-
問題1.バイタルサインに含まれるのはどれか
A. 呼吸数
B. 経皮的酸素飽和度(SpO2)
C. BMI(Body mass index)A. 呼吸数
B. 経皮的酸素飽和度(SpO2) -
問題2.脱水の時に出現する所見はどれか。
A. 静脈還流の減少
B. BUN/Cr 比の上昇
C. 下大静脈径の呼吸性変動消失A. 静脈還流の減少
B. BUN/Cr 比の上昇
下大静脈径の呼吸性変動消失はうっ血の所見 -
問題3.ショックを呈する病態で早期から中心静脈圧が上昇するのはどれか。
A. 緊張性気胸
B. 心タンポナーデ
C. 重症急性膵炎の初期A. 緊張性気胸
B. 心タンポナーデ
中心静脈圧が上昇するのは閉塞性か心原性のショック
重症急性膵炎の初期
→循環血液量減少性ショック -
問題4.血圧は低下し冷汗あり。頚静脈は怒張し尿量も減少している。この患者に当てはまると考えられるのはどれか。
A. 呼吸数増加
B. 循環血液量の低下
C. 末梢血管抵抗の低下A. 呼吸数増加
B. 循環血液量の低下
血圧低下、冷汗、頸静脈の怒張、尿量の減少などからショックと分かる、頸静脈の怒張から閉塞性か心原性とわかる。
循環血液量の低下は循環血液減少性ショック
末梢血管抵抗の低下は血液分布異常性ショック、アナフィラキシーショック、神経原性ショック -
問題5.心原性ショックの所見として当てはまるのはどれか。
A. 皮膚紅潮
B. 乏尿
C. 頚静脈怒張B. 乏尿
C. 頚静脈怒張
皮膚紅潮ではなく皮膚浸潤
他にも末梢冷感とか肺水腫が起こる -
問題6.ショックの 4 分類と原因の組み合わせで正しいのはどれか。
A. 循環血液量減少性ショック ― 広範囲熱傷の初期
B. 閉塞性ショック ― 肺塞栓
C. 血管分布異常性ショック ― 神経原性ショックA. 循環血液量減少性ショック ― 広範囲熱傷の初期
B. 閉塞性ショック ― 肺塞栓
C. 血管分布異常性ショック ― 神経原性ショック
-
問題7.以下のうち、循環血液量減少性ショックに対する初期輸液製剤として妥当なものはどれか。A
Aは生理食塩水
Bは乳酸リンゲル液+5%ブドウ糖液
Cはブドウ糖液
体内でブドウ糖が燃焼すると真水になるのであんま意味ない -
問題8.閉塞性ショックの説明として正しいのはどれか。
A. 肺塞栓では右心から左心へのシャント量が増加しショックとなる。
B. 緊張性気胸では心臓の拡張が障害され心拍出量が低下する。
C. 心タンポナーデでは心嚢の液体貯留量が重症度に相関する。B. 緊張性気胸では心臓の拡張が障害され心拍出量が低下する。
肺塞栓はシャント量が増加ではなくて血流減少により全身に送り出される血液が減少する
心タンポナーデでは液体貯留量ではなく液体貯留速度が重症度に関わる -
問題9.胃洗浄につき正しい説明はどれか。
A. 原則として頭部高位右側臥位で施行する。
B. ガソリン誤飲は胃洗浄の良い適応である。
C. 胃洗浄に先立ち活性炭胃内投与を行う。なし
胃洗浄は頭部低位左側臥位
ガソリン誤飲を胃洗浄すると万が一気管に入ると重症肺炎になったりするから✕
胃洗浄の後に活性炭胃内投与すると汚れを吸着して便になる -
問題10.中毒に関連し正しい説明はどれか?
