a. 骨には長管骨と扁平骨がありいずれも皮質骨と海綿骨によって構成される。
b. 海綿骨において骨梁に半球様の層構造を作る骨単位をオステオンという。
c. 骨の形成様式には膜性骨化と内軟骨性骨化がある。
d. 骨成分では無機質が重量比で全体の 50% を占める。
e. 骨芽細胞が骨基質に埋め込まれて形成される骨細胞は骨吸収機能を持つ。
a. 皮質骨において,フォルクマン管を取り囲む円柱形の微小区域をオステオン (骨単位) と呼ぶ
b. フォルクマン管の中には血管や神経が存在する
c. 神経終末は骨内膜に主に分布している。(北川想像)
d. 海綿骨には皮質骨のような微小区域は存在しない
e. 骨塩の主成分はリン酸カルシウムである
a. 皮質骨において,フォルクマン管を取り囲む円柱形の微小区域をオステオン (骨単位) と呼ぶ
c. 神経終末は骨内膜に主に分布している。(北川想像)
d. 海綿骨には皮質骨のような微小区域は存在しない
aについてオステオンはハバース管を取り囲む
c について,外骨膜には
感覚神経終末が分布しており,痛みを感じる。骨折で痛みが激しいの
は,骨膜の感覚神経が刺激されるためである。
運動器の基本構造に関する記述で誤っているものはどれか。
a. 長管骨は骨端,骨幹端,骨幹から構成される。
b. 成長期には骨幹端と骨幹の間に成長軟骨板が存在し,長軸方向の成長に寄与している。
c. 関節は,骨,軟骨,関節包,靱帯,滑膜などから構成される。
d. 脊柱は,椎間板,左右一対の椎間関節で上下の椎体が連結されて構築されている。
e. 脊柱管内では,脊髄は第 1 腰椎以遠で馬尾になる。
b. 成長期には骨幹端と骨幹の間に成長軟骨板が存在し,長軸方向の成長に寄与している。
成長軟骨板が存在するのは骨端と骨幹端の間である。
c について,補足として滑膜は滑液を産生する。
e:脊柱管内では脊髄を内包し,各椎体間から左右の神経根が分岐し脊柱管外に出る。
運動器の基本構造に関する記述で誤っているのはどれか。2つ選べ。
a. 長管骨は骨端,骨幹端,骨幹から構成される
b. 成長期には,骨幹端と骨幹の間に成長軟骨板が存在し,長軸方向の伸長に寄与している
c. 関節は骨,軟骨,関節包,靭帯,滑膜などから構成される
d. 伳は筋肉の収縮力を効果的に骨に伝える
e. 成人では脊髄は第 3 腰椎以遠で馬尾になる
b. 成長期には,骨幹端と骨幹の間に成長軟骨板が存在し,長軸方向の伸長に寄与している
e. 成人では脊髄は第 3 腰椎以遠で馬尾になる
解答は b,e。成人では脊髄は第 1 腰髄以遠で馬尾になる。
骨代謝調節ホルモンに関する記述で正しいのはどれか。
a. ビタミン D が過剰になると骨軟化症になる。
b. 副甲状腺ホルモンは骨形成を促進する。
c. カルシトニンは骨吸収を促進する。
d. 閉経後にエストロゲンが欠乏すると骨粗鬆症になる。
e. 原発性副甲状腺機能亢進症では骨量が増加する。
d. 閉経後にエストロゲンが欠乏すると骨粗鬆症になる。
a:ビタミン D が欠乏すると骨軟化症(くる病)になる。
b:副甲状腺ホルモンは骨吸収を促進し骨量減少を起こす。一方,副甲状腺ホルモンを間欠的に投与すると骨量増加を
認め,骨粗鬆症の治療に応用され始めている。
c:カルシトニンは破骨細胞の機能を抑制して骨吸収を抑制する
d:エストロゲンには骨吸収を抑制する作用がある。そのため,閉経後にエストロゲンが欠乏すると骨吸収の亢進が起
こり骨粗鬆症となる。
e:原発性副甲状腺機能亢進症では副甲状腺ホルモンの分泌が増加することで骨吸収の亢進が起こり,骨量が減少する。
骨代謝調節ホルモンに関する記述で誤っているのはどれか。2つ選べ。
a. ビタミン D が欠乏すると骨軟化症になる。
b. 副甲状腺ホルモンの間欠的投与は骨形成を促進する。
c. カルシトニンは骨吸収を促進する。
d. 閉経後にエストロゲンが欠乏すると骨粗鬆症になる。
e. 低カルシウム血症は Sudeck(ズディック)骨萎縮の原因となる.
c. カルシトニンは骨吸収を促進する。
e. 低カルシウム血症は Sudeck(ズディック)骨萎縮の原因となる.
