-
【1】あいめい啾啾哀鳴啾啾 あいめい-しゅうしゅう / 鳥や虫が悲しげになくさま。
-
【2】あじゃく無声鴉雀無声 あじゃく-むせい / ひっそりとして声のないこと。静寂。
-
【3】あそう生鳳鴉巣生鳳 あそう-せいほう / 愚鈍な親が優れた子を産む、貧しい家から優れた人が出るたとえ。
-
【4】あつあく揚善遏悪揚善 あつあく-ようぜん / 悪事を禁じて、善行を勧めること。
-
【5】あめい蝉噪蛙鳴蝉噪 あめい-せんそう / 役に立たない議論や内容に乏しく下手な文章。
-
【6】あゆ傾奪阿諛傾奪 あゆ-けいだつ / 身分や権勢のある者におもねり他人の地位を傾け奪うこと。
-
【7】あゆ追従阿諛追従 あゆ-ついしょう / 相手に気に入られようと、媚びへつらうこと。
-
【8】あゆ便佞阿諛便佞 あゆ-べんねい / 口先でへつらって、人の気に入るようにずる賢く立ち回ること。
-
【9】あろく轆地阿轆轆地 あろく-ろくじ / 物事が滞ることなくうまく回転すること、次から次へと言葉が発せられること。
-
【10】あんえい狐裘晏嬰狐裘 あんえい-こきゅう / 上に立つ者が倹約に努め、職務に励むこと。
-
【11】あんかん恬静安閑恬静 あんかん-ていせい / 安らかでゆったりとして静かなこと。
-
【12】あんしの高節晏子高節 あんしの-こうせつ / 中国春秋時代、斉の晏嬰が臣下としての節をまっとうしたこと。
-
【13】あんず索驥按図索驥 あんず-さくき / 理論だけの実際には役立たない考えや意見のこと。
-
【14】いあく上奏帷幄上奏 いあく-じょうそう / 旧憲法下で、軍事の機密事項について直接天皇に上奏すること。
-
【15】いいん負鼎伊尹負鼎 いいん-ふてい / 大望のために身を落とすたとえ。
-
【16】いき銷沈意気銷沈 いき-しょうちん / 【意気消沈】元気をなくしてしょげかえること。
-
【17】いき沮喪意気沮喪 いき-そそう / 意気込みがくじけ弱り、元気を失うこと。
-
【18】いきん尚絅衣錦尚絅 いきん-しょうけい / 才能や徳を外にあらわに出さないこと。
-
【19】いこ傅翼為虎傅翼 いこ-ふよく / 強い者にさらに力をつける。
-
【20】いしき朦朧意識朦朧 いしき-もうろう / 意識が霞んではっきりしないさま。
-
【21】いじゅ江雲渭樹江雲 いじゅ-こううん / 遠くにいる友人を思う場が切ないこと。
-
【22】いしょう惨憺意匠惨憺 いしょう-さんたん / 【意匠惨澹】工夫を凝らすのに苦心すること。
-
【23】いだ天走韋駄天走 いだ-てんばしり / 非常に早く走ること。
-
【24】いちじ褒貶一字褒貶 いちじ-ほうへん / 一字の使い分けによって、人を褒めたり貶したりすること。
-
【25】いちぼう無垠一望無垠 いちぼう-むぎん / ひと目でかなたまで広々と見渡されること。
-
【26】いちる千鈞一縷千鈞 いちる-せんきん / 危険の甚だしいことの形容。
-
【27】いっかく千金一攫千金 いっかく-せんきん / あまり苦労せずに一時に大きい利益を得ること。
-
【28】いっか眷族一家眷族 いっか-けんぞく / 家族と血縁関係にある者。
-
【29】いっか団欒一家団欒 いっか-だんらん / 家族が集まってむつまじく楽しむこと。
-
【30】いっき呵成一気呵成 いっき-かせい / ひといきに文章を書き上げる、物事を仕上げてしまうこと。
-
【31】いっき十起一饋十起 いっき-じっき / 賢者を求めるのに熱心なたとえ。
-
【32】いっきゅう一壑一丘一壑 いっきゅう-いちがく / 俗世間を離れ、自然の中に身を置いて、風流を楽しむこと。
-
【33】いっきゅう一葛一裘一葛 いっきゅう-いっかつ / 貧乏のたとえ。一枚のかわごろもと一枚のくずかたびら。
-
【34】いっくん一蕕一薫一蕕 いっくん-いちゆう / 善は消えやすく悪は除き難いことのたとえ。
-
【35】いっけつ不振一蹶不振 いっけつ-ふしん / 一度失敗して二度と立ち上がれないことのたとえ。
-
【36】いっこう一闢一闔一闢 いっこう-いちびゃく / あるいは閉じ、あるいは開く。陰と陽が消長するさま。
-
【37】いっし一毫一糸一毫 いっし-いちごう / ごくわずかなこと。
-
【38】いっし諤諤一士諤諤 いっし-がくがく / 多くの者がおもねり追従している中で、一人だけ憚らずに直言すること。
-
【39】いっしゃ千里一瀉千里 いっしゃ-せんり / 流れの非常に速いこと、文章や弁舌がすらすらできること、物事が速やかに片付くこと。
-
【40】いっしょう一詠一觴一詠 いっしょう-いちえい / 酒を楽しみながら詩を作ること。
-
【41】いっしょう三歎一倡三歎 いっしょう-さんたん / 【一唱三嘆】優れた詩文を称賛する語。
-
【42】いっせい風靡一世風靡 いっせい-ふうび / ある時代に非常に流行すること。
-
【43】いっせん双雕一箭双雕 いっせん-そうちょう / 弓を射るのがうまいこと、ただ一つの行為で二つ利益を得ること。
-
【44】いってき千金一擲千金 いってき-せんきん / 豪快な振る舞い、思い切りの良いことのたとえ。
-
【45】いっぱつ千鈞一髪千鈞 いっぱつ-せんきん / 非常に危険なこと、きわめて無理なことのたとえ。
-
【46】いっぴん一笑一嚬一笑 いっぴん-いっしょう / 顔に現れるわずかな表情。
-
【47】いば七紙倚馬七紙 いば-しちし / すらすらと名文を書き上げる才能。
-
【48】いばん戎狄夷蛮戎狄 いばん-じゅうてき / 【蛮夷戎狄】中国周辺部にいた異民族の総称。
-
【49】いび沈滞萎靡沈滞 いび-ちんたい / 物事の動きに活気や勢いがないこと。
-
【50】いひんの漁父渭浜漁父 いひんの-ぎょほ(ぎょふ) / 渭水のほとりで釣り糸をたれていた呂尚(太公望)のこと。
-
【51】いぶん奇譚異聞奇譚 いぶん-きたん / 極めて珍しい話のこと。
-
【52】いへん三絶韋編三絶 いへん-さんぜつ / 書物を繰り返し読むこと。読書や学問に熱心なたとえ。
-
【53】いるい無礙異類無礙 いるい-むげ / 【異類無碍】異質な者同士が、なんの障害もなく互いに通じ合うこと。
-
【54】いんが覿面因果覿面 いんが-てきめん / 悪事の報いがすぐに目の前に現れること。
-
【55】いんかん不遠殷鑑不遠 いんかん-ふえん / 失敗を戒める例は近くにあるたとえ。
-
【56】いんぎゃく暴戻婬虐暴戻 いんぎゃく-ぼうれい / 【淫虐暴戻】淫らな生活をし、乱暴で非道なこと。
-
【57】いんぎん無礼慇懃無礼 いんぎん-ぶれい / 表面的には礼儀正しいが内面は尊大であること、言葉遣いや態度が過度に丁寧なのはかえって無礼であること。
-
【58】いんじゅん苟且因循苟且 いんじゅん-こうしょ / 古い習慣や方法にこだわりその場しのぎの手段をとること、決断力に欠けぐずぐずするさま。
-
【59】いんちん止渇飲鴆止渇 いんちん-しかつ / 目先のことだけを考えて後の結果を顧みないこと。
-
【60】いんぼう詭計陰謀詭計 いんぼう-きけい / 人を欺くためのひそかな悪巧み。
-
【61】うえん魯魚烏焉魯魚 うえん-ろぎょ / 文字の書き誤り。
-
【62】うこう高門于公高門 うこう-こうもん / 陰徳を積む家の子孫は繁栄することのたとえ。
-
【63】うこう舜趨禹行舜趨 うこう-しゅんすう / 禹や舜の表面上の動作を真似るだけで実質的な聖人の徳を備えていないこと。
-
【64】うこ左眄右顧左眄 うこ-さべん / 右や左を見てためらい迷うこと。情勢を気にして決断できないこと。もとはゆったりと余裕のあるさま。
-
【65】うそ空闊迂疎空闊 うそ-くうかつ / 【迂疎空濶】まわりくどく実際に適応できないこと、事情に疎く実際に役に立たないこと。
-
【66】うつにく漏脯鬱肉漏脯 うつにく-ろうほ / 腐った肉や腐ったほじし。
-
【67】うとう文武禹湯文武 うとう-ぶんぶ / 夏・殷・周三代の始祖の名。
-
【68】うと匆匆烏兔匆匆 うと-そうそう / 【烏兔怱怱】歳月がはやく過ぎ去ることのたとえ。
-
【69】うふう(おうふう)孕鬻嫗伏孕鬻 うふう(おうふう)-よういく / 鳥や獣が子を産み育てること。
-
【70】うよ委蛇紆余委蛇 うよ-いだ / 山や林などがうねうねと屈曲しながら長く続くさま。
-
【71】うよ曲折紆余曲折 うよ-きょくせつ / 曲がりくねること。事情が込み入り複雑なこと。
-
【72】うら盆会盂蘭盆会 うら-ぼんえ / 仏教で七月十五日に祖先の霊をまつり冥福を祈る行事。
-
【73】うりん鈴曲雨霖鈴曲 うりん-れいきょく / 唐の玄宗の作った楽曲の名。
-
【74】うんう巫山雲雨巫山 うんう-ふざん / 男女の情交をいう。
-
【75】うんえん過眼雲烟過眼 うんえん-かがん / 【雲煙過眼】物事に深く執着しないたとえ。
-
【76】うんえん万里雲烟万里 うんえん-ばんり / 非常に遠く離れていることのたとえ。
-
【77】うんえん飛動雲烟飛動 うんえん-ひどう / 筆勢が躍動して力強いことのたとえ。
-
【78】うんえん縹渺雲烟縹渺 うんえん-ひょうびょう / 雲や霞が遠くたなびくさま。
-
【79】うんゆう萍寄雲遊萍寄 うんゆう-へいき / 物事に執着せず、自然のままに行動すること。諸国を修行して回る僧のこと。
-
【80】うんよう烟態雲容烟態 うんよう-えんたい / 空の様子がさまざまに変化するさま。
-
【81】えんがい響震影駭響震 えんがい-きょうしん / ひどく驚き恐ること。ちょっとしたものに驚くこと。
-
【82】えいかい伉儷栄諧伉儷 えいかい-こうれい / 栄えて仲の良い夫婦のこと。
-
【83】えいし颯爽英姿颯爽 えいし-さっそう / 男らしくりりしい容姿で、非常に爽やかなこと。
-
【84】えいしょ燕説郢書燕説 えいしょ-えんせつ / こじつけること。
-
【85】えいめい闊達英明闊達 えいめい-かったつ / 才知があり道徳に明るく、しかも小事にこだわらないおおらかな性質のこと。
-
【86】えか断臂慧可断臂 えか-だんぴ / 並々ならぬ決意を示すこと。
-
【87】えこ贔屓依怙贔屓 えこ-ひいき / 片方に心をかたむけ助けること。好きな方にだけ肩入れすること。
-
【88】えっそ代庖越俎代庖 えっそ-だいほう / 自分の分を超えて他人の権限を侵す罪。
-
【89】えつふ楚乙越鳧楚乙 えつふ-そいつ / 場所や人によって同じ者でも呼び名が異なるたとえ。
-
【90】えんあん鴆毒宴安鴆毒 えんあん-ちんどく / 享楽に溺れてはいけないというたとえ。
-
【91】えんえん長蛇蜿蜿長蛇 えんえん-ちょうだ / へびのようにうねうねと長く続くこと。
-
【92】えんかつ洒脱円滑洒脱 えんかつ-しゃだつ / 物事をそつなくとりしきるさま。
-
【93】えんかの痼疾烟霞痼疾 えんかの-こしつ / 山水を愛でる心がきわめて強いこと。また、隠居すること。
-
【94】えんがん虎頸燕頷虎頸 えんがん-こけい / 燕のような顎と虎のような頸。遠国の諸侯となる人物をいう。
-
【95】えんがん投筆燕頷投筆 えんがん-とうひつ / 一大決心をして志を立てること。また、文筆をやめて武の道に進むこと。
-
【96】うんきょく迂遠婉曲迂遠 うんきょく-うえん / 非常に回りくどいこと。
-
【97】えんけい挙踵延頸挙踵 えんけい-きょしょう / 人の来訪を待ち望むさま。
-
【98】えんこう取月猿猴取月 えんこう-しゅげつ / 身の程知らずが身を滅ぼすたとえ。
-
【99】えんじょ曠夫怨女曠夫 えんじょ-こうふ / 適齢の年になっても相手のいない男と女。配偶者と死別・離別した者にもいう。
-
【100】えんぱ縹渺烟波縹渺 えんぱ-ひょうびょう / 遠く広々とした水面などがもやで煙って空と水面の境がはっきりとしないさま。
-
【101】えんぶ修文偃武修文 えんぶ-しゅうぶん / 世の中が穏やかで平和なこと。
-
【102】えんぶ檀金閻浮檀金 えんぶ-だごん / 良質の金のたとえ。
-
【103】えんぶん飫聴厭聞飫聴 えんぶん-よちょう / 聞き飽きること。
-
【104】えんべん聴従婉娩聴従 えんべん-ちょうじゅう / 心が優しく素直で、人の言うことに逆らわずに従うさま。
-
【105】えんまん流爛衍漫流爛 えんまん-りゅうらん / 悪が蔓延り、世の中全体に広がっていくこと。
-
【106】えんもん二竜轅門二竜 えんもん-にりょう / 唐の烏承玭と烏承恩の二人。戦場ですぐれた功績をあげたことを評した言葉。
-
【107】えんろ方趾円顱方趾 えんろ-ほうし / 丸い顔と四角い足。人類のこと。
-
【108】おうあ嘲哳嘔唖嘲哳 おうあ-ちょうたつ / 乱雑な音のこと。子供が騒ぐ声のこと。
-
【109】おうが来臨枉駕来臨 おうが-らいりん / わざわざお越しいただきまして、ということ。
-
【110】おうか爛漫桜花爛漫 おうか-らんまん / 桜の花が満開になって咲き乱れているさま。
-
【111】おうこう闊歩横行闊歩 おうこう-かっぽ / 威張って気ままに歩き回ること。
-
【112】おうこう跋扈横行跋扈 おうこう-ばっこ / のさばって勝手気ままにふるまうこと。
-