A. N-アセチルシステインはアセトアミノフェン中毒で使用される。
B. フルマゼニルは三環系抗うつ薬で使用される。
C. 活性炭の静脈内投与は、血液中に吸収された薬物の除去に有用である。A. N-アセチルシステインはアセトアミノフェン中毒で使用される。
フルマゼニルはベンゾジアゼピン(睡眠薬)の中毒で使用される
活性炭は消化管の残存薬剤の除去で、血液の薬物は透析などできれいにする -
問題11.熱傷深度が深くなりやすいのはどれか。
A. 電撃症
B. アルカリ熱傷
C. 低温熱傷A. 電撃症
B. アルカリ熱傷
C. 低温熱傷 -
問題12.熱傷面積について正しい記載はどれか。
A. 成人:前胸部+腹部+左上肢 ⇒ 27%(9 の法則)
B. 成人:手掌 ⇒1%
C. 小児:頭部 ⇒15%(5 の法則)A. 成人:前胸部+腹部+左上肢 ⇒ 27%(9 の法則)
B. 成人:手掌 ⇒1%
C. 小児:頭部 ⇒15%(5 の法則) -
問題13.症候と初期対応の組み合わせで正しいのはどれか。
A. 敗血症性ショック ― 乳酸リンゲルの急速輸液
B. 心タンポナーデ ― 心嚢穿刺
C. アナフィラキシーショック ― アドレナリン皮下注A. 敗血症性ショック ― 乳酸リンゲルの急速輸液
B. 心タンポナーデ ― 心嚢穿刺
アナフィラキシーショックはアドレナリン皮下注射ではなく筋肉注射 -
問題14.救急室での敗血症の診断に用いられる qSOFA(クイック・ソーファ)の項目に含まれるのはどれか。
A. 呼吸数
B. 体温
C. 脈拍数A. 呼吸数
呼吸数、血圧、意識レベル -
問題15.緊急の外科的気道確保につき正しいのはどれか。
A. 甲状軟骨と舌骨の間で行う。
B. 成人男性では内径 5-6mm の気管チューブを使用する。
C. 新生児の上気道閉塞では良い適応となる。B. 成人男性では内径 5-6mm の気管チューブを使用する。
甲状軟骨と輪状軟骨の間で行う
外科的気道確保は最悪の場合の最終手段なのでいい適応とかではない -
問題16.成人の一次救命処置(2020 年ガイドライン)で正しいのはどれか。
A. 胸骨圧迫の回数は 1 分間に 100~120 回が推奨される。
B. 口対口人工呼吸を行いたくない場合は胸骨圧迫のみでも良い。
C. 自動体外式除細動器(AED)が「ショックは必要ありません」と自動解析した場合、心
肺蘇生法を中断する。A. 胸骨圧迫の回数は 1 分間に 100~120 回が推奨される。
B. 口対口人工呼吸を行いたくない場合は胸骨圧迫のみでも良い。
ショック必要なくても胸骨圧迫は続ける -
問題17.心停止に対する心肺蘇生(CPR)に使用する器具はどれか。B モニター付き除細動器
C バッグバルブマスク
Aは高濃度用酸素マスク -
問題18.自動体外式除細動器(AED)につき正しいのはどれか。
A. 一次救命処置に含まれる。
B. PEA(Pulseless electrical activity)の場合、電気ショック不要と自動解析される。
C. 電気ショックの直後に脈拍出現の有無をチェックする。A. 一次救命処置に含まれる。
B. PEA(Pulseless electrical activity)の場合、電気ショック不要と自動解析される。
心停止や意識の無い患者に使われる
PEA(無脈性電気活動)のときは電気ショック不要で心室細動は必要 -
問題19.院外心停止患者へのアドレナリン投与経路で正しい記載はどれか。
A. 心腔内投与が最も社会復帰率が高い。
B. 骨髄内に投与することもできる。
C. 中心静脈が輸液路の第一選択である。B. 骨髄内に投与することもできる。
心腔内投与は合併症の発生率が高い
輸液路の第一選択は末梢動脈でその次骨髄 -
問題20.異常呼吸あるいは息切れを主訴とする患者の所見と原因の組合せについて正しいのはどれか。
A. 胸部打診で鼓音―――気胸
B. 頸静脈の怒張―――右心不全
C. Strider―――上気道狭窄A. 胸部打診で鼓音―――気胸
B. 頸静脈の怒張―――右心不全
C. Strider―――上気道閉塞
ストライダー:上気道閉塞 喉を占められているときの音で高温で吸気時も呼気時も聞こえる
ウィーズ;喘息、COPD、心不全 笛を吹いている感じで高温で吐くときだけ聞こえる -
問題21.圧挫(クラッシュ)症候群で認められるのはどれか。
A. 尿潜血反応陽性
B. 高カリウム血症
C. 不整脈A. 尿潜血反応陽性
B. 高カリウム血症
C. 不整脈
この3つ+クレアチニンキナーゼ上昇 -
問題22.手指挫創の縫合前に確認すべき項目で重要なことはどれか。
A. アレルギーの有無
B. 皮下異物残存の有無
C. 運動感覚障害の有無A. アレルギーの有無
B. 皮下異物残存の有無
C. 運動感覚障害の有無 -
問題23.次のうち、外因死はどれか?
