-
梁塵秘抄の郢曲の言葉こそ、また、あはれなることは多かめれ。しみじみと心打たれる
-
わづかに二つの矢、師の前にて一つをおろかにせんと思はんや。おろそかに
-
おそろしなんどもおろかなり。言葉では言い尽くせない。
-
狩りはねんごろにもせで、酒を飲み飲みつつ~熱心に
-
つれづれなる時は、これを友として游行す。することもなく退屈な
-
少しの地をも、いたづらにおかんことは、益なきことなり。むだに
-
年ごろおもひつること、果たしはべりぬ。長年
-
その人、かたちよりは心なむまさりたりける。容貌
-
御灯明の影ほのかに透きて見ゆ。光
-
つひに本意のごとくあひにけり。かねてからの願い
-
暮るるまで御物語したまひて、大宮も渡りたまひぬ。おしゃべり
-
世の中に長恨歌という文を、物語にかきてあるところあんなり。漢詩
-
ほど経にければ便なし。時
-
やがてかきつくままに、首のほどを食はんとす。あたり
-
同じほど、それより下郎の更衣たちは、ましてやすからず。身分
-
出で給ふほどを、人々のぞきて見たてまつる。様子
-
急ぎしもせぬほどに、月出でぬ。うちに
-
よろづのことよりも情けあるこそ、男はさらなり、女もめでたくおぼゆれ。思いやり
-
前の世にも御契りや深かりけむ。宿縁
-
いかなるたよりして、気色見せむ。思い
-
つた・くず・朝顔、いづれもいと高からずたいして
-
大門のかたに、馬の嘶く声して、人のあまたあるけはひしたり。たくさん
-
げにただ人にはあらざりけり。なるほど
-
和歌こそ、なほおかしきものなれ。やはり
-
やがて起きも上がらで、病み伏せり。そのまま
-
門をほとほとと叩けば、やがて弾きやみ給ひぬ。すぐに
-
かくて、翁やうやう豊かになりゆく。段々
-
女、いと悲しくて、尻に立ちて追ひ行けど、え追ひつかで、清水のある所に伏しにけり。おいつくことができず
-
な起こしたてまつりそ。お起こし申し上げるな。
-
さらにまだ見ぬ骨の様なり。まったく見たこともない
-
いかでさることは知りしぞ。どうして
-
いかでこのかぐや姫を得てしがな。どうにかしてこのかぐや姫を手に入れたい。
ログイン