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シジの齢を数う死児...無益に過去のぐちをこぼす
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遇うや柳因別るるやジョカ絮果 柳因...因縁 絮果...応報
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千鈞の弩を以てカイヨウを射る潰癰...大国が小国を一蹴するたとえ
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セキシンを負う析薪...子孫が父祖の事業を継いで立派になること
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髪をカンして櫛る簡...不必要なことにこだわり念を入れる
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キコ相当たる旗鼓...力が互角なこと
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ソウを堕として顧みず甑...あきらめのよいこと
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シセキを弁ぜず咫尺...視界がきかず、ごく近い距離でも見分けがつかない
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バクシュウの嘆麦秀...亡国の嘆き 麦秀は麦の穂が伸びること
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ホウチュウの信抱柱...約束を守り抜く 抱柱は橋の脚にしがみつくこと
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巧言コウの如し、顔之厚し簧(笛の舌のこと)...言葉を飾って言うのは厚顔無恥である
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シャイ路に塞がる赭衣...赤い着物の人が道いっぱいにいる。罪人の多いたとえ
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越人の秦人のヒセキを視るが如し肥瘠...自分に関係ないものは何とも思わないたとえ
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鼠穴を治めてリリョを壊る里閭...小さな害を除こうとして大切なものを台無しにする 閭(さと)
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中流のシチュウ砥柱...乱世にあって、毅然として節義を守っていることのたとえ
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李下にケイケイ無し蹊径...良い政治家の下では、不正が行われることはない
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カイジは素を後にす絵事...人はさまざまな教養を積んだのち礼を学べば人格が完成する
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ユウダを認めて以て寛裕と為すこと勿れ遊惰...遊びなまけている所を見て、心が広くゆったりとしていると考えてはいけない
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フカイの説附会...無理に理屈づけた論説
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明は以て秋毫の末を察するに足れども而もヨシンを見ず輿薪...いくら良い視力があっても用いなければ役立たない。小事に心を奪われて大事を見失うこと
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賁諸スイジンを懐けども天下勇と為す錐刃...何事も実力が大切である
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六親和せずしてコウジ有り孝慈...一家が不和になったので孝行や慈愛が取りざたされるようになる
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ケンベンを泥塗にす軒冕...富貴も権勢も捨てて問題にしない
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スンコウは黄河の濁を治する能わず寸膠...少しの力では大事を成し遂げることはできない
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君命モダし難し黙...主君の命令にはそむくわけにゆかない
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トウソ魚肉の際刀俎...今まさに殺されそうなこと
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セイショウ我意に任す盛昌...権勢が盛んで、思うままに振る舞う
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ハンカン苦肉の計反間...敵をあざむき仲違いさせるために、自身を痛めつけて見せること
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鼠を以てハクとなす璞...取るに足らないものを高価なものとして扱う
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人事言わばムシロ敷け蓆(莚)...くさへんをしっかり覚えよう!
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キッチュウの楽しみ橘中...将棋や囲碁をする楽しみ。橘を割るとその実の中で仙人が将棋を楽しんでいたという故事から
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人にして恒無くんば以てフイを作す可からず巫医...良心を持たない者は、巫女や医者でも救えない
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之をトウグウに失い桑楡に収む東隅...初めの失敗を後に取り返す
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ロウオウを奉じて焦釜に沃ぐ漏甕...危急に手段の善悪を考える閑はない
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カユ相揜(おお)わず瑕瑜...欠点も美点もさらけだして隠さないこと
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物に必至あり、事にコゼンあり固然...物事には必然性があり、元々そうあるべき道理がある
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天地は仁ならず、万物を以てスウクと為す芻狗...廃棄される祭礼用の藁製の犬。自然は思いやりの心がないということ
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ケイガクの欲渓壑...果てしない欲望
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良作はクサクの中に漸(なら)う矩鑿...賢者は仕事中に自然に習得する
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イチエイ眼にあれば空華乱墜(くうげらんつい)す一翳...妄念があると正しい認識ができなくなる
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性は猶タンスイのごとし湍水...人の本性は渦を巻く水のようなものである
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ソウチュウ塵を生ず甑中...極めて貧しい生活であること
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黙に過言無くカクに過事無し愨...言葉には十分気を付けるべきである
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コウショクは明を以て自ら鑠く膏燭...才能や長所のために身を滅ぼす
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紫燕は柳樹の枝に戯れ白鷺はリョウカの蔭に遊ぶ蓼花(燕の異名)...それぞれ自分に応じた相手がいる
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チュウチョウの藤は松に離れて便り無し惆悵...女が頼りにしていた男と離れて悲しむさま
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民疎懶の情を懐けば七歳コウソンに遇う蝗損...人々が怠けると天は農作物を荒らす
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コウガクを填(うず)む溝壑...みぞにはまる。のたれ死ぬ
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青雲シハクの譏り紫陌...天地の差があって隔絶して気が合わないこと
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シュクトクを旌別して、その門閭を表す淑慝...良し悪し(淑慝)を分けてそれを門に表す 慝(わる)い
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天機セツロウすべからず洩漏...重大な秘密は絶対に人にもらしていけない
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ヘンチョウ姦を生ず偏聴...一方の言い分だけ聞くと悪い結果になる
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ジュシともに謀るに足らず竪子...愚者と重大な相談をしても仕方がない
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ロウビョウの器廊廟 朝廷の大政に参画しうる器量。 宰相たる器量。
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痴ならず聾ならざればココウと成らず姑公...姑は嫁の落ち度をいちいち論うべきではない
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コウショクを壮んにする行色...旅立ちに際して、送別の宴を開いたり詩文を贈ったりして激励する
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コリを掻く垢離...冷水を浴び身を清めること
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ハクシュウの操柏舟...夫が死んだのちも、妻が貞操を守ること
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ユウジン、余地あり遊刃...余裕をもって物事に取り組むこと
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セイネン重ねて来たらず盛年...若いさかりの年ごろは、いつの間にか過ぎて二度と戻ってこない
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文章は経国の大業不朽のセイジ盛事...文学は不滅で永遠に伝えらえるということ
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其のセキレキを翫(もてあそ)び、玉淵を窺わず磧礫...つまらぬものに慣れてしまい、本当に素晴らしいものを見ようとしないたとえ
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カンジンの前には機巧を言うことなかれ奸人・姦人...悪人にからくりを教えれば、すぐ悪用することを考えるから危険である
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テットウ水を漏らさず鉄桶...守備などが堅固で、すきがないたとえ
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目、鏡を失えば則ち以てシュビを正すこと無し鬚眉...目は、鏡がないとひげとまゆが整えられない
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キシ連抱にして数尺の朽有るも良工は棄てず杞梓...全体が良ければ、少しの欠点は気にしなくてよい。
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