-
泛漲 3901はんちょう ┌水がみなぎる。〈字源〉
┌みなぎる。〈字通〉 -
潘沐 3902はんもく ┌米のとぎ汁で髪を洗う。〈漢字源〉
┌米のとぎ汁で髪を洗う。〈字通〉 -
纔着 3903さいじゃく 装束の裾や下襲(シタガサネ)の裾をわずかに地につくほどの長さに仕立てること。〈大辞林〉
-
鰾膠 3904ひょうこう ┌魚のうきぶくろを煮てつくったにかわ。粘着力が強い。にべ。〈新漢和大字典〉
┌にべにかわ。ニベ科の魚のうきぶくろから製する。粘着力が強い。〈新大字典〉
★「鰾膠」で「にべ」とも読む。〈大辞泉〉 -
湯熨 3905とうい ┌湯と火のしを使って、患部を暖めて治療する方法。温罨法。〈漢字源〉
┌患部を湯であたためる。温罨法。〈字源〉
┌医学で、湯と火のしで、温めて治療する。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア下付き -
幢幡 3906どうばん ┌仏堂に飾るはた。〈新漢和大字典〉
┌仏堂に飾る旗。竿柱に長い帛(ハク)を垂れ下げたもの。〈大辞泉〉
┌仏堂に飾るはた。装飾のついた竿(サオ)に長い布をたらしたもの。〈漢字ペディア〉
★トウハンと読むと「はた」の意。〈新漢和大字典〉
★「トウハン」と読めば、のぼりの一種の意。〈漢字ペディア〉
◇漢字ペディア大見出し -
鱏鰉 3907じんこう 海にすむ魚の一種。チョウザメ。〈新漢和大字典〉
-
茗讌 3908めいえん ┌茶会。〈字通〉
┌茶をたてて客をもてなす会。≒茗宴〈新漢和大字典〉
┌茶の湯の会。≒茗宴、茗燕〈新大字典〉 -
斉戒 3909さいかい ┌ものいみ。〈字通〉
┌ものいみして心身を清める。≒斎戒〈漢字源〉 -
砧杵 3910ちんしょ ┌きぬたうつ。〈字通〉
┌1.きぬたの台とそれを打つきね。
├2.きぬたに用いるきね。
└3.とんとんとたたく、きぬたの音。〈漢字源〉 -
纘緒 3911さんしょ ┌前人のはじめた事業を承けつぐ。〈字源〉
┌前人の事業を受けつぐ。〈新漢和大字典〉
◇漢字ペディア小見出し -
咨諏 3912ししゅ 問いはかる。〈字通〉
◇漢字ペディア下付き -
噁噁 3913あくあく 鳥の声。〈漢字源〉
-
積聚 3914しゃくじゅ ┌さしこみ。また、癇癪(カンシャク)。癪(シャク)。〈大辞泉〉
┌胃痙攣(イケイレン)・癇癪(カンシャク)のこと。〈漢字ペディア〉
★「セキシュウ」と読めば「積みたくわえる意」となる。
◇漢字ペディア大見出し -
迢逓 3915ちょうてい ┌1.はるかに遠く点々と続くさま。
└2.高くつらなるさま。〈新漢和大字典〉
┌1.はるかに遠く点々と続くさま。
└2.高くつらなるさま。〈漢字源〉 -
銛錐 3916せんすい するどいきり。〈新漢和大字典〉
-
楢櫟 3917ゆうれき ならと、くぬぎ。〈字通〉
-
亨熟 3918ほうじゅく ┌よく煮る。〈字通〉
┌十分に煮る。〈字源〉
┌十分に煮ること。烹熟。〈新大字典〉
◇漢字ペディア下付き -
諢名 3919こんめい ┌親しみや軽い侮蔑の気持ちで、その人につける本名以外の呼び名。≒綽名〈新漢和大字典〉
┌あだな。ニックネーム。≒渾名〈漢字ペディア〉
◇漢字ペディア大見出し -
怕怯 3920はきょう ┌おそれる。〈字通〉
┌おそれること。≒怕畏、怕懼〈新大字典〉 -
笞擽 3921ちりゃく むちでうつ。〈漢字源〉
-
諒陰 3922りょうあん ┌天皇が、その父母の死にあたり喪に服する期間。また、天皇・太皇太后・皇太后の死にあたり喪に服する期間。≒諒闇、亮陰〈大辞泉〉
┌天子が父母の喪に服するときの部屋。また、その期間。≒亮闇、亮陰、諒闇〈漢字ペディア〉
◇漢字ペディア大見出し -
纛旛 3923とうばん ≒纛幡
┌1.平安時代、軍陣で将軍の標識として立てた旗。
└2.昔、朝廷で即位式などのとき大極殿(ダイゴクデン)(後世は紫宸殿(シシンデン))の庭に威儀を整えるために立てた仗旗(ジョウキ)。〈大辞泉〉
