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シンゲンは美ならず。美言はシンならず信言...信頼に足る言葉は華美ではなく、華美な言葉は信頼するに足りない
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セイハクを子孫に遺す清白...役職を利用して財産を残すのではなく、清廉潔白という美風を子孫に残すべきだ
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ショウを聞いて日となす鐘...人から教えられた事をはき違えておぼえること
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ゼンビョウまた耳に逆らう善苗...将来ためになるような有益なことばは、とかく人に喜ばれないで捨てられる
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サイカンを揮う彩管... 絵筆を使いこなして絵を描く
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ビンガラは卵の中にありて声 衆鳥に勝る頻伽羅...後に大成する人物はすでに幼時より人並みすぐれたところをもっているものだ
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衝風の末力、コウフウを漂わす能わず鴻風...初めは強いものでも衰えては力がなくなり、何事もできなくなるたとえ
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ホを編む蒲...苦学勉励すること
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馬を相してこれをソウに失し、士を相してこれを貧に失す痩...人を見る場合にも、相手が貧乏だとりっぱな才能を見誤ることが多いこと
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バンジョウヤの童(わらわ)番匠屋...大工の子は、だれに教わるということもなく自然に鑿や鉋を手にしはじめるということ
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カンショウ千丈の節寒松...寒さにあっても葉の色の変わらぬ松の大木を、忠節の操にたとえたことば
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姑の前の見せオゴケ麻小笥...人前で働き者らしく振る舞うこと
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禍(わざわい)はセンセンより生ず繊繊...大きなわざわいも、ごく小さな原因から起こるということ
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烏は鳥中のソウシン曾参...烏は孔子の弟子である曽参のような孝行者である
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ホンメイに罷る奔命...あちらこちらを忙しく奔走して疲れ果てること
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カンゾウの丸のみ甘草...物事の本当の意味を深くかみしめてわかろうとしないこと
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犠を畏れてヘイを辞す聘...高い地位の危険を恐れて、招聘を辞退する
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大羹は和せずしてイミあり遺味...宗廟の大礼に供える肉の汁には調味料を用いないが、これは人道の中正を教えるためである
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天にシフ無く、地に私載無く、日月に私照無し私覆...自然は私利私欲に動くことはない
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一夫耕さざれば 天下其のキを受く饑...一人一人の労働が大切であることのたとえ
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コウキョウで親の頭を打つ孝経...言うことと行動とが一致しないこと
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ヨウキュウ変ぜず鷹鳩...そのものが持つ本性は隠しようがないたとえ
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フンせざれば啓せず、非せざれば発せず憤...頑張らなければ手助けしないし、苦悩するほど考えてていなければ正解を教えない
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良工はクサクの中に習う矩鑿...良工は道具を使っているうちに腕を磨き、優れた技術を自然と身につけていくものだ
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鼠を以てハクとなす璞...取るにたらない物を高価なものとして扱うこと
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ヒキン説ばざれば修遠を務むる無かれ比近
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茶は水がセン詮...よい茶を上手にたてるにはよい水をえらぶことがかんじんである
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一子ジョウドウすれば九族天に生ず成道...自分が一人出家すれば、九族が天に生まれる
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越人の秦人のヒセキを視るが如し肥瘠...自分に関係ないものは何とも思わないたとえ
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奥に媚びんよりは寧ろソウに媚びよ竈...長い物には巻かれよ
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カを去り実に就く華...見かけをはでに飾ることをやめて、質実な態度をとる
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キカクの契り亀鶴...千年、万年の長い契り
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瓶の尽くるはライの恥罍...援助してやる立場のものが、それができないのは恥だということ
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包人、包を治めずと雖も、シシュクは樽俎を越えてこれに代らず尸祝...料理番が料理しないからといって、神官が神酒の樽や供物台を踏み越えて、台所に立ってはならない
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好事を行いてゼンテイを問うなかれ前程...報酬を期待して善行をつむのでは意味がない
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良匠も金を削る能わず、コウヤも木を鑠かす能わず巧冶...どのようにしても人の本質は変えることができない
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コウセンの路上老少無し黄泉...死は、年齢に関係なくおとずれるということのたとえ
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小恐はズイズイたり、大恐は縵縵たり惴惴...小さな事を恐れる者はたえずびくびくしていが、大きな恐れを抱く者はかえって余裕があるように見える
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リンチの道を極める臨池...書道を極めること
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ナンガを読むを悔ゆ南華...上司を怒らせる余計な発言のせいで、才能があるにもかかわらず出世できないこと
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チョウラ、喬松につく蔦蘿...兄弟・親戚が親しみ合うことのたとえ
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権はショウスイなり称錘...臨機応変の措置というのは、吊り合いをとるために動かすオモリのようなものである