a. 細胞癒合により多数の核を持つ。
b. アルカリホスファターゼ活性が強い。
c. I 型コラーゲンを合成する。
d. 骨基質を形成する。
e. マクロファージから分化する。
a. 細胞癒合により多数の核を持つ。
e. マクロファージから分化する。
骨芽細胞はアルカリホスファターゼを産生しており,骨芽細胞のマーカーとなっている。骨を構成するコラーゲンは
主に I 型であり,骨芽細胞が産生する。
骨を構成する細胞に関する記述で誤っているのはどれか。
a. 骨細胞は骨基質の中に埋没して存在する
b. 骨細胞は骨基質を産生する
c. Receptor activator of nuclear factor kappa B ligand (RANKL) は破骨細胞の分化を促進する
d. 破骨細胞は細胞融合により多数の核をもつ
e. 破骨細胞の起源は造血幹細胞である
a. 関節軟骨-硝子軟骨
b. 椎間板-弾性軟骨
c. 半月板-線維軟骨
d. 関節唇-硝子軟骨
e. 耳介-線維軟骨
a. 関節軟骨-硝子軟骨
c. 半月板-線維軟骨
硝子軟骨は関節や気管に,弾性軟骨は耳介や喉頭蓋に,線維軟骨は椎間板や半月板にみられる。
軟骨のバイオロジーに関する記述で正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 成長軟骨細胞は静止層軟骨細胞から増殖軟骨細胞,肥大軟骨細胞へと分化する。
b. 関節軟骨は長軸方向の成長に関与し,障害されると四肢の短縮などを生じる。
c. 関節軟骨の細胞外基質は水分 70%,コラーゲン 20%,プロテオグリカン 10% からなる。
d. 関節軟骨は最表層から,浅層,中間層,深層,輝板,石灰化層に分類される。
e. 軟骨基質の I 型コラーゲンやプロテオグリカンの障害が進行すると変形性関節症を生じる。
a. 成長軟骨細胞は静止層軟骨細胞から増殖軟骨細胞,肥大軟骨細胞へと分化する。
c. 関節軟骨の細胞外基質は水分 70%,コラーゲン 20%,プロテオグリカン 10% からなる。
a. 筋の末端は,伳や伳膜となって骨や靭帯に付着している。
b. 白筋や赤筋の区別があるが,赤筋は I 型線維が主体の速筋である。
c. 偏光顕微鏡での横紋には A 帯と I 帯があり,アクチンとミオシンが重なるのが A 帯である。
d. 全ての筋繊維は運動単位を構成し,神経筋伝達物質はアセチルコリンである。
e. 徒手筋力テストは 6 段階評価である。
b. 白筋や赤筋の区別があるが,赤筋は I 型線維が主体の速筋である。
b:赤筋は I 型線維主体の遅筋であり,白筋が Ⅱ型線維が主体の速筋である。
c:横紋はアクチンとミオシンが重なる暗い A 帯とアクチンのみの明るい I 帯により形成される。
e:0 (筋肉の収縮なし)から 5 (強い抵抗下で重力に抗して可動域内を完全に動かせる)の間の六段階で評価する。
深部伳反射と支配神経根高位の組み合わせで正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 上腕二頭筋反射- C3
b. 腕橈骨筋反射- C5-7
c. 上腕三頭筋反射- T1
d. 膝蓋筋反射- L3-4
e. アキレス腱反射- L5
a. 関節リウマチ - 抗環状シトルリン化ペプチド (CCP) 抗体
b. 偽痛風 - 血中尿酸値上昇
c. 多発性骨髄腫 - 低カルシウム血症
d. ユーイング肉腫 - CRP 上昇
e. 周期性四肢麻痺 - 低カリウム血症
a. 関節リウマチ - 抗環状シトルリン化ペプチド (CCP) 抗体
d. ユーイング肉腫 - CRP 上昇
血液・尿生化学的検査と疾患の組み合わせで正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 痛風 - 血清尿酸値の高値
b. 原発性骨粗鬆症 - 血清 Ca 値の高値
c. 原発性上皮小体亢進症 - 血清 Ca 値の低値
d. 進行性筋ジストロフィー - CK: creatinine kinase の低値
e. 腎性くる病 - 血清 P の高値
a. 痛風 - 血清尿酸値の高値
e. 腎性くる病 - 血清 P の高値
b:原発性骨粗鬆症では Ca 値は基準値以内にあることが多い。
c:上皮小体亢進症についてだが,上皮小体ホルモン PTH は強力なカルシウム上昇作用を有するため,血中 Ca は高値
を示す。
d:進行性筋ジストロフィーでは CK の高値を示す。
e:慢性腎不全では無機リンは高値を示す。腎性くる病ではカルシウムは低値,リンは高値を示すことが多い。
血液・尿生化学的検査と疾患の組み合わせで正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 偽痛風 - 関節内白血球数増多
b. 原発性骨粗鬆症 - 血清 Ca 高値
c. 原発性上皮小体亢進症 - 血清 Ca 低値
d. 骨肉腫 - 血清アルカリホスファターゼ高値
e. 進行性筋ジストロフィー - CK: creatinine kinase の低値
a. 偽痛風 - 関節内白血球数増多
d. 骨肉腫 - 血清アルカリホスファターゼ高値
