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つらつき、まみのかをれるほどなど、言へばさらなり。言うまでもない
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こなたあらはにや侍らむ。丸見えだ
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をかしげなる児の、あからさまに抱きて遊ばしうつくしむほどに、かい付きて寝たる、いとらうたし。ちょっとの間
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ことにかたくななる人ぞ、この枝、かの枝、散りにけり。情趣を解さない
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露をなどあだなる物と思ひけむ。はかない
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昔、陸奥の国にすずろに行きいたりにけり。あてもない
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いかに殿ばら、殊勝のことは御覧じとがめずや。むげなり。まったくひどい
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おほやけの宮仕へしければ、常にはえまうでず。朝廷
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いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。身分
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観音を頼み奉らんに、その験なしといふことは、あるまじきことなり。ご利益
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我を知らずして、他を知るといふ理あるべからず。道理
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久しくとどまりたる例なし。例
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寺にたうときわざすなる、見せたてまつらむ。仏事
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小式部、これより、歌詠みの世におぼえ出で来にけり。評判
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中納言、たちまちに御心地もやみてめでたし。病気
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うつつにも夢にも人にあはぬなりけり現実
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17日のつとめて、立つ。早朝
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三月のつごもりなれば、京の花、盛りはみな過ぎにけり。月末
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四季はなほ定まれるついであり。順序
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女、親なう、頼りなくなるままに、もろともにいふかひなくてあらむやはとて、河内の国、高安の郡に、行き交ふ処出で来にけり。頼れるもの
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孝養の心なき者も、子持ちてこそ、親の志は思ひ知るなれ。愛情
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平城の京、春日の里に、しるよしして、狩りに往にけり。縁
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今日はよろづを捨てて、参り候ひつるなり。さまざまなこと
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見給へば、御息所の御手なり。筆跡
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才をもととしてこそ、大和魂の世に用ゐらるる方の強う侍らめ。学問
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