【113】おうじ渺茫往事渺茫 おうじ-びょうぼう / 過ぎ去った昔のことは遠く微かで明らかでない。
-
【114】おうせき直尋枉尺直尋 おうせき-ちょくじん / 大きな利益を得るために、小さな犠牲をはらうこと。
-
【115】おうほう徇私枉法徇私 おうほう-じゅんし / 規則をまげて私利私欲にはしること。
-
【116】おうゆう縄枢甕牖縄枢 おうゆう-じょうすう / 貧しく粗末な家の形容。
-
【117】おうよう盧駱王楊盧駱 おうよう-ろらく / 初唐の四人の詩の大家。
-
【118】おうり醯鶏甕裡醯鶏 おうり-けいけい / 見識が狭く世間知らずな人のたとえ。
-
【119】おんしゅう分明恩讎分明 おんしゅう-ぶんめい / 恩を受けた者には恩で報い、あだをうけたものにはあだで報いること。
-
【120】おんせい定省温凊定省 おんせい-ていせい / 親に孝養を尽くすこと。
-
【121】おんり穢土厭離穢土 おんり-えど / この世をけがれたものとして厭い離れること。
-
【122】かいいん誨盗誨淫誨盗 かいいん-かいとう / 悪事を人に教えること。
-
【123】がいが級甎蓋瓦級甎 がいが-きゅうせん / 屋根の瓦と階段の敷き瓦のこと。
-
【124】かいかつ天空海闊天空 かいかつ-てんくう / 気性がさっぱりとしていて、心が広いこと。
-
【125】かいし蜃楼海市蜃楼 かいし-しんろう / 現実性に乏しい考えや理論。また、根拠がなくありもしないこと。
-
【126】かいしゃ人口膾炙人口 かいしゃ-じんこう / 広く世間の評判となり、もてはやされていること。
-
【127】かいちょう三尺喙長三尺 かいちょう-さんじゃく / しゃべることが極めて達者なこと。
-
【128】かいてい撈月海底撈月 かいてい-ろうげつ / 実現不可能なことをやろうとして、余分な労力を費やすこと。
-
【129】かいてん闢地開天闢地 かいてん-へきち / 天地の始まり。これまでの歴史にないような大きな出来事のこと。
-
【130】がいふう舂雨磑風舂雨 がいふう-しょうう / 物事の前兆のたとえ。
-
【131】かいもん棘路槐門棘路 かいもん-きょくろ / 政界の最高幹部のこと。
-
【132】かいらい政権傀儡政権 かいらい-せいけん / 実権やみずからの意思を持たず、他国の意向のままになる政権のこと。
-
【133】かいろう同穴偕老同穴 かいろう-どうけつ / 夫婦の契りがかたく、仲睦まじいこと。
-
【134】かいろ蒿里薤露蒿里 かいろ-こうり / 人生の儚いことのたとえ。
-
【135】かか大笑呵呵大笑 かか-たいしょう / 大声をあげて笑うこと。
-
【136】かき殷辛夏癸殷辛 かき-いんしん / 夏王朝の桀王と殷王朝の紂王。
-
【137】かぎゅう角上蝸牛角上 かぎゅう-かくじょう / きわめてささいなつまらない争いのこと。
-
【138】かくりつ企佇鶴立企佇 かくりつ-きちょ / 心から待ち望むこと。
-
【139】かけい野雉家鶏野雉 かけい-やち / ありふれた古いものを遠ざけて、珍しくて新しいものを大切にすること。
-
【140】かこう頌徳歌功頌徳 かこう-しょうとく / 人の手柄や徳をほめたたえて歌うこと。
-
【141】がし鏤氷画脂鏤氷 がし-ろうひょう / 苦労して効果のないたとえ。また、力を無用なところに用いるたとえ。
-
【142】かしん断機軻親断機 かしん-だんき / 中途で志を捨ててはいけないという教え。
-
【143】かちょう諷詠花鳥諷詠 かちょう-ふうえい / 自然とそれにまつわる人事を、そのまま客観的に詠ずること。
-
【144】かっか掻痒隔靴掻痒 かっか-そうよう / 思い通りにいかず、歯痒く、もどかしいこと。
-
【145】かっき奔泉渇驥奔泉 かっき-ほんせん / 勢いが激しいこと。また、書の筆勢が力強いこと。
-
【146】かつぜん大悟豁然大悟 かつぜん-たいご / 迷いや疑いがにわかに解けて、真理を悟ること。
-
【147】かったつ自在闊達自在 かったつ-じざい / 心が広く物事にこだわらないさま。
-
【148】かったつ大度豁達大度 かったつ-たいど / 気持ちがからりとしていて、度量が広いこと。
-
【149】かつもく相待刮目相待 かつもく-そうたい / 人が著しく進歩・成長するのを待ち望むこと。また、今までとは違った味方で相手を見直すこと。
-
【150】かてい鶴唳華亭鶴唳 かてい-かくれい / 過去の栄華を懐かしく思い、現状を嘆くさま。
-
【151】かふく倚伏禍福倚伏 かふく-いふく / わざわいと幸せは互い違いにやってくるものだということ。
-
【152】がりょう点睛画竜点睛 がりょう-てんせい / 物事の最も大切なところ。物事を完成するための最後の大切な仕上げ。
-
【153】かれん誅求苛斂誅求 かれん-ちゅうきゅう / 税金などを情け容赦なく取り立てること。
-
【154】かろ冬扇夏鑪冬扇 かろ-とうせん / 無用なもの、役に立たないもののたとえ。
-
【155】がんあい致誠銜哀致誠 がんあい-ちせい / 哀切な気持ちと誠の心をささげて死者を弔うこと。
-
【156】がんえい咀華含英咀華 がんえい-しょか / 文章の優れた部分をよく味わい、心の中に蓄積すること。
-
【157】かんか倥偬干戈倥偬 かんか-こうそう / 戦いで忙しいこと。
-
【158】かんか孤独鰥寡孤独 かんか-こどく / 身寄りもなく寂しいこと。
-
【159】かんか不遇轗軻不遇 かんか-ふぐう / 思い通りにことが運ばず、地位や境遇に恵まれないこと。
-
【160】かんかん諤諤侃侃諤諤 かんかん-がくがく / 遠慮することなく盛んに議論をするさま。また、遠慮せず直言すること。
-
【161】かんかん雎鳩関関雎鳩 かんかん-しょきゅう / 非常に夫婦仲が良いこと。
-
【162】かんき抃舞歓喜抃舞 かんき-べんぶ / 大喜びするたとえ。
-
【163】かんき蠡測管窺蠡測 かんき-れいそく / 非常に見識が狭いこと。
-
【164】がんこう炯炯眼光炯炯 がんこう-けいけい / 目が鋭く光るさま。
-
【165】がんこう忸怩顔厚忸怩 がんこう-じくじ / 厚かましい顔にもなお恥じる色があらわれる。
-
【166】がんさい愒日翫歳愒日 がんさい-かいじつ / 何もしないで怠惰な月日を過ごすこと。
-
【167】かんしん匍匐韓信匍匐 かんしん-ほふく / 大きな目的のために一時の屈辱にも怒りを押さえ恥を忍ぶこと。
-
【168】かんせい先竭甘井先竭 かんせい-せんけつ / 才能のある者ほど先に憂き目にあうということ。
-
【169】かんせき羽旄干戚羽旄 かんせき-うぼう / 武の舞と文の舞のこと。
-
【170】かんだん饑飽寒煖饑飽 かんだん-きほう / 衣食が乏しくこごえ飢えることと、あたたかい着物をきてあきるまで食べること。
-
【171】かんち術数奸智術数 かんち-じゅっすう / よこしまな知恵と計略。悪だくみ。
-
【172】かんてん慈雨旱天慈雨 かんてん-じう / 大いに困っているときに救われること。また、待望していたことが実現すること。
-
【173】かんてん動地撼天動地 かんてん-どうち / 活動のめざましいことの形容。また、音声の大きいことのたとえ。
-
【174】かんと蕭然環堵蕭然 かんと-しょうぜん / 家が非常に狭くて、さびしくみずぼらしいさま。
-
【175】かんなん辛苦艱難辛苦 かんなん-しんく / 大変な苦労。
-
【176】かんねい邪智奸佞邪智 かんねい-じゃち / 性格がひねくれているずるがしこいこと。
-
【177】かんび相随銜尾相随 かんび-そうずい / 車や動物などが切れ目なく連なって進むこと。
-
【178】かんぴゃく諷一勧百諷一 かんぴゃく-ふういつ / 益よりも害の多いこと。
-
【179】がんめい固陋頑迷固陋 がんめい-ころう / 視野が狭く頑固で柔軟性に欠け、正しい判断ができないこと。
-
【180】がんれん懦立頑廉懦立 がんれん-だりつ / 高潔な人格に感化されて、いい方向に向かうこと。
-
【181】ぎうん猜霧疑雲猜霧 ぎうん-さいむ / 疑いのかかっていることを雲や霞にたとえた語。
-
【182】きおう不咎既往不咎 きおう-ふきゅう / 過ぎたことはとがめないということ。
-
【183】きき過隙騏驥過隙 きき-かげき / ほんの一瞬の出来事のこと。また、時の過ぎることがきわめてはやい形容。
-
【184】きき壌壌熙熙壌壌 きき-じょうじょう / 多くの人ががやがやと忙しく往来するさま。
-
【185】きげん覈論危言覈論 きげん-かくろん / はげしく議論を戦わせること。
-
【186】きこう喙息跂行喙息 きこう-かいそく / 生き物のこと。
-
【187】きこく啾啾鬼哭啾啾 きこく-しゅうしゅう / 戦場などの鬼気迫ったものすごいさま。
-
【188】きし鮮明旗幟鮮明 きし-せんめい / 主義・主張・態度などがはっきりしていること。
-
【189】きじん天憂杞人天憂 きじん-てんゆう / 無用の心配。取り越し苦労のこと。
-
【190】ぎぜん屹立巍然屹立 ぎぜん-きつりつ / 人物が他よりひときわすぐれているさま。
-
【191】きっきゅう尽瘁鞠躬尽瘁 きっきゅう-じんすい / ひたすら心を尽くして骨折り国事につとめること。
-
【192】きふく塩車驥服塩車 きふく-えんしゃ / すぐれた人物が、低い地位にいたり、つまらない仕事をさせられること。
-
【193】ぎゅうき同皁牛驥同皁 ぎゅうき-どうそう / 賢者が愚者と同じ境遇を受けること。
-
【194】きゅうざん馬謖泣斬馬謖 きゅうざん-ばしょく / 天下の法は私情で曲げられないたとえ。また、大きな目的のためには私情をすてるたとえ。
-
【195】きゅうしゃ晏駕宮車晏駕 きゅうしゃ-あんが / 天子が亡くなること。
-
【196】ぎゅうしゅう馬勃牛溲馬勃 ぎゅうしゅう-ばぼつ / 無用なものや役に立たないもののたとえ。
-
【197】きゅうぼく糞牆朽木糞牆 きゅうぼく-ふんしょう / だめな人間や怠け者は教育し難いことのたとえ。また、手の施しようのないもの、役に立たないもののたとえ。朽木糞土。
-
【198】きょうおう過直矯枉過直 きょうおう-かちょく / 物事を正そうとしても度を超してしまえばかえって新たな偏向や損害を招くたとえ。
-
【199】ぎょうかん俯察仰観俯察 ぎょうかん-ふさつ / あおいで天文を見、うつむいて地理を知ること。
-
【200】ぎょうき溷濁澆季溷濁 ぎょうき-こんだく / 人情や風俗が軽薄で世の中が乱れていること。
-
【201】ぎょうき末世澆季末世 ぎょうき-まっせ / 時勢の衰えた世の中。
-
【202】きょうきょう業業兢兢業業 きょうきょう-ぎょうぎょう / つつしみおそれるさま。
-
【203】きょうく感激恐懼感激 きょうく-かんげき / おそれかしこまって感激すること。
-
【204】きょうげん綺語狂言綺語 きょうげん-きご / 小説や物語などをいやしめていう語。
-
【205】きょうこう謹言恐惶謹言 きょうこう-きんげん / 恐れながら謹んで申し上げるということ。手紙の終わりに書く。
-
【206】きょうこう壁鑿匡衡壁鑿 きょうこう-へきさく / 苦学すること。
-
【207】きょうしゃ淫佚驕奢淫佚 きょうしゃ-いんいつ / ぜいたくにふけり、淫らに走ること。
-
【208】きょうしゅ傍観拱手傍観 きょうしゅ-ぼうかん / 何もせず手をこまねいて、そばで見ていること。
-
【209】きょうしん動魄驚心動魄 きょうしん-どうはく / 心の底から深い感動を呼び起こすこと。
-
【210】きょうしん戮力協心戮力 きょうしん-りくりょく / 物事を一致団結して行うこと。
-
【211】ぎょうてん不愧仰天不愧 ぎょうてん-ふき / 心にやましいことがなければ、天に対して恥じることがないということ。
-
【212】きょうへい必敗驕兵必敗 きょうへい-ひっぱい / 思い上がった軍隊は必ず敗れるということ。
-
【213】きょうへき虚造嚮壁虚造 きょうへき-きょぞう / 拠り所もないのにむやみにないものを作り出すこと。
-
【214】きょうらん怒涛狂瀾怒涛 きょうらん-どとう / 物事がひどく乱れていること。
-
【215】きょくすい流觴曲水流觴 きょくすい-りゅうしょう / 曲水の宴。風雅な遊び。
-
【216】ぎょくせき混淆玉石混淆 ぎょくせき-こんこう / すぐれたものと劣ったものが入り混じっていること。
-
【217】ぎょくせき同匱玉石同匱 ぎょくせき-どうき / よいものと悪いもの、賢者と愚者が同じように扱われていて区別がつかないたとえ。
-
【218】ぎょくせん金兔玉蟾金兔 ぎょくせん-きんと / 月のこと。
-
【219】きょくてん蹐地跼天蹐地 きょくてん-せきち / 非常に恐れて身の置き所のない形容。また、肩身を狭くして世をはばかって暮らすこと。
-
【220】ぎょくと銀蟾玉兔銀蟾 ぎょくと-ぎんせん / 月のこと。
-
【221】きょくとつ徙薪曲突徙薪 きょくとつ-ししん / 未然に災害を防ぐこと。
-
【222】きょせい恬淡虚静恬淡 きょせい-てんたん / 私心や私欲がなく、心が平静なこと。
-
【223】きよ褒貶毀誉褒貶 きよ-ほうへん / 褒めたり貶したりすること。
-