A. パラコートを多量に経口摂取し入院。入室 1 か月後に肺線維症にて死亡。
B. 広範囲熱傷のため入院。植皮術後に敗血症で死亡。
C. 失神にて転倒し頭部打撲。急性大動脈解離に伴う失神と診断後に解離に伴う心タンポナ
ーデで外来死亡。A. パラコートを多量に経口摂取し入院。入室 1 か月後に肺線維症にて死亡。
B. 広範囲熱傷のため入院。植皮術後に敗血症で死亡。
パラコートが外因
広範囲熱傷が外因 -
問題24.外傷初期診療につき正しい記載はどれか。
A. 頭部外傷を伴うショックでは、頭部単純 CT よりも輸液を優先する。
B. 頭部外傷に対する気道確保は、外科的気道確保よりも経口気管挿管が推奨される。
C. 出血性ショックの初期では、収縮期血圧は低下せず、拡張期血圧の上昇、脈拍数の上昇が認められる。A. 頭部外傷を伴うショックでは、頭部単純 CT よりも輸液を優先する。
B. 頭部外傷に対する気道確保は、外科的気道確保よりも経口気管挿管が推奨される。
C. 出血性ショックの初期では、収縮期血圧は低下せず、拡張期血圧の上昇、脈拍数の上昇が認められる。 -
問題25.創傷治療について正しいのはどれか?
A. 擦過創では痂疲化をはかる。
B. 擦過創内にアスファルトが残存すると外傷性刺青となる。
C. 10 年以内に 3 回の破傷風トキソイド接種歴があれば破傷風予防は必要ない。B. 擦過創内にアスファルトが残存すると外傷性刺青となる。
C. 10 年以内に 3 回の破傷風トキソイド接種歴があれば破傷風予防は必要ない。
痂皮化ではなく湿潤を保つ
-
問題26.創傷治癒について正しいのはどれか?
A. 死腔(Dead space)は創傷治癒遅延の原因となる。
B. 感染創は縫合して一次治癒とする。
C. 壊死組織のデブリドマンは創傷治癒を遅らせる。A. 死腔(Dead space)は創傷治癒遅延の原因となる
感染創の一時治癒はデブリードマンで創傷治癒を促進する -
問題27.プライマリーサーベイで見逃してはならない胸部外傷に含まれるのはどれか。
A. 大量血胸
B. フレイルチェスト
C. 気管断裂A. 大量血胸
B. フレイルチェスト
プライマリーサーベイ:生命維持のための生理機能を迅速に評価し、必要な治療を直ちに開始するこの手順
フレイルチェスト:肋骨が通常と逆に動いて奇異呼吸を生じる
気管断裂はその次に気を付ける -
問題28 心肺蘇生法において、人工呼吸と胸骨圧迫の比で正しいのはどれか。
A. 1:3(乳児:1 か月~1 歳、二人法)
B. 2:15(小児:1 歳~学童、二人法)
C. 2:30(成人、二人法)B. 2:15(小児:1 歳~学童、二人法)
C. 2:30(成人、二人法)
1対3は新生児 -
問題29.飲酒後の入浴で出現しやすいのはどれか。
A. 脱水
B. 血圧低下
C. 血管収縮A. 脱水
B. 血圧低下
血管は拡張する -
問題30. 出血の持続と凝固障害の合併が懸念されるため、血液型の確定を待たずに緊急で輸血療法を行う場合、投与が可能な濃厚赤血球液と新鮮凍結血漿の組合せはどれか。
濃厚赤血球液 新鮮凍結血漿
A. O 型 Rh- ―― AB 型 Rh+
B. O 型 Rh+ ―― AB 型 Rh+
C. AB 型 Rh+ ――― O 型 Rh-A. O 型 Rh- ―― AB 型 Rh+
B. O 型 Rh+ ―― AB 型 Rh+
Aが最適でCがやばい -
問題31.一酸化炭素中毒の発生機序、症候、診断について正しいのはどれか。
A. 一酸化炭素は、中毒死の原因として医薬品よりも多い。
B. 一酸化炭素中毒では動脈血酸素分圧が低値を示す。
C. 一酸化炭素はヘモグロビンに結合する。A. 一酸化炭素は、中毒死の原因として医薬品よりも多い。
C. 一酸化炭素はヘモグロビンに結合する。
動脈血酸素分圧では一酸化炭素と結びついているのか酸素と結びついているのかの判別がつかないので一酸化炭素中毒で動脈血酸素分圧は低値にはならない -
問題32.縮瞳を来たす中毒はどれか
A. モルヒネ
B. 有機リン
C. ピロカルピンA. モルヒネ
B. 有機リン
C. ピロカルピン -
問題33.中毒物質と特異的治療につきで正しい組み合わせはどれか。
A. ベンゾジアゼピン ― フルマゼニル
B. 三環系抗うつ薬 ― 重炭酸ナトリウム
C. 有機リン ― BAL(ジメルカプロール)A. ベンゾジアゼピン ― フルマゼニル
B. 三環系抗うつ薬 ― 重炭酸ナトリウム
有機リンはPAMか硫酸アトロピンで治療 -
問題34.低体温症に関連し正しい説明はどれか?