┌令制による儀仗の旗の一つ。将軍の陣中の標旗。また、仗旗。龍像(タツガタ)纛旛、鷲像(ワシガタ)纛旛、虎像(トラガタ)纛旛、兕像(ジノカタ)纛旛がある。〈日本国語大辞典〉 -
裴回 3924はいかい ┌たちもとおる。徘徊。〈字通〉
┌≒裴徊
├1.ぶらぶらとするさま。
├2.ゆっくり進むさま。
└3.立ち去りがたいさま。≒徘徊〈漢辞海〉
◇漢字ペディア小見出し -
磚房 3925せんぼう レンガ造りの家屋。〈字源〉
-
迴飆 3926かいひょう つむじかぜ。〈字通〉
-
隠亡 3927おんぼう ┌古く、火葬や墓所の番人を業とした人。江戸時代、賤民の取り扱いをされ差別された。≒隠坊、御坊〈漢字源〉
┌昔、死人の火葬・埋葬をしたり、墓所を守ったりした職業の人。〈漢字ペディア〉
┌古く、火葬や墓所の番人を業とした人。江戸時代、賤民の取り扱いをされ差別された。≒隠坊、御坊〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し -
樛木 3928きゅうぼく ┌枝が曲がりくねってもつれている木。〈漢字源〉
┌枝の下り曲れる木。〈字源〉
◇漢字ペディア小見出し -
磽薄 3929こうはく ┌地味のやせていること。また、そのさまや、その土地。〈日本国語大辞典〉
┌石が多く、やせた土地。≒磽瘠〈漢字源〉
┌やせたる土地。〈字源〉
◇漢字ペディア小見出し -
盟歃 3930めいそう ┌血をすすりあって誓うこと。〈漢字源〉
┌血をすすって誓うこと。〈新大字典〉
┌生贄の血をすすりあって神に誓いを立てる。〈漢辞海〉 -
属鏤 3931しょくる ┌名剣の名。〈字通〉
┌呉の国の名剣の名。春秋時代、呉王夫差が伍子胥(ゴシショ)にこの険を与えて自殺を命じた。〈漢字源〉
◇漢字ペディア下付き -
越度 3932おちど ┌あやまち。過失。失敗。〈漢字ペディア〉
┌(国)あやまち。過失。落ち度。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア大見出し -
熨帖 3933うっちょう ┌ひのしをかける。≒熨貼〈字通〉
┌火のしをかけてしわをのばすこと。≒熨貼〈新大字典〉
┌≒熨貼
├1.押さえてはりつける。
├2.火のしで服のしわを伸ばす。
├3.言葉の使い方が適切なさま。
└4.くつろいださま。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア小見出し -
阿媽 3934あも 東南アジア・中国などで、外国人に雇われている現地の女性。〈漢字ペディア〉
◇漢字ペディア大見出し -
委虒 3935いし ┌角のある虎。水中を行くという。〈新大字典〉
┌トラに似た、角のある想像上の獣の名。〈漢字ペディア〉
┌角があって、水中を行くことができる虎。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア小見出し -
栲櫟 3936こうれき ぬるで。〈新大字典〉
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柏槙 3937びゃくしん ┌イブキの別称。〈漢字ペディア〉
┌ヒノキ科の常緑低木ないし高木。いぶき。〈新大字典〉
◇漢字ペディア大見出し -
歇驕 3938かつきょう 口の短い猟犬。〈漢字ペディア〉
◇漢字ペディア小見出し -
潭湫 3939たんしゅう ┌深い池。〈字通〉
┌深い池。湫は、池。〈新大字典〉 -
褊綴 3940へんとつ ┌江戸時代に医師などが着た羽織。褊衫(ヘンサン)と直綴(ジキトツ:腰から下にひだのある僧衣)とを折衷してつくった衣。〈漢字ペディア〉
┌褊衫(ヘンサン)と直裰(ジキトツ)とを折衷した羽織のような僧衣。脇裾を15センチほど縫っていない。空也堂の鉢叩(ハチタタ)きが着たが、江戸時代には医師などが着用。〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し -