a:その通り。偽痛風(ぎつうふう、Pseudogout)とはピロリン酸カルシウム二水和物 (CPPD) の関節軟骨や周囲組
織への沈着を原因とした、関節炎を来す疾患の総称である。痛風と同じような関節炎の症状を起こしますが、高尿酸血
症が見られないことから名付けられた。
b:原発性骨粗鬆症では Ca 値は基準値以内にあることが多い。
c:上皮小体亢進症についてだが,上皮小体ホルモン PTH は強力なカルシウム上昇作用を有するため,血中 Ca は高値
を示す。
d:骨折や骨腫瘍,骨粗鬆症,くる病,骨 Paget 病,上皮小体機能亢進では ALP が上昇する。
e:進行性筋ジストロフィーでは CK の高値を示す。
診察に関する記述で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a. 上肢長は肩峰から尺骨茎状突起までの長さである。
b. 下肢長には2種類あり,その一つは上前腸骨棘から下腿骨遠位の内果までの長さである。
c. 下肢長には2種類あり,その一つは大腿骨小転子から下腿骨遠位の外果までの長さである。
d. 大腿周径は最大周径で計測する。
e. 前腕周径は最大周径で計測する。
b. 下肢長には2種類あり,その一つは上前腸骨棘から下腿骨遠位の内果までの長さである。
e. 前腕周径は最大周径で計測する。
・上肢長:肩峰から橈骨茎状突起までの長さ
・下肢長:1上前腸骨棘から下腿骨遠位の内果までの長さ or 2大腿骨大転子から下腿骨遠位の外果までの長さ
・大腿周径:膝蓋骨上縁から 5,10,15cm 近位などと位置を決めて常に同じ場所を測定し,左右比較して評価
・上腕周径:上腕の最も大きな部位で計測
・前腕周径:前腕の最も大きな部位で計測
・下腿周径:下腿の最も大きな部位で計測
診察に関する記述で正しいのはどれか。3つ選べ。
a. 徒手筋力テストは 1 ~ 5 の5段階である。
b. 下肢長は上前腸骨棘から脛骨内果までの長さである。
c. 前腕周囲は最大周囲で計測する。
d. 大腿周囲は膝蓋骨上極より 10 センチ近位で計測する
e. 下腿周囲は膝蓋骨下極より 10 センチ遠位で計測する
b. 下肢長は上前腸骨棘から脛骨内果までの長さである。
c. 前腕周囲は最大周囲で計測する。
d. 大腿周囲は膝蓋骨上極より 10 センチ近位で計測する
徒手筋力テストは0-6(たしか)
コンパートメント症候群に関する記述で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a. コンパートメントの内圧は 5mmHg を越えれば筋膜切開が必要である。
b. フォルクマン拘縮は大腿骨骨折に合併する拘縮である。
c. 初発症状として疼痛を訴えることが多い。
d. 処置に緊急性を要することは少ない。
e. 上腕骨顆上骨折に発生することが多い。
a. 5 (Normal)
b. 4 (Good)
c. 3 (Fair)
d. 2 (Poor)
e. 1 (Trace)
d. 2 (Poor)
5 normal 強い抵抗下で重力に抗して可動域内を完全に動かせる
4 good かなりの抵抗下で重力に抗して可動域内を完全に動かせる
3 fair 重力に抗して可動域内を完全に動かせる
2 poor 重力を除くと可動域内を完全に動かせる
1 trace 筋肉の収縮のみで関節の動きはない
0 zero 筋肉の収縮なし
画像検査に関する記述で正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 単純 X 線検査は骨・関節を扱う整形外科では基本である。
b. MRI は非侵襲的検査であり撮影時には体内のチェックの必要はない。
c. MRI では T1 強調,T2 強調像で診断を行い,造影検査はできない。
d. ガリウムシンチグラフィは骨腫瘍や骨髄炎などを検査するのに有用である。
e. 超音波検査は簡便で非侵襲的であるが腫瘍の診断には適していない。
a. 単純 X 線検査は骨・関節を扱う整形外科では基本である。
d. ガリウムシンチグラフィは骨腫瘍や骨髄炎などを検査するのに有用である。
X 線検査:骨・関節。輪郭,形状,欠損,陰影の濃淡などを評価。
MRI:骨だけでなく,骨髄組織,筋,脊髄,軟部組織(伳,靭帯,線維組織 etc)などが評価可能。血管の描出
も可能。
CT:骨病変の立体構造変化の観察に有用
Ga シンチグラフィー:悪性度の高い腫瘍や骨髄炎などの炎症がある場合,高い集積。
超音波検査:簡便で非侵襲的。骨,軟骨,軟部,血流の評価。腫瘍の性状や質的診断(充実腫瘍か液体を含んでいる腫瘍なのか)において有用。
骨シンチグラフィー:骨病変の評価
FDG-PET/CT:腫瘍や炎症の評価。糖代謝が亢進しているところに集積。がん検診。
a. 単純 X 線検査は骨・関節を扱う整形外科では基本である。
b. MRI は非侵襲的検査であり撮影時には体内のチェックの必要はない。
c. MRI では T1 強調,T2 強調像で診断を行い,造影検査はできない。
d. FDG-PET/CT では糖代謝が亢進している部位に集積を認める。
e. 超音波検査は簡便で非侵襲的であるが腫瘍の診断には適していない。
a. 単純 X 線検査は骨・関節を扱う整形外科では基本である。
