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わがいほはみやこのたつみ しかぞすむ よをうぢやまと ひとはいふなり 喜撰法師
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はなのいろはうつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに 小野小町
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わたのはらやそしまかけて こぎいでぬと ひとにはつげよ あまのつりぶね 参議篁
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きみがためはるののにいでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ 光孝天皇
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ちはやぶるかみよもきかず たつたがは からくれなゐに みづくくるとは 在原業平朝臣
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わびぬればいまはたおなじ なにはなる みをつくしても あはむとぞおもふ 元良親王
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つきみればちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあらねど 大江千里
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をぐらやまみねのもみぢば こころあらば いまひとたびの みゆきまたなむ 貞信公
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こころあてにをらばやをらむ はつしもの おきまどはせる しらぎくのはな 凡河内躬恒
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ひとはいさこころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににほひける 紀貫之
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なつのよはまだよひながら あけぬるを くものいづこに つきやどるらむ 清原深養父
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わすれらるるみをばおもはず ちかひてし ひとのいのちの をしくもあるかな 右近
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ちぎりきなかたみにそでを しぼりつつ すゑのまつやま なみこさじとは 清原元輔
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こひすてふわがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもひそめしか 壬生忠見
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わすれじのゆくすゑまでは かたければ けふをかぎりの いのちともがな 儀同三司母
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やすらはでねなましものを さよふけて かたぶくまでの つきをみしかな 赤染衛門
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こころにもあらでうきよに ながらへば こひしかるべき よはのつきかな 三条院
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ゆふさればかどたのいなば おとづれて あしのまろやに あきかぜぞふく 源経信
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わがそではしほひにみえぬ おきのいしの ひとこそしらね かわくまもなし 二条院讃岐
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よのなかはつねにもがもな なぎさこぐ あまのをぶねの つなでかなしも 鎌倉右大臣
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