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いにしえの ならのみやこの やえざくらけふここのへに にほひぬるかな いに けふこ
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いまこんと いいしばかりに ながつきのありあけのつきをま ちいてつるかな いまこ あり
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いまはただ おもいたえなんと ばかりをひとつてならて いふよしもかな いまは ひとつ
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ちぎりおきし させもがつゆを いのちにてあはれことしの あきもいぬめり ちぎりお あはれ
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ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつすゑのまつやま なみこさしとは ちぎりき す
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ちはやぶる かみよもきかず たつたがわからくれなゐに みつくくるとは ちは から
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ひさかたの ひかりのどけき はるのひにしつこころなくはなのちるらむ ひさ しつ
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ひとはいさ こころもしらず ふるさとははなそむかしの かににほひける ひとは はなそ
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ひともおし ひともうらめし あじきなくよをおもふゆゑに ものおもふみは ひとも よをお
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きみがため おしからざりし いのちさえなかくもかなと おもひけるかな きみがためお なかく
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きみがため はるののにいでて わかなつむわかころもてに ゆきはふりつつ きみがためは わかころもてに
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きりぎりす なくやしもよの さむしろにころもかたしき ひとりかもねむ きり ころもか
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