【224】きょむ縹渺虚無縹渺 きょむ-ひょうびょう / あるがままに果てしなく広がる風景の形容。
-
【225】ぎょらん土崩魚爛土崩 ぎょらん-どほう / 国家や物事が崩壊すること。
-
【226】きろ覓驢騎驢覓驢 きろ-べきろ / 身近にあるものを、わざわざ他に求める愚かさのこと。
-
【227】きんおう無欠金甌無欠 きんおう-むけつ / 完全で欠点がないたとえ。特に、他国から侵略されたことがない堅固な国家のたとえ。
-
【228】きんかい珠礫金塊珠礫 きんかい-しゅれき / 並外れて贅沢の限りをつくすたとえ。
-
【229】きんか一朝槿花一朝 きんか-いっちょう / 人の代の栄華のはかないたとえ。
-
【230】きんこん一番緊褌一番 きんこん-いちばん / 気持ちを引き締めて物事に取り組むこと。
-
【231】きんしつ相和琴瑟相和 きんしつ-そうわ / 人と人、特に夫婦仲の睦まじいことのたとえ。
-
【232】きんじゅう夷狄禽獣夷狄 きんじゅう-いてき / 中国周辺の異民族を蔑んで称したもの。
-
【233】きんしょう自在擒縦自在 きんしょう-じざい / 自分の思い通りのままに人を処遇すること。
-
【234】くうこくの跫音空谷跫音 くうこくの-きょうおん / 予期せぬ喜びのこと。また、非常に珍しいこと。
-
【235】くしん惨憺苦心惨憺 くしん-さんたん / あれこれと心をくだいて苦労を重ねること。
-
【236】くはい緇衣狗吠緇衣 くはい-しい / いつも来ている服装を変えれば疑われるのは当然であるということ。
-
【237】くび続貂狗尾続貂 くび-ぞくちょう / 官爵を乱発するのを罵る語。また、劣ったものが優れたものの後を続けることのたとえ。
-
【238】くぶん陬見区聞陬見 くぶん-すうけん / 学問や見聞がせまく、かたよっていること。
-
【239】くんおん海壑君恩海壑 くんおん-かいがく / 君主の恩は海や谷のように深いこと。
-
【240】ぐんぎ附羶群蟻附羶 ぐんぎ-ふせん / 人々が利益のあるところにむらがることを卑しんでいうたとえ。
-
【241】くんしゅ山門葷酒山門 くんしゅ-さんもん / 寺門の禁忌。臭いものや酒を飲んで山門に入ることを禁じた語。
-
【242】けいえい惨憺経営惨憺 けいえい-さんたん / 心を砕き悩ましてあれこれ考え計画すること。
-
【243】けいきょく叢裏荊棘叢裏 けいきょく-そうり / 乱臣、逆臣の家の形容。
-
【244】けいきょく銅駝荊棘銅駝 けいきょく-どうだ / 国の滅亡を嘆くことのたとえ。
-
【245】けいさい布裙荊釵布裙 けいさい-ふくん / 粗末な服装のたとえ。
-
【246】けいし牛従鶏尸牛従 けいし-ぎゅうしょう / 鶏口牛後。大きな組織に隷属するよりは小さくても人の上に立つ方が良いということ。
-
【247】けいし玉葉瓊枝玉葉 けいし-ぎょくよう / 天子の一門のこと。
-
【248】けいし栴檀瓊枝栴檀 けいし-せんだん / 有徳の人の形容。また素晴らしい詩文のたとえ。
-
【249】げいしょう羽衣霓裳羽衣 げいしょう-うい / うすい絹などで作った、女性の美しくて軽やかな衣装のこと。また、舞曲の名。
-
【250】けいそく偃仰傾側偃仰 けいそく-えんぎょう / よきにつけ悪しきにつけ浮き世まかせの暮らしにいう。
-
【251】けいちょう浮薄軽佻浮薄 けいちょう-ふはく / 考えが軽薄でうわついてること。
-
【252】けいみょう洒脱軽妙洒脱 けいみょう-しゃだつ / 洗練され気が利いており、俗っぽくなく爽やかなこと。
-
【253】けいよう枯槁形容枯槁 けいよう-ここう / 容貌がやせ衰えて生気がないさま。
-
【254】けっかく稽首厥角稽首 けっかく-けいしゅ / 相手に対して最敬礼すること。
-
【255】げっか推敲月下推敲 げっか-すいこう / 詩文の字句・表現をあれこれ工夫を凝らし、完成を目指すこと。
-
【256】けっか趺坐結跏趺坐 けっか-ふざ / 仏教の座法の一つ。
-
【257】けっき変幻譎詭変幻 けっき-へんげん / さまざまな奇異なようすにかわること。
-
【258】げっちゅうの蟾蜍月中蟾蜍 げっちゅうの-せんじょ / 月に住むというひきがえる。
-
【259】けんかい孤高狷介孤高 けんかい-ここう / 固く自分の意思を守って、他人と和合しないこと。
-
【260】けんかい固陋狷介固陋 けんかい-ころう / 固く志を守って世俗を受け容れないこと。
-
【261】けんかい不羈狷介不羈 けんかい-ふき / 自分の意思を守り通し、何者にも束縛されないこと。
-
【262】けんがい勒馬懸崖勒馬 けんがい-ろくば / 情欲におぼれて危険になった時に忽然と後悔し悟ること。
-
【263】げんかん曠達阮簡曠達 げんかん-こうたつ / 人柄が大らかなたとえ。
-
【264】けんけん囂囂喧喧囂囂 けんけん-ごうごう / 多くの人がやかましく騒ぐさま。
-
【265】けんけん匪躬蹇蹇匪躬 けんけん-ひきゅう / 自分のことは二の次にして、主人や人に尽くすこと。
-
【266】けんけん服膺拳拳服膺 けんけん-ふくよう / 常に心に銘記して、決して忘れないこと。
-
【267】げんこう齟齬言行齟齬 げんこう-そご / 口で言うことと実際に行うことが矛盾していること。
-
【268】けんこん一擲乾坤一擲 けんこん-いってき / 運命をかけて、一か八かの大勝負をすること。
-
【269】げんさい要徼厳塞要徼 げんさい-ようきょう / 非常に堅固なとりで。
-
【270】けんし艶質妍姿艶質 けんし-えんしつ / 美しくあでやかな姿や肉体のこと。
-
【271】げんせき青眼阮籍青眼 げんせき-せいがん / 心から人を歓迎すること。
-
【272】けんたん坤倪乾端坤倪 けんたん-こんげい / 天地の果てのこと。
-
【273】けんばつ弩張剣抜弩張 けんばつ-どちょう / 情勢が緊迫して今にも戦いが始まりそうなたとえ。また、書道で筆力が激しくて気迫がこもっているたとえ。
-
【274】けんま轂撃肩摩轂撃 けんま-こくげき / 人や車の往来が多く、混雑しているさま。都会の雑踏。
-
【275】けんれん乖隔牽攣乖隔 けんれん-かいかく / 心は互いに引かれ合いながら遠く隔たっていること。
-
【276】こうい綦巾縞衣綦巾 こうい-ききん / 自分の妻の謙称。白い衣服と蓬色のスカーフ。中国、周代の身分の低い女性の質素な服装。
-
【277】こうい廩食黄衣廩食 こうい-りんしょく / 黄衣を身につけ俸禄を受ける者。宦官をいう。
-
【278】こうかい噬臍後悔噬臍 こうかい-ぜいせい / あとになって悔やんでもどうしようもない。
-
【279】こうがい憤激慷慨憤激 こうがい-ふんげき / 激しく憤りなげくこと。
-
【280】ごうか絢爛豪華絢爛 ごうか-けんらん / まばゆいほど美しく、華やかでぜいたくなさま。
-
【281】こうか狐鳴篝火狐鳴 こうか-こめい / かがり火と狐の鳴き声。衆を惑わすことをいう。
-
【282】こうが大纛高牙大纛 こうが-だいとう / 将軍の陣営のしるし。また、宦官のしるし。
-
【283】こうか覿面効果覿面 こうか-てきめん / ききめや報いがただちに現れること。
-
【284】こうか万間広廈万間 こうか-ばんげん / 広く大きな家。転じて、貧しい人を庇護すること。
-
【285】ごうかん綢繆合歓綢繆 ごうかん-ちゅうびゅう / 男女が深く愛し合うこと。
-
【286】こうき芬芬香気芬芬 こうき-ふんぷん / よい香りがあたり一面にただようこと。
-
【287】ごうき朴訥剛毅朴訥 ごうき-ぼくとつ / 意志が強くて、飾り気がないこと。
-
【288】こうきん撃石敲金撃石 こうきん-げきせき / 詩文の美しい響きやリズムのたとえ。
-
【289】こうげつ千里皓月千里 こうげつ-せんり / 明るく輝く月が、遠くまで照りわたるさま。
-
【290】こうこう黄馘槁項黄馘 こうこう-こうかく / 貧乏などでやつれきった顔のたとえ。
-
【291】こうこう惚惚恍恍惚惚 こうこう-こつこつ / 何かに心を奪われて、うっとりすること。
-
【292】こうし走肉行尸走肉 こうし-そうにく / 才能も学問もなく、なんの存在価値もない人のこと。
-
【293】こうじつ弥久曠日弥久 こうじつ-びきゅう / むだに長期間の日を過ごすこと。
-
【294】こうしゃ駟馬高車駟馬 こうしゃ-しば / 高位高官にある人の乗り物。転じて、高貴な人。
-
【295】こうしょう棘句鉤章棘句 こうしょう-きょくく / 非常に読みにくく難しい文章のこと。奇怪で難解な文章。
-
【296】こうしょ偸安苟且偸安 こうしょ-とうあん / 物事をなおざりにして一時の安楽をむさぼること。
-
【297】こうし濫觴嚆矢濫觴 こうし-らんしょう / 物事のはじまり、おこり。
-
【298】こうせい不羈曠世不羈 こうせい-ふき / 長く手なずけることができないこと。
-
【299】こうせき斥鹵荒瘠斥鹵 こうせき-せきろ / 土地が荒れやせていること。
-
【300】こうぜん大悟恍然大悟 こうぜん-たいご / 思い定まらないでいるときに、一瞬のひらめきから悟りを得ること。
-
【301】こうだん闊歩高談闊歩 こうだん-かっぽ / 自由に議論して大股に歩くこと。気ままなさま。
-
【302】こうと三窟狡兔三窟 こうと-さんくつ / 身を守るのに用心深いこと。また、困難を避けるのに巧みであること。
-
【303】こうと良狗狡兔良狗 こうと-りょうく / かつて重用された者も状況が変わり用がなくなれば見捨てられることのたとえ。
-
【304】こうはつ垂髫黄髪垂髫 こうはつ-すいちょう / 老人と子供のこと。
-
【305】こうはん九疇洪範九疇 こうはん-きゅうちゅう / 模範となる大切な政治道徳のこと。
-
【306】こうひょう求火敲氷求火 こうひょう-きゅうか / 方法を誤ったり見当違いのことをしても目的は達せられないたとえ。
-
【307】こうひょう嘖嘖好評嘖嘖 こうひょう-さくさく / 評判が良く、人々から褒めそやされるさま。
-
【308】こうふう霽月光風霽月 こうふう-せいげつ / 心が清らかでわだかまりがなく、爽快であること。
-
【309】こうぶん嚼字咬文嚼字 こうぶん-しゃくじ / 文字使いなど表面的な技巧にばかりこだわり文章の内容や意味をおろそかにすること。また、ぐずぐず言うこと。いろいろ言うこと。
-
【310】こうぼう一閃光芒一閃 こうぼう-いっせん / 事態が急激に瞬間的に変化すること。
-
【311】ごうほう磊落豪放磊落 ごうほう-らいらく / 気持ちがおおらかで、小さなことにこだわらないこと。
-
【312】こうぼく死灰槁木死灰 こうぼく-しかい / 衰えて生気がないさま。また、意欲に乏しいさま。無為自然の境地にあること。
-
【313】ごうもう斧柯毫毛斧柯 ごうもう-ふか / わざわいは小さいうちに取り除くべきだということ。
-
【314】こうよく絶書孔翊絶書 こうよく-ぜっしょ / 政治に私情をさしはさなまいたとえ。
-
【315】こうらん深識洽覧深識 こうらん-しんしき / 見聞が広く知識が深く豊富であること。
-
【316】ごうり千里毫釐千里 ごうり-せんり / 初めを慎むべきことをいう。
-
【317】こうりょう一炊黄粱一炊 こうりょう-いっすい / 一生が夢幻のようにはかないことのたとえ。
-
【318】こうりょう子弟膏粱子弟 こうりょう-してい / 富裕な家に生まれた者のたとえ。
-
【319】こうりょう毒蛇蛟竜毒蛇 こうりょう-どくだ / 不気味で恐ろしいもののたとえ。
-
【320】こうりょう有悔亢竜有悔 こうりょう-ゆうかい / 極めて高い地位にある者、栄達を極めた者は、失敗をする恐れがあることを戒める言葉。
-
【321】ごうん皆空五蘊皆空 ごうん-かいくう / 仏教で、人間界の現象・存在は一切空であるということ。
-
【322】こえい悄然孤影悄然 こえい-しょうぜん / ひとりぼっちでしょんぼりしているさま。
-
【323】こかん陵轢胡漢陵轢 こかん-りょうれき / 北方の異民族と漢民族が互いにおかし争うこと。
-
【324】こぎ逡巡狐疑逡巡 こぎ-しゅんじゅん / 事に望んで決心がつかず、ぐずぐずしていること。
-
【325】こきゅう羔袖狐裘羔袖 こきゅう-こうしゅう / 全体としては立派だがよく見れば多少の難があるというたとえ。
-
【326】ごぎゅう喘月呉牛喘月 ごぎゅう-ぜんげつ / 誤解して必要以上におびえるたとえ。また、思い過ごしから要らぬ苦労をするたとえ。
-
【327】こきゅう蒙戎狐裘蒙戎 こきゅう-もうじゅう / 富貴の人の行いが治まらず国家が乱れることのたとえ。
-
【328】ごぎょう相剋五行相剋 ごぎょう-そうこく / 木・火・土・金・水の五つが互いに力を減じ合うこと。
-
【329】こぎょ銜索枯魚銜索 こぎょ-かんさく / 親には孝養を尽くすべきであるという教え。
-
【330】こくき泣練哭岐泣練 こくき-きゅうれん / 人は習慣や心がけ次第で、善人にも悪人にもなるということ。
-
【331】こくびゃく混淆黒白混淆 こくびゃく-こんこう / よい事と悪い事の区別をわきまえないこと。
-
