-
すばらしいひかりて行くもをかし。
-
すばらしく笛をいとをかしく吹き澄まして
-
滑稽だ妻、「をかし」と思ひて、〜
-
悪くはない「よろしく侍り」
-
普通のよろしき事にだに、かかる分かれの悲しからぬはなきわざなるを〜
-
身分が高く教養がある人よき人はあやしきことをかたらず
-
めったにないありがたきもの。
-
すばらしい世に有り難きものには侍りけれ
-
似つかわしく家居のつきづきしく、あらまほしきこそ
-
上品で(優美で)(春宮は)あてになまめかしくおわします
-
若々しくなまめかしく、人の親げなくおはします
-
すばらしいいとめでたし。
-
きちんと日の裝束うるはしくしたる人の、
-
美しくあまり御心うるはしくすなほにて
-
高貴なやむごとなき人のかくれ給へるもあまた聞こゆ
-
並々でないこの大臣の御おぼえいとやむごとなきに、
-
大人びていてほどより大きに大人しうきよらにて、
-
思慮分別があり上人なほゆかしがりて、おとなしく物知りぬべきかおしたるじん
-
主だっていておとなしくもどきぬべくもあらぬ人のいひ聞かするを、
-
見たいと年ごろゆかしう思ひわたりし所
-
心ひかれる山路来て何やらゆかしすみれ草
-
親しみ深くなつかしうなまめきたる方は、
-
(こちらが恥ずかしくなるくらい)立派なはづかしき人の、
-
奥ゆかしいうちある調度も昔覚えて安らかなるこそ、心にくしと見ゆれ。
-
かわいいうつくしきもの。
-
いとしい限りなくかなしとおもひて、〜
-
かわいい頬つきいとらうてげにて、
-
感じが良い髪ゆるるかに、いと長く、めやすき人なめり
-
不思議にただ文字一つに、あやしうあてにもいやしうなるは、〜
-
身分が低いあやしの身には得がたき物にて、
-
粗末なあやしき舟どもに柴刈り積み、
-
物足りない帝、さうざうしとや思し召しけむ
-
平然としいとつれなく、なにとも思ひたらぬさまにて
-
冷淡だった昔、をとこ、つれなかりける女にいひやりける。
-
無礼な文ことばなめき人こそいとにくけれ。
-
大げさに夜いたくふけて、門をいたうおどろおどろしうたたけば。
-
気味悪くいとおどろおどろしくかきたれ雨の降る夜
-
つらい今日よりはうき世の中をいかでわたらむ
-
うっとうしい女君は、暑くむつかしとて、
-
気味が悪い奥の方は暗うものむかしと、女は思ひたれば、
-
興ざめなすさまじきもの。
-
殺風景な冬の夜の月は、昔よりすさまじき物の例にひかれて侍りけるに、
-
不都合な左の大臣の、〜美麗ことのほかにて参れる、びんなきことなり。
-
気の毒ないとびんなければ、許しやりぬ。
-
気の毒だ翁をいとほし、
-
かわいい去り難き妻、いとほしき子をふり捨て、
-
子供っぽくいはけなくかいやりたる額つき、〜
-
薄情でつらく、おはしますかな。
-
窮屈なところせきまで遊び広げ給へり
-
窮屈なところせき御身にて、
-
気がかりだあはれにうしろめたけれ。
-
きまり悪いおまえにて申すはかたはらいたき事には候へども、
-
苦々しくかたはらいたくききにくし。
-
気の毒なすのこはかたはらいたければ〜
-
ひどくわりなくものうたがひする男にいみじう思われたる女
-
どうしようもなくわりなうおぼし乱れぬべし
-
苦しい一昨日より腹を病みて、いとわりなければ、
-
残念だ歌のわろきこそほいなけれ。
-
驚くほどだ涙をただおとしにおとすに、いとあさまし。
-
あきれるほどのかくあさましきそらごとにてありければ、
-
情けないもののあはれも知らずなり行くなんあさましき
-
気にくわないはじめより我はと思ひあがり給へる御方々、めざましきものにおとしめそねみ給う
-
すばらしい世はさだめなきこそ、いみじけれ。
-
すばらしい気高きさまして、めざましうもありけるかな。
-
ひどいあないみじ。
-
とても風の音もいみじう心ぼそし。
-
不吉なゆゆしき身にはべれば、
-
すばらしかったゆゆしかりける者どもの心の大きさ広さかな
-
はなはだしく各々拝みて、ゆゆしく信おこしたり。
-
恥ずかしい(人聞きがわるい)人聞きやさし。
-
上品ないと若やかに愛敬づき、やさしきところ添ひたり。
-
殊勝だあなやさし。
-
はっきりと分かる東より使ひ帰り来たる気色しるけれど
-
とおりに世とともにいひけるもしるく、男もせで、二十九にてなむ〜
-
早く梅は白き、うす紅梅、一重なるがとく咲きたるも、〜
-
突然に眺めつつ来る間にゆくりなく風吹きて、
-
はっきりしない小町が盛りなる事、そのあとのことにや、なほおぼつかなし。
-
気がかりにやや久しく者いはでありければ、人どもおぼつかなく思ひけるほど
-
待ち遠しい都の音づれは、いつしかおぼつかなきほどにしも、
-
かすかに花びらの端に、をかしきにほいこと、こころもとなうつきためれ。
-
不安なこころもとなき日数重なるままに、〜
-
じれったくわづかに見つつ心も得ずこころもとなく思ふ源氏を、〜
-
心に深く感じられあはれなりつる心のほどなむ忘れむ世あるまじき。
-
かわいいあはれなる人をみつるかな。
-
退屈である日もといと長きに、つれづれなれば、〜
-
ものさびしくそこはかとなく、つれづれに心細うのみ覚ゆるを、
-
なんというわけもなく昔、男、すずろに陸奥の国までまどひいにけり。
-
思いがけないもの心細く、すずろなる目を見ることと思ふに、
-
むやみやたらにすずろに言い散らすは、
-
まじめで大方の人がらまめやかに、〜
-
実用的な小舎人童をはしらせて、すなはち、車にてまめなる物、
-
はかない命をばあだなるものと聞きしかどつらきがためは長くもあるかな
-
浮気なあだなる男の形見とて置きたる物どもを見て、
-
役にも立たずとかく直しけれどもつひに回らでいたづらに立てりけり
-
むなしくかく濡れ濡れ参りて、いたづらに帰らむ愁へを、
-
優れている遊ばしたる和歌はいづれも人の口に乗らぬなく、優にこそ承れな。
-
優雅な内侍所の御鈴の音は、めでたく優なるものなり。
-
高貴な世界の男、貴なるも賤しきも
-
上品で四十余ばかりにて、いと白うあてに、やせたれど、
-
ほんのちょっと「〜」と思ふに、あからさまにまかでたるほど、
-
ひそかに(花山院は)人にも知らせたまはで、みそかに花山寺におはしまして、御出家入道せさせたまへりしこそ
-
いい加減に帝の御使ひをばいかでかおろかにせむ。
-
並ひととおり(普通)でなく年頃はおろかならず頼みて過ぐしつるに、
-
言い尽くせない恐ろしなんどもおろかなり。
-
愚か義仲、をこの者で候ふ。
-
ばかばかしく虚事をねんごろに信じたるもをこがましく、
-
ひどかったかの郡司は無下なりける奴かな。
-
中途半端である七日が程の御有様、書きつづるくるもなかなかなれば、えもまねばず。
-
かえってしないほうがよいなかなかならむ
-
かえってないほうがましな「御忘れ形見もなかなかなる御もの思ひの催しぐさなりや」
ログイン