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薩摩守馬よりおり自ら高らかに「のたまひ」けるは、おっしゃっ
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などかうしも、あながちに「のたまはす」らむ。おっしゃる
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『今さけぶものは何ものぞ。きつと見て参れ』と「仰せ」ければ、ご命令になっ
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『少納言よ、香炉峰の雪いかならむ』と「仰せ」らるれば、おっしゃる
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よろづのことを泣く泣く契りのたまはすれど、(桐壺の更衣は)御いらへもえ「聞こえ」給はず。申し上げ
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ありのままに「聞こえさせ」て、申し上げ
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竹の中より(かぐや姫を)見つけ「聞こえ」たりしかど、申し上げ
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(中宮様に)ありつる事を語り「聞こえさすれ」ば、お 申し上げる
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参るまじくは、そのやうを「申せ」。申し上げよ
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あはれにうれしくも会ひ「申し」たるかな。お 申し上げ
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内侍帰り参りて、この由を「奏す」。申し上げる
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文人詩を奉り、伶人楽を「奏し」て、演奏し
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御前に参りて、ありつるやう「啓すれ」ば、申し上げる
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東宮に参り給ひて、『真にさぶらひけり』とて、したまひつるありさまを「啓せ」させ給へれば、申し上げ
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(帝の)かしこき仰せ言をたびたび「うけたまはり」お受けし
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大御酒「給ひ」、禄「給は」下さり お与えになろ
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人目も今はつつみ「給は」ず泣き「給ふ」。なさら なさる
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内々に、思ひ「給ふる」さまを奏し給へ。ております
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(光源氏は)そのわたりの山賤まで物「たび」、お与えになり
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もていまして、深き山に捨て「たうび」てよ。お になっ
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中務宮の少将笙の笛など「たまはす」。お与えになる
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(帝から)禄ども品々に「賜はり」給ふ。いただき
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(源頼朝は)備前の児島を佐々木に「賜はり」ける。お与えになっ
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(宮は)右近の尉なる人を「召し」て、お呼びになっ
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(柏木は)紙燭「召し」て、お取り寄せになっ
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蝶をいろいろに織りたりし「召し」たりし、お召しになっ
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御輿に「召し」て、お乗りになっ
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せむ方なう悲しう「おぼさ」るるに、お思いになる
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院も聞こし召しつけていかに「思し召さ」むと、お思いになる
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夜いたく更けて、御前にも「大殿ごもり」、おやすみになり
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