【332】こくほ艱難国歩艱難 こくほ-かんなん / 国勢が振るわず、国家の運命が危ういこと。
-
【333】ごくらく蜻蛉極楽蜻蛉 ごくらく-とんぼ / 事の重大さをまったく考えない気楽なのん気者のこと。
-
【334】こし眈眈虎視眈眈 こし-たんたん / すきがあればつけこもうと、じっと機会をねらうこと。
-
【335】こしょう風生虎嘯風生 こしょう-ふうしょう / すぐれた人が時を得て奮起するたとえ。
-
【336】こじんの糟魄古人糟魄 こじんの-そうはく / 言葉や文章では聖人・賢人の本質を伝えるのは不可能だということ。
-
【337】こぜつ揺脣鼓舌揺脣 こぜつ-ようしん / 盛んにしゃべりたてること。
-
【338】ごぞう六腑五臓六腑 ごぞう-ろっぷ / からだの中すべて。
-
【339】こっけい洒脱滑稽洒脱 こっけい-しゃだつ / 知力にとみ弁舌さわやかな口調で会話をあやつり、俗気がなくさっぱりとしていること。
-
【340】こてき竜挐虎擲竜挐 こてき-りょうだ / 英雄が戦うたとえ。
-
【341】こてつの鮒魚涸轍鮒魚 こてつの-ふぎょ / 危機や困難が目の前にさしせまっていること。また、窮地に立たされた人のたとえ。
-
【342】こどく矜寡孤独矜寡 こどく-かんか / 四種の苦しみで訴えるところのない人。
-
【343】ごび思服寤寐思服 ごび-しふく / 寝ても覚めても忘れないこと。
-
【344】こゆう澹泊虚融澹泊 こゆう-たんぱく / 悟りの境地に至ること。
-
【345】ころう寡聞孤陋寡聞 ころう-かぶん / 学問が偏っていて狭く、見聞が少ないこと。
-
【346】こんこん沌沌渾渾沌沌 こんこん-とんとん / 入り乱れて明らかでないさま。
-
【347】こんぜん一体渾然一体 こんぜん-いったい / 別々のものが溶け合って区別がつかないさま。
-
【348】こんてい晨省昏定晨省 こんてい-しんせい / 親に孝行をつくすこと。
-
【349】こんにゃく問答蒟蒻問答 こんにゃく-もんどう / まとはずれでとんちんかんな問答や返事。
-
【350】こんひ魄散魂飛魄散 こんひ-はくさん / おおいに驚き恐れること。
-
【351】こんろん呑棗渾崙呑棗 こんろん-どんそう / 人の教えをただ鵜呑みにするだけでは、その真理を会得することはできないということ。
-
【352】さいかい沐浴斎戒沐浴 さいかい-もくよく / 神仏にお祈りする前に、飲食や行動を慎み身を洗い清めること。
-
【353】さいき煥発才気煥発 さいき-かんぱつ / 機転がきき、才能が溢れていること。
-
【354】ざいじ求遠在邇求遠 ざいじ-きゅうえん / 人としての正しい道は自分自身の中に求めるべきなのに、とかく人は遠いところにそれを求めようとするということ。
-
【355】さいし眷族妻子眷族 さいし-けんぞく / 妻と子、家族と血縁関係にある親族のこと。
-
【356】さいせき浩瀚載籍浩瀚 さいせき-こうかん / 書物が多いことのたとえ。
-
【357】さいそう応対灑掃応対 さいそう-おうたい / 日常生活に必要な仕事や作法のこと。
-
【358】さいほう随鴉彩鳳随鴉 さいほう-ずいあ / 自分より劣る人に嫁がされること。また、それに不満を持つこと。
-
【359】さいほ麦隴菜圃麦隴 さいほ-ばくろう / 水をたたえずに、野菜や穀類を栽培する農耕地、すなわち畑のこと。
-
【360】さいろう当路豺狼当路 さいろう-とうろ / 暴虐で非道な人が枢要な地位にあることのたとえ。また、権力を握っている者の暴虐のたとえ。
-
【361】さくし尺牘鑿歯尺牘 さくし-せきとく / 晋の習鑿歯は手紙で議論するのにすぐれていた。
-
【362】さくゆう啓牖鑿窓啓牖 さくゆう-けいゆう / さまざまな考え方に学んで、見識を広めること。
-
【363】さくへき偸光鑿壁偸光 さくへき-とうこう / 苦学することのたとえ。
-
【364】ささい細膩瑣砕細膩 ささい-さいじ / 情のこまやかなこと。
-
【365】さた歳月蹉跎歳月 さた-さいげつ / ただ時間をむだにして、虚しく過ごすこと。
-
【366】さんかい九棘三槐九棘 さんかい-きゅうきょく / 周代の官名。三公と九卿。
-
【367】さんき九叩三跪九叩 さんき-きゅうこう / 清朝の再敬礼。
-
【368】さんきん三浴三釁三浴 さんきん-さんよく / 相手を大切に思う心をあらわす語。
-
【369】さんくん三沐三薫三沐 さんくん-さんもく / 相手を大切に思う心をあらわす語。
-
【370】さんし渉河三豕渉河 さんし-しょうか / 文字の誤り。
-
【371】さんせい一爨三世一爨 さんせい-いっさん / 三代の家族が一つの家に同居すること。
-
【372】さんたん経営惨憺経営 さんたん-けいえい / 心をくだき悩ましてあれこれ考え計画すること。
-
【373】ざんてい截鉄斬釘截鉄 ざんてい-せってつ / くぎや鉄を断ち切る。毅然として決断力があるたとえ。
-
【374】ざんてん面諛讒諂面諛 ざんてん-めんゆ / 人の悪口を言ってこびへつらうこと。
-
【375】ざんぱい冷炙残杯冷炙 ざんぱい-れいしゃ / 恥辱を受けるたとえ。
-
【376】さんめん六臂三面六臂 さんめん-ろっぴ / 一人で数人分の働きをしたり、多方面で活躍したりすること。
-
【377】しい素餐尸位素餐 しい-そさん / ある地位にいて職責を果たさずにむだに禄をもらっていること。
-
【378】しい美食侈衣美食 しい-びしょく / ぜいたくなたとえ。
-
【379】しかい旁旁駟介旁旁 しかい-ほうほう / 鎧を装備した四頭立ての馬の引く戦車が戦場を駆け巡る。
-
【380】しく八街四衢八街 しく-はちがい / 大通りが四方八方に通じている大きな街のこと。
-
【381】じくろ千里舳艫千里 じくろ-せんり / 多数の舟がはるか彼方まで連なること。
-
【382】しこう及米舐糠及米 しこう-きゅうまい / 被害がだんだん拡大すること。
-
【383】しこう獣畜豕交獣畜 しこう-じゅうちく / 人をけだもの同様に扱うこと。
-
【384】じこ韜晦自己韜晦 じこ-とうかい / 自分の才能・地位・本心などをかくして表に出さないこと。
-
【385】しじ得車舐痔得車 しじ-とくしゃ / 卑しいことをしてまで、大きな利益を手に入れること。
-
【386】しし搏兔獅子搏兔 しし-はくと / 易しいと思われることでも、全力をあげて努めるべきだということ。
-
【387】しじん蛻骨詩人蛻骨 しじん-ぜいこつ / 銘茶をたたえる語。また、銘茶のこと。
-
【388】しせい契闊死生契闊 しせい-けっかつ / 生死を共にすることを約束し、共に苦しみ努力すること。
-
【389】しぜん緑眼紫髥緑眼 しぜん-りょくがん / 西洋人。
-
【390】しちし八舌七嘴八舌 しちし-はちぜつ / 意見の多いこと。
-
【391】しちしゅの菜羹七種菜羹 しちしゅの-さいこう / 七種の野菜の汁物。また、七種がゆ。七草がゆ。
-
【392】しちしょう七擒七縦七擒 しちしょう-しちきん / 敵を捕らえたり逃がしたりして味方にすること。
-
【393】しちゅう大篆史籒大篆 しちゅう-だいてん / 史籒が大篆という書体を作った。
-
【394】じつげつ逾邁日月逾邁 じつげつ-ゆまい / 月日がどんどん過ぎてゆくこと。また、年老いて死期が近くなること。
-
【395】しつげん遽色疾言遽色 しつげん-きょしょく / 落ち着きがない。
-
【396】しっこん落魄失魂落魄 しっこん-らくはく / ひどく驚き、あわてふためく。
-
【397】じっせん躬行実践躬行 じっせん-きゅうこう / 自分自身の力で実際に進んで行動してみること。
-
【398】しった激励叱咤激励 しった-げきれい / 大声で励まして、奮い立たせること。
-
【399】しっぷう勁草疾風勁草 しっぷう-けいそう / 苦境に立ったとき、はじめてその人物の真価がわかるというたとえ。
-
【400】しっぷう沐雨櫛風沐雨 しっぷう-もくう / 非常に苦労することのたとえ。
-
【401】しぼく兔毫子墨兔毫 しぼく-とごう / 文人。詩文をつくる人。
-
【402】しま臆測揣摩臆測 しま-おくそく / 物事を自分の心だけでいいかげんに推測すること。
-
【403】しもく虎吻鴟目虎吻 しもく-こふん / 残忍で凶暴な人相のたとえ。
-
【404】しゃいん聚蛍車胤聚蛍 しゃいん-しゅうけい / 苦学のたとえ。
-
【405】じゃくそう鳩居鵲巣鳩居 じゃくそう-きゅうきょ / 他人の地位を横取りすること。また、女性が嫁いで夫の家を我が家とすること。
-
【406】しゃし淫佚奢侈淫佚 しゃし-いんいつ / 度を越した贅沢をし、不道徳な楽しみにふけること。
-
【407】しゃし文弱奢侈文弱 しゃし-ぶんじゃく / おごり、ぜいたくをつくし、文事ばかりにふけって、おとなしく、気が弱いこと。
-
【408】しゃしゃ落落洒洒落落 しゃしゃ-らくらく / 性格や言動がさっぱりしていて、物事にこだわらないさま。
-
【409】しゃとう燃萁煮豆燃萁 しゃとう-ねんき / 兄弟の仲が悪く、争い合うこと。
-
【410】しゅうあく奸邪醜悪奸邪 しゅうあく-かんじゃ / 非常にみにくくよこしまなこと。
-
【411】しゅうい補闕拾遺補闕 しゅうい-ほけつ / 見逃している過失を見つけて、それを正し補うこと。
-
【412】じゆう闊達自由闊達 じゆう-かったつ / のびのびとして心が広く物事にこだわらないさま。
-
【413】しゅうけん茅茹衆賢茅茹 しゅうけん-ぼうしょ / 多くの賢人が協力し合うこと。
-
【414】しゅうさん十春聚散十春 しゅうさん-じっしゅん / 別離のあとまたたくまに歳月が経過したということ。
-
【415】じゅうしゅう鳥散獣聚鳥散 じゅうしゅう-ちょうさん / 統率や規律のとれていない集まりのたとえ。
-
【416】しゅうしゅ旁観袖手旁観 しゅうしゅ-ぼうかん / 何もしないでそばで見ていること。
-
【417】じゅうば倥偬戎馬倥偬 じゅうば-こうそう / 戦場にあって忙しく軍務を行うこと。
-
【418】しゅうふう冽冽秋風冽冽 しゅうふう-れつれつ / 秋の風のきびしくつめたいさま。
-
【419】しゅうぶん成雷聚蚊成雷 しゅうぶん-せいらい / 小さなものもたくさん集まると大きな力になるということ。また、多くの人が口を揃えて言いたてて、害悪を生じること。
-
【420】しゅおう飯嚢酒甕飯嚢 しゅおう-はんのう / 無知無能の人。
-
【421】しゅくや夢寐夙夜夢寐 しゅくや-むび / 朝早くから夜遅くまで。また、寝ても覚めても、終日絶えずということ。
-
【422】しゅじゅ玉匣珠襦玉匣 しゅじゅ-ぎょっこう / 美しいもののたとえ。
-
【423】しゅしん皓歯朱脣皓歯 しゅしん-こうし / 美人の形容。
-
【424】じゅっこう艾酒朮羹艾酒 じゅっこう-がいしゅ / 朮でつくった羹とよもぎが入った酒のこと。
-
【425】しゅぼく爛然朱墨爛然 しゅぼく-らんぜん / 学問や研究に専念することのたとえ。
-
【426】しゅんかん料峭春寒料峭 しゅんかん-りょうしょう / 春になっても寒さが残り、春風が肌にうすら寒く感じられるさま。
-
【427】じゅんこう鱸膾蓴羹鱸膾 じゅんこう-ろかい / 故郷を懐かしく思う情。
-
【428】しゅんぷう駘蕩春風駘蕩 しゅんぷう-たいとう / 何事もなく平穏なさま。
-
【429】しょうい旰食宵衣旰食 しょうい-かんしょく / 天子が朝早くから夜遅くまで熱心に政治に励むこと。
-
【430】しょうけい同音笙磬同音 しょうけい-どうおん / 人が心を合わせて仲良くするたとえ。
-
【431】しょうざんの四皓商山四皓 しょうざんの-しこう / 商山に隠れた四人の老人。
-
【432】しょうしゃく縮栗銷鑠縮栗 しょうしゃく-しゅくりつ / 意気が阻喪して縮み上がっておそれること。
-
【433】しょうしゅ霍肉漿酒霍肉 しょうしゅ-かくにく / 非常に贅沢なことのたとえ。
-
【434】じょうしょう架屋畳牀架屋 じょうしょう-かおく / 余計なことを重ね行うことのたとえ。
-
【435】しょうじょう施牀牀上施牀 しょうじょう-ししょう / 重複すること、余計なことをするたとえ。
-
【436】しょうしょう八景瀟湘八景 しょうしょう-はっけい / 瀟湘付近の景色のよい八つの場所。
-
【437】じょうそく附耳囁足附耳 じょうそく-ふじ / 人に注意する場合には、相手の立場を考え相手を傷つけないような配慮が必要であるということ。
-
【438】しょうとう爛額焦頭爛額 しょうとう-らんがく / 根本を忘れ些末なことを重複すること。また、物事を非常に苦労してすること。
-
【439】じょうひ疾言攘臂疾言 じょうひ-しつげん / 得意なさま。
-
【440】じょうび不懈常備不懈 じょうび-ふかい / 日ごろから気をゆるめることなく準備を整えておくこと。
-
【441】しょうふう弄月嘯風弄月 しょうふう-ろうげつ / 自然の風景に親しみ、風流を好んで楽しむこと。
-
【442】しょうめつ滅已生滅滅已 しょうめつ-めつい / 生と滅、生きることと死ぬことがなくなって、ともに存しないこと。涅槃に入ること。
-
