-
重要給水施設に供給する管路の耐震化に係る事業計画を策定・推進する業務の担当責任者として業務を進めるにあたり、調査・検討すべき事項・基本情報の調査
・重要給水施設管路耐震化計画に関する検討 -
基本情報の調査とその内容①水道施設(管路の口径、管種、継手、位置、延長、布設年度等)
②想定地震(震源、震度、加速度、液状化危険度等)
③重要給水施設(給水区域内の避難所、場所、収容人数)
④水道経営(財政状況等) -
重要給水施設管路耐震化計画に関する検討の内容①アセットマネジメント(更新費、維持管理費、確保財源等)
②計画事業量(年度毎の管路布設延長、事業費等) -
重要給水施設管路耐震化計画の策定手順①基本情報の調査
②重給管路の設定
③耐震性の評価
④耐震化目標の設定
⑤耐震化方法の決定
⑥耐震化計画の策定・推進の手順 -
①基本情報の調査について留意すべき点・マッピングシステムを利用して実施し、管種、位置等が不明の場合、試掘調査を行う
-
②重要給水施設管路の設定について留意すべき点・重要給水施設は、災害対応における給水の必要性を考慮し、避難所、医療機関、防災拠点等の中から選定する
・重要給水施設管路は、水源から重要給水施設までの一連の管路を耐震化することに留意する
・配水本管から重要給水施設までの配水支管ルートが複数存在する場合は、耐震管以外の管路延長が最も短くなるルートを選定する -
③耐震性の評価について留意すべき点・重要給水施設管路のルート毎に耐震管と非耐震管の延長を把握し、耐震化率を算定する
・水管橋等については、管本体だけではなく、上部工、支承部、下部工等についても耐震性の評価を行う -
④耐震化目標の設定について留意すべき点・計画期間を10年程度に設定したうえで、最終年度の耐震化率を目標値とする
-
⑤耐震化方法の決定について留意すべき点・管種・継手は軽量化の必要性、施工性、経済性等を踏まえて選定
・水管橋等は、橋台付近の埋設管に伸縮継手を設ける -
⑥耐震化計画の策定・推進について留意すべき点・重要給水施設管路の重要度(重要給水施設の種別、給水量、給水の必要性、管路の機能等で判断)と耐震性(管路の耐震性、老朽度、地盤の液状化のリスク等で判断)の総合的な評価に基づき耐震化の優先順位を判定
・計画期間内で耐震化する重要給水施設管路を選定し、事業量の平準化等を考慮して耐震化計画を策定する
・計画を実行する際は、進捗状況を踏まえ、適宜、計画の見直しを行う必要がある
ログイン