褊衫 3941へんさん ┌僧衣の一種。上半身をおおう法衣。〈漢字ペディア〉
┌僧衣の一。両袖を備えた上半身をおおう法衣。下半身に裙子(クンス)をつける。転じて、僧衣。≒偏衫〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し -
蘆薈 3942ろかい ┌アロエ。ユリ科の多肉植物。剣形で肉厚の葉は胃薬や傷薬として用いられ、「医者いらず」の異名をもつ。〈漢字ペディア〉
┌アロエのこと。〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し -
犂然 3943りゅうぜん ┌1.(リュウゼン)恐れおののくさま。
└2.(レイゼン)はっきりとしたさま。〈新大字典〉
┌(リュウゼン)ふるいおののくさま。〈字源〉
┌1.(リュウゼン)すっきりと了解できたさま。自得したさま。一説に、おののき震えるさま。
└2.(レイゼン)はっきり見抜くさま。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア小見出し -
触穢 3944そくえ ┌病気・死亡・出産・月経などのけがれにふれること。一定期間、神事・参内(サンダイ)などは避けた。〈漢字ペディア〉
┌死穢・弔喪(チョウロウ)・産穢・月経などのけがれに触れること。昔は、けがれに触れた人は一定期間、神事を行ったり宮中へ参内したりすることができなかった。〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し -
窕冶 3945ようや 妖艶なさま。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア小見出し -
陂陀 3946はだ ┌地に高低のあるさま。〈字通〉
┌土地が平らでないさま。斜めのさま。≒陂阤(ハタ)、陂陁(ハタ)。〈新大字典〉
┌地のななめにして平らかならざるさま。≒陂阤〈字源〉
┌斜めに傾いているさま。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア下付き -
糺縵縵 3947きゅうまんまん ★糺縵縵たり・・・入り乱れて長く広がるさま。一説に、糺は禮の古字、礼の誤りという。朝廷の礼式がよくととのう意。〈新大字典〉
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紉緝 3948じんしゅう 糸で綴ること。〈新大字典〉
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綾子 3949りんず ┌生糸(キイト)で地紋を織り出した絹織物。厚く光沢があり、着物や帯などに使う。≒綸子〈漢字ペディア〉
┌滑らかで光沢のある、後練りの繻子(シュス)織りの絹織物。紋織りと無地とがある。生糸で織り上げた後、精練する。染め生地として、訪問着などに用いる。≒綸子〈日本国語大辞典〉
◇漢字ペディア大見出し -
行縢 3950こうとう ┌鹿・熊などの毛皮で作り、乗馬の時、腰からすねにかけておおうもの。きゃはん。〈新大字典〉
┌むかばき。きゃはん。〈日本国語大辞典〉
┌旅や狩りなどのとき、歩きやすいように足をくるむもの。きゃはん・すねあてなど。〈漢字源〉
★「行縢」で「むかばき」とも読む。 -
罩汕 3951とうさん すくいあみ。また、すくい取ること。〈新大字典〉
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聶聶 3952しょうしょう ┌もの静か。〈字通〉
┌木の葉が動くさま。〈新大字典〉
┌軽く小さくて、おだやかなさま。〈新漢和大字典〉 -
