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”おぼろけ”にはあらじ並ひととおりで
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”おぼろけ”の願によりてやあらむ格別の
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”なのめなら”む人に並ひととおりの
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かからむ人を”なのめに”見聞き過ぐしては止まむいい加減に
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あるじ”なのめに”喜びて格別に
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もてなすこと”なのめならず”並ひととおりではない
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世になく”清らなる”玉の男皇子さへ清らかで美しい
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この児のかたちの”きよらなる”こと清らかで美しい
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”清げなる”大人二人ばかりさっぱりとして美しい
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”かたほなる”をだに不完全である
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”まほに”見なすものを完全である
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端、”あらはなり”まる見えである
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父大臣の”あながちに”しはべり強引に
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人の”あながちに”むやみに
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”せちに”物思へる切実に
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”せちなる”こと大切な
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”とみ”のこと急な
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”とみに”も起きず急に
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”うちつけに”海はにわかに
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”うちつけ”の好き好きしさなどは軽率な
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月のころは”さらなり”言うまでもない
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いと”ねんごろに”心を込めて
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”ねんごろに”相語らひける親密に
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”おいらかなら”ましかばおっとりしていた
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きはめて”あやにくに”おはしませば意地が悪く
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”あやにくに”あるにあいにく
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泣くさま”おぼろけならず”並ひととおりではない
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