11世紀に遡るイタリアで作られたヨーロッパ最古の大学。法学で有名だが、一般教養(七自由学科)から医学、神学などの専門科目も持つ総合的な教育機関でり、学生のギルド(ユニベルシタス)から発展した。 ここで法学の研究が盛んになったのは、11世紀の後半、叙任権闘争に際してグレゴリウス7世がローマ教皇の主張の根拠をローマ法に求めようとして研究させたからであった。ボローニャにあつまった学生は、生活の安定と相互扶助のため団体を作った。それがユニベルシタスであり、当時はギルドと同じ意味に使われていた。
ボローニャ大学
ユニベルシタスとしてのボローニャ大学は、運営権と自治権を学生がもっており、市当局とも交渉したり、教師を辞めさせたりすることができた。同じユニベルシタスの自治権でもパリ大学が教師がその中心となっていたことと違いがある。