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ケイ、酸くして蚋聚まる醯...有徳者は自然、人にに慕われるに喩う
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アンに拠りて顧眄す鞍...馬の鞍によりかかって前後を見回す。威勢盛んな態度にいう
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ケイヨウは少なきを以て貴となす瓊瑶...数少ないものが尊ばれることのたとえ
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ショウスウ以て之を貫く誦数...繰り返し読むことで、書物全体の意味を理解することができる
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能弁者は便佞コウキュウのみ口給...能く言う者は口先が巧妙であるだけなのかもしれない
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スウカン甘きを加えず芻豢...物事の優劣・上下の区別が混同され易い喩え
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国を治むる者はあえてカンカを侮らず鰥寡...国を治める人は無告の人を軽んじたり侮ったりするな
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サイシを以て巨美を棄てず細疵
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財宝は地獄のイエヅト家苞...財宝はいくら多くためても、地獄に行くときのみやげになるにすぎない
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レイサイ一点通ず霊犀...人の心と心が互いによく通じ合うことのたとえ
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名は実のヒンなり賓...名誉は徳に伴うべきものであること 賓(まろうど)
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エイフを請う郢斧...詩文の添削を請うときに使う語
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溺を拯うに石をスイす錘...災いを取り除こうとしてかえって災いを大きくすることのたとえ
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ジなるが故に能く勇なり慈...悲しみの 心があるからこそ.勇気が生まれてくる
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コウフン花を生ず口吻...優れたことを言う。また、漢詩や和歌などを口に出して詠むこと
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蓼虫は苦さを知らず、ショチュウは臭さを知らず蛆虫...人の好みは分からない
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カンキョウを煩わす緩頬...自分の事を婉曲に、他人に話してもらう
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コチュウの天地に遊ぶ壺中...酒を飲んで俗世間のことを忘れること
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コフを甦らしむ涸鮒...困窮した人を救うこと
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シンマクに負えぬ慎莫...始末に困る。 手のつけようがない
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野猪にしてカイするもの介...むこう見ずな人をたとえて言う 介は鎧のこと
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シュギョクの縁種玉...婚姻する縁
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ハンドクが愚痴も文殊の智恵槃特...愚者も修行に励めば、知者と同じように悟りを得るということ
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ダツ多ければ、即ち、魚、擾れる獺...役人が多くなり法規が増えると、民衆は安心して暮らせないことのたとえ
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遠慮ヒダルし 伊達寒し饑...見栄を張りすぎても損をするだけだという事
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赳赳たる武夫は公侯のコウキュウ好仇
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キュウを反して薪を負う裘...浅はかな智恵、愚かな考え
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シンに書す紳...よく覚えておき、常に手本とする 紳(おおおび)
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ジシ、臭を覚えず自屎...他人の行動は気になるが自分の行動は気にならない
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ヘッツイより女房竃...生計すらたてられず、一人前でもないのに妻を欲しがる人
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シコを攻む死虎...攻めるのに容易なたとえ
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テイトウも尚耳あり鼎鐺...聞き知っているはずなのに理解を示さない人をなじっていう語
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ジジョの交わり爾汝...「きさま」「おまえ」などと呼び合えるほどの親密な交わり
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一語中たらざれば、即ちケンユウ駢び集まる愆尤...1割の未達に誹謗中傷が集まる
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トソウの人、何ぞ算うるに足らんや斗筲...器量が小さい人は数えるに値しない
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ジンを迎えて解く刃...向かうところ敵のない、勢いの激しいようす
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シュトウを脱す手套...手袋を脱ぐ。見せかけをやめて、本来の力を示すことのたとえ
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バンショクの争い蛮触...了見が小さくつまらないことで争うこと
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琥珀はフカイを取らず腐芥...高潔な人物は、不正な金や品物にはいっさい手を触れないこと
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痴ならず聾ならざればココウと成らず姑公...しゅうとめは嫁のわずかな 落度をこまかくあげつらうべきではない
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マンゾウは盗を誨え、冶容は淫を誨う慢蔵...倉庫の戸締りをおろそかにしていることは人に盗んでくれというようなものであり、女がなまめかしく化粧するのは人に淫みだらな心を起こさせるようそそのかしているようなものだ
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ホウロウに松柏無し培塿...狭苦しいこせこせしたところには大人物は育たないということ
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緇衣には羔裘、素衣にはゲイキュウ・・・麑裘...黒い羊の裘(かわごろも)を着れば黒い上着を着る。白い鹿の子の裘を着れば白い上着を着る
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魚のかかるはカンジに由る甘餌...利欲に目がくらんで失敗する
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