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外山正一・矢田部良吉・井上哲次郎による新体詩集。 近代詩論の先駆け、日本で最初の近代詩集とされる。新体詩抄
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土井晩翠(どいばんすい)の第一詩集天地有情
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上田敏によるヨーロッパの詩人の詩の訳詩集。日本に初めて象徴派の詩を紹介した。海潮音
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北原白秋の第一詩集 象徴詩の先駆であり、当時の官能的、異国的、退廃的な詩風を代表している邪宗門
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島崎藤村の処女詩集。 「秋風の歌」や「初恋」が特に名高い。日本におけるロマン主義文学の代表的な詩集である。若菜集
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薄田泣菫(すすきだきゅうきん)の詩集。 詩64篇を収録。高踏的、浪漫的な詩風を示した。白羊宮
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寺田寅彦「吾輩は猫である」で水島寒月の、「三四郎」で野々宮宗八のモデルになる
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小林多喜二が1929年に発表した小説 いわゆるプロレタリア文学の代表作蟹工船
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堀辰雄の長編小説 堀の唯一のロマン(本格的長編物語)で、堀文学の到達点と言われる晩年の代表作菜穂子
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泉鏡花の短編小説 難儀な蛇と山蛭の山路を抜け、妖艶な美女の住む孤家にたどり着いた僧侶の体験した超現実的な幽玄世界が、鏡花独特の語彙豊かで視覚的な、体言止めを駆使したリズム感のある文体で綴られている。
当時28歳だった鏡花が作家としての地歩を築いた作品で、幻想小説の名作でもある。高野聖 -
谷崎潤一郎の短編小説 谷崎本人が処女作だとしている短編で、皮膚や足に対するフェティシズムと、それに溺れる男の性的倒錯など、その後の谷崎作品に共通するモチーフが見られる初期の作品。刺青(しせい)
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幸田露伴が1892年(明治25年)に発表した小説 エゴイズムや作為を越えた魔性のものに憑かれ、翻弄される職人の姿を、求心的な文体で浮き彫りにする幸田露伴(1867‐1947)の傑作。 25歳の時に発表,作家としての地位を確立した。五重塔(ごじゅうのとう)
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有島武郎が大正時代に発表した長編小説。 旧弊な社会に反発し、自らの情念に忠実に生きようとした気丈で才知溢れる女性の、多感な性情と苦痛にみちた運命、その肉体と精神の相克を描き、リアリズム文学の傑作と称される不朽の名篇。或る女 1911(明治44)年1月から1913(大正2)年、「白樺」に『或る女のグリンプス』の名前で連載された。後半から『或る女』と改題している。
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芥川龍之介が1927年(昭和2年)に総合雑誌『改造』誌上に発表した小説。 当時の日本社会、あるいは人間社会を痛烈に風刺、批判した小説で、同じ年の芥川の自殺の動機を考える上でも重要な作品の一つであるといえる。芥川の晩年の代表作として有名で、芥川の命日7月24日が「◯◯忌」と呼ばれるのもこのため。『河童』 副題には「どうか Kappa と発音して下さい。」と、題名(河童)の発音についての指定がある。 これは芥川の配慮によるもので、地方によっては河童の読み(かどう、かわわらべ)、発音(Gappaなど)が異なるので単に指定したに過ぎず、深い意味はない。
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夏目漱石著の短編集。 現在(明治)を始め、神代・鎌倉・100年後と、10の不思議な夢の世界を綴る。第一夜、第二夜、第三夜、第五夜の書き出しである「こんな夢を見た」[2]が有名。漱石としては珍しい幻想文学のテイストが濃い作品である。夢十夜
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大江健三郎の長編小説 幕末から現代につなぐ民衆の心をみごとに形象化し、戦後世代の切実な体験と希求を結実させた画期的長篇。谷崎賞受賞。
1994年に大江がノーベル文学賞を受賞した際に、受賞理由において代表作として挙げられている万延(まんえん)元年のフットボ-ル -
徳永直によって1929年に発表された小説。 実際の争議(ストライキ)の中心にいた作者が,労働者の言葉をもって読ませることを第一条件として描くプロレタリア小説.太陽のない街
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葉山嘉樹により1926年に発表された長編小説 著者自身の経験に取材し、治安維持法違反で名古屋刑務所に服役中に執筆された、プロレタリア文学初期の代表作。 1926(大正15)年11月、改造社より発行。小林多喜二は、これを読んで『蟹工船』の執筆を決心したという。海に生くる人々
