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すずろに 昔、男、みちの国に「すずろ」に行きいたりにけりなんとなく
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つきづきしく 家居の「つきづきしく」、あらまほしきこそ、仮の宿りとは思へど、興あるものなれ似つかわしく
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ところせけれ 御勢ひまさりて、かかる御すまひも「ところせけれ」ば窮屈な
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はかなく 「はかなく」空にただよひて頼りなく
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はしたなう いたう恥ぢらひて、さすがに打ち笑みたまへる気色、「はしたなう」すずろにたりどっちつかずで
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びんなし 殿をば「びんなし」とも思ひきこえざりしかども気の毒だ
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まうく 汝、供養せむと思はば、正に財宝を「まうく」べし準備し
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名 さばかりさかしだち、「真名」書き散らしてはベル程も、よく見れば、まだいとたらぬこと多かり漢字
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まめに 「まめに」思はむという人につきて、人の国へにけり誠実に
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まもり 心、さかしき者、念じて射むとすれども、外ざまへいきければ、あひも戦はで心地ただしけれにしれて「まもり」あへり見つめ
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