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竹取の翁といふ者 あり けりいた。
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わが思ふ人は あり やなしやと無事
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ある 人の毛の穴さへ見ゆるほどなりその場に居合わせた
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三日ばかり あり て、漕ぎ帰り給ひぬ時間が経過
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われ世に あり し時は、娘どもをば女御・后とこそ思ひしか時めいていた
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「隆家が こと にしてむ」とて、笑ひ給ふ言葉
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君により こと の繁きを、故郷の明日香の川に禊しに行くうわさ
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こと 果てて、殿上人舟に乗りてあそぶ儀式
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こと ある時は、なほ拠り所なく特別なこと
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はじめの こと は知らねど、今はけにくくもてなすにつけて事情
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人 になりて後は、限りあれば、朝夕にしもえ見奉らず一人前の人
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我をおき 人 あらじと誇ろへど立派な人
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人 も立ちまさり、心せまことにゆゑありと見えぬべく人柄
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思ひつつ寝ればや 人 の見えつらむ恋人
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いとねんごろに いひ ける人に、今宵あはむと契りたりけるに言い寄った
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とかく世の中に いふ ことありければうわさする
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からうた声上げて いひ けり朗読
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やまとうたは、心に 思ふ ことを、見るもの聞くものにつけて思う
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人知れず 思ふ てふこと誰に語らむ恋している
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常よりもの 思ひ たるさまなり思い悩んで
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若宮の御うつくしさなど奏すれば、「彼を 見 ばやな」と会い
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このこと出で来にければ、親も 見 ずなりにけり世話を
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いかでこのかぐや姫を得てしがな、 見 てしがな夫婦になり
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少し こころある 際は、皆このあらましにてぞ一期は過ぐめる物の道理がわかる
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こころある やうには、言はれほのめく誠意がある
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こころあら む人に見せばや津の国の難波わたりの春のけしきを情趣を解す
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いと 小さく見ゆるはとても
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いと をかしたいそう
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いと やむごとなき際にはあらぬが、それほど
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かく 危ふき枝の上にて、安き心ありて眠るらんよこのように
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誰もいまだ都 なれ ぬほどにて、え見つけず慣れ
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白き衣、山吹などの なれ たる糊気がとれてしなやかになった
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大宮の御 世 の残りすくなげなるを生涯
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この 世 にし楽しくあらば現世
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来む 世 には虫に鳥にも我はなりなむ来世
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世 を捨てて山に入る人俗世間
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まだ 世 に慣れぬは、五、六の君ならむかし男女の仲
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東宮の御 代 、いと近くなりぬれば治世
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暑き ほど はいとど起きも上がりたまはず間は
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やがてかきつくままに、頸の ほど を食はんとすあたり
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同じ ほど 、それより下﨟の更衣たちはましてやすからず身分
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まだむげにいはけなき ほど に待るめれば年齢
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懈怠の心、みづから しら ずといへども気づか
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師これを しる気づいている
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入道殿の世を しら せ給はむことを治め
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心地ただ しれにしれ て、まもりあへり判断ができなく
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