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つくづくと御覧じてじっくりご覧になって
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げにげに全く本当に
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父にも劣らぬ舞の上手にてありけるぞや父にも劣らない舞の名手であったのだなあ
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見るとだに思ひなば見るとだけでも思うならば
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いかがは嬉しかるべきどんなに嬉しいであろうか
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〇〇にさし給うにすすめなさる
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三度いただき三度うやうやしく頭上にささげ持ち
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のたまひておっしゃって
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叶ふまじ適当ではないだろう
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それこなたへそれは私に
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はかなやあさはかなことよ
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心ざしこそあはれなれ愛情がしみじみと感じられる
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などや濯いで取らせぬぞどうして洗ってやらないのか
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などや濯いで賜ばぬぞやどうして洗ってくださらないのか
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この由聞こし召しこのことをお聞きになって
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やる方無うぞ見え給ふどうにもならないとお見えになる
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留め給ふとよお留めになることよ
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知ろし召されんためなり知ろうとお思いになるためである
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人数に罷り出で一人前の人間として参上して
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知られ申し知っていただき
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これを最後と思われければこれを最後と思わずにはいられなかったので
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駒馬
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かねて期したることなれば以前から考えていたことなので
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と思われんが恥づかしければと思われるのが恥ずかしいので
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