...人を陥れるための告げ口
フソの嚇
腐鼠の嚇...いやしい考えの者が他をおしはかること
シスイの学
泗水の学...孔子の教え。儒学をいう
雉子のヒタ使い
雉子の頓使い...行ったきりで戻ってこない使い
ハンドクが愚痴も文殊の智恵
槃特が愚痴も文殊の智恵...愚者も修行に励めば、知者と同じように悟りを得るということ
コカツを呑む
胡羯を呑む...意気盛んなことを称する言葉
小隠はリョウソウに隠れ、大隠は朝市に隠る
小隠は陵藪に隠れ...真の隠者は、人里離れた山中などに隠れ住まず、かえって俗人にまじって町中で超然と暮らしているということ
布衣イタイの士
布衣韋帯の士...官職についていない、普通の人のこと
無常のセッキ
無常の刹鬼...死のたとえ。無常の理
ボウシ 背にあり
芒刺 背にあり...畏れることがあって、身心の安らかでないことの譬え
日月にシショウなし
日月に私照なし...自然の恵みはすべて平等であること
タイハクを傾ける
大白を傾ける...大きな杯
コビをもって天下を取る
狐媚をもって天下を取る...狐が人を惑わすように、巧みに媚びて人を惑わすこと
ロヨウの戈
魯陽の戈...勢いの盛んなことのたとえ
天下シドウを以て交わる
天下市道を以て交わる...利害関係、損得で結びついている付き合い
貌にはキョウを思う
貌には恭を思う...表情や態度には、常に慎みが表れるように心掛けよという戒め
リョオウの枕
呂翁の枕...人の世の栄華がはかないたとえ
センキョウの望
遷喬の望...出世したいと強く思う心のこと
インに備わるのみ
員に備わるのみ...人数の中に加わる
西施にトウトツす
西施に唐突す...極めて優れた人に比べられること
ゾウカ小児のために苦しめらる
造化小児のために苦しめらる...神や運命のことを戯れていう言葉
尸禄 殃を貽し、フジョウ 悔を招く
尸禄殃を貽し負乗悔を招く...仕事をしないでただ俸禄を受けることをしていると、災いを残してよくないことをこうむる
シカツの計
止渇の計...別のものを使って、その場をしのぐこと
シンは媒に因らず
親は媒に因らず...男女は媒酌によって結婚するが、夫婦の愛情と言うものは 媒酌によって生まれるものではない
寧ろ蘭摧玉折を為すも、蕭敷ガイエイと作さず
蕭敷艾栄と作さず...何の取り柄もなく漠然と生きるよりは、潔く死ぬ方が本望である
酒は天の美禄、天下をイヨウす
酒は天の美禄、天下を頤養す
コソウは移らず
瞽叟は移らず...瞽叟のような愚昧の著しい者は善に移れない
ホウテイ、牛を解く
庖丁牛を解く...熟練者のみごとな腕前のたとえ
韓盧を駆りてケントを搏つ
韓盧を駆りて蹇兎を搏つ...強い者が弱い者に戦いをいどむこと
ジヘイは食らふ勿れ、帰師は遏める勿れ
餌兵は食らふ勿れ、帰師は遏める勿れ...戦闘上の法則
勝つ者の用うるは敗者のキ
勝つ者の用うるは敗者の棋...同じものであっても、それを使う人の腕によって、うまくいったり失敗したりする
蚊をカらず
蚊を駆らず...親に孝行する子の心情を言う
カンショの楽しみ
関雎の楽しみ...夫婦が仲よく、礼儀正しく円満な家庭生活を営む楽しみ
敗兵は銖を以ってイツを称るがごとし
敗兵は銖を以って鎰を称るがごとし...圧倒的な差での戦いは負けようがない
言行は君子のスウキ
言行は君子の枢機(かなめ・要所)
シュウを挙げ子を挙ぐ
讐を挙げ子を挙ぐ...適任と思えば仇でも推し、また我が子でも嫌わずに推挙したという故事
タイハク再び円かならず
頽魄再び円かならず...若い時は二度と来ないというたとえ
一物あればイチルイを添う
一物あれば一累を添う...何か一つ物があれば、それに関わる煩わしいことが必ずついてまわる
海内を制しゲンゲンを子とす
海内を制し元元を子とす...百姓のこと、一般人民の意
盲人カツバに騎る
盲人瞎馬に騎る...非常に危険なことのたとえ。「瞎馬」は片目の馬ということ
キントウの固きも粟に非ざれば守らず
金湯の固きも粟に非ざれば守らず...いかに堅固な城も食料がなければ守りきれるものではない
大船を動かすロベソは一尺に足らず
大船を動かす艪臍は一尺に足らず...たとえ小さくても、大きな物を動かすのに欠かせない存在があること
キュウを反して薪を負う
裘を反して薪を負う...浅はかな智恵、愚かな考え
ケツを助けて虐をなす
桀を助けて虐をなす...悪人と結んで悪事をはたらく
終りを慎むこと始めの如くなれば即ちハイジなし
敗事...物事の最後まで最初と同様に慎重さを忘れなければ、失敗することはあり得ない
