ガードの基本特性として正しいものはどれか。
A. 機械の危険源から人を物理的に分離するための固定・可動の保護構造である
B. 危険源の検知のみを行い停止はしない
C. 制御系の性能レベルを規定する規格である
D. エミッション低減のみを目的とする
【回答】A:機械の危険源から人を物理的に分離するための固定・可動の保護構造である
【参照】ISO 14120:2015, 5章; ISO 12100:2010, 6章
【解説】ガードは機械的危険からの隔離を主目的とし、設計・材料・視認性・保持ねじなどの一般要求事項がISO 14120の5章に示される。ISO 12100はリスク低減の方策階層の中でガードを位置づける。
ESPEの設置位置を決定する一般式S = (K×T)+CのKに相当する値として適切なのはどれか。
A. 上肢接近速度2000 mm/s、歩行速度1600 mm/s
B. 上肢接近速度1600 mm/s、歩行速度2000 mm/s
C. いずれも1000 mm/s
D. 機械ごとに任意に設定してよい
【回答】A:上肢接近速度2000 mm/s、歩行速度1600 mm/s
【参照】ISO 13855:2024, 5章(分離距離)
【解説】分離距離Sは接近速度Kと総合停止時間T、侵入距離C等で決まる。Kは上肢2000 mm/s、歩行1600 mm/sが基準。
両手操作制御装置(THCD)のタイプに関する記述で正しいものはどれか。
A. ISO 13851は3種類の機能組合せタイプを定義し、同時操作・拘束・誤動作防止などの要求を規定する
B. THCDは第三者にも保護を提供する
C. ISO 13851は危険源までの距離を特定数値で規定する
D. THCDは有効保持型の運転を意図する
【回答】A:ISO 13851は3種類の機能組合せタイプを定義し、同時操作・拘束・誤動作防止などの要求を規定する
【参照】ISO 13851:2019, 4章〜8章
【解説】THCDは操作者本人の保護に限定され、型式・同時押し・誤動作防止・無効化対策・検証が要求される。距離はISO 13855の考え方で決める。
ガード設計で留意すべき点に含まれないものはどれか。
A. 危険区域への接近最小化と放出物の封じ込め
B. 視認性・人間工学・保守性
C. ガードカラーと登攀防止
D. 制御システムのPL/SILの算出
【回答】D:制御システムのPL/SILの算出
【参照】ISO 14120:2015, 5.1〜5.4, 5.18, 5.22
【解説】ガード設計は機械側・人間側・構造側の要求を含み、登攀防止や色も規定されるが、PL/SIL算出は別規格(ISO 13849-1/IEC 62061)の領域。
人体の侵入に基づくガード開口部の安全距離を与える規格はどれか。
A. ISO 13857
B. ISO 14119
C. ISO 14118
D. IEC 62046
【回答】A:ISO 13857
【参照】ISO 13857:2019, 4.2, 4.3, 付属書
【解説】ISO 13857は上肢・下肢の到達防止距離、開口部寸法に応じた必要距離を表で与える。
押しつぶし回避の最小すきま値を直接規定するのはどの規格か。
A. ISO 13854
B. ISO 13855
C. ISO 14120
D. ISO 12100
【回答】A:ISO 13854
【参照】ISO 13854:2017, 4章
【解説】ISO 13854は人体部位ごとの最小すきま値の選定方法と表を示し、押しつぶし危険に対する設計基準を与える。
インターロックの無効化(デフィート)最小化に関する要求を詳述する規格はどれか。
A. ISO 14119
B. ISO 14120
C. ISO 13857
D. IEC 62046
【回答】A:ISO 14119
【参照】ISO 14119:2024, 本文及び附属書
【解説】ISO 14119はタイプ分類(1〜4/5)と無効化最小化の設計方策、ガードロック、コード化アクチュエータなどを規定する。
ESPE(光電センサなど)の選定・適用を体系的に規定する国際規格はどれか。
A. IEC 62046
B. ISO 13855
C. ISO 14120
D. ISO 12100
【回答】A:IEC 62046
【参照】IEC 62046:2018, 1〜8章