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島崎藤村の長編小説 誰よりも早く自我に目覚めた者の悲しみという藤村自身の苦悩を主人公に仮託しつつ、社会的なテーマを追求した作品とされる。藤村が小説に転向した最初の作品で、日本自然主義文学の先陣を切った。
破戒 -
田山花袋(たやまかたい)の中編小説。 日本の自然主義文学を代表する作品の一つで、また私小説の出発点に位置する作品とされる
性を露悪的なまでに描き出した内容が当時の文壇とジャーナリズムに大きな反響を巻き起こした。蒲団 島崎藤村の『破戒』やハウプトマンの『寂しき人々』の影響を受けている -
太宰治の中編小説 敗戦後の没落貴族の母と姉弟、デカダン作家らの生き様を描いた、太宰文学最高のロマン。真の革命のためにはもっと美しい滅亡が必要だという決意から書かれた。
斜陽 太宰の代表作の一つで、作中で描いた、没落していく上流階級の人々を指す「斜陽族」という流行語を生みだした。斜陽という言葉にも、国語辞典に「没落」という意味が加えられるほどの影響力があった。太宰治の生家である記念館は、本書の名をとって「斜陽館」と名付けられた。 -
横山利一による中編小説 1923年(大正12年)に発表され、文壇出世作となった作品。
卑弥呼を主人公とし、歴史事実の追求よりも卑弥呼をめぐる愛憎関係を描きながら、国と国との壮大な殺戮絵巻を繰り広げた作品となっている日輪 -
梶井基次郎による短編小説 得体の知れない憂鬱な心情や、ふと抱いたいたずらな感情を、色彩豊かな事物や心象と共に詩的に描いた作品。
梶井基次郎の代表作の一つ檸檬 -
萩原朔太郎(さくたろう)による詩集。 朔太郎の処女詩集で54編の詩を収録、序文を北原白秋、跋文(ばつぶん)を室生犀星が書いている。
新しい口語象徴詩の領域を開拓した第1詩集。孤独者の病的で奇怪な感覚を、鮮明なイメージと柔軟で緊迫感あふれるリズムによって表現している。
発売後まもなく、詩壇・文壇から激賞され、朔太郎の詩人としての名声を高めた月に吠える -
712年成立の歴史書。稗田阿礼(ひえだのあれ)が口述したものを太安万侶(おおのやすまろ)が撰録『古事記』 西ゴート王国が滅亡したくらい
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『古事記』の編纂者2人稗田阿礼/太安万侶
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『万葉集』の、わかる範囲での一番新しい歌が詠まれた世紀8世紀 759年
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『万葉集』の編者として中心的な役割を果たしたとして知られる人物大伴家持
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720年成立の歴史書で、舎人親王ら編纂『日本書紀』 そろそろ聖像禁止令が出されるくらい
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現存最古の漢詩集『懐風藻(かいふうそう)』
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奈良時代の地誌『風土記』
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現存する最古の説話集『日本霊異記』 平安初期に成立
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905年に成立した勅撰和歌集『古今和歌集』
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『古今和歌集』の編纂者二名紀貫之・紀友則
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『古今和歌集』の巻頭に紀貫之が記した序文「仮名文」
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『古今和歌集』を代表する六人の歌人六歌仙
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六歌仙全員在原業平/小野小町/文屋康秀(ふんやのやすひで)
喜撰法師/僧正遍昭(そうじょうへんじょう)
大伴黒主(おおとものくろぬし) -
八代集全部古今/後撰/拾遺/後拾遺/金葉/詞花/千載
/新古今 ⚪︎⚪︎和歌集部分省略 -
平安末期、西行によって作られた私家集『山家集』
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鎌倉初期、源実朝によって作られた私家集『金槐和歌集』
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藤原公任(きんとう)が撰者となった、歌謡集『和漢朗詠集』
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後白河法皇が撰者となった、歌謡集『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』
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『源氏物語』と同時期に成立した勅撰和歌集拾遺和歌集
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将 将軍はむっつり、歩兵は平原でたいぎそう将門記(平安)
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軍 将軍はむっつり、歩兵は平原でたいぎそう軍記物語ですよってやつ
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むっつり 将軍はむっつり、歩兵は平原でたいぎそう陸奥話記(平安)