A. 低体温症では心機能低下によりうっ血を来たしやすい。
B. 低体温症では敗血症の鑑別が重要である。
C. 低体温では血清カリウムが高値となりやすい。A. 低体温症では心機能低下によりうっ血を来たしやすい。
B. 低体温症では敗血症の鑑別が重要である
低体温では血清カリウムは低値 -
問題35.偶発性低体温(症)の心電図所見として認められるものはどれか。
A. J(オズボーン)波
B. 洞徐脈
C. PQ 延長A. J(オズボーン)波
B. 洞徐脈
C. PQ 延長
洞徐脈は洞結節に異常を伴う徐脈オズボーン波は低体温に特徴的な波 -
問題36.III 度熱中症の症状はどれか。
A. 血液凝固異常
B. 熱失神
C. 熱疲労A. 血液凝固異常
熱失神は一度
熱疲労も一度 -
問題37.呼吸数増加を来たす病態はどれか。
A. ショック
B. 敗血症
C. 低体温症A. ショック
B. 敗血症
低体温症では呼吸数は減少する -
問題38.高齢者の熱中症について正しいのはどれか。
A. 水分補給には塩分を含まないものを勧める。
B. 口渇感がなくとも水分摂取を勧める。
C. 気温が急激に上昇すると発症しやすい。B. 口渇感がなくとも水分摂取を勧める。
C. 気温が急激に上昇すると発症しやすい。
8月よりも6月初旬の方が重症熱中症が多いらしい -
問題39.環境による障害で正しいのはどれか。
A. 減圧症では血液中で二酸化炭素の気泡が生じる。
B. 凍傷では、まず損傷部位を 40°C程度の湯で温める。
C. 高地脳浮腫では酸素吸入で登山続行が可能となる。B. 凍傷では、まず損傷部位を 40°C程度の湯で温める。
減圧症では血液中に窒素の気泡
高地脳浮腫では酸素吸入で下山する -
問題40.災害時の医療体制につき正しいのはどれか?
A. 災害医療では、医療需要が提供できる医療資源を上回っている。
B. 災害現場活動では、災害医療に精通した医師が消防・警察を指揮する。
C. START 法で、呼吸回数 32 回/分は赤(緊急治療群)に分類される。A. 災害医療では、医療需要が提供できる医療資源を上回っている。
C. START 法で、呼吸回数 32 回/分は赤(緊急治療群)に分類される。
呼吸数が1分間に9回未満もしくは30回より多いと赤に分類 -
問題41.酸素投与器具と流量の組合せで適切なのはどれか。
A. 鼻カニューラ 1 L/分
B. フェイスマスク 1L/分
C. リザーバー付マスク 4L/分A. 鼻カニューラ 1 L/分
鼻カニューラは1~5L/分
フェイスマスクは5-6L以上
リザーバー付きマスクは10L以上 -
問題42.大規模災害現場で多数の傷病者が発生し START 法でトリアージを行った。以下のうち、トリアージタッグの色が適切な組み合わせはどれか。
A. 40 歳男性。歩行可能。上腕に痛みを訴えている。呼吸数 16 回/分。CRT(毛細血管再充
満時間)1 秒。指示に応じる。⇒黄
B. 50 歳女性。歩行不能。腹部に痛みを訴えている。呼吸数 20 回/分。CRT(毛細血管再充
満時間)1 秒。指示に応じる。⇒赤
C. 60 歳女性。歩行不能。呼吸数 16 回/分。CRT(毛細血管再充満時間)1秒。指示に応じ
ない。⇒黄答え無し
A歩行可能なので緑
B歩行が無理だから緑はないけどその他は大丈夫なので黄色
C歩行不能で、呼吸数とかCRTは大丈夫だが指示に応じないということで意識はないから赤 -
問題43.気管挿管を行った際、気管内に正しく挿管が行われていないと判断されるものはどれか。
A. 呼気に CO2 が検出される。
B. 心窩部で送気音が聴取される。
C. 気管チューブ内壁に呼気時の曇りがみられない。B. 心窩部で送気音が聴取される。
C. 気管チューブ内壁に呼気時の曇りがみられない。
心窩部に送気音が聴取されると胃内に送気されている -
問題44.心原性失神を疑う病歴はどれか。
A. 排尿後に意識消失した。
B. 前兆なく、突然、意識を失い倒れこんだ。
C. 舌を噛んで口腔内からの出血を認めた。B. 前兆なく、突然、意識を失い倒れこんだ。
A排尿後の失神は神経性の失神(副交感神経が刺激されたことにより血管が拡張されるとか)
