ログ― 2022年11月16日 カード10 いいね0

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単語カード

  • タイラー @
    初期イギリス人類学者 スペンサーが提唱した社会進化論の立場をとる。初期人類学の目標は二つあって、一つは植民地化をするために当該地域の文化についての理解を深める必要があったこと。もう一つは、人類がどのような歴史をたどり進化を経て現在の西洋文明に至ったのかを探るために、発展する前の「未熟」な社会を観察することが必要だった。またそのような社会進化論は西洋人の優位を決定づけ未開人に対する啓蒙ということで植民地化の正当化にも利用された。
  • ボアズ 
    米人類学者 文化相対主義を築く 社会進化論や人種主義を批判。また文化によって経験が意味づけられるということを述べた。
  • 文化相対主義 @
    タイラーなどの社会進化論を批判、文化は進化するものではなく地域ごとにそれぞれが固有の体系を持っている。自文化の視点から、他者の文化を劣ったものとみなし、優劣をつけてはならない。ボアズからギアツ、ベネティクトへと継承されていく。他者の文化に対する批判性のない無責任な態度という批判も浴びる。割礼など。
  • エスノセントリズム @
    自文化中心主義。西洋近代の「未開」社会に対する眼差しのように、自分たちの文化を普遍的なものとして、他者の文化を規定してしまう態度。文化相対主義の反対。
  • リヴァーズ
    イギリスのトーレス海峡調査。系図法の発明
  • マリノフスキー
    フィールドワーク、参与観察による研究方法は確立。トロブリアンド諸島。
  • マリノフスキーの調査の革新性4っつ
    1.長期滞在 二年にも及んだ
    2.現地語の習得 それまでは通訳を介して行われていた
    3.現地の人々との信頼構築
    4.現地社会の一員として受け入れられること 調査以外の目的で日常から時間を共に過ごす。
  • 安楽椅子(アームチェア)の人類学者。
    自ら現地に赴くことなく、植民地にいた素人の報告から、研究室で資料研究を行っていた人たち。イギリスで最初に人類学者という肩書きを得たフレイザーが有名。フレイザーは金枝篇で未開社会の神話・呪術・信仰に関する集成的研究を行った。
  • 未開
    初期の進化主義的人類学の中で、構築された概念。未開人の社会は社会契約ではなく、親族集団がもとに成り立っていると考えた。「未開人」を研究すれば、過去の人間の暮らしがわかり、どのように西洋文明へと進化していったか分かるという思想。植民地化を正当化する概念でもあった。モーガンの古代社会の中で生まれる未開
  • 人種 @
    生物学的に白人とそれ以外の人々では違いがあり、白人が遺伝的に持っても優れているという科学的根拠を探し、植民地化の正当化に利用した。しかし現在では人種主義の科学的根拠はことごとく反証がなされた。人種概念は学問的にはもはや有用ではないと考えられており、現代において人種という言葉を用いるときには、あくまで社会的実態として存在する人種集団や、外見的違いのことをさす。
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