【443】しょうよう自在逍遥自在 しょうよう-じざい / 俗事をはなれて気ままに楽しむこと。
-
【444】しょうよう法外逍遥法外 しょうよう-ほうがい / 法律を犯した者が罰を受けないで自由に生活していること。
-
【445】しょくけん吠日蜀犬吠日 しょくけん-はいじつ / 教養のない者が、わかりもしないのに賢者の言動を非難すること。
-
【446】しょくふ利口嗇夫利口 しょくふ-りこう / 身分は低いが、口が達者な男のこと。
-
【447】じりょう歯肥持粱歯肥 じりょう-しひ / ご馳走を食べること。また、ご馳走を食べられる身分になること。
-
【448】しりん杏壇緇林杏壇 しりん-きょうだん / 学問所・講堂のこと。
-
【449】しれい切磋砥礪切磋 しれい-せっさ / つとめみがく。学問や品性をはげみ修養して大成を期すること。
-
【450】しれつ髪指眥裂髪指 しれつ-はっし / 激しくいきどおるさま。
-
【451】しろく駢儷四六駢儷 しろく-べんれい / 四字句と六字句の対句を多く用いた修辞的な文体。
-
【452】しんいん縹渺神韻縹渺 しんいん-ひょうびょう / 芸術作品のもつたいそう奥深く優れた趣のこと。
-
【453】しんき亢進心悸亢進 しんき-こうしん / 心臓の鼓動が速く激しくなること。
-
【454】しんきょ暮来晨去暮来 しんきょ-ぼらい / 朝方に去って夕暮れに戻る。
-
【455】じんけん蹂躙人権蹂躙 じんけん-じゅうらい / 国家が国民の基本的人権を侵害すること。
-
【456】しんこう体胖心広体胖 しんこう-たいはん / 心が広く穏やかであれば、外見上の体もゆったりと落ち着いて見えるということ。
-
【457】じんこう稠密人口稠密 じんこう-ちゅうみつ / 人や人家がびっしりとすきまなく集まっていること。
-
【458】しんこん固柢深根固柢 しんこん-こてい / 物事の基礎をしっかり固めること。
-
【459】しんしゃく折衷斟酌折衷 しんしゃく-せっちゅう / 事情を汲みとってほどよくはからい、その中をとること。
-
【460】じんしん洶洶人心洶洶 じんしん-きょうきょう / 世間の人々の心が騒ぎ動揺すること。
-
【461】じんしん収攬人心収攬 じんしん-しゅうらん / 多くの人の気持ちをうまくつかんでまとめること。
-
【462】しんせい落落晨星落落 しんせい-らくらく / しだいに仲の良い友人がいなくなること。友人が年とともにだんだん死んでいなくなること。
-
【463】じんぱん塗羹塵飯塗羹 じんぱん-とこう / 実際には何の役にも立たないもの、取るに足りないもののこと。
-
【464】しんぴ一呼振臂一呼 しんぴ-いっこ / つとめてみずから奮起するたとえ。
-
【465】しんぶつ混淆神仏混淆 しんぶつ-こんこう / 神道と仏教を融合し調和させること。
-
【466】しんぼう歯寒脣亡歯寒 しんぼう-しかん / 密接な関係にあるものの一方が滅びると片方も危うくなること。
-
【467】しんもく張胆瞋目張胆 しんもく-ちょうたん / 大いに勇気をうちふるうさま。
-
【468】しんや兼道晨夜兼道 しんや-けんどう / 昼夜の区別なく急行すること。仕事を急いで行うこと。
-
【469】しんれい浅掲深厲浅掲 しんれい-せんけい / その場の状況に応じて適切な処理をすること。
-
【470】すいがん朦朧酔眼朦朧 すいがん-もうろう / 酒によって物がはっきり見えないさま。
-
【471】すいきん饌玉炊金饌玉 すいきん-せんぎょく / たいへんなご馳走。
-
【472】ずいしゅ和璧隋珠和璧 ずいしゅ-かへき / この世にまたとない貴重な宝物。この世の至宝ともいうべき宝玉。
-
【473】すいぜん三尺垂涎三尺 すいぜん-さんじゃく / あるものをひどく欲しがるたとえ。
-
【474】すいちょう紅閨翠帳紅閨 すいちょう-こうけい / 高貴な女性の寝室のこと。
-
【475】すいちょう戴白垂髫戴白 すいちょう-たいはく / 幼児と老人
-
【476】すいてん髣髴水天髣髴 すいてん-ほうふつ / 遠い海上の水と空とがひと続きになって、見分けがつきにくいさま。
-
【477】すいはん画塗彗氾画塗 すいはん-がと / きわめて容易なことのたとえ。
-
【478】すいほ蹣跚酔歩蹣跚 すいほ-まんさん / 酒に酔ってふらふら歩くさま。
-
【479】すいめい竹帛垂名竹帛 すいめい-ちくはく / 名前が歴史に残るような功績のこと。
-
【480】すいもう求疵吹毛求疵 すいもう-きゅうし / やたらと人の粗探しをすること。
-
【481】すうえん降霜鄒衍降霜 すうえん-こうそう / 鄒衍が天に訴えて夏に霜を降らせた。
-
【482】すうろ遺風鄒魯遺風 すうろ-いふう / 孔子と孟子の教えのこと。
-
【483】すんそう春暉寸草春暉 すんそう-しゅんき / 父母の恩は大きくその万分の一も報いることが難しいことのたとえ。
-
【484】せいか丹田臍下丹田 せいか-たんでん / へその三寸下あたりのところ。
-
【485】せいか燎原星火燎原 せいか-りょうげん / 初めは小さな勢力でも次第に成長して侮れなくなる。
-
【486】せいき巻舒旌旗巻舒 せいき-けんじょ / 戦いが続くことのたとえ。
-
【487】せいき溌溂生気溌溂 せいき-はつらつ / いきいきとして気力、活気にあふれているさま。
-
【488】せいこう誠恐誠惶誠恐 せいこう-せいきょう / まことに恐れかしこまる。
-
【489】ぜいし棄薪噬指棄薪 ぜいし-きしん / 母と子の気持ちが通じ合うこと。
-
【490】せいせつ不食井渫不食 せいせつ-ふしょく / 賢者が登用されないままでいること。
-
【491】せいそう流涕悽愴流涕 せいそう-りゅうてい / 悼み悲しんで涙を流す。
-
【492】ぜいたく三昧贅沢三昧 ぜいたく-ざんまい / したい放題の贅沢をすること。
-
【493】せいてんの霹靂青天霹靂 せいてんの-へきれき / 思いもかけない出来事。
-
【494】せいめい狼藉声名狼藉 せいめい-ろうぜき / 評判を落として、それが回復しないこと。
-
【495】せいれい恪勤精励恪勤 せいれい-かっきん / 力を尽くして学業や仕事に励むこと。
-
【496】せきあくの余殃積悪余殃 せきあくの-よおう / 悪事を重ねた報いが子孫にまで及ぶこと。
-
【497】せきく吠尭跖狗吠尭 せきく-はいぎょう / 人はそれぞれ自分の仕える主人に忠を尽くすもので、善悪をわきまえて尽くすわけではないということ。
-
【498】せつがく霜葩雪萼霜葩 せつがく-そうは / 梅のこと。雪や霜のように白く、雪や霜をしのいで咲くのでいう。
-
【499】せっか攀柳折花攀柳 せっか-はんりゅう / 色街で遊女と遊ぶこと。
-
【500】せっかん諌言折檻諌言 せっかん-かんげん / 臣下が君主を厳しくいさめること。
-
【501】せつぎょく偸香窃玉偸香 せつぎょく-とうこう / こっそり女に手を出して女色にふけること。
-
【502】せっさ琢磨切磋琢磨 せっさ-たくま / 学問や修養によって自分を磨き上げる。
-
【503】せっし扼腕切歯扼腕 せっし-やくわん / 非常に悔しがるさま。
-
【504】せつだん衆流截断衆流 せつだん-しゅる / 俗世間の雑念妄想を断ち切ること。
-
【505】せっぱく氷姿雪魄氷姿 せっぱく-ひょうし / 雪のように清らかな魂魄と氷のような姿。梅の形容。また、高潔な人の例え。
-
【506】せんがん万壑千巌万壑 せんがん-ばんがく / 岩山と渓谷の景観。
-
【507】ぜんきょ後恭前倨後恭 ぜんきょ-こうきょう / それまでの態度をがらりと変えて、相手にへつらうこと。
-
【508】せんけい万棘千荊万棘 せんけい-ばんきょく / 非常に多くの困難があること。困難なことのたとえ。
-
【509】せんけつ淋漓鮮血淋漓 せんけつ-りんり / 血が滴り落ちるさま。
-
【510】せんこう索瘢洗垢索瘢 せんこう-さくはん / 他人の欠点や誤りをどこまでも追求してほじくりだすたとえ。
-
【511】せんじゅう隗始先従隗始 せんじゅう-かいし / 言い出した者から始めよの意。物事を手近なところからはじめることのたとえ。
-
【512】せんしょう濫刑僭賞濫刑 せんしょう-らんけい / 適正を欠いた賞罰。
-
【513】せんしん低唱浅斟低唱 せんしん-ていしょう / 少々酒を飲んで小声で歌を口ずさむこと。
-
【514】せんせき膏肓泉石膏肓 せんせき-こうこう / 自然や山水の中で暮らしたいという気持ちが非常に強いこと。
-
【515】せんせん兢兢戦戦兢兢 せんせん-きょうきょう / 恐れてびくびくするさま。
-
【516】せんそう除根翦草除根 せんそう-じょこん / 災いを根こそぎ除き去ること。問題を根本から解決するたとえ。
-
【517】せんだ万朶千朶万朶 せんだ-ばんだ / 多くの花がついた枝。
-
【518】せんちん温衾扇枕温衾 せんちん-おんきん / 親孝行なことのたとえ。
-
【519】せんてん囲繞旋転囲繞 せんてん-いじょう / 相手を取り囲むこと。ぐるぐる回って取り囲むこと。
-
【520】せんぼう咨嗟瞻望咨嗟 せんぼう-しさ / 遠くのぞみ見てその素晴らしさにため息をつく。高貴な人などを敬慕しうらやむこと。
-
【521】せんり無烟千里無烟 せんり-むえん / 民衆の生活が窮乏をきわめていること。
-
【522】せんれん貴発賤斂貴発 せんれん-きはつ / 物価が安いときに買い入れて、物価が高騰したときに安く売り出す物価安定策のこと。
-
【523】そうえん風従草偃風従 そうえん-ふうじゅう / 人民は天子の徳によって教化され、自然と付き従うようになるということ。
-
【524】そうかい桑田滄海桑田 そうかい-そうでん / 世の変転のはなはだしいたとえ。
-
【525】そうかいの遺珠滄海遺珠 そうかいの-いしゅ / 世に埋もれた有能な人材のたとえ。
-
【526】そうかいの一粟滄海一粟 そうかいの-いちぞく / 比較にならないほど小さいもののたとえ。
-
【527】ぞうげん蜚語造言蜚語 ぞうげん-ひご / 根拠のないでたらめなうわさ。
-
【528】そうし行肉走尸行肉 そうし-こうにく / 生きていてもなにも役立たない者をけなしていう言葉。
-
【529】ぞうじ顚沛造次顚沛 ぞうじ-てんぱい / あわただしいとき。とっさのとき。
-
【530】そうしゅ斂衣簇酒斂衣 そうしゅ-れんい / 貧しい生活のたとえ。
-
【531】そうしん晏起蚤寝晏起 そうしん-あんき / 夜は早く寝て、朝遅く起きる。赤子や幼児のさま。
-
【532】そうしん矮軀痩身矮軀 そうしん-わいく / やせていて小さい。やせて背が低い。
-
【533】そうど綢繆桑土綢繆 そうど-ちゅうびゅう / 災難を事前に防ぐため準備をすること。
-
【534】そうぼ投杼曽母投杼 そうぼ-とうちょ / 誤った噂も多くの人が口にしているうちに誰でも信じるようになるたとえ。
-
【535】そうまん囹圄草満囹圄 そうまん-れいご / 善政で国がよく治っていること。
-
【536】そうよう驥尾蒼蝿驥尾 そうよう-きび / 凡人が賢人のおかげで功績をあげることのたとえ。
-
【537】そうろ三顧草廬三顧 そうろ-さんこ / 礼を尽くして有能な人物を招くこと。三顧之礼。
-
【538】そくおん跫然足音跫然 そくおん-きょうぜん / 足音の響くさま。転じて、得難い来客。また、人物に遭遇するたとえ。
-
【539】ぞくしゅう芬芬俗臭芬芬 ぞくしゅう-ふんぷん / 非常に俗っぽくて、気品に欠けること。
-
【540】そくせき竹簡束皙竹簡 そくせき-ちくかん / 束皙は古墓などから出土した竹簡を解読して博学を称された。
-
【541】そくはく加璧束帛加璧 そくはく-かへき / 一束の帛の上に璧をのせる。昔、最高の礼物。
-
【542】そくはつ封帛束髪封帛 そくはつ-ふうはく / 妻が賢く貞操を守ること。
-
【543】ぞくれい括羽鏃礪括羽 ぞくれい-かつう / 学識をみがいて、世に役立つ人材になること。
-
【544】そし大葉麤枝大葉 そし-たいよう / 細かい規則にとらわれず大らかに書いた文章。
-
【545】そっせん躬行率先躬行 そっせん-きゅうこう / 人がする前に自分から進んで実行すること。
-
【546】そんそ折衝樽俎折衝 そんそ-せっしょう / 和やかに交渉すること。
-
【547】そんのう攘夷尊皇攘夷 そんのう-じょうい / 天皇を尊び外敵を打ち払うこと。
-
【548】たいかい撈針大海撈針 たいかい-ろうしん / ほとんど実現不可能なこと。
-
【549】たいか高楼大廈高楼 たいか-こうろう / 大きな建物のこと。
-
【550】たいかの棟梁大廈棟梁 たいかの-とうりょう / 国重要な任務をになう人材のたとえ。
-
【551】たいきん長枕大衾長枕 たいきん-ちょうちん / 兄弟の仲むつまじいこと。また、交情が親密なこと。
-
【552】たいけつ小桀大桀小桀 たいけつ-しょうけつ / 悪い為政者。
-
【553】たいこう玄酒太羹玄酒 たいこう-げんしゅ / 規則のみにしばられた淡白で面白みのない文章のたとえ。
-
【554】たいしょう風雪対牀風雪 たいしょう-ふうせつ / 夜通し隣どうしの寝床の中で語り合うこと。