d. FDG-PET/CT では糖代謝が亢進している部位に集積を認める。
X 線検査:骨・関節。輪郭,形状,欠損,陰影の濃淡などを評価。
MRI:骨だけでなく,骨髄組織,筋,脊髄,軟部組織(伳,靭帯,線維組織 etc)などが評価可能。血管の描出
も可能。
CT:骨病変の立体構造変化の観察に有用
Ga シンチグラフィー:悪性度の高い腫瘍や骨髄炎などの炎症がある場合,高い集積。
超音波検査:簡便で非侵襲的。骨,軟骨,軟部,血流の評価。腫瘍の性状や質的診断(充実腫瘍か液体を含んでいる腫瘍なのか)において有用。
骨シンチグラフィー:骨病変の評価
FDG-PET/CT:腫瘍や炎症の評価。糖代謝が亢進しているところに集積。がん検診。
MRI に関する記述で正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 高信号は画像上,黒く描出する。
b. 水平面,矢状面など多数の撮影方向を規定できる。
c. T1 強調画像では脂肪は筋肉より高輝度となる。
d. T2 強調画像では脂肪は筋肉より低輝度となる。
e. 髄液は T2 強調画像で骨髄より低輝度となる。
b. 水平面,矢状面など多数の撮影方向を規定できる。
c. T1 強調画像では脂肪は筋肉より高輝度となる。
a. 脛骨骨折-引き寄せ鋼線締結
b. 大腿骨骨幹部骨折-髄内釘
c. 下腿開放骨折-創外固定
d. 大腿骨頚部内側骨折(ガーデン分類 stageIV 型)-プレートとスクリュー固定
e. 骨折後偽関節-遊離骨移植
a. 脛骨骨折-引き寄せ鋼線締結
d. 大腿骨頚部内側骨折(ガーデン分類 stageIV 型)-プレートとスクリュー固定
a:引き寄せ鋼線締結は張力がかかる部位を鋼線で締結する固定法であり,肘頭骨折や膝蓋骨骨折などに用いられる。脛骨骨折の場合はより強固であるプレートや髄内釘が選択される。
b:長管骨骨幹部は髄内釘固定の良い適応である。大腿骨では近位または遠位からの髄内釘挿入により骨折型によっては早期荷重歩行も可能。
c:下腿開放骨折で組織損傷と汚染が軽度で(ガステロ分類 type I,時に type II)golden period 内であれば内固定可能であるが,組織損傷と汚染が高度である場合(type III)または golden period を超えたものは原則として創外固定を行う。
d:大腿骨頸部骨折(Stage IV)では人工骨頭置換術が一般的に行われる。骨接合を行っても骨癒合を得られる可能性は低く,骨頭壊死を生じる可能性も高いためプレートとスクリュー固定は標準的な手術法ではない。
e:偽関節は保存療法では骨癒合の可能性がない。一般には硬化または萎縮した偽関節部を新鮮化して血流のある骨を露出した後に骨移植を併用した骨接合術を行う。
開放骨折の golden time は受傷後何時間か。1つ選べ。
a. 1 時間
b. 3 時間
c. 6 時間
d. 12 時間
e. 24 時間
c. 6 時間
運動器疾患の手術治療に関する記述で誤っているのはどれか。2つ選べ。
a. 失われた機能を再建することが目的である。
b. 術後のリハビリテーションまで一貫した計画のもとに実施する。
c. 内視鏡下手術など最小侵襲手術が普及し始めている。
d. 無菌操作は必ずしも必要ない。
e. 保存療法よりも手術療法が優先する。
手術療法に関して正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 人工関節手術は若年者から積極的に行うべきである。
b. 骨接合術に使用した内固定材は骨癒合したら抜去することがある。
c. 近年,内視鏡下手術などの最小侵襲手術が普及してきている。
d. 術後の感染予防には抗生物質を長期間投与することが重要である。
e. 手術療法は保存療法よりも骨癒合が早い。
b. 骨接合術に使用した内固定材は骨癒合したら抜去することがある。
c. 近年,内視鏡下手術などの最小侵襲手術が普及してきている。
a. 人工関節手術は若年者から積極的に行うべきである。
b. 創外固定器を用いた仮骨延長術が普及してきている。
c. 手術療法は保存療法よりも骨癒合が早い。
d. 骨移植は自家骨よりも人工骨の方が優れている。
e. 関節固定術は疼痛除去と支持性の獲得を目的に行う。
b. 創外固定器を用いた仮骨延長術が普及してきている。
e. 関節固定術は疼痛除去と支持性の獲得を目的に行う。
伳の手術について誤っているのはどれか。2つ選べ。
a. 腱縫合術-腱の断裂に対する処置
b. 腱延長術-腱縫合ができない断裂に対して自己の他の伳を利用して再建する
c. 腱移行術-重要な筋の麻痺に対して,麻痺がなく重要性の少ない筋の腱を利用し麻痺筋の機能を代償
d. 腱移植術-筋拘縮に起因する変形や運動制限の改善のために行う
e. 腱切離術-痙性麻痺などで変形の原因となっている腱に対する処置
b. 腱延長術-腱縫合ができない断裂に対して自己の他の伳を利用して再建する
d. 腱移植術-筋拘縮に起因する変形や運動制限の改善のために行う
伳は腱の文字化け
伳縫合術:伳の断裂に対する手術で端々縫合,端側縫合,側側縫合など行う
伳延長術:筋肉拘縮などに対して伳の Z 延長術などを行う