C出血性の失神 -
問題45.急性アルコール中毒につき正しいのはどれか。
A. 痛み,を訴えない外傷の合併に注意が必要である。
B. 嘔吐に伴う窒息に注意が必要である。
C. 転倒した場合、普段よりも重篤な外傷を合併しやすい。A. 痛み,を訴えない外傷の合併に注意が必要である。
B. 嘔吐に伴う窒息に注意が必要である。
C. 転倒した場合、普段よりも重篤な外傷を合併しやすい。 -
問題46 災害医療について正しいのはどれか。
A. 災害拠点病院は市区町村が指定する。
B. 災害現場では医師は救急救命士の指揮下に入る。
C. 防災体制を整備する地域的単位を二次医療圏と呼ぶ。答え無し
災害拠点病院は都道府県が指定
災害現場に上下はない
医療圏は防災体制には関係なくて医療計画におけるもの -
問題47 吐血よりも喀血を示唆する所見はどれか。
A. 悪心を伴う。
B. 咳嗽を伴う。
C. 暗赤色の色調である。B. 咳嗽を伴う。
喀血なら明るい色で吐血なら暗い色 -
問題48 アナフィラキシーにおけるアドレナリン投与について適切なのはどれか。
A. 皮下に投与する。
B. 自己注射が認められている.
C. ショックになってから投与する。B. 自己注射が認められている.
筋肉注射
ショックになるまで待つ必要はない -
問題49 ボールなどによる前胸部打撲後の心停止について正しいのはどれか。
A. 高齢者での報告例が多い。
B. 速やかな AED の使用が予後改善に有効である。
C. 迷走神経反射から生じる洞性徐脈が原因である。B. 速やかな AED の使用が予後改善に有効である。
若年者での報告が多い
迷走神経反射から生じる洞性徐脈は関係ない -
問題50 トリアージタッグ〈識別札〉について正しいのはどれか。
A. 傷病者識別のために使用する。
B. 装着はどの部位に付けても構わない。
C. 死亡している場合は黒色タッグを装着する。A. 傷病者識別のために使用する。
C. 死亡している場合は黒色タッグを装着する。
装着は手首、足首に装着 -
問題51-53.
38 歳の男性。工場の爆発事故で受傷し、強い息苦しさのため救急車で搬入された。崩落した機器に右下肢が挟まれ、受傷から 1 時間で救出され病院に到着した。
意識レベル JCS10。体温 37.2 °C。心拍数 136/分、整。血圧 80/60 mmHg。呼吸数 32/分。
SpO2 94 %(リザーバー付マスク 10 L/分酸素投与下)。頭髪と鼻毛は焼失している。眼瞼結膜は蒼白で、眼球結膜に異常を認めない。口腔内と咽頭の粘膜は煤が付着し浮腫状である。嗄声がみられる。頸静脈の怒張はない。右上腕部と右大腿部の変形がみられる。右大腿部開放創からの活動性出血が著しかったため、病院前救護においてタニケットを使用した止血が行われ、すでに止血している。心音に異常を認めない。呼吸音に左右差を認めないがwheezes を聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。検査所見: 動脈血ガス分析(リザーバー付マスク 10 L/分酸素投与下):pH7.30、PaCO2 30 Torr、PaO2 84 Torr、HCO3-18 mEq/L。血中一酸化ヘモグロビン濃度 15 %(基準 1 以下)。胸部エックス線写真で両側にびまん性浸潤影がみられる。骨盤エックス線写真に異常を認めない。大腿部および上腕部エックス線写真で右大腿骨骨折と右上腕骨骨折を認める。
問題51
この患者の気道確保に適応のある器具はどれか。
画像
問題52 気道確保後に迅速簡易超音波検査を行うこととした。
出血の確認に適切な部位はどれか。
A. 心囊
B. モリソン窩
C. 傍結腸溝周囲
問題53 搬入から 30 分が経過し、適切な呼吸管理を含め初期診療によってバイタルサインが安定した。右大腿骨骨折の整復固定と右大腿動脈の縫合処置を行い、止血が確認された。右大腿部に腫脹を認め、右下肢全体に広範囲の点状出血と運動麻痺を認める。右足背動脈の触知は良好である。左下肢に運動麻痺と知覚障害を認めない。尿道カテーテルから赤い尿の流出を認めた。 本傷病者で疑われる病態はどれか。
A. 気道熱傷
B. クラッシュ(圧挫)症候群
C. デグロービング損傷51
C
52
A. 心囊
B. モリソン窩
53
A. 気道熱傷
B. クラッシュ(圧挫)症候群 -
問題54-55.
