めぐりあいて
みしやそれとも
わかぬまに
くもがくれにし
よわのつきかな
ありまやま
いなのささはら
かぜふけば
いでそよひとを
わすれやはする
やすらわで
ねなましものを
さよふけて
かたぶくまでの
つきをみしかな
おおえやま
いくののみちも
とおければ
まだふみもみず
あまのはしだて
いにしえの
ならのみやこの
やえざくら
きょうここのえに
においぬるかな
よをこめて
とりのそらねは
はかるとも
よにおうさかの
せきはゆるさじ
いまはただ
おもいたえなむ
とばかりを
ひとづてならで
いうよしもがな
あさぼらけ
うじのかわぎり
たえだえに
あらわれわたる
せぜのあじろぎ
うらみわび
ほさぬそでだに
あるものを
こいにくちなん
なこそおしけれ
もろともに
あわれとおもえ
やまざくら
はなよりほかに
しるひともなし
はるのよの
ゆめばかりなる
たまくらに
かいなくたたむ
なこそおしけれ
こころにも
あらでうきよに
ながらえば
こいしかるべき
よわのつきかな
あらしふく
みむろのやまの
もみじばは
たつたのかわの
にしきなりけり
さびしさに
やどをたちいでて
ながむれば
いずこもおなじ
あきのゆうぐれ
ゆうされば
かどたのいなば
おとずれて
あしのまろやに
あきかぜぞふく
おとにきく
たかしのはまの
あだなみは
かけじやそでの
ぬれもこそすれ
なげきつつ
ひとりねるよの
あくるまは
いかにひさしき
ものとかはしる
わすれじの
ゆくすえまでは
かたければ
きょうをかぎりの
いのちともがな
たきのおとは
たえてひさしく
なりぬれど
なこそながれて
なおきこえけれ
あらざらん
このよのほかの
おもいでに
いまひとたびの
あうこともがな