伳移行術:重要な筋の麻痺に対して,麻痺がなく重要性の少ない筋の伳を利用し麻痺筋の機能を代償
伳移植術:伳の欠損が大きい場合は他の伳を採取して移植する
伳切離術:痙性麻痺などで変形の原因となっている伳に対する処置
外傷に関する記述で正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 重度外傷の時には,外傷の状態把握のために検査を最優先に行う。
b. 開放骨折の重症度診断には,ガードの診断基準である。
c. 播種性血管内凝固は,重度外傷の合併症の一つである。
d. 多発骨折では脂肪塞栓症候群に注意する。
e. 脊椎圧迫骨折では血管損傷や尿管損傷をきたしやすい。
c. 播種性血管内凝固は,重度外傷の合併症の一つである。
d. 多発骨折では脂肪塞栓症候群に注意する。
a. 関節破壊は発症早期から進行する。
b. 現在治療に最も広く用いられている有効な薬剤はメトトレキサートである。
c. ステロイド薬は低用量ならば長期投与でも問題ない。
d. 抗 TNF-α作用を示す薬剤は,結核の発症を誘発する危険がある。
e. 強力な抗リウマチ薬の出現によって関節の手術は激減した。
c. ステロイド薬は低用量ならば長期投与でも問題ない。
e. 強力な抗リウマチ薬の出現によって関節の手術は激減した。
a. 肩伳板断裂の多くは棘下筋伳断裂である。
b. 五十肩では挙上運動のみ制限されることが多い。
c. 肩峰下インピンジメント症候群では有痛弧徴候(painful arc)が特徴的な所見である。
d. 外傷性の肩関節脱臼は前方脱臼に比べ後方脱臼の頻度が高い。
e. 高齢者の外傷性肩関節前方脱臼は若年者に比べ反復性となりやすい。
a. 手関節部尺側に圧痛がある。
b. 転位がないと、単純 X 線写真で骨折線が分かりにくい。
c. 転位がなければ手術はしない。
d. 転位が 1mm 以上なら手術適応がある。
e. 舟状骨部中央 1/3 の骨折は、遠位 1/3 より骨癒合が得られやすい。
a. 手関節部尺側に圧痛がある。
e. 舟状骨部中央 1/3 の骨折は、遠位 1/3 より骨癒合が得られやすい。
上肢の解剖について正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 肘関節は腕橈関節,腕尺関節,近位橈尺関節で構成されている。
b. 肘の安定性に最も重要なのは腕橈関節と内側・外側側副靱帯である。
c. 上腕遠位では上腕二頭筋の内側を尺骨神経と上腕動脈が走行している。
d. 上腕骨外側上顆には手指・手関節の屈筋群が付着してる。
e. 橈骨骨軸の延長線は上腕骨小頭の中心を通る。
a. 肘関節は腕橈関節,腕尺関節,近位橈尺関節で構成されている。
e. 橈骨骨軸の延長線は上腕骨小頭の中心を通る。
a. 関節裂隙の狭小化
b. 骨端異形成症
c. 骨頭圧潰
d. 骨シンチグラムで骨頭の hot 像
e. MRIT1 強調像にて骨頭内帯状低信号域
c. 骨頭圧潰
e. MRIT1 強調像にて骨頭内帯状低信号域
特発性大腿骨頭壊死症の診断基準に含まれるものを3つ選べ。
a. 関節裂隙の狭小化
b. 骨端異形成症
c. 大腿骨頭の圧潰
d. 骨シンチグラムで大腿骨頭内の cold in hot 像
e. MRIT1 強調像にて骨頭内帯状低信号域(バンド像)
c. 大腿骨頭の圧潰
d. 骨シンチグラムで大腿骨頭内の cold in hot 像
e. MRIT1 強調像にて骨頭内帯状低信号域(バンド像)
急性破壊型股関節症について誤っているのはどれか。2つ選べ。
a. 短期間に急速に関節破壊が進行する。
b. 若年者に多く発症する。
c. 変形股関節症や特発性大腿骨頭壊死症が先行病変となることがある。
d. 可動域制限は軽度であることが多い。
e. 寛骨臼側の破壊が生じることは少なく,人工大腿骨頭置換術が治癒の原則である。
b. 若年者に多く発症する。
e. 寛骨臼側の破壊が生じることは少なく,人工大腿骨頭置換術が治癒の原則である。
a:急性破壊型股関節症は,短期間(1年以内)に急速に関節破壊が進行する原因不明の股関節症の総称である。
b:本疾患は,高齢女性に多く発症する傾向がある。
c:本疾患の発症原因は明確ではなく,急速に進む関節破壊という特徴的な臨床症状と X 線経過をきたす疾患の総称であり,発症前にはほぼ正常の股関節所見である。ただし,軽度の臼蓋形成不全の存在を伴う変形性股関節症や特発性大
腿骨頭壊死症の亜型として骨頭破壊が急速に進行する可能性も考えられる。
d:拘縮を生じるよりも急速に破壊が進行するため,可動域制限は軽度であることが多い。ただし,破壊の進行によって著しい仏痛・歩行痛や歩行困難が急速に出現する。
e:短期間に急速に股関節の破壊が進行し,大腿骨頭だけでなく臼蓋にも骨軟骨破壊が生じる。そのため,選択される術式の多くは骨頭・臼蓋の双方を置換する人工股関節全置換術となる。
急性破壊型股関節症について正しいのはどれか。3つ選べ。
a. 1 年以内の経過で急速に関節破壊が進行する。
b. 若年者より高齢者に多い。
c. 病初期より可動域は高度に制限される。
d. 多くは人工股関節全置換術の適応となる。
a. 1 年以内の経過で急速に関節破壊が進行する。