-
【555】たいだ委靡頽堕委靡 たいだ-いび / 身体や気力などが、しだいにくずれおとろえること。
-
【556】たいちく膏渟黛蓄膏渟 たいちく-こうてい / 水面が非常に静かなさま。
-
【557】たいろ撫琴対驢撫琴 たいろ-ぶきん / 愚かな者に者の道理を説いても役に立たないたとえ。
-
【558】たくえい濯足濯纓濯足 たくえい-たくそく / 世の成り行きに応じて進退すること。また、善行をすれば尊ばれ、悪行をすれば卑しまれるということ。また、世俗を超越すること。
-
【559】だくりゅう滾滾濁流滾滾 だくりゅう-こんこん / 濁った水が盛んに流れるさま。
-
【560】たせん善賈多銭善賈 たせん-ぜんこ / 資材や条件が整っていれば成功しやすいということ。
-
【561】だんい飽食煖衣飽食 だんい-ほうしょく / 物質的になんの不足もない満ち足りた生活。
-
【562】だんかく続鳧断鶴続鳧 だんかく-ぞくふ / 生まれつきの自然のあり方に手を加え損なうこと。
-
【563】だんがん黒痣弾丸黒痣 だんがん-こくし / きわめて狭い土地のたとえ。
-
【564】たんし壷漿箪食壷漿 たんし-こひょう / 自分たちを救ってくれた軍隊を歓迎すること。
-
【565】だんせい画粥断薺画粥 だんせい-かくしゅく / 貧乏に耐えて勉学に励むこと。
-
【566】たんせき裸裎袒裼裸裎 たんせき-らてい / はなはだ無礼なこと。
-
【567】だんてん雕竜談天雕竜 だんてん-ちょうりょう / 弁舌や文章などが広大でみごとなこと。
-
【568】たんぷ徇財貪夫徇財 たんぷ-じゅんざい / 欲深い者は、金のためならなんでもするということ。
-
【569】だんらん朝報断爛朝報 だんらん-ちょうほう / きれぎれになって、続き具合のわからない朝廷の記録のこと。
-
【570】たんり獲珠探驪獲珠 たんり-かくしゅ / 驪竜の顎の下を探って珠玉を手に入れる。転じて、危険を冒して大きな利益を得るたとえ。
-
【571】ちぎ逡巡遅疑逡巡 ちぎ-しゅんじゅん / 物事に対し、疑い迷って決断できずに、ぐずぐずとためらうこと。
-
【572】ちくほう松茂竹苞松茂 ちくほう-しょうも / 新築家屋の落成を祝う語。
-
【573】ちっきょ屏息蟄居屏息 ちっきょ-へいそく / 江戸時代、公家・武士に科した刑の一つ。
-
【574】ちみ魍魎魑魅魍魎 ちみ-もうりょう / いろいろな化け物。また、私欲のために悪だくみをする悪人のたとえ。
-
【575】ちゅうけん後勁中権後勁 ちゅうけん-こうけい / 戦略・陣容ともに整っていること。
-
【576】ちゅうこう夜誦昼耕夜誦 ちゅうこう-やしょう / 貧乏な生活のなかで勉学に励むこと。
-
【577】ちゅうちょ逡巡躊躇逡巡 ちゅうちょ-しゅんじゅん / ためらって進まないこと。
-
【578】ちゅうびゅう未雨綢繆未雨 ちゅうびゅう-みう / 前もって準備をしてわざわいを防ぐこと。
-
【579】ちゅうれん蹈海仲連蹈海 ちゅうれん-とうかい / 節操が清く高いたとえ。
-
【580】ちゅっちょく幽明黜陟幽明 ちゅっちょく-ゆうめい / 正しい基準に従って人材を評価すること。
-
【581】ちょういつ絶塵超軼絶塵 ちょういつ-ぜつじん / 非常に軽やかに速く走ること。
-
【582】ちょうおう李趙張王李趙 ちょうおう-りちょう / これといって取り柄のない平凡な人のこと。
-
【583】ちょうき累洽重熙累洽 ちょうき-るいこう / 光明をかさねて広く恩恵が行き渡ること。
-
【584】ちょうけい烏喙長頸烏喙 ちょうけい-うかい / くびが長く、口のとがった人相のこと。
-
【585】ちょうけん紊乱朝憲紊乱 ちょうけん-びんらん / 国家のおきてが乱れること。
-
【586】ちょうこう吹膾懲羹吹膾 ちょうこう-すいかい / 一度失敗したことに懲りて、必要以上に用心深くなりすぎること。
-
【587】ちょうこう天塹長江天塹 ちょうこう-てんざん / 長江は天然の塹壕だということ。
-
【588】ちょうこう暮耘朝耕暮耘 ちょうこう-ぼうん / 朝に耕し夕べに草ぎる。農耕に精を出すこと。
-
【589】ちょうしん鏤骨彫心鏤骨 ちょうしん-るこつ / 身を削るような苦労をすること。
-
【590】ちょうせい暮塩朝齏暮塩 ちょうせい-ぼえん / 極貧のたとえ。
-
【591】ちょうちゅうの枯骨冢中枯骨 ちょうちゅうの-ここつ / 無能で取り柄のない人のたとえ。
-
【592】ちょうちゅう篆刻彫虫篆刻 ちょうちゅう-てんこく / 取るに足りない小細工。
-
【593】ちょうちょう喃喃喋喋喃喃 ちょうちょう-なんなん / 小声で親しげに話し合うさま。
-
【594】ちょうてき斂散糶糴斂散 ちょうてき-れんさん / 豊作の年には政府が米を買いあげ、それを凶作の年に安く売ること。
-
【595】ちょうふう哢月嘲風哢月 ちょうふう-ろうげつ / 風や月を題材にして詩歌を作ること。
-
【596】ちょうぶん刻鏤雕文刻鏤 ちょうぶん-こくる / 文章中の字や句を美しく飾ること。
-
【597】ちょうりょう跋扈跳梁跋扈 ちょうりょう-ばっこ / 悪者などがはびこり、勝手気ままに振る舞うこと。
-
【598】ちょくおう邁進直往邁進 ちょくおう-まいしん / ただ一筋に突き進む。ためらわずに突き進むこと。
-
【599】ちょくせつ簡明直截簡明 ちょくせつ-かんめい / くどくどしくなくきっぱりしていること。
-
【600】ちょし停機佇思停機 ちょし-ていき / しばらくの間その場に立ち止まって、あれこれ思い悩み、心の働きをやめてしまうこと。
-
【601】ちょれき散木樗櫟散木 ちょれき-さんぼく / 役に立たない人やもの。
-
【602】ちんか待旦枕戈待旦 ちんか-たいたん / 闘いの備えをおこたらないこと。
-
【603】ちんりゅう漱石枕流漱石 ちんりゅう-そうせき / 強情で負け惜しみの強いこと。
-
【604】ついいん落溷墜茵落溷 ついいん-らくこん / 人には運不運があるということ。
-
【605】ていかい趣味低徊趣味 ていかい-しゅみ / 世俗を離れて、余裕ある心で自然や芸術にひたる態度。
-
【606】ていこう湛碧渟膏湛碧 ていこう-たんぺき / 水があぶらのように深く静かによどんで深緑色にたたえているさま。
-
【607】でいしゅ銜玉泥首銜玉 でいしゅ-かんぎょく / 頭を土につけ、口に玉をふくむこと。謝罪降伏の儀礼。
-
【608】ていそう玉石鼎鐺玉石 ていそう-ぎょくせき / 非常な贅沢をするたとえ。
-
【609】ていとう辮髪剃頭辮髪 ていとう-べんぱつ / 中国の周辺民族で行われた髪形。
-
【610】てきか満車擲果満車 てきか-まんしゃ / 非常に人気があり評判なこと。また、非常な美少年のこと。
-
【611】てっちゅうの錚錚鉄中錚錚 てっちゅうの-そうそう / 凡人の中では少し優れている者のたとえ。
-
【612】てっとう放言跌蕩放言 てっとう-ほうげん / まわりの人をまったく気にしないでしゃべりちらすこと。
-
【613】てつらん旗靡轍乱旗靡 てつらん-きび / 軍隊などが敗走する形容。
-
【614】てんい咫尺天威咫尺 てんい-しせき / 天子の威光が眼前にあること。
-
【615】てんう地廬天宇地廬 てんう-ちろ / 天と地。この世。
-
【616】てんがん咫尺天顔咫尺 てんがん-しせき / 天子のおそばに侍ること。
-
【617】てんしん爛漫天真爛漫 てんしん-らんまん / 純粋で無邪気なさま。
-
【618】てんせい開眼点睛開眼 てんせい-かいがん / 物事の最も大切なところ。物事を完成するための最後の大切な仕上げ。
-
【619】てんたい塗足霑体塗足 てんたい-とそく / 苦労して労働すること。
-
【620】てんたん寡欲恬淡寡欲 てんたん-かよく / あっさりして欲の少ないこと。
-
【621】てんち開闢天地開闢 てんち-かいびゃく / 天地のはじまり。世界のはじまり。
-
【622】てんてん反側輾転反側 てんてん-はんそく / 心配したり思い悩んだりして眠れず何度も寝返りをうつこと。
-
【623】てんぱい流浪顚沛流浪 てんぱい-るろう / つまずき倒れながらさまよい歩くこと。
-
【624】てんばつ覿面天罰覿面 てんばつ-てきめん / 悪いことをすると、天の下す罰がすぐに現れること。
-
【625】てんぽ艱難天歩艱難 てんぽ-かんなん / 時運に恵まれず非常に苦労すること。
-
【626】てんぼ訓誥典謨訓誥 てんぼ-くんこう / 『書経』にある典・謨・訓・誥の四体の文。『書経』の篇名の併称。聖人の教え。啓典。
-
【627】てんもん開闔天門開闔 てんもん-かいこう / 天の造化の門が開き閉じる。開くと万物が生成し、閉じると消滅することから、万物の生滅変化をいう。
-
【628】とういつ簡易蕩佚簡易 とういつ-かんい / のんびりして自由なこと。寛大で優しいこと。
-
【629】とうおん夏凊冬温夏凊 とうおん-かせい / 親に孝行を尽くすこと。
-
【630】とうか癸水桃花癸水 とうか-きすい / 女性の月経をいう。
-
【631】どうぎ虚喝恫疑虚喝 どうぎ-きょかつ / 心中ではびくびくしながら相手をおどすこと。
-
【632】どうき法守道揆法守 どうき-ほうしゅ / 道理をもって物事をはかり定め、法度をみずから守る。
-
【633】どうきん共枕同衾共枕 どうきん-きょうちん / 同じしとねに枕を同じくして寝ること。
-
【634】とうこう晦迹韜光晦迹 とうこう-かいせき / 才能などを包み隠して表面にあらわさないこと。
-
【635】とうこう起鳳騰蛟起鳳 とうこう-きほう / 才能が特別すぐれていること。
-
【636】とうこ棘矢桃弧棘矢 とうこ-きょくし / 災いをとりのぞくこと。
-
【637】とうさい干戈倒載干戈 とうさい-かんか / 戦いがすんで平和になったことの形容。
-
【638】とうじょう襲故蹈常襲故 とうじょう-しゅうこ / 今までのやり方を受け継いでその通りにしてゆくこと。
-
【639】どうしょう鉄壁銅牆鉄壁 どうしょう-てっぺき / 守りの堅牢なことのたとえ。
-
【640】とうしょう李仆桃傷李仆 とうしょう-りふ / 兄弟が互いに争い、反目することのたとえ。
-
【641】とうせつ死義蹈節死義 とうせつ-しぎ / 節操を守り、正義のために命を捨てること。
-
【642】とうどう歯豁頭童歯豁 とうどう-しかつ / 老人のこと。
-
【643】とうひ当車螳臂当車 とうひ-とうしゃ / 蟷螂の斧。微弱な者が自分の力をかえりみず強者に立ち向かうたとえ。
-
【644】どうほう同沢同袍同沢 どうほう-どうたく / 苦労をともにする親密な友。また、戦友のこと。
-
【645】どうもく結舌瞠目結舌 どうもく-けつぜつ / 驚いて呆然とすること。
-
【646】とうり成蹊桃李成蹊 とうり-せいけい / 徳がある人のもとにはだまっていても自然に人が集まってくるということ。
-
【647】とき鶻落兔起鶻落 とき-こつらく / 書画や文章の筆致に盛んに勢いがあることのたとえ。
-
【648】とき鳧挙兔起鳧挙 とき-ふきょ / すばやいことのたとえ。
-
【649】ときょ棊処蠹居棊処 ときょ-きしょ / いたるところに悪人がいることのたとえ。
-
【650】どくがく孤陋独学孤陋 どくがく-ころう / 師匠や学問上の友もなく一人で学ぶと、見聞が狭くひとりよがりで頑なになる。
-
【651】とくぎょ忘筌得魚忘筌 とくぎょ-ぼうせん / 目的を達すると、それまで役に立ったものを忘れてしまうこと。
-
【652】どくりつ不羈独立不羈 どくりつ-ふき / 自分の力や判断で行動し、他から束縛されないこと。
-
【653】どくりつ不撓独立不撓 どくりつ-ふとう / 他人に頼らず自立して活動し、困難にあってもへこたれないこと。
-
【654】とくろう望蜀得隴望蜀 とくろう-ぼうしょく / 人間の欲望には限りがないということ。
-
【655】とつげん敏行訥言敏行 とつげん-びんこう / 人格者はたとえ口は重くても、実行は正しく敏速でありたいということ。
-
【656】とっさ叱咤咄嗟叱咤 とっさ-しった / わめき叫びながら大声でしかること。
-
【657】とつど偃蹇突怒偃蹇 とつど-えんげん / 岩石がごつごつと突き出た様子を人が怒った姿、また驕り高ぶるさまにたとえたもの。
-
【658】とつとつ怪事咄咄怪事 とつとつ-かいじ / 驚くほど意外で怪しい出来事。
-
【659】とどくの筆墨屠毒筆墨 とどくの-ひつぼく / 人を害しそこなう書物。
-
【660】どば十駕駑馬十駕 どば-じゅうが / 才能のない者でも、たえず努力すれば才能のある者に肩を並べることができるということ。
-
【661】とりょう帚掃斗量帚掃 とりょう-そうそう / 自分のことを謙遜していう語。また、人や物があり余るほどであること。
-
【662】とんこう五竜敦煌五竜 とんこう-ごりょう / 晋代に敦煌の人で太学で名声のあった五人の称。
-
【663】どんとう刮腸呑刀刮腸 どんとう-かっちょう / 心を入れ替えて善になることのたとえ。
-