苫蓑 3953せんさ ┌とまと、みの。〈新大字典〉
┌みの。〈字通〉 -
蘢茸 3954ろうじょう ┌あつまるさま。〈新大字典〉
┌草木がぼうぼうと茂っているさま。〈新漢和大字典〉
┌あつまれるさま。〈字源〉 -
荀氏 3955じゅんし ★荀氏の八竜(ハチリョウ)…後漢の荀淑の八人の子。兄弟そろって徳業があったので世間では八竜とたたえた。転じて、すぐれた兄弟の多いことのたとえ。〈新大字典〉
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莫春 3956ぼしゅん ┌暮春。春の終わり。〈新漢和大字典〉
┌春の末。暮春。晩春。〈新大字典〉
◇漢字ペディア小見出し -
蒐畋 3957しゅうでん ┌狩りをすること。蒐田。〈新大字典〉
┌かり。また、かりをする。蒐田。〈新漢和大字典〉 -
蓍亀 3958しき ┌うらないに用いるめどぎと亀の甲羅。転じて、うらない。卜筮(ボクゼイ)。〈新大字典〉
┌占いに使う、めどぎと、亀の甲羅。転じて、占い。蓍蔡(シサイ)。〈新漢和大字典〉
◇漢字ペディア小見出し -
公姥 3959こうぼ しゅうとと、しゅうとめ。〈新漢和大字典〉
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巾箱 3960きんそう 1.書物などをいれておく布張りの小さな箱。
2.巾箱本(キンソウボン)の略。携帯用の小さな本。〈漢字ペディア〉
◇漢字ペディア大見出し -
賁育 3961ほんいく ┌孟賁(モウホン)と夏育。ともに戦国秦の武王に仕えた勇士。〈漢辞海〉
┌秦の武王に仕えた戦国時代の勇士。竜虎をも恐れなかったという。〈漢辞海〉
★賁育の勇(ユウ)…非常に気力が盛んで強いこと。〈漢検四字熟語辞典〉 -
澳溟 3962おうめい ┌深く暗い。〈字通〉
┌深いこと。〈新大字典〉 -
蛾傅 3963ぎふ 蟻のように集まる。〈字通〉
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苑結 3964うっけつ ┌心がむすぼれる。鬱結。〈字通〉
┌心のふさぐこと。〈新大字典〉
┌気持ちが晴れないさま。鬱結。〈漢辞海〉 -
梲杖 3965たつじょう 木杖。〈字通〉
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射覆 3966せきふ ┌隠したものをあてさせる。〈字通〉
┌1.ふたをして隠したものの中身をあてる遊戯。占いにも使われた。
└2.酒宴の余興。連字句の上の一字を隠して、下の字をあてる遊び。〈漢辞海〉 -
亡聊 3967ぶりょう ┌なんとなく気がはれない。とりとめもなくもの寂しいこと。≒無聊〈漢字源〉
┌1.生活上、頼るべき人や物がないさま。
├2.問題を解決する手段がない状態。手詰まり。
└3.たいくつなさま。≒無聊〈漢辞海〉 -
猗儺 3968あだ ┌なよやかなさま。≒婀娜〈漢字源〉
┌しなやかなさま。〈字通〉
┌素直になよやか。柔順のさま。〈字源〉 -
屭屭 3969きき 有力。〈字通〉
-
兌利 3970えいり 鋭い。〈字通〉
★兌・・・非常に音読みの多い漢字の一つ。以下一覧。
├『兌:ダ・・・とりかえる。また、易の八卦の一。』
├『兌:エツ・・・よろこぶ。≒悦』
├『兌:エイ・・・するどい。≒鋭』
├『兌:タイ・・・脱(タイ)に同じで、ゆるやかなさまの意か。音熟語見当たらず。義不明。』
└熟語では「ダ」の用例が多い。「兌換(ダカン)」・「発兌(ハツダ)」 -
和兌 3971わえつ なごやかによろこぶ。≒和説、和悦〈字通〉
★兌・・・非常に音読みの多い漢字の一つ。以下一覧。
├『兌:ダ・・・とりかえる。また、易の八卦の一。』
├『兌:エツ・・・よろこぶ。≒悦』
├『兌:エイ・・・するどい。≒鋭』
├『兌:タイ・・・脱(タイ)に同じで、ゆるやかなさまの意か。音熟語見当たらず。義不明。』