b. 若年者より高齢者に多い。
d. 多くは人工股関節全置換術の適応となる。
急性破壊型股関節症について正しいのはどれか。
a. 経過は比較的長期間で,関節破壊はゆっくりと,しかし確実に進行する。
b. 若年者に発症することが多く,発症には臼蓋形成不全の関与が考えられている。
c. 病初期より可動域は高度に制限される。
d. 多くは人工股関節置換術の適応となる。
e. HBV や HCV のキャリアは本疾患の発症率が高い。
a. 60 歳代後半の中年男女性に多く,関節軟骨の変性と摩耗を主病変とする退行性膝関節疾患である。
b. 安静時痛および夜間痛を主症状として認める。
c. 可動域では伸展拘縮を認めることが多い。
d. X 線で半月板や関節軟骨の石灰化像が特徴的。
e. 減量,大腿四頭筋訓練,装具療法などの保存療法を優先。手術には高位脛骨骨切り像,単顆片側置換術,人工関節置換術などがある。
a. 60 歳代後半の中年男女性に多く,関節軟骨の変性と摩耗を主病変とする退行性膝関節疾患である。
e. 減量,大腿四頭筋訓練,装具療法などの保存療法を優先。手術には高位脛骨骨切り像,単顆片側置換術,人工関節置換術などがある。
a. 特発性膝骨壊死は小児の膝関節に激しい疼痛を伴い発症し,男女比は 1:3 で女性に多い。
b. シャルコー(Charcot)関節をきたす基礎疾患として脊髄癆,糖尿病性末梢神経炎,脊髄空洞症
c. 特発性膝関節内出血は高齢者で膝の腫脹と疼痛を愁訴とし,関節穿刺で純血性の関節液を頻回に排出する。
d. 偽性痛風(結晶性滑膜炎 crystal synovitis)は尿酸ナトリウム結晶の沈着により生じる結晶性滑膜炎である。
e. 膝離断性骨軟骨炎は中高年の膝関節に生じる疾患である。
b. シャルコー(Charcot)関節をきたす基礎疾患として脊髄癆,糖尿病性末梢神経炎,脊髄空洞症
c. 特発性膝関節内出血は高齢者で膝の腫脹と疼痛を愁訴とし,関節穿刺で純血性の関節液を頻回に排出する。
a. ハングマン骨折(hangman’s fracture)は軸椎の骨折である。
b. 多くの圧迫骨折では脊椎の安定性は保たれる。
c. チャンス骨折(Chance fracture )は多椎間にわたる脊椎骨折である。
d. 幼少時期には脊椎破裂骨折はよくみられる。
e. ジェファーソン骨折(Jefferson fracture)では脊髄麻痺を生じやすい。
a. ハングマン骨折(hangman’s fracture)は軸椎の骨折である。
b. 多くの圧迫骨折では脊椎の安定性は保たれる。
a. 閉塞性動脈硬化症との鑑別が重要となる。
b. 脊柱管の狭窄因子として一般的には,椎間板の膨隆,椎間関節の肥厚,黄色靭帯の肥厚が重要である。
c. 腰部脊柱管狭窄による間欠性跛行は立ち止まるだけで改善する。
d. 高度の狭窄例では膀胱直腸障害が出現する。
e. 腰椎の前屈制限が特徴的である。
a. 閉塞性動脈硬化症との鑑別が重要となる。
b. 脊柱管の狭窄因子として一般的には,椎間板の膨隆,椎間関節の肥厚,黄色靭帯の肥厚が重要である。
d. 高度の狭窄例では膀胱直腸障害が出現する。
腰椎脊椎分離症について正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 腰椎単純 X 線像で診断するのは困難なことが多い。
b. すべりを伴わない場合は保存療法が第 1 選択であるが,すべりを伴う場合は手術療法が打1選択となる。
c. すべりを伴う場合,その程度は腰椎単純 X 線像を用いてのMeyerding 分類で評価する。
d. 保存療法の結果,脊椎分離が残存しても,症状がおさまればスポーツ復帰は可能である。
e. 多くの症例はコルセットによる固定によって分離部が自然癒合する。
c. すべりを伴う場合,その程度は腰椎単純 X 線像を用いてのMeyerding 分類で評価する。
d. 保存療法の結果,脊椎分離が残存しても,症状がおさまればスポーツ復帰は可能である
a:腰椎部単純 X 線斜位像で関節突起間部の分離(「犬の首輪」と形容)が診断されることが多い。
b:すべりを伴う伴わないにかかわらず,治療の第 1 選択は保存療法である。消炎鎮痛薬投与,コルセット装着,日常生活指導などを行う。
c:腰椎すべり症は上位腰椎が下位腰椎に対して前方にすべっている状態をいう。脊椎分離に続発する分離すべり症と,腰椎の退行変性を基盤に発生する変性すべり症に分類される。どちらも単純 X 線側面像で Meyerding の分類によりすべりの程度を評価することが多い。
d:脊椎分離症は高度のスポーツ活動を行う 10 歳前後の男子に多い。一種の疲労骨折であると考えられている。腰痛・臀部痛を訴えることもあるが,無症状例が多い。仏痛を伴う例に対して保存療法を行い,結果症状がおさまれば画像上脊椎分離が残存しても運動能力に支障をきたすことはない。
e:小児で分離初期であれば,ギプスやコルセット装着により分離部が骨癒合することもある。しかし,多くの症例では分離が残存する。保存療法の結果,腰殿部の仏痛や下肢神経症状が残る場合には手術(神経除圧や脊椎固定術)が適応となる。
L4/5 高位での腰椎椎間板ヘルニアに関する所見で正しいのはどれか。
