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はなさふりゆくものはわが身なりけり
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はなの我身世にふるながめせしまに
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はるのかひなく立たむ名こそ惜しけれ
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はるす衣ほすてふ天の香具山
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ひさしづ心なく花の散るらむ
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ひとは花ぞ昔の香ににほひける
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ひとも世を思ふゆゑにもの思ふ身は
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ふむべ山風をあらしといふらむ
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ほただ有明の月ぞ残れる
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みかのいつみきとてか恋しかるらむ
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みせ濡れにぞ濡れし色はかはらず
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みち乱れそめにし我ならなくに
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みかき昼は消えつつものをこそ思へ
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みよふるさと寒く衣うつなり
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む霧たちのぼる秋の夕暮れ
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め雲がくれにし夜半の月かな
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ももなほあまりある昔なりけり
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もろ花よりほかに知る人もなし
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