24 歳の女性、30 分前に出現した下腹部痛を主訴に救急受診した。不正出血あり。最終生理は 2 か月前。体温 35.6°C、脈拍 110/分・整、血圧 68/52mmHg(左右差なし)、呼吸数 24/分、SpO2:99%(室内気)。独歩は不能で、表情は苦悶様である。頚静脈は虚脱し顔面は蒼白、皮膚は冷たく湿潤している。心音と呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦で下腹部に圧
痛を認める。反跳痛はない。
問題54.病態として正しい説明はどれか。
A. ショックの 4 分類のうち、循環血液量減少性ショックが疑われる。
B. SpO2:99%であり酸素投与は不要である。
C. 超音波検査(FAST)で腹腔内液体貯留が予想される。
問題55.この患者に限らず、ショックの鑑別診断のために行われる検査の説明として正しいのはどれか。
A. 異所性妊娠を鑑別するために妊娠反応検査は有用である。
B. 大量血胸を鑑別するために胸部立位単純 X 線検査は有用である。
C. 敗血症性ショック診断のために CRP 測定は必要である。異所性妊娠の疑い
54
A. ショックの 4 分類のうち、循環血液量減少性ショックが疑われる。
C. 超音波検査(FAST)で腹腔内液体貯留が予想される。
酸素投与は必要
55
A. 異所性妊娠を鑑別するために妊娠反応検査は有用である。
B臥位のX線検査で血胸のチェック -
問題56-57.
25 歳男性。自動二輪を運転し交差点に直進したところ、対向車線から右折してきた四輪車に衝突し受傷、救急搬入となった。搬入時、意識レベル GCS E1V2M4、血圧 60/40mmHg、脈拍 100/分・整、SpO2:90%(15L酸素リザーバーマスク)、呼吸数 32/分。頭部に打撲痕あり。顔面蒼白で口腔内から血液があふれ出る状態であった。
問題56.この患者の意識レベル説明として正しいのはどれか。
A. 痛み刺激で開眼が認められない。
B. 文章にはならないが単語までの発語ができる。
C. 痛み刺激に対し逃避反応が認められる。
問題57.この傷病者を診療するにあたり、正しいのはどれか。
A. ショック状態に対する急速輸液が最も優先される。
B. 気管挿管を行う場合は、Sniffing position とする。
C. 緊張性気胸が疑われれば迅速にポータブル胸部 X 線を撮影する。56
A. 痛み刺激で開眼が認められない。E1
C. 痛み刺激に対し逃避反応が認められる。M4
文章にはならないが単語までの発語ができるのはV3
V2はできない発言がある
57
答え無し
気道確保が最優先
頭部外傷の場合はSniffing positionはリスク有
緊張性気胸は胸腔穿刺から胸腔ドレナージ -
問題58-59.
80 歳男性、昨日から右腰背部痛が出現。我慢をしていたところ、本日朝から 38.3 度の発熱が出現した。咽頭痛・鼻汁・咳嗽なし。嘔気・下痢なし。夕方になり悪寒・戦慄が出現、意識レベルも低下してきたため救急要請となった。既往歴:糖尿病、高血圧症、高脂血症、対し内服治療中。認知症なし。家族歴:父親に糖尿病・心筋梗塞身体所見:意識レベルは GCS E4V5M6、身長 170cm、体重 80kg、血圧 82/58mmHg、脈
拍 112/分・整、呼吸数 28/分、SpO2:97%(酸素 2L/分)、体温 39.0°C、眼瞼結膜に貧血認めず。眼瞼結膜に黄染認めず。咽頭発赤なし。扁桃腫大なし。頸部リンパ節腫脹なし。頚静脈怒張なし。心音・呼吸音に異常を認めず。腹部平坦軟。圧痛なし。反跳痛なし。蠕動音正常.Murphy 兆候陰性。肝叩打痛なし。右 CVA 叩打痛あり。項部硬直なし。皮膚関節に特
に異常を認めず。尿定性検査:潜血 3+ タンパク 2+ ビリルビン- 亜硝酸 2+ 白血球 3+血液検査:白血球数 2000/mm3 CRP(C 反応蛋白)0.7mg/dl
問題58 以下の説明で正しいのはどれか。
A. 血圧低下に対してはノルアドレナリン投与が第一選択である。
B. 白血球数、CRP(C 反応蛋白)値は 0.7mg/dl から、細菌感染症は否定的である。
C. qSOFA は 3 点である。
問題59 超音波検査で右水腎が認められ、腹部単純 CT にて右水腎、右尿管下部に直径 5mmの結石が確認された。他に特に所見は認められなかった。診療の説明として正しいのはどれか。
A. アドレナリン 0.5 mgを筋肉内注射する。
B. 抗菌薬を使用する場合は広域抗菌薬を使用する。
C. 泌尿器科に ESWL(体外衝撃波結石破砕治療)を依頼する。58
答えなし
A. 血圧低下に対しては輸液投与が第一選択である。
C. qSOFA は 2点である。
血圧低下には輸血が第一投与
qSOFAは2点
59
B. 抗菌薬を使用する場合は広域抗菌薬を使用する。
敗血症性ショック
泌尿器科に頼むのは尿管ステント留置 -
問題60-61.
