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はらから兄弟
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五年六年のうちに、千年や過ぎにけむ、(庭の松の)「かたへ」半分
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山の端に日のかかる「ほど」、ころ
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(部屋の)「ほど」せばしといへども、広さ
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(桐壺の更衣と)同じ「ほど」、身分
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〜肩にかかれる「ほど」、様子
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筆「限り」ありければ、限界
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秋の夜ぞもの思ふことの「かぎり」なりける極致
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消えゆく露の心地して「限り」に見へ給えば、臨終
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いかで琵琶の音のおぼゆる「かぎり」弾きて聞かせなむ。すべて
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満座興に入ること「限りなし」。この上もない
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この人は思ふをも、思はぬをも、「けぢめ」見せぬ心なむありける。違い
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ある荒夷の恐ろしげなるが、「かたへ」仲間
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ただ人も、舎人など賜る「きは」はゆゆしと見ゆ。身分
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人の「品」高く生まれぬれば、身分
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多くの「ついで」を越してこそ大臣の位にはなしつれ。序列
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京に出でたる「ついで」に(冷泉院に)参りて、機会
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いかがせんと沙汰ありけるに、評議
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『風発りたり』と云ひて、「沙汰」の庭に出でざりければ、裁き
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世鎮まりさうらひなば、勅撰の御(沙汰)さうらはんずらむ。命令
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この歌の故にやと、時の人「沙汰」しけうとぞ。噂
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光源氏、名のみことごとしう、いひけたれ給ふ咎多かなるに、欠点
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世治らずして、凍餒の苦しみあらば、「とが」の者絶ゆべからず。罪
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在中将の東に行きたりける「け」にやあらむ、この子どもも、人の国に通ひをなむときどきしける。ため
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古う作りなせる前水、木立、「よし」あるさまの所なり。風情
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母北の方なむ、いにしへの人の「よし」あるにて、由緒
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昔を今になす「よし」もがな手立て
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(帝は)御文、不死の薬の壺ならべて、火をつけて燃やすべき「よし」仰せ給う。こと
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いとあやしき子なり。生ひ立たむ「やう」を見む。様子
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参るまじくは、その「やう」を申せ。理由
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その山見るに、さらに登るべき「やう」なし。方法
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母上に申したまひける「やう」、『おのれ死にはべりぬとも、』ことには
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心の限り行く先の「契り」をのみし給ふ。約束
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前の世にも御「契り」や深かりけむ、世になく清らかなる玉の男皇子さへ生まれたまひぬ。宿縁
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世の憂き目見えぬ山路へ入らむには思ふ人こそ人こそ「ほだし」なりけれ障害となるもの
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郭公鳴くや五月のあやめ草「あやめ」も知らぬ恋もするかな道理
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都のいたづらに亡ぶるやうやはあらんと頼もしくこそ覚えしに、かくいと「あやなき」わざの出で来ぬるは、わけがわからない
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夢か「うつつ」か寝てかさめてか現実
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『皇后宮の御かたに火の』といふ。あさましともおろかなり。あまり「うつつ」ともなくて、正気
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方違へに行きたるに、「あるじ」せぬ所。もてなし
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この人の家、喜べるやうにて「あるじ」したり。もてなし
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仮の庵もやや「ふるさと」となりて、軒に朽ち葉深く、なじみの土地
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見どころもなき「ふるさと」の木立を見るにも、ものむつかしう思ひみだれて、わが家
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