└熟語では「ダ」の用例が多い。「兌換(ダカン)」・「発兌(ハツダ)」 -
躡景 3972じょうえい ┌日の光を追う。〈新漢和大字典〉
┌日影を追う。速やかにゆく。〈字通〉 -
樗蒲一 3973ちょぼいち ┌1.中国から伝わった賭博(トバク)の一種。一つのサイコロで出る目を一つ予測し、当たれば賭け金の四倍が戻るもの。
└2.人をごまかすようなこと。いんちき。〈漢字ペディア〉
┌中国渡来の賭博(トバク)の一。1個のさいころで出る目を予測し、予測が当たれば賭け金の4倍または5倍を得る仕組みになっているもの。転じて、博奕(バクチ)のこと。
├2.いんちき。でたらめ。
└3.ばかをみること。〈大辞泉〉
★樗蒲一なら七里(シチリ)帰(カエ)っても張(ハ)れ…強く人をひきつける賭博の魅力をいう。賭け事と聞いたら、今来た道を七里戻っても加われという意。〈故事俗信ことわざ大辞典〉
◇漢字ペディア大見出し -
槧本 3974ざんぽん ┌版木で印刷・刊行した本。板本。刻本。〈日本国語大辞典〉
┌版木に彫って摺った書物。版本。〈新大字典〉
┌版木を使って印刷した書物。≒版本、刻本〈漢字ペディア〉
◇漢字ペディア大見出し -
刺刺 3975せきせき ┌身にこたえるほど、うるさくしゃべるさま。〈新漢和大字典〉
┌くどくどと言多きさま。〈字源〉
┌1.よくしゃべるさま。くどくどしゃべるさま。
└2.風音の激しいさま。〈漢辞海〉 -
繆繞 3976りょうじょう ┌まといつく。〈字通〉
┌まつわりめぐること。まといつくこと。〈新大字典〉
┌からみつく。まとわりつく。〈漢辞海〉
★「繆」は、「誤る・間違う」意だと「ビュウ(繆説/紕繆)」と読み、この意と音を用いる熟語が多い。その他の音では「まとう」意だと「リョウ(繆繞)≒繚」、「結ぶ・縊る」意だと「キュウ(繆死)」、穆に通じるときは「ボク」の三項が挙げられるが、いずれも稀有。上記の意と音が反するが例外で「綢繆(チュウビュウ)」は過去頻出の語句なので必修。
◇漢字ペディア下付き -
溲溺 3977しゅうにょう ┌小便。〈字通〉
┌ゆばり。また、小便する。〈字源〉
┌ゆばり。小便。また、小便すること。〈新大字典〉 -
齎送 3978しそう ┌葬式のときに死者の遺体と共に墓を埋める物品。〈新漢和大字典〉
┌せいそう…1.持って行く。とどけてやる。
└しそう…2.葬式の時死者とともに埋める副葬品。〈漢辞海〉 -
膃肭 3979おつどつ ┌肥え太って、柔らかい。〈漢字源〉
┌肥えているさま。〈新大字典〉 -
簍籔 3980ろうそう 頭にものを載せるときの、わらなどを編んだ台。〈字通〉
-
駆儺 3981くだ ┌おにやらい。〈字通〉
┌年末や節分などに悪鬼を追い払う儀式。鬼やらい。〈漢字源〉
┌歳末に悪鬼を追い払う儀式。節分の豆まきは、これに転じたもの。鬼やらい。〈漢辞海〉 -
趣駕 3982そくが ┌急いで乗り物の用意をさせる。≒促駕〈新漢和大字典〉
┌急いで車馬を走らせる。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア小見出し -
蒲萄 3983ぶどう ┌葡萄(ブドウ)のこと≒蒲陶〈新漢和大字典〉
┌葡萄(ブドウ)。蒲桃(ブドウ)。〈新大字典〉
┌果物のぶどう。果汁を酒にかもす。〈字通〉 -
爰書 3984えんしょ ┌罪人の口述書。聞取書を交換して公平を期した。〈字通〉
┌1.罪人の供述を写しとった書。一説に、「爰」は、秦・漢代のころの字書「爰歴篇」の書体で書いた取調書とも。
└2.漢代、公証書のこと。一説に、上級管理への報告書。〈漢字源〉 -
拊髀 3985ふひ ┌1.ももをうつこと。
└2.喜び勇むさま。〈新大字典〉〈新大字典〉
┌ももをうつ。喜ぶ。憤る。〈字通〉
┌ももをたたく。ふるい立つさま。〈漢辞海〉 -
産穢 3986さんえ ┌出産の際、生まれた子の父母が受けるというけがれ。江戸時代には、父は7日間、母は35日間とされた。〈大辞泉〉
