-
全身麻酔導入の流れについて
-
静脈麻酔薬3つの機序,鎮静・鎮痛の有無,血圧の変化,適応と禁忌について プロポフォール,チオペンタール(パルビツール系),ケタミン
-
吸入麻酔薬2つの鎮静・鎮痛の有無,筋弛緩の有無,呼吸抑制の有無 セボフルラン・デスフルラン,笑気(亜酸化窒素)
-
最小肺胞内濃度(MAC)について皮膚切開で50%の患者が動かなくなる最小濃度.
この値が小さい方が,麻酔作用が強い.笑気はMACが大きい. -
血液ガス分配係数について血液と肺胞が平衡状態のとき,血液に溶けているガスの量.
この値が小さい方が,導入・覚醒が速い.
この値が大きい方(血液に溶け込みやすい)が,導入・覚醒が遅い. 血液ガス分配係数が大きいということは,いっぱい溶かさないといけない→導入が遅い.その分いっぱい出さないと覚醒もしにくい. -
二次ガス効果について高濃度ガス(笑気)と低濃度ガス(セボフルラン)を併用すると,高濃度ガスが血液中に入り,肺胞からいなくなるので,低濃度ガスの肺胞内での濃度が相対的に高くなり,導入が速くなる.
-
心拍出量が多い,機能的残気量が多い,肥満や妊婦における麻酔導入速度はどうなるか?・心拍出量が多いと導入が遅くなる.(肺血流が増加し,肺胞と血液が平衡状態になりにくくなるから)
・機能的残気量が多いと導入が遅くなる.(残った空気のせいで麻酔薬がうすまるから)→肥満・妊婦は機能的残気量が減少するので導入はくなる.
*肥満は導入は速いが,覚醒は遅い.(脂肪組織に吸入麻酔が残るから) -
麻酔機の配管における酸素,笑気,空気の色はそれぞれ何か酸素→緑,笑気→青,空気→黄
-
麻薬性鎮痛薬(オピオイド)について モルヒネ,フェンタニル,レミフェンタニルなど・副作用に呼吸抑制,耐性,依存性がある.
・拮抗薬はナロキソン.
・モルヒネはヒスタミンを遊離するため喘息患者には用いない.
・フェンタニルやレミフェンタニルの急速投与で鉛管様硬直をきたす→筋弛緩薬 -
麻薬拮抗性鎮痛薬について ペンタゾシンなど・すべてのオピオイド受容体への作用が増強するのではなく,一部の受
容体に対して拮抗的に作用する鎮痛薬.
・麻薬と併用すると拮抗薬として働くため併用しない.
・依存性はある.
・強い痛みには効果が不十分. -
レミフェンタニルの特徴について作用発現・消失が速やかで蓄積性がなく,肝・腎障害があっても使用でき,使い勝手が良い.→全速にも使える!!
静脈内投与のみ可能(脊髄くも膜下腔や硬膜外腔への投与はモルヒネ,フェンタニル). -
脱分極性筋弛緩薬について サクシニルコリン(スキサメトニウム)など・脱分極により一過性の骨格筋の線維束攣縮を認める.
・重大な副作用に悪性高熱症がある.
・禁忌は悪性高熱症,腎不全,熱傷,緑内障 -
非脱分極性筋弛緩薬について ロクロニウム,ベクロニウム・AChの作用を阻害し,脱分極できないようにして筋肉を弛緩させる.
・拮抗薬はスガマデクス,ネオスチグミン(抗ChE薬). -
脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔の違いについて
-
麻酔薬で遮断されるのは以下の順番交感神経→温痛覚→触覚→圧覚→運動神経 交感神経は知覚神経より広く遮断されるので血圧低下に注意.→乳酸リンゲル,エフェドリン(α+β)を用意
-
がん性疼痛における鎮痛薬使用の4原則①経口的に(by mouth)
②時刻を決めて規則正しく(by the clock)
③患者ごとの個別的な量で(for the individual)
④その上で細かい配慮を(with attention to detail) -
オピオイドローテーション(オピオイドスイッチング)について
ログイン