【解説】IEC 62046は人の存在検知用保護設備の選定・配置・設定・コミッショニングを機械特性・環境・人の相互作用を考慮して規定する。
ESPEの垂直検出区域に対する迂回(下端からのすり抜け)対策で用いる追加距離の考えはどの規格の改訂で明確化されたか。
A. ISO 13855:2024
B. ISO 13857:2019
C. ISO 14119:2013
D. ISO 14118:2017
【回答】A:ISO 13855:2024
【参照】ISO 13855:2024, 垂直検出区域・下端迂回の要求
【解説】第3版(2024)は垂直検出区域の下端からの迂回と検出能力区分の見直し等を行い、追加距離の扱いを更新。
両手操作制御装置の保護原理で誤っているものはどれか。
A. 両手同時操作により危険機能開始を制御し、片手離脱や固定具による無効化を防止する
B. THCDは操作者以外にも広範な区域保護を提供する
C. 誤動作防止と検証要求がある
D. 選定はリスクアセスメントに基づく
【回答】B:THCDは操作者以外にも広範な区域保護を提供する
【参照】ISO 13851:2019, 4〜8章
【解説】THCDは操作者本人の保護。区域保護はESPEやフェンスが担う。
安定性確保の保護方策として適切な例はどれか。
A. 固定ガードの強度・剛性・確実な固定
B. ESPEのミューティング
C. 非常停止ボタンの色
D. 表示・マーキングのみ
【回答】A:固定ガードの強度・剛性・確実な固定
【参照】ISO 14120:2015, 5.4; 5.4.3; 5.4.4
【解説】ガードの衝撃・飛散物耐性、剛性、確実な固定は安定性の核心。
エミッション低減の保護方策としてガードに求められる事項はどれか。
A. 飛散物の封じ込め、騒音低減への配慮
B. PL/SILを上げる
C. ウォームスタート機能の実装
D. 開口部を最大化する
【回答】A:飛散物の封じ込め、騒音低減への配慮
【参照】ISO 14120:2015, 5.1.3; 5.1.5
【解説】ガードは飛散物の封じ込めや騒音等のエミッション低減を考慮する。
予期しない起動防止の基本原則として最も適切なのはどれか。
A. 隔離とエネルギーの解放(ゼロエネルギー状態の確立)
B. 非常停止の設置のみ
C. 警告表示のみ
D. 保護具の着用のみ
【回答】A:隔離とエネルギーの解放(ゼロエネルギー状態の確立)
【参照】ISO 14118:2017, 4章(隔離・エネルギー解放)
【解説】危険区域へ介入する前に電気・油圧・空気圧等のエネルギー源を隔離し、蓄積エネルギーも解放する。
インターロック装置のタイプ分類に「トラップドキー」を追加しタイプ5としたのはどの版か。
A. ISO 14119:2024
B. ISO 14119:2013
C. ISO 14120:2015
D. ISO 13857:2019
【回答】A: A. ISO 14119:2024
【参照】ISO 14119:2024, 付属書K
【解説】新版はトラップドキーシステムを統合しタイプ5として分類、フォールトマスキングの指針も追加。
安全距離の表(上肢・下肢)の適用対象年齢に関する正しい記述はどれか。
A. 基本は14歳以上を対象、上肢に限り3歳以上に関する情報も提供
B. 常に成人のみ対象
C. 子供の下肢についての距離も提供
D. 年齢による考慮は不要
【回答】A:基本は14歳以上を対象、上肢に限り3歳以上に関する情報も提供
【参照】ISO 13857:2019, 序文・4章注記
【解説】14歳以上の95パーセンタイルをカバーし、上肢の開口部到達のみ3歳以上に関する情報がある。
ESPEの分離距離一般式は S = (K×T) + C である。Kは上肢( )mm/s、歩行( )mm/s。
【回答】2000, 1600
【参照】ISO 13855:2024, 5章
【解説】接近速度の標準値。設計では停止時間Tと侵入距離Cも考慮する。
ISO 14120の【保持ねじ】の要求はガード再取付け忘れ防止のための( )の項で扱われる。
【回答】5.19(保持締結)
【参照】ISO 14120:2015, 5.19
【解説】固定ガードの取り外し後も締結部品がガードに保持されることを求める。
ISO 13854は押しつぶし危険に対して人体部位ごとの( )を表で規定する。
【回答】最小すきま(最小隙間)
【参照】ISO 13854:2017, 4章
