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紫雲のごとくして、西方ににほふ美しく照り映える
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例よりはひきつくろひて書きて、うつろひたる聞くにさしたり。色が変わる
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男、「みやこへいなむ」といふ。行く
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とりどりに物の音ども調べあはせて遊び給ふ。管弦を楽しむ
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良秀がよぢり不動とて、今に人々めで会へり。感嘆する
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ならはぬ鄙の住まひこそ、かねて思ふも悲しけれ。慣れる
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親たちかしづき給ふことかぎりなし。大切に養育する
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後の矢を頼みて、初めの矢になほざりの心あり。あてにする
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下簾の狭間の開きたるより、この男まもれば、わが妻に似たり。みつめる
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これ、昔名高く聞こえたるところなり。世間に知られる
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その朝に文もおこせず。よこす
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大傘一つまうけよ。準備する
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二人の子は、情けなくいらへてやみぬ。答える
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今日は、宮の御方に昼わたり給ふ。行く
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我をばいづちへ具して行かむとするぞ。連れる
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心ざし深かりける人、行きとぶらひけるを、正月の十日ばかりのほどに、ほかに隠れにけり。訪れる
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日ごろものしつる人、今日ぞ帰りぬる。いる
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いと恐ろしと思してわななき給ふ。震える
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寛大にして極まらざる時は、喜怒これにさはらずして、物のためにわづらはず。思い悩む
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宮の御前、母北の方、帥殿、一つに手を取りかはして惑はせたまふ。途方に暮れる
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大将も物かづき、忠岑も禄賜はりなどしけり。いただく
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その人、ほどなく失せにけりと聞きはべりし。亡くなる
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持仏すゑたてまつりて行ふ尼なりけり。仏道の修業をする
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その沢にかきつばたいとおもしろく咲きたり。すばらしい
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墨染の御姿あらまほしう清らなるも、うらやましく見たてまつり給ふ。理想的だ
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