70 才女性。誤ってロウソクの火が衣服に燃え移り熱傷を受傷、救急車で搬入となった。熱傷部位は両上肢と左下肢で、両上肢皮膚全体が炭化しており痛覚を含め感覚がない。左下肢は、すべて水泡を形成しており水泡底はピンク色で感覚は保たれている。以下の説明のうち、正しいのはどれか。
問題60 診断につき正しいのはどれか。
A. 両上肢は深達性 II 度熱傷(DDB:deep dermal burn)である。
B. 9の法則で計算すると熱傷面積は 27%である。
C. 熱傷予後指数(PBI:Prognostic burn index)は 100 を超えている。
問題61 治療につき正しいのはどれか。
A. 体重 50kg とした場合、バクスターの公式に当てはめると、初めの 8 時間で 3600ml の輸液を行う。
B. ヘモグロビン尿による急性腎不全に対してはハプトグロビンを使用する。
C. 感染症対策としてデブリドマンと植皮術を施行する。60
答え無し
両上肢はⅢ度熱傷
左下肢はⅡ度
9の計算で熱傷面積は36%
BI=Ⅱ度熱傷面積 * ×1/2+Ⅲ度熱傷面積 *
PBI=年齢+BI
61
A. 体重 50kg とした場合、バクスターの公式に当てはめると、初めの 8 時間で 3600ml の輸液を行う。
B. ヘモグロビン尿による急性腎不全に対してはハプトグロビンを使用する。
C. 感染症対策としてデブリドマンと植皮術を施行する。
バクスターの公式:4 ml×熱傷面積 (%)×体重 (kg)
最初の八時間では半分を投与 -
問題62-63.20 歳の男性。コンビニエンスストアで立ち読み中に突然倒れた。店員が意識のないことを確認し救急要請、その後、呼吸停止を確認し胸骨圧迫を開始した。救急隊到着前に、コンビニエンスストアの客が AED(自動体外式除細動器)を現場に持ってきた。
問題62 以下のうち、下線部分が正しいのはどれか。
A. AED(自動体外式除細動器)を装着したところ、ショックが必要と解析された。ショックボタンを押した後、頸動脈の脈拍触知の有無を確認する。
B. 救急隊が到着時には、心電図モニターで洞調律波形が認められたが、脈拍は触知されなかった。救急隊には、薬剤投与認定・気管挿管認定救急救命士がいる。バッグバルブマスクで換気良好の場合は、人工呼吸 2 回、胸骨圧迫 30 回を繰り返し、気管挿管は行わ
ない。
C. オンラインメディカルコントロールにて、乳酸リンゲル液による静脈路確保、薬剤投与が指示された。薬剤投与として用いられるのはアドレナリンである。
問題63 病院到着後の治療として正しいのはどれか。
A. 搬入時、心電図波形は心静止であった。初回に使用する薬剤はアドレナリンである。
B. 気管挿管が行われれば、人工呼吸と胸骨圧迫は非同期で行う。
C. 早期に心拍再開が得られなければ、経皮的人工心肺補助装着を検討する。62
B. 救急隊が到着時には、心電図モニターで洞調律波形が認められたが、脈拍は触知されなかった。救急隊には、薬剤投与認定・気管挿管認定救急救命士がいる。バッグバルブマスクで換気良好の場合は、人工呼吸 2 回、胸骨圧迫 30 回を繰り返し、気管挿管は行わ
ない。
C. オンラインメディカルコントロールにて、乳酸リンゲル液による静脈路確保、薬剤投与が指示された。薬剤投与として用いられるのはアドレナリンである。
Aショック後、傷病者の体に触れてはいけない
63
A. 搬入時、心電図波形は心静止であった。初回に使用する薬剤はアドレナリンである。
B. 気管挿管が行われれば、人工呼吸と胸骨圧迫は非同期で行う。
C. 早期に心拍再開が得られなければ、経皮的人工心肺補助装着を検討する。 -
問題64-65.
