-
病原菌Brucella melitensis biovar
Abortus(Cow),
Melitensis(Goat and Sheep)
Suis(Pig),
Ovis(Sheep),
Canis(Dog) -
病原菌の性状グラム陰性球菌~短桿菌
好気性(biovar.AbortusはCO2要求性)
細胞内寄生菌
5%ウマ血清・1%ブドウ糖寒天培地で帯青色透明、光沢のあるS型集落を形成する。発育は非常に遅い。
BSL3(Bio Security Level 3) -
疫学(世界)地中海・アラビア湾・インド・中南米で多発
-
疫学(日本)ほぼ清浄化がなされている。
定期検査(5年に1回以上)を行い、抗体保有牛を摘発・淘汰。
細菌分離は陰性であるから、輸入牛の防疫が重要である。 -
感染経路経口・経皮・交尾・粘膜感染など全ての感染経路で感染が成立する。
特に流産胎児、胎盤、悪露、精液、乳汁に大量の菌が存在するため感染源として重要。 -
感染環(図で描けると良い)感染した動物(牛・緬羊・ヤギ・豚など)の流死産
⇒流産胎児が生まれる。
⇒これに触れた食品や特定の職業の人(獣医師・飼育管理者など)が感染
⇒汚染された資料や飲水・畜舎・放牧地を介して全ての感染経路で感染がおきる
⇒感染した動物の流死産(繰り返し) -
症状(牛)流産・不妊・乳房炎・精巣炎・関節炎・膿瘍形成
妊娠後期(7~8ヵ月)の流産が多い。
生殖器付近に紅潮、血様分泌物、流産胎児の皮下および筋膜下に血様漿液性浸潤が見られる。
通常発熱・食欲不信は見られない。 -
症状(他の動物/ヒト)動物:流産・精巣炎が主だが妊期関係なく起きる
ヒト:波状熱・関節痛・疲労・鬱状態・流産 -
発病機序
-
診断(細菌学的)1.菌分離:乳汁を材料として5%ウマ或いはウシ血清および1%ブドウ糖添加培地に接種し、10%CO2下で2~4日間培養する
2.菌種同定
3.PCR -
診断(血清学的)ブルセラ急速凝集反応
(ミルクリングテスト)(現在ほとんど用いられていないから不要)
試験管凝集反応・ELISA
CF反応 -
診断(病理学的)脾臓・リンパ節・精巣・胎盤・子宮などに肉芽腫性病変が見られる。
これをブルセラ結節という。 -
診断法の機序、どうしますか?①ブルセラ急速凝集反応
陽性となった場合にはまだ殺処分としない
②ブルセラ試験管凝集反応
陽性となった場合にはまだ殺処分としない
③ブルセラCF反応
陽性となった場合にはまだ殺処分としない
2週間後に再試験をして陽性の場合殺処分とする -
予防(疫学が言えれば十分)定期的な検査(5年に1回以上行い、摘発・淘汰する)
現在は清浄確認検査に移行している
治療は行わない -
ヒトのブルセラ病について知っているところを書いてください。・感染症法では4類感染症(届出)に指定
・主として山羊型、ウシ型の感染で乳製品、肉製品による。稀に犬型があるので注意。
・症状は2~8週間の潜伏期間の後、波状熱、脾腫、流産などがある。
ログイン