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詠嘆・けり~たなあ・~ことよ
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いとうつくしう生ひなりにけり。たいそうかわいらしく成長したことよ。
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強意・つきっと~・たしかに~・~てしまう
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黒き雲にはかに出で来ぬ。風吹きぬべし。黒い雲が急に出てきた。きっと風が吹くだろう。
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つべし・ぬべし~てしまいそうだ
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~てむ・なむきっと~だろう・~にちがいない・きっと~しよう
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この事かの事、怠らず成じてむ。この事やあの事を怠けずにきっとやり遂げてしまおう。
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適当・勧誘・む~がよい・~てください
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子というふものなくてありなん。子というものはないままでいるのが良い。
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「暗さは暗し。いかがせんずる。」「暗さは真っ暗だ。どうすればよいか。」んずる=むずの連体形。
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仮定・婉曲・む~としたら・~ような
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心あらん友もがな。情趣を理解するようなともがいてほしい。
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「この一矢に定むべしと思へ。」べし「この一本で的中させようと思え」べし=意志
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塩満ちぬ。風も吹きぬべし。べし潮が満ちた。風もきっと吹くだろう。べし=推量
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いかにしても忍び入らせ給ふべし。べし何とかして忍び入りなさるがよい。べし=適当・勧誘
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女子のためには親幼くなりぬべし。べし女子のためには親はきっと幼くなるのだろう。べし=推量
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必ず来べき人のもとに車をやりて待つに、べし必ず来るはずの人のもとに車を遣って待つうちに、べし=当然
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羽なければ、空をも飛ぶべからず。べし羽がないので、空を飛ぶことができない。
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