34 歳の男性。悪心を主訴に救急車で搬入された。事故により放射性物質の密封線源が破損し、着衣と皮膚に付着したという。既往歴はない。意識は清明。身長 172 cm、体重 60 kg。体温 36.2 °C。心拍数 80/分、整。血圧 122/68 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98 %(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜に異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。心音と呼吸音に異
常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。受傷から 40 分が経過している。
問題64 救急室内での診療前で必要な処置はどれか。
A, 脱衣
B. 線源付着部の水的除染
C. 制吐薬投与
問題65 この患者への対応にあたり適切なのはどれか。
A. 医療者は個人線量計を装着する。
B. 医療者は袖なしエプロンを装着する。
C. 放射線測定器を用いて患者の表面の汚染測定を行う。64
A, 脱衣
B. 線源付着部の水的除染
C. 制吐薬投与
65
A. 医療者は個人線量計を装着する。
C. 放射線測定器を用いて患者の表面の汚染測定を行う。
装着するのは全身防護服 -
問題66-67
58 歳の女性。強い頭痛後に、意識障害を生じたため救急車で搬入された。
現病歴:自宅で家事をしていたところ、突然強い頭痛を訴えた。その後まもなく反応が無くなったため、長女が救急車を要請した。
既往歴:特になし。常用薬:なし。
生活歴:夫、長女および長男との 4 人暮らし。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
身体所見:意識レベルは GCSE1V1M4、身長 153 cm、体重 55 kg。体温 37.1 °C。心拍数
57/分、整。血圧 194/102mmHg。呼吸数 22/分。SpO2 98 %(マスク 6 L/分 酸素投与下)。瞳孔径は両側 3.0 mm。対光反射は両側で遅延している。頭部に外傷はない。心音と呼吸音
とに異常を認めない。腹部は平坦、軟。浮腫を認めない。腱反射に異常を認めない。
問題66
まもなく、刺激に対する反応がなくなり、自発呼吸が停止した。頸動脈は触知できなかった。モニター心電図を下に示す。
記録速度 25mm/sec
この時点での心電図診断で正しいのはどれか。
A. 心静止
B. 無脈性心室頻拍
C. 無脈性電気活動〈PEA〉
問題67
その後、直ちに胸骨圧迫およびバッグバルブマスク換気を開始し、静脈路確保を行った。アドレナリンを静脈投与した後に、自己心拍が再開し、心拍数 88/分、整。血圧 126/72mmHg となった。自発呼吸は認めなかったため気管挿管を行い集中治療室へ入院となった。意識レベルは GCS E1V1M1 から GCS E1VTM4 となった。
SpO2 は 99%(吸入酸素濃度 60 %)であった。自発呼吸は回復しなかった。入院後に撮影した頭部単純 CT を下に示す。
行うべき治療で正しいのはどれか。
A. 血圧管理
B. 人工呼吸
C. 高浸透圧利尿薬投与66
C. 無脈性電気活動〈PEA〉
67
A. 血圧管理
B. 人工呼吸
C. 高浸透圧利尿薬投与 -
問題68 入院 5 日目、昇圧薬を継続して投与していたが、瞳孔径が両側 5.0 mm となり、対光反射は両側で消失した。その後、血圧が低下し、心停止となり、死亡確認を行った。その後の対応で正しいのはどれか。
A. 警察に連絡する。
B. 保健所に連絡する。
C. 死体検案書を作成する。答え無し
警察への連絡は異常死
保健所への連絡は感染症法に定められた感染症による死亡
死体検案書は病院以外で亡くなって原因がわからないとき
死亡診断書は病院で死んで原因が明らかなとき -
問題69-70
23 歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。3 か月前から職場の上司にパワハラを受けていると悩んでいた。今朝、自宅のガレージで倒れているのを母親が発見し、救急車を要請した。本人の着衣と口腔内からは強い有機溶媒臭がしており、ガレージには灯油が残ったコップがあった。搬入後、次第に呼吸状態の悪化を認めた。意識レベルは GCSE1V2M4。体温 36.7 °C。心拍数 102/分、整。血圧 118/76 mmHg。呼吸数 32/分。SpO2 88 %(リザーバー付マスク 10 L/分 酸素投与下)。
問題69 本人の意識レベルの説明として正しいのはどれか。
A. 痛み刺激で開眼する。
B. 文章にはできないが単語まで発語できる。
C. 痛み刺激に対し払いのける。
問題70 直ちに行うべき処置として正しいのはどれか。
A. 胃洗浄
B. 気管挿管
C. 大量輸液69
答え無し
A. 痛み刺激で開眼する。=E2
E1=痛み刺激でも開眼しない
B. 文章にはできないが単語まで発語できる。=V3
V2=理解不能の音声
C. 痛み刺激に対し払いのける。=M5
M4=痛み刺激から逃避する
70
B. 気管挿管
灯油誤飲には胃洗浄は✕
血圧低下はないので輸血は✕
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