(2器官サイズ制御におけるTOR経路とHippo経路の役割について説明しなさい!!!!!分子機構×
TOR:蛋白質翻訳促進→細胞の成長 Hippo pathway: Hippo経路ON: YAP/TAZ はLatsによりリン酸化さ れ、核内に入らず、細胞 の増殖は抑制される。 Hippo経路OFF: YAP/TAZはリン酸化され ず、核に入り、標的遺伝 子(サイクリンEなど)を 活性化し、細胞増殖を 促進。 Hippo pathwayはもともとショウジョウバエの研究から見つかり、多くの因子 が哺乳類でのがん抑制遺伝子(機能が失われると細胞ががん化する)であ ることが分かった。 Hippo遺伝子の変異体では細胞の過 増殖が起こる。(Yorkie (Yki)遺伝子と の二重変異体では過増殖は起こらな い。) Mst1とMst2遺伝子のdouble KOマウス では肝臓サイズが5倍になる。(YAPを 同時に欠損させるとこの増大は抑制 される。) TOR経路とHippo経路は互いに相互作用することにより、細 胞の成長と増殖を制御し、適切な器官サイズが形成される。 この図ではYAPによる PTENの抑制を介して HippoからTORへの crosstalk (交信)がある ことが示されているが。 2つの経路の相互作用 についてはまだ十分に 解明されていない。 事実、IGF1によるbody sizeの制御は細胞の成 長のみではなく、細胞 の増殖も制御する。