a. 膝蓋伳反射低下
b. 下肢伸展挙上(SLR)テスト陰性
c. 下位腰椎椎間板ヘルニアで最も頻度が高い。
d. 好発年齢は 50 ~ 60 歳代
e. ほとんどが手術加療を要する。
a. 線維性骨異形成症-石灰化を伴う硬化性病変
b. 類骨骨腫-骨皮質肥厚硬化像と円形透亮像
c. 単発性骨嚢腫-偏心性の溶骨像と骨膜反応
d. 多発性骨髄腫-すりガラス状 X 線像
e. ユーイング肉腫-虫食い状骨吸収と骨膜反応
b. 類骨骨腫-骨皮質肥厚硬化像と円形透亮像
e. ユーイング肉腫-虫食い状骨吸収と骨膜反応
a:線維性骨異形成症の特徴的 X 線像はすりガラス状 X 線像である。
b:類骨骨腫は反応性の骨皮質肥厚硬化像と nidus 部分の円形透亮像が特徴的である。
c:単発性骨嚢腫の特徴的な X 線所見は比較的境界明瞭な中心性骨透亮像である。
d:多発性骨髄腫は多数の透明巣,頭骨打ち抜き像(punched-out lesion)が特徴的。
e:ユーイング肉腫は蚕食状骨吸収像,虫食い状骨吸収と玉ねぎの皮様骨膜反応などの像が特徴的である。
骨腫瘍の画像診断について、誤っているものを 2 つ選べ。
a. X 線画像で周りに反応性の骨硬化像があれば良性である。
b. X 線画像で虫食い像があれば悪性である。
c. X 線画像でスピキュラがあれば良性である。
d. MRI で腫瘍周囲に浮腫像があれば良性である。
e. タリウムシンチグラムは腫瘍の良悪性の判断に有用である。
c. X 線画像でスピキュラがあれば良性である。
d. MRI で腫瘍周囲に浮腫像があれば良性である。
骨シンチグラム:骨形成能評価
タリウムシンチグラム:腫瘍の良悪の判断
PET:がんのステージ決定
Codman三角、spicula、たまねぎ皮様反応は悪性
癌の骨転移についての記述で正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 前立腺癌の骨転移は X 線でしばしば骨硬化像を伴う。
b. 多発骨病変の検索には骨シンチが診断に有効である。
c. 脊椎への転移は稀である。
d. 骨転移病変に対する手術の適応はない。
e. 骨転移病変に対する放射線治療の適応はない。
a. 前立腺癌の骨転移は X 線でしばしば骨硬化像を伴う。
b. 多発骨病変の検索には骨シンチが診断に有効である。
a:前立腺癌の骨転移は骨硬化型が多い。
b:骨シンチは骨への多発転移巣の検索に有用である。
c:骨への転移は脊椎,骨盤,大腿骨に多い。
d:生命予後が良い骨転移には QOL を考えて手術を行うこともある。
e:手術ができない時や,仏痛対策として放射線療法を行う。
癌の骨転移についての記述で正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 骨転移が最も多いのは肺癌,2番目に多いのは前立腺癌である。
b. 前立腺癌の骨転移は X 線でしばしば骨硬化像を伴う。
c. 多発骨病変の検査には骨シンチが診断に有効である。
d. 脊椎への転移が最多である。
e. 骨転移病変に対する手術の適応はない。
b. 前立腺癌の骨転移は X 線でしばしば骨硬化像を伴う。
c. 多発骨病変の検査には骨シンチが診断に有効である。
骨腫瘍の好発部位に関する記述で誤っているのはどれか。
a. 骨軟骨腫-骨幹端
b. 線維性骨異形成症-骨端
c. 骨肉腫-骨幹端
d. ユーイング肉腫-骨幹
e. 軟骨芽細胞腫-骨端
b. 線維性骨異形成症-骨端
線維性骨異形成症-骨幹
骨腫瘍の好発部位に関する記述で誤っている組み合わせはどれか。2つ選べ。
a. 巨細胞腫-骨幹
b. 骨軟骨腫-骨幹端
c. 骨肉腫-骨幹端
d. 軟骨芽細胞腫-骨幹
e. 類骨骨腫-骨幹
a. 巨細胞腫-骨幹
d. 軟骨芽細胞腫-骨幹
巨細胞腫ー骨幹端
軟骨芽細胞腫-骨端
ユーイング(Ewing)肉腫についての記述で正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 小円形細胞である。
b. 局所の発赤,熱感,赤沈亢進,CRP の陽性など炎症症状は認めない
c. EWS-FL11 など異常な融合遺伝子が報告されている。
d. 骨突起表面の軟骨帽が特徴である。
e. 治療には掻爬+人工骨移植が行われる。
a. 小円形細胞である。
b. 局所の発赤や熱感は見られない。
c. 化学療法は著効しにくいため,選択されない。
d. 赤沈亢進,CRP 陽性など炎症症状を認める。
e. 原発巣は骨幹端部の発症が多い。
a. 小円形細胞である。
d. 赤沈亢進,CRP 陽性など炎症症状を認める。
骨幹部の発症が多い
骨粗鬆症の治療についての記述で誤っているのはどれか。
a. 治療の基本は薬物療法であり必要に応じて栄養,運動療法が考慮されている。
b. カルシウム推奨所要量は一日 600mg である。
c. 骨吸収抑制剤にはビスフォスフォネート,選択的エストロゲン受容体修飾薬,カルシトニンがある。
d. ステロイド性骨粗鬆症の薬物治療で第 1 選択薬はビスフォスフォネートである。
e. 骨代謝マーカーは骨粗鬆症の治療効果判定に有用な指標である。
a. 治療の基本は薬物療法であり必要に応じて栄養,運動療法が考慮されている。