【664】なんきつ北枳南橘北枳 なんきつ-ほくき / 人も住む環境によって、良くも悪くもなること。
-
【665】なんこう北暢南洽北暢 なんこう-ほくちょう / 天子の威光と恩恵が四方八方に広くゆきわたること。
-
【666】なんばん鴃舌南蛮鴃舌 なんばん-げきぜつ / うるさいだけで意味のわからない言葉。
-
【667】なんばん北狄南蛮北狄 なんばん-ほくてき / 古く中国人が南方や北方の異民族を蔑んで称したもの。
-
【668】にくざん脯林肉山脯林 にくざん-ほりん / ぜいたくな宴会のこと。
-
【669】にくたん牽羊肉袒牽羊 にくたん-けんよう / 降伏して臣下となることを乞い願うこと。
-
【670】にくたん負荊肉袒負荊 にくたん-ふけい / 思うままに処罰せよと謝罪する作法のこと。真心からの謝罪のたとえ。
-
【671】ねはん寂静涅槃寂静 ねはん-じゃくじょう / 涅槃は苦しみのない安穏な理想郷であるということ。
-
【672】ねんげ微笑拈華微笑 ねんげ-みしょう / 言葉によらず、心から心へ伝えること。
-
【673】ねんさい月殃年災月殃 ねんさい-げつおう / 最も不幸な日のこと。
-
【674】はいい佩弦佩韋佩弦 はいい-はいげん / 自分の性格を改めて修養しようと戒めのための物を身につけること。
-
【675】ばいじつ并行倍日并行 ばいじつ-へいこう / 昼夜を分かたず急いで行くこと。
-
【676】はいしゅつ悖入悖出悖入 はいしゅつ-はいにゅう / 道理に反した法令を出せば人民の恨みの声となって跳ね返ってくる。
-
【677】はいとく没倫悖徳没倫 はいとく-ぼつりん / 人間としての道を外れた行いのこと。
-
【678】はいにゅう悖出悖入悖出 はいにゅう-はいしゅつ / 道理に背いた手段で得た財貨は、道理に背いた方法で出ていく。
-
【679】はいばん狼藉杯盤狼藉 はいばん-ろうぜき / 酒宴の後、杯や皿が散らかっているさま。宴席の乱れたさま。
-
【680】はかい無慙破戒無慙 はかい-むざん / 戒律を破っても少しも恥じないこと。
-
【681】ばか慇懃馬鹿慇懃 ばか-いんぎん / 度を越してていねいなこと。
-
【682】はき雲譎波詭雲譎 はき-うんけつ / 文章が自在で非常に巧妙なこと。
-
【683】はくいん旁証博引旁証 はくいん-ぼうしょう / 広く資料を引用し、根拠をあげて事を論ずること。
-
【684】はくぎょく渾金璞玉渾金 はくぎょく-こんきん / 人の素質が優れていて飾り気のないことのたとえ。
-
【685】はくしき洽聞博識洽聞 はくしき-こうぶん / 見識が広く物事をよく知っていること。
-
【686】はくと赤火白荼赤火 はくと-せきか / 一面に軍を展開すること。
-
【687】ばくばく濛濛漠漠濛濛 ばくばく-もうもう / ぼんやりしていてよくわからないさま。
-
【688】はくはつ青袗白髪青袗 はくはつ-せいちん / 晩年に官を得ること。
-
【689】はくへきの微瑕白璧微瑕 はくへきの-びか / 立派な人あるいは物に、僅かな欠点があることのたとえ。
-
【690】はくゆ泣杖伯兪泣杖 はくゆ-きゅうじょう / 親が年老いたことを知り、嘆き悲しむこと。
-
【691】はちめん玲瓏八面玲瓏 はちめん-れいろう / 四方八方が透き通って明らかなこと。また、心にわだかまりがなく、すっきりと澄み切っていること。
-
【692】はちめん六臂八面六臂 はちめん-ろっぴ / 一人で何人分もの働きをすること。また、多方面でめざましく活躍すること。
-
【693】はつうん見目撥雲見目 はつうん-けんじつ / 気がかりなことがなくなって希望が持てるようになること。
-
【694】ばつざん渉水跋山渉水 ばつざん-しょうすい / 困難を克服して長い旅を行く。
-
【695】はつよう蹈厲発揚蹈厲 はつよう-とうれい / 手足をあげ地を踏んで、激しい勢いで舞を舞うこと。
-
【696】はつらん反正撥乱反正 はつらん-はんせい / 乱れた世を治めて、もとの正常な世に戻すこと。
-
【697】はべつも千里跛鼈千里 はべつも-せんり / 努力をすれば能力の劣るものでも成功するたとえ。
-
【698】はら剔抉爬羅剔抉 はら-てきけつ / 隠れた人材を見つけ出して用いること。また、人の秘密や欠点を暴き出すこと。
-
【699】はらん曲折波瀾曲折 はらん-きょくせつ / 非常に込み入った事情。
-
【700】はらん万丈波瀾万丈 はらん-ばんじょう / 物事の変化がきわめて激しいこと。
-
【701】ばり讒謗罵詈讒謗 ばり-ざんぼう / ありとあらゆる悪口を言うこと。
-
【702】ばり雑言罵詈雑言 ばり-ぞうごん / 汚い言葉を吐きかけてののしること。
-
【703】はりゅう箕坐跛立箕坐 はりゅう-きざ / 無作法なさま。
-
【704】ばんい戎狄蛮夷戎狄 ばんい-じゅうてき / 未開人の住む野蛮な国のこと。
-
【705】はんえん臥轍攀轅臥轍 はんえん-がてつ / 立派な人の留任を希望して引き留めること。
-
【706】はんき半渇半饑半渇 はんき-はんかつ / 食糧や水が十分でない。
-
【707】ばんこん錯節槃根錯節 ばんこん-さくせつ / 事柄が入り組んで、解決が困難なこと。
-
【708】ばんじゅ無疆万寿無疆 ばんじゅ-むきょう / いつまでも長生きをすること。
-
【709】はんじょ辞輦班女辞輦 はんじょ-じれん / 班婕妤は車に一緒に乗るのを断った。
-
【710】ばんぶつ殷富万物殷富 ばんぶつ-いんぷ / 国が栄えて万物が盛んで豊かなこと。
-
【711】ばんぶん縟礼繁文縟礼 ばんぶん-じょくれい / 形式や手続きが複雑で面倒なこと。
-
【712】はんりょう附驥攀竜附驥 はんりょう-ふき / すぐれた人物に仕えることによって、自分も出世すること。
-
【713】はんりょう附鳳攀竜附鳳 はんりょう-ふほう / 権勢のある者に付き従って出世しようとすること。
-
【714】ひか慷慨悲歌慷慨 ひか-こうがい / 道理に反することや社会の不正・乱れをいきどおって嘆くこと。
-
【715】びがん秋波媚眼秋波 びがん-しゅうは / 美人の艶かしい媚びる目つきのこと。
-
【716】ひきゅう屈節卑躬屈節 ひきゅう-くっせつ / 主義主張を変えてまで、人におもねりこびへつらうこと。
-
【717】ひけい斬棘披荊斬棘 ひけい-ざんきょく / 困難を克服し前進すること。
-
【718】ひけん随踵比肩随踵 ひけん-ずいしょう / 大勢の人があとからあとへと続くこと。
-
【719】ひしょう憔悴悲傷憔悴 ひしょう-しょうすい / 非常に悲しんで憂いやつれること。
-
【720】ひじょ漂花飛絮漂花 ひじょ-ひょうか / 女性が苦しい境遇にいて、あてもなく辛苦するさま。
-
【721】ひそう淋漓悲壮淋漓 ひそう-りんり / 悲しく哀れな中にも意気のあること。
-
【722】びだい不掉尾大不掉 びだい-ふとう / 臣下の力が強くてのさばり、君主の統制がとれないこと。
-
【723】ひっさく褒貶筆削褒貶 ひっさく-ほうへん / 批評の態度が公正できびしい「春秋筆法」を表す語。
-
【724】ひつりょく扛鼎筆力扛鼎 ひつりょく-こうてい / 文章の筆力が非常に強いこと。
-
【725】ひつろ藍縷篳路藍縷 ひつろ-らんる / 大変苦労をして働くこと。
-
【726】ひなん囂囂非難囂囂 ひなん-ごうごう / 過失や欠点を責めとがめる声が多く大きいこと。
-
【727】ひば軽裘肥馬軽裘 ひば-けいきゅう / たいそう富貴なさま。また、富貴な人の外出のよそおい。
-
【728】ひはつ纓冠被髪纓冠 ひはつ-えいかん / 非常に急いで行動すること。
-
【729】ひはつ左衽被髪左衽 ひはつ-さじん / 野蛮な風俗のこと。
-
【730】ひはつ佯狂被髪佯狂 ひはつ-ようきょう / 髪を振り乱して狂人のまねをすること。
-
【731】ひふん慷慨悲憤慷慨 ひふん-こうがい / 不正や不義に憤りを感じ、嘆き悲しむこと。
-
【732】ひゃくしょう一揆百姓一揆 ひゃくしょう-いっき / 江戸時代に、農民が結束して起こした暴動。
-
【733】ひゃくせつ不撓百折不撓 ひゃくせつ-ふとう / 何度失敗しても志を曲げないこと。
-
【734】ひゃくよう玲瓏百様玲瓏 ひゃくよう-れいろう / 種々の美しさ。
-
【735】ひゃっか繚乱百花繚乱 ひゃっか-りょうらん / 優れた人物や業績が、一時期にたくさん現れること。
-
【736】ひゃっこう千瘡百孔千瘡 ひゃっこう-せんそう / 短所や欠点がたくさんあること。
-
【737】ひょうおう雪椀氷甌雪椀 ひょうおう-せつわん / 清らかで上品な文具のこと。また、それを用いて詩文を写すこと。
-
【738】ひょうこつ震蕩飄忽震蕩 ひょうこつ-しんとう / すばやく揺り動かすこと。
-
【739】ひょうしつ軽悍剽疾軽悍 ひょうしつ-けいかん / すばしこくて強いこと。
-
【740】びょうにゅう膏肓病入膏肓 びょうにゅう-こうこう / 趣味や道楽に熱中したり、弊害などが手のつけられないほどになったりすることのたとえ。重病で治療が難しい状態のこと。
-
【741】ひよう跋扈飛揚跋扈 ひよう-ばっこ / 強くてわがままに振る舞うことのたとえ。
-
【742】ひろう困憊疲労困憊 ひろう-こんぱい / つかれはてること。
-
【743】ひんぼ驪黄牝牡驪黄 ひんぼ-りこう / 物事は外見にとらわれず、その本質を見抜くことが大切であるということ。
-
【744】ふうい大樹馮異大樹 ふうい-たいじゅ / おごりたかぶらない人のたとえ。
-
【745】ふうう淒淒風雨淒淒 ふうう-せいせい / 風が吹き雨が降って、寒く冷たいさま。
-
【746】ふうう対牀風雨対牀 ふうう-たいしょう / 兄弟が会うこと。
-
【747】ふうかん雨鬢風鬟雨鬢 ふうかん-うびん / 風にくしけずり雨に洗われる。風雨にさらされ苦労して勤労すること。
-
【748】ふうがん孤峭風岸孤峭 ふうがん-こしょう / いかめしくて厳しく、角立って人と融和しないために孤独なこと。
-
【749】ふうき紊乱風紀紊乱 ふうき-びんらん / 社会風俗や規律が乱れること。
-
【750】ふうこう明媚風光明媚 ふうこう-めいび / 自然の景色が清らかで美しいこと。
-
【751】ふうせい鶴唳風声鶴唳 ふうせい-かくれい / ささいなことに驚いたりおじけづいたりすること。
-
【752】ふうん翳日浮雲翳日 ふうん-えいじつ / 悪人が政権を握って世の中が暗くなることのたとえ。
-
【753】ふうん蜀雨巫雲蜀雨 ふうん-しょくう / 遠く離れ離れになっている夫婦がお互いを思い合っていることのたとえ。
-
【754】ふか泛宅浮家泛宅 ふか-はんたく / 船の中に住まうこと。放浪する隠者の生活。
-
【755】ふくこう在側伏寇在側 ふくこう-ざいそく / 身辺の注意を怠らず、言動も慎むべきだということ。
-
【756】ふしゅ帖耳俛首帖耳 ふしゅ-ちょうじ / 人に媚びへつらう卑しい態度のこと。
-
【757】ふすう雀躍鳧趨雀躍 ふすう-じゃくやく / 喜んで小躍りするさま。
-
【758】ふぜい懸疣附贅懸疣 ふぜい-けんゆう / 無用なもののこと。
-
【759】ぶつろん囂囂物論囂囂 ぶつろん-ごうごう / 世間の噂が騒がしいこと。
-
【760】ふとう不屈不撓不屈 ふとう-ふくつ / どんな困難にもくじけないこと。
-
【761】ふべつ青鞋布韈青鞋 ふべつ-せいあい / 旅行のときの服装のこと。
-
【762】ふゆうの一期蜉蝣一期 ふゆうの-いちご / 人生の短くはかないことのたとえ。
-
【763】ふらち千万不埒千万 ふらち-せんばん / このうえなくふとどきなこと。非常にけしからぬさま。
-
【764】ぶんし咬牛蚊子咬牛 ぶんし-こうぎゅう / 痛くも痒くもないこと。また、自分の実力をわきまえずに行動すること。
-
【765】ぶんてん武嬉文恬武嬉 ぶんてん-ぶき / 天下太平なこと。
-
【766】へいい蓬髪敝衣蓬髪 へいい-ほうはつ / ボロボロで、汚い出で立ち。なりふり構わぬこと。
-
【767】へいか槍攘兵戈槍攘 へいか-そうじょう / 武器が乱れ動くこと。兵乱の形容。
-
【768】へいしょく夜遊秉燭夜遊 へいしょく-やゆう / 人生ははかなく短いので、せめて夜も灯りをともして遊び、生涯を楽しもうということ。
-
【769】へいすい相逢萍水相逢 へいすい-そうほう / 人と人とが偶然に知り合いになること。
-
【770】へいそう千金弊帚千金 へいそう-せんきん / 身の程を知らないで思い上がるたとえ。
-
【771】へいつい簪折瓶墜簪折 へいつい-しんせつ / 男女が離れて二度と会い得ないたとえ。
-
【772】へいば倥偬兵馬倥偬 へいば-こうそう / 戦争に明け暮れて忙しいこと。
-
【773】へきりつ千仞壁立千仞 へきりつ-せんじん / 断崖が壁のように千仞も高く切り立ちそびえていること。
-
【774】へきれき一声霹靂一声 へきれき-いっせい / 突然雷が轟くこと。
-
【775】へきれき閃電霹靂閃電 へきれき-せんでん / 素早いことのたとえ。
-
【776】べんざい無礙弁才無礙 べんざい-むげ / 弁舌の才能があり、よどみなく話すこと。
-
