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病原体Pasteurella multocida(5:A,8:A,9:Aなどの莢膜抗原A型が主)
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宿主家禽類、水禽類、野鳥など
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症状(臨床)発症率および死亡率が高く、集団的に相次いで急性経過で死亡する。
沈鬱・発熱・食欲廃絶・羽毛の粗鬆(そす)化・下痢・呼吸促拍など
死亡直前に肉冠・肉垂にチアノーゼが見られる。
慢性経過の場合削痩と脱水で死亡する。 -
症状(剖検時)内部臓器・皮下組織・冠部脂肪織に点状出血・出血斑
肝臓・脾臓の腫大、黄白色壊死斑 -
疫学(世界)アジア・アフリカ・中近東・欧米諸国で発生
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疫学(日本)1954年以降発生がなかったが、1976年にタイから輸入した九官鳥に集団発生が見られた。
1980年以降、鶏含め様々な鶏で発生が見られた
ただ法定措置の対象となったものはない(70%以上が死亡した場合に法定措置となる) -
疫学(感染経路)経気道感染
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診断(細菌学的)①病鶏の血液・臓器塗抹標本のメチレンブルー染色或いはギムザ染色で両端染色性の小桿菌を確認
②血液寒天培地で菌を分離・同定
③血清型別 -
診断(血清学的)なし
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治療行わない方が良い
つまり、保菌鶏を作ることから感染拡大の恐れがある -
予防法定措置の対象であるか否かに関わらず疑いがある場合には摘発・淘汰
海外では不活化ワクチンを用いている。
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