治療の基本は栄養,運動療法である。
骨粗鬆症についての記述で正しいのはどれか。
a. 骨粗鬆症と診断するには骨質が問題で骨密度は問題ない。
b. 骨密度を検査し YAM 値が 70% 以上なら骨粗鬆症と診断される。
c. 骨密度を検査し YAM 値が 70% 未満なら骨粗鬆症と診断される。
d. 骨折が少なくとも一つなければ骨粗鬆症と診断できない。
e. 骨密度の測定部位は腰椎のみである。
a. 脆弱性骨折(大腿骨近位部骨折または椎体骨折)の既往を持つ患者は骨密度にかかわらず骨粗鬆症と診断
される。
b. 脆弱性骨折があり、骨密度を検査して YAM の 80% 未満であれば骨粗鬆症と診断される。
c. 上皮小体機能亢進症では、骨吸収が促進されて骨粗鬆症になり得る。
d. 癌転移に伴う骨密度の低下は、原発性骨粗鬆症の原因となる。
e. 骨の強さは骨密度が 90%、骨質 10% で規定される。
d. 癌転移に伴う骨密度の低下は、原発性骨粗鬆症の原因となる。
e. 骨の強さは骨密度が 90%、骨質 10% で規定される。
d は続発性骨粗鬆症の誤り。
e について骨の強さは骨密度が70%、骨質 30% で規定される。
骨代謝マーカーのうち骨吸収を示すマーカーはどれか。3 つ選べ。
a. 血中骨型アルカリフォスファターゼ (BAP)
b. 血中・尿中I型コラーゲン架橋 C-テロペプチド (CTx)
c. 血中・尿中I型コラーゲン架橋 N-テロペプチド (NTx)
d. 血中I型プロコラーゲン N-ピロペプチド (P1NP)
e. 血中酒石酸抵抗性酸フォスファターゼ (TRACP-5b)
b. 血中・尿中I型コラーゲン架橋 C-テロペプチド (CTx)
c. 血中・尿中I型コラーゲン架橋 N-テロペプチド (NTx)
e. 血中酒石酸抵抗性酸フォスファターゼ (TRACP-5b)
は骨吸収
a. 血中骨型アルカリフォスファターゼ (BAP)
d. 血中I型プロコラーゲン N-ピロペプチド (P1NP)
は骨形成
a. 1 歳未満の乳幼児に好発する。
b. 股関節の腫脹,発赤,運動時痛が主症状である。
c. 起炎菌は黄色ブドウ球菌が多いが,最近では多剤耐性菌の頻度が高くなってきている。
d. 早期では X 線像にて異常が見られないことが多い。
e. 保存療法にて治療成績は良好である。
e. 保存療法にて治療成績は良好である。
a:新生児、乳幼児に発生しやすい。
b:股関節周辺の腫脹,発赤,熱感があり,股関節の自動運動が少なく,他動運動では痛みのため啼泣する。
c:起炎菌は黄色ブドウ球菌が多いが,MRSA など抗生剤抵抗性菌種によるものも増加しつつある。
d:早期には X 線像上,異常は見られないが,経過とともに亜脱臼が明らかとなってくる。
e:治療は早期診断,手術などによる確実な早期排膿と的確な抗生剤の投与である。
化膿性股関節炎について正しい記述はどれか。2つ選べ。
a. 乳児に最も多く好発する
b. 股関節の腫脹,発赤,運動時痛が主症状である。
c. 起炎菌は肺炎球菌が多い。
d. 早期では X 線像にて異常が見られないことが多い。
e. 保存療法にて治療成績は良好である。
b. 股関節の腫脹,発赤,運動時痛が主症状である。
d. 早期では X 線像にて異常が見られないことが多い。
新生児、未熟児に発生しやすい
起炎菌は黄色ブドウ球菌
保存療法じゃなくて手術で排膿して抗生剤
ペルテス病について正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 大腿骨頸部の特発性阻血性壊死である。
b. 男児にやや多く,両側例と片側例はほぼ同数である。
c. 装具療法では,股関節を外転内旋位で免荷する。
d. MRI T1 強調像では,壊死部は高信号となる。
e. 手術療法には大腿骨内反骨切り術やソルター骨盤骨切り術がある。
c. 装具療法では,股関節を外転内旋位で免荷する。
e. 手術療法には大腿骨内反骨切り術やソルター骨盤骨切り術がある。
a. 装具の目的は,固定,変形予防や矯正,機能の補助・代償などである。
b. 装具は,資格を有する義肢装具士が処方を作成する。
c. 義足は,装飾用義足と治療用義足に分類できる。
d. PTB 短下肢装具は,下腿や足部の免荷を目的とした装具である。
e. シューホン型短下肢装具は,免荷を目的とした装具である。
a. 装具の目的は,固定,変形予防や矯正,機能の補助・代償などである。
d. PTB 短下肢装具は,下腿や足部の免荷を目的とした装具である。
運動器リハビリテーションに関する記述で正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 理学療法には,運動療法と作業療法がある。
b. 温熱療法は,物理療法である。
c. 持続的他動運動装置(CPM 装置)は,関節可動域訓練の一手法である。
d. 作業療法では,筋力訓練が主な訓練である。
e. 装具療法は義肢装具士が訓練を行う。
b. 温熱療法は,物理療法である。
c. 持続的他動運動装置(CPM 装置)は,関節可動域訓練の一手法である。
腱 が 人世 みたいなのに文字化け
疼痛 が 仏痛 に文字化け