【777】へんたん扼腕偏袒扼腕 へんたん-やくわん / 激しく怒ったり悔しがったりする様。
-
【778】べんぺき近裏鞭辟近裏 べんぺき-きんり / 外物にとらわれることなく実に切実なことを考えること。また、励ましによって物事の道理に近づくこと。
-
【779】へんぼう冠脚偏旁冠脚 へんぼう-かんきゃく / 漢字を構成する部首の総称。
-
【780】べんぼ枝指駢拇枝指 べんぼ-しし / 無用な物のたとえ。
-
【781】ぼうう剪韭冒雨剪韭 ぼうう-せんきゅう / 友人の来訪を喜んでもてなすこと。
-
【782】ほうおう于飛鳳凰于飛 ほうおう-うひ / 夫婦の仲が睦まじいこと。
-
【783】ほうおう銜書鳳凰銜書 ほうおう-がんしょ / 天子の遣わした使者が勅書を携えていること。
-
【784】ぼうおく采椽茅屋采椽 ぼうおく-さいてん / 質素な家のこと。
-
【785】ほんかい悋気法界悋気 ほんかい-りんき / 他人のことを嫉妬したり、ねたんだりすること。また、他人の恋愛をねたむこと。
-
【786】ほうかん撃柝抱関撃柝 ほうかん-げきたく / 低い役職の人のこと。
-
【787】ほうがん(はんがん)贔屓判官贔屓 ほうがん(はんがん)-びいき / 弱い方に同情し、味方したり応援したりすること。
-
【788】ぼうこ馮河暴虎馮河 ぼうこ-ひょうが / 向こうみずのたとえ。血気に任せた無謀な行動のこと。
-
【789】ぼうじ掣肘旁時掣肘 ぼうじ-せいちゅう / 他人の仕事にわきから口を出して邪魔すること。
-
【790】ほうし長蛇封豕長蛇 ほうし-ちょうだ / 貪欲で残酷な人のたとえ。
-
【791】ぼうじゃく無人旁若無人 ぼうじゃく-ぶじん / 人前にもかかわらず、勝手で無遠慮な振る舞いをすること。
-
【792】ぼうぜん自失茫然自失 ぼうぜん-じしつ / 気が抜けてぼんやりしてしまい、どうしてよいかわからなくなること。
-
【793】ほうでん玉釵宝鈿玉釵 ほうでん-ぎょくさい / 美しいもののたとえ。
-
【794】ほうとう不羈放蕩不羈 ほうとう-ふき / 気の向くまま勝手に振る舞う。
-
【795】ぼうと蕭然茅堵蕭然 ぼうと-しょうぜん / かやぶきの垣根が物寂しいさま。
-
【796】ぼうび皓髪尨眉皓髪 ぼうび-こうはつ / 白毛がまじったまゆと白い髪。老人のこと。
-
【797】ほうへき邪侈放辟邪侈 ほうへき-じゃし / わがまま勝手な悪い行為のこと。
-
【798】ほうもく豺声蜂目豺声 ほうもく-さいせい / 凶悪で冷酷な人のこと。
-
【799】ほうゆう鸞交鳳友鸞交 ほうゆう-らんこう / 男女間の情事、交接(性交)のたとえ。
-
【800】ほくえん適楚北轅適楚 ほくえん-てきそ / 志と行動とが相反するたとえ。
-
【801】ほくてつ南轅北轍南轅 ほくてつ-なんえん / 志と行動とが相反するたとえ。
-
【802】ほしゃ脣歯輔車脣歯 ほしゃ-しんし / お互いに助け合う密接な関係。
-
【803】ぼっこん淋漓墨痕淋漓 ぼっこん-りんり / 墨で表現したものが生き生きしているさま。墨の跡がみずみずしいさま。
-
【804】ほふく膝行匍匐膝行 ほふく-しっこう / 膝を床につき、すり足で前に移動すること。
-
【805】ほんち垂迹本地垂迹 ほんち-すいじゃく / 仏や菩薩が人々を救う一つの手段として、神の姿を借りて現れること。
-
【806】ほんぽう不羈奔放不羈 ほんぽう-ふき / なにものにもとらわれることなく、自分の思うままに振る舞うこと。
-
【807】まこ掻痒麻姑掻痒 まこ-そうよう / 物事が思いのままになること。また、行き届くこと。
-
【808】まちょう放踵摩頂放踵 まちょう-ほうしょう / 自分の身を犠牲にして、他人のために尽くすこと。
-
【809】まんしん創痍満身創痍 まんしん-そうい / 精神的にひどく痛めつけられていること。また、さまざまな病気で苦しんでいること。
-
【810】まんもく睚眥万目睚眥 まんもく-がいさい / たくさんの人に睨まれること。
-
【811】まんもく蕭条満目蕭条 まんもく-しょうじょう / 見渡す限り物寂しいさま。
-
【812】まんり皓歯曼理皓歯 まんり-こうし / 美人のこと。
-
【813】むこん無蔕無根無蔕 むこん-むてい / よりどころがまったくないこと。
-
【814】むざん無愧無慙無愧 むざん-むき / まったく恥じることなく悪いことを平気で行うこと。
-
【815】むびょう呻吟無病呻吟 むびょう-しんぎん / 大したことはないのに大げさに騒ぎ立てること。
-
【816】むびん風鬟霧鬢風鬟 むびん-ふうかん / 美しい髪のたとえ。
-
【817】むへん無礙無辺無礙 むへん-むげ / 広大で限りがなく自由で煩悩のさまたげがない。
-
【818】むよく恬淡無欲恬淡 むよく-てんたん / あっさりしていて欲がなく、物にこだわらないこと。
-
【819】むよ涅槃無余涅槃 むよ-ねはん / 肉体など形の制約から解放された悟りの境地。
-
【820】めいき鏤骨銘肌鏤骨 めいき-るこつ / 心に深くきざみこんで忘れないこと。
-
【821】めいさつ秋毫明察秋毫 めいさつ-しゅうごう / 眼力の鋭いこと。
-
【822】めいそう浄几明窓浄几 めいそう-じょうき / 清潔で快適に勉強できる書斎。
-
【823】めいぼう皓歯明眸皓歯 めいぼう-こうし / 美人のたとえ。
-
【824】めいろう闊達明朗闊達 めいろう-かったつ / 明るくほがらかで、小さなことにこだわらないこと。
-
【825】めんけつ廷諍面折廷諍 めんけつ-ていそう / 面と向かって臆することなく争論すること。
-
【826】もうこつ悚然毛骨悚然 もうこつ-しょうぜん / ひどく恐れおののくさま。
-
【827】もくよく抒溷沐浴抒溷 もくよく-じょこん / 髪やからだを洗い清めて、けがれを取り除くこと。
-
【828】もんこう填隘門巷填隘 もんこう-てんあい / 人が多く集まりくる形容。
-
【829】やう対牀夜雨対牀 やう-たいしょう / 兄弟や友人の間柄が大変親密なたとえ。
-
【830】ゆうあく丹漆黝堊丹漆 ゆうあく-たんしつ / 建物が古いしきたりにかなって作られていることをいう。
-
【831】ゆううん驚竜游雲驚竜 ゆううん-きょうりょう / 空に流れ行く雲と空翔ける竜。能書(優れた筆跡)の形容。
-
【832】ゆうおう邁進勇往邁進 ゆうおう-まいしん / 目的をめざしまっしぐらに突き進むこと。
-
【833】ゆうき凛凛勇気凛凛 ゆうき-りんりん / ものに恐れず勇ましいさま。
-
【834】ゆうずう無礙融通無礙 ゆうずう-むげ / 行動や思考がものにとらわれずのびのびしていること。
-
【835】ゆうゆう涵泳優游涵泳 ゆうゆう-かんえい / ゆったりとした気持ちで学問や技芸の深い境地を味わう。
-
【836】よいん嫋嫋余韻嫋嫋 よいん-じょうじょう / 音声が鳴り止んでもなお残る響きが、細く長く続くさま。
-
【837】ようきゅう垂釣羊裘垂釣 ようきゅう-すいちょう / 羊のかわごろもを着て釣り糸をたれる。隠者の姿をいう。
-
【838】ようこん狼貪羊很狼貪 ようこん-ろうどん / 荒々しくて道理に反き、また飽くことなく欲張ること。
-
【839】ようし媚態妖姿媚態 ようし-びたい / いかにもなまめかしく美しい姿。
-
【840】ようとう擺尾揺頭擺尾 ようとう-はいび / 人に気に入られるように媚びへつらうさま。
-
【841】ようりん瓊樹瑶林瓊樹 ようりん-けいじゅ / 人品が卑しくなく高潔で、人並み優れていること。
-
【842】よくい明珠薏苡明珠 よくい-めいしゅ / 無実の嫌疑をかけられること。
-
【843】よくふ嫗煦翼覆嫗煦 よくふ-うく / 翼で包み抱き温める。転じて、慈しむこと、愛撫すること。
-
【844】よゆう綽綽余裕綽綽 よゆう-しゃくしゃく / ゆったりと落ち着いて焦らないさま。
-
【845】らいちん膠漆雷陳膠漆 らいちん-こうしつ / 友情が深く堅いこと。
-
【846】らいてい万鈞雷霆万鈞 らいてい-ばんきん / 威勢がきわめて大きく防ぎ止めることのできないたとえ。
-
【847】らいらい落落磊磊落落 らいらい-らくらく / 心が広くて、小さな事に拘らないさま。
-
【848】らくえい繽紛落英繽紛 らくえい-ひんぷん / 散る花びらが乱れ舞うさま。
-
【849】らくせい下石落穽下石 らくせい-かせき / 人の危難につけ込んでさらに痛めつけることをいう。
-
【850】らっか狼藉落花狼藉 らっか-ろうぜき / 落ちた花びらなどが入り乱れ散らかっているさま。また、女性に乱暴を働くこと。
-
【851】らんう充数濫竽充数 らんう-じゅうすう / 無能の者が才能のあるよう見せかけること。また、実力もないのに、分以上の位にいること。
-
【852】らんさい玉折蘭摧玉折 らんさい-ぎょくせつ / 賢人や美人などの死をいう。
-
【853】らんしょう鳳集鸞翔鳳集 らんしょう-ほうしゅう / 賢才が集まり来るたとえ。
-
【854】らんぼう狼藉乱暴狼藉 らんぼう-ろうぜき / 荒々しい振る舞いや無法な行為をすること。
-
【855】りくとう三略六韜三略 りくとう-さんりゃく / 中国の有名な兵法書である『りくとう』と『さんりゃく』のこと。
-
【856】りくりょく協心戮力協心 りくりょく-きょうしん / 物事を一致協力して行うこと。
-
【857】りくりょく同心勠力同心 りくりょく-どうしん / 心を一つにして力を合わせ一致協力すること。
-
【858】りゅうかん淋漓流汗淋漓 りゅうかん-りんり / 汗が体中から流れ出て、したたり落ちること。
-
【859】りゅうきん鑠石流金鑠石 りゅうきん-しゃくせき / 厳しい暑さのたとえ。
-
【860】りゅうげん蜚語流言蜚語 りゅうげん-ひご / 確かな根拠のないいいかげんなうわさ。
-
【861】りょうき跋扈梁冀跋扈 りょうき-ばっこ / 後漢のりょうきは朝廷で驕り高ぶり「ばっこ将軍」と呼ばれた。
-
【862】りょうぎん虎嘯竜吟虎嘯 りょうぎん-こしょう / 同類は相応じ従うということ。
-
【863】りょうこ相搏竜虎相搏 りょうこ-そうはく / 強い者同士が激しく戦うこと。
-
【864】りょうじょう虎視竜驤虎視 りょうじょう-こし / 世に威勢を示し、意気が盛んなこと。
-
【865】りょうじょう虎搏竜攘虎搏 りょうじょう-こはく / 強い者同士が激しく戦うこと。
-
【866】りょうじょう麟振竜驤麟振 りょうじょう-りんしん / 首を高く上げて竜のように上り、きりんが勢いよく振るい立つように、威力や勢力の盛んなたとえ。
-
【867】りょうとう鷁首竜頭鷁首 りょうとう-げきしゅ / 風流を楽しむ舟のこと。
-
【868】りょうばん虎踞竜蟠虎踞 りょうばん-こきょ / 険しい地勢。攻めるのに困難で守るのに便利な地勢。
-
【869】りんう蒼生霖雨蒼生 りんう-そうせい / 恵みを与えること。また、民を苦しみから救う人のこと。
-
【870】りんかく鳳嘴麟角鳳嘴 りんかく-ほうし / 非常にまれにしか存在しないもののたとえ。
-
【871】りんかん一新輪奐一新 りんかん-いっしん / 建築が新しくなり、壮大で美麗なことの形容。
-
【872】りんろう珠玉琳琅珠玉 りんろう-しゅぎょく / 非常に美しい玉。優れた人物や美しい詩文のたとえ。
-
【873】りんろう満目琳琅満目 りんろう-まんもく / 美しいもの、素晴らしいものが満ち溢れていることのたとえ。
-
【874】るる綿綿縷縷綿綿 るる-めんめん / 話が長くてくどいこと。
-
【875】れいけん尺楮零絹尺楮 れいけん-せきちょ / 書画の小片。絹や紙のきれはし。
-
【876】れいじょう韋帯藜杖韋帯 れいじょう-いたい / あかざの杖となめし皮の帯。質素なことの形容。
-
【877】れっし徇名烈士徇名 れっし-じゅんめい / 道理の通った正しい行いをする人は名誉のために命をかける。
-
【878】れんべい辞職聯袂辞職 れんべい-じしょく / 大勢が行動をともにして、一斉に職を辞すること。
-
【879】れんぺき賁臨連璧賁臨 れんぺき-ひりん / 二人の客が同時に来るのをいう。
-
【880】ろうぎ潰堤螻蟻潰堤 ろうぎ-かいてい / ほんの些細なことが、大きな事件の原因となること。
-
【881】ろうき伏櫪老驥伏櫪 ろうき-ふくれき / 人が年老いてもなお大きな志を抱くことのたとえ。
-
【882】ろうじん吹影鏤塵吹影 ろうじん-すいえい / 無駄な努力。やりがいのないことのたとえ。
-
【883】ろうちょう檻猿籠鳥檻猿 ろうちょう-かんえん / 自由を奪われ自分の思い通りに生きることのできない境遇のたとえ。
-
【884】ろぎょ亥豕魯魚亥豕 ろぎょ-がいし / 文字の書き誤り。
-
【885】ろめい犬吠驢鳴犬吠 ろめい-けんばい / 拙劣でつまらない文章や聞くに値しない話のたとえ。
-
【886】わいし看戯矮子看戯 わいし-かんぎ / 見識のないことのたとえ。
-
【887】わき藹藹和気藹藹 わき-あいあい / 和やかな気分が満ち溢れているさま。
-
【888】わこう塩梅和羹塩梅 わこう-あんばい / 主君の施政を助けて天下をうまく治める大臣、宰相のこと。
ログイン