垢塵 玉を汚さず 霊鳳 センを啄まず
霊鳳 羶を啄まず...垢や塵は玉を汚すことはなく、鳳凰は生臭い肉をついばんだりはしない
信、トンギョに及ぶ
信、豚魚に及ぶ...全ての人に真面目で正直な心を行き渡らせることのできる、徳のある人のこと
フジの言も千里に聞こゆ
附耳の言も千里に聞こゆ...秘密は漏れやすいし、すぐに広まるものだということ
治を以て乱を待ち、静を以てカを待つ
静を以て譁を待つ...味方の態勢を整えて敵の乱れを待ち、味方は静かにして敵の騒然となるのを待つ
孤犢は乳に触れ、キョウシは母を罵る
驕子は母を罵る...親不孝のたとえ
コウハンは壺飧(こそん)に及ばず
觥飯は壺飧に及ばず...立派なごちそうも粗末な食事に及ばない場合があるということ
瓶を挈ぐるの智も、シュキを失わず
瓶を挈ぐるの智も、守器を失わず...水を汲むしか能のない者でも、あずかった器(瓶)はなくさない
ヒにあらず虎にあらず
羆にあらず虎にあらず...ヒグマではなく虎でもない
シュウシは則ち百福の由りて興こる所なり
螽斯は則ち百福の由りて...子孫の繁栄とは、ありあまる幸福が元となってできるものである
ケイカを以て須弥を焼く
蛍火を以て須弥を焼く...力の弱い者が、とてもできそうにない大きな仕事をしようとする
子孫にチスイの地なし
子孫に置錐の地なし...人や物がぎっしりと詰まって隙間のない状態
陰行有る者は必ずショウメイ有り
陰行有る者は必ず昭名有り...人知れず徳を積む者には必ず誰の目にも明らかなよい報いがあり、隠れて善行をしている者には必ずはっきりとした名誉があるものだ
コウヨウの何物たるかを知らざるなり
羔羊の何物たるかを...子羊の徳がどういうものか知らなかった
キョウランは翼を交えず
梟鸞は翼を交えず...君子と小人は同じ所にいられないというたとえ
ユウチュウに日を窺う
牖中に日を窺う...窓から太陽を覗き見る
命を知る者はガンショウの下に立たず
命を知る者は巌牆の下に立たず...自分を危険にさらすような不注意に気をつけて、なすべきことをきちんと果たすように勧めることば。
天下にキイ多くして、民いよいよ貧し
忌諱... あれもダメ、これもダメと禁止項目が増えるほど、人々の生活も貧しくなる
先入、シュとなる
主...先に覚えたことが固定観念となり、それがあとの思考を束縛する
千金の子は坐するに堂にスイせず
垂...金持の子は、からだが大切なので軽率な行動をしない
エイヨウの餅の皮
栄耀...ぜいたくを尽くすことのたとえ
フセツの教誨
不屑...物事を教えるときに、相手の発奮を待って悟らせること
AIによる要約・使い方の説明
AIによる分析のため、間違った解釈や説明をしている場合があります。
要約
本書は、漢文や古典に基づいた「故事成語」を網羅的に収録した学習用単語帳です。日常会話ではあまり見かけない難解な四字熟語や、特定の古典の一節に由来する知的な教訓が豊富に収められています。
内容は、人の性格や行動を鋭く風刺するものから、処世術や帝王学、組織論、夫婦の情愛、さらには人間の内面的な強さや愚かさに焦点を当てたものまで多岐にわたります。「虎口の讒言」のような注意喚起から、「庖丁牛を解く」のような熟練の極意、「小隠は陵藪に隠れ、大隠は朝市に隠る」といった哲学的思索まで、先人の知恵が凝縮されています。単なる語彙集としてだけでなく、古典の深い洞察力に触れられる構成となっており、日本語の教養を一段高いレベルへ引き上げるための学習リソースです。
使い方
本単語帳は、難解な故事成語を背景知識と共に深く学びたい方や、漢文の素養を深めたい方に最適です。
活用法としては、まず表面の読みを隠し、その語句が持つ意味を推測するトレーニングが推奨されます。特に、単なる辞書的な定義だけでなく、解説にある「なぜその言葉が生まれたのか」という物語(背景)をセットで記憶すると、定着率が飛躍的に高まります。また、現代語のビジネスシーンや日常の比喩表現として応用できるものも多いため、実際に自分で短い短文を作って使ってみると、より深く理解できるでしょう。
対象としては、漢字検定1級レベルの学習者や、大学の文学部生、あるいは教養としての古典に興味がある社会人におすすめです。一気に全てを暗記しようとせず、一日数件ずつ「この言葉はどんな場面で誰に使いたいか」を具体的にイメージしながら読み進めると、古典特有の言い回しが自然と身につきます。
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