┌出産のとき、その子の父母の身にかかるけがれ。江戸時代には父は七日間、母は三十五日間とされ、普通は出仕などを差し控えたが、評定所の立合、内寄合には三日たてば出席できるという例外も見られた。〈日本国語大辞典〉 -
穢身 3987えしん ┌(仏)けがれた身。煩悩に迷い、悟りを開けない凡人。〈漢字ペディア〉
┌(仏)けがれた身体。凡夫の身。〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し -
剽劫 3988ひょうきょう ┌おびやかすこと。≒脅喝〈新大字典〉
┌おびやかすこと。≒脅迫〈字源〉 -
柞 3989さく 草や木をきりはらう。かる。〈新漢和大字典〉
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柞蚕 3990さくさん ┌ヤママユガ科のガ。褐色で大形。繭から絹糸をとる目的で飼育される。〈漢字ペディア〉
┌蚕の一種。緑から黄褐色に変わり、ナラやクヌギの葉を食べ、山繭に似た褐色の繭を作る。〈新漢和大字典〉
◇漢字ペディア大見出し -
胡盞 3991うさん ┌黒色の釉(ウワグスリ)をかけた天目茶碗(テンモクヂャワン)の一種。献茶用。≒烏盞〈漢字ペディア〉
┌天目茶碗(テンモクヂャワン)の一つで、釉色(ユウショク)の黒いもの。≒烏盞〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し -
瑇玻盞 3992たいひさん ┌昔、中国江西省の吉州窯(キッシュウヨウ)で作られていた茶碗(チャワン)。「瑇玻」は瑇瑁(タイマイ)(カメの一種)の皮の意。≒瑇皮盞〈漢字ペディア〉
┌中国江西省吉州窯で宋代から元代にかけて作られた天目(てんもく)茶碗。釉(うわぐすり)の調子が鼈甲に似ることに由来する、日本での呼称。吉州天目。≒鼈盞〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し -
魴鰥 3993ほうかん 魚の名。〈字通〉
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袙頭 3994ばっとう はちまき。〈新大字典〉
◇漢字ペディア小見出し -
権萃 3995ごんずい ┌ミツバウツギ科の落葉小高木。山野に自生。初夏、黄緑色の小花を多数円錐(エンスイ)状につける。〈漢字ペディア〉
┌ミツバウツギ科の落葉高木。関東以西の雑木林に自生。枝は紫黒色をし、羽状複葉をつける。初夏、黄緑色の小花が多数つく。実は赤く、熟すと裂けて黒い種子が見える。野鴉椿。きつねのちゃぶくろ。〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し -
隕泗 3996いんし ┌涙を流すこと。〈新大字典〉
┌なみだをおとす。≒隕涕、垂泗、流涕〈字源〉
┌涙がぽろぽろとこぼれる。泣いて涙を流すこと。≒隕涕、隕涙〈漢字源〉
◇漢字ペディア小見出し -
朱殷 3997しゅあん ┌赤黒い血の色。〈字通〉
┌赤黒い色。日の経過した血の色。
┌あかぐろし。〈字源〉 -
長吁 3998ちょうく ┌長嘆息。〈日本国語大辞典〉
┌深いため息をつくこと。〈大辞林〉
┌長くため息をついて嘆く。≒長嘆息、長息〈漢辞海〉 -
頡滑 3999けっこつ ┌1.入り乱れる。
└まがりくねるさま。一説に、正しいくない言葉。〈漢字源〉
┌1.入り乱れる。
└2.曲がりくねること。また、正しくない語。〈新大字典〉
┌錯乱する。〈字通〉
◇漢字ペディア小見出し -
雍也 4000ようや ★雍也論語(ロンゴ)…勉強が長続きしないことのたとえ。三月庭訓。全20編ある「論語」の、第6編「雍也」あたりで読むのをやめてしまうことから。〈大辞泉〉
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