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歩 将軍はむっつり、歩兵は平原でたいぎそう保元物語(鎌倉)
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兵 将軍はむっつり、歩兵は平原でたいぎそう平治物語(鎌倉)
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平 将軍はむっつり、歩兵は平原でたいぎそう平家物語(鎌倉)
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原 将軍はむっつり、歩兵は平原でたいぎそう源平盛衰記(鎌倉)
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たい 将軍はむっつり、歩兵は平原でたいぎそう太平記(南北朝以降)
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ぎ 将軍はむっつり、歩兵は平原でたいぎそう義経記(南北朝以降)
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そう 将軍はむっつり、歩兵は平原でたいぎそう曽我物語(南北朝以降)
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源氏物語より前の作り物語系3つ竹取物語・宇津保物語・落窪物語
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源氏物語より前の歌物語系3つ伊勢物語・大和物語・平中物語
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源氏物語と同時期の作品3つ和泉式部日記・拾遺和歌集・枕草子
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源氏物語より後の物語作品(源氏の模倣中心)3つ浜松中納言物語・狭衣物語・夜半の寝覚め
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源氏物語より後の物語作品(猟奇中心)2つ場中納言物語 ・とりかへばや物語
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『源氏物語』で「物語の出来はじめの祖(おや)」と評された作品『竹取物語』
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作り物語と歌物語が統合された古典文学の最高傑作『源氏物語』
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『伊勢物語』の主人公?である「男」のモデルらしき人物在原業平
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『源氏物語』の構成三部構成・全五十四帖
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『在五が物語』『在五中将の日記』とも呼ばれる平安前期に成立した歌物語『伊勢物語』
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『源氏物語』の影響が非常に強く見られる、
平安時代後期に成立した作品『狭衣物語』 -
『源氏物語』の第一・二部の主人公と第三部の主人公光源氏/薫(光源氏の息子)
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擬古物語の後を受けた室町時代の通俗的な短編物語集御伽草子
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平安時代の王朝物語に似せて作った物語擬古物語
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鎌倉前期の擬古物語。『落窪物語』と同じく継子いじめ譚に分類される。住吉物語
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平安時代後期、貴族階級の衰退を受けて成立した、文学作品ジャンル歴史物語
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歴史物語の成立順『栄花物語』/『大鏡』/『今鏡』/『水鏡』/『増鏡』
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『大鏡』と『栄花物語』の性格の違い道長の批判のあるなし 『大鏡』の方が歴史資料としての価値が高い』
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『保元物語』『承久記』『将門記』『義経記』『太平記』『陸奥話記』『曽我物語』『平家物語』『平治物語』 成立順で並び替えよう『将門記』『陸奥話記』『平家物語』『保元物語』『平治物語』『承久記』『太平記』『曽我物語』『義経記』
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『宇治拾遺物語』『沙石集』
『日本霊異記』『閑居友』『十訓抄』
『発心集』『今昔物語集』『古今著聞集』 成立順に並べる『日本霊異記』『今昔物語集』『発心集』『宇治拾遺物語』『閑居友』『十訓抄』『古今著聞集』『沙石集』 -
鴨長明が編纂した、仏教説話集『発心集』
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1254年成立の、橘成季による説話物語『古今著聞集』 マムルーク朝ができて、ドイツはそろそろ大空位時代くらい
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