【解説】設計で達成すべきクリアランス値を選定する。
ISO 14118の基本は隔離(アイソレーション)と( )でゼロエネルギー状態を確立すること。
【回答】エネルギー解放(ディスシペーション)
【参照】ISO 14118:2017, 4章
【解説】電源遮断と蓄積エネルギーの解放により予期せぬ起動を防止。
ISO 14119ではインターロックのタイプにコード化アクチュエータのレベルとして( )・( )・( )がある。
【回答】低コード・中コード・高コード
【参照】ISO 14119:2024, 本文(タイプ2/4/5のコード化)
【解説】無効化最小化の観点でコード化レベルの選定が推奨される
ISO 13857では開口部からの到達を防ぐため、例えば12〜20 mmの正方形開口では危険源まで( ) mm以上を確保。
【回答】120
【参照】ISO 13857:2019, 4.2.4(例)
【解説】指が完全に通過する開口寸法に対する代表的距離の例。
IEC 62046はESPEの選定・配置・設定・( )までの要求を規定する。
【回答】コミッショニング(据付検証)
【参照】IEC 62046:2018, 1〜8章
【解説】据付後の機能検証・妥当性確認を含む。
ISO 13855の水平検出区域では S = (1600×T) + (1200 − 0.4×H) により追加距離が( )に依存。
【回答】検出区域高さH
【参照】ISO 13855:2024, 水平検出区域の式
【解説】床面からの検出高さに応じて分離距離が変化する。
ISO 14120の【登攀防止】要求は人がガードを( )ことの低減を目的とする。
【回答】よじ登る
【参照】ISO 14120:2015, 5.18
【解説】足場形状や取付で登攀を抑制。
ISO 13851のTHCDは操作者の( )を要求し、片手固定具等による無効化を防止する。
【回答】同時両手操作
【参照】ISO 13851:2019, 4〜8章
【解説】同時性・拘束条件・誤動作防止の要求を満たす設計・選定が必要。
ガードの基本的特性と用途を150字前後で述べよ。
【模範回答】ガードは危険源への物理的アクセスを遮断する固定・可動の保護構造。視認性・保守性・封じ込め・強度を満たし、危険区域への接近を最小化する用途に用いる。
【参照】ISO 14120:2015, 5章; ISO 12100:2010, 6章
【解説】一般要求事項(材料・剛性・固定・保持ねじ・登攀防止等)とリスク低減の階層内の位置づけ。
検知保護装置(ESPE)の基本特性と用途を150字前後で述べよ。
【模範回答】ESPEは人の存在や侵入を検知し危険機能を停止させる非接触保護。分離距離はISO 13855の式で算定し、選定・配置・設定・検証はIEC 62046の枠組みに従う。
【参照】ISO 13855:2024, 5章; IEC 62046:2018, 1〜8章
【解説】接近速度・停止時間の把握、環境条件・機械特性・人との相互作用を考慮して適用。
両手操作制御装置(THCD)の基本特性と用途を150字前後で述べよ。
【模範回答】THCDは操作者の両手同時操作により危険機能開始を制御し、片手離脱や固定具での無効化を防ぐ。3タイプの機能組合せを持ち、選定はリスクアセスメントで行う。
【参照】ISO 13851:2019, 4〜8章
【解説】同時性・拘束・誤動作防止・検証の要求。保護は操作者に限定され、距離設定はISO 13855で決める。
インターロックの原理・種類と無効化防止の技術的対策を150字前後で述べよ。
【模範回答】インターロックはガード状態と危険機能を連動させる装置。タイプ1〜4/5(非接触・コード化・トラップドキー)を用途で選定し、コード化レベル、隠蔽配線、ガードロックで無効化を最小化。
【参照】ISO 14119:2024, 本文・附属書
【解説】無効化の動機低減、アクセス管理、診断・フォールトマスキングの配慮などを規定。
エミッション低減の保護方策の選択・設計を150字前後で述べよ。
【模範回答】飛散物の封じ込め、遮音・視認性の両立、材料選定と剛性確保、開口設計を通じてエミッション(騒音・粒子・冷却液等)を低減する。必要に応じ追加防護と情報提供も行う。
【参照】ISO 14120:2015, 5.1.3; 5.1.5
【解説】封じ込め・騒音配慮が一般要求事項として示され、他の危険(放射・熱等)には追加方策が必要。