世界史 文化史のあら汁 (複製)

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世界史 文化史のあら汁 (複製)
  • インダス文明で使用された。商業活動に使われたとも割れるが、刻まれているインダス文字はまだ解読されていない。
    印章
  • 古代インドの宗教や文学で用いられた共通語。標準的文章語とされる。4~6世紀インドのグプタ朝では公用語とされた
    サンスクリット語
  • バラモン教の原理を継承し、グプタ朝で体系化されたインド独自の宗教。古来の神々を信仰する多神教で、特定の教祖や経典は持たないが、仏教、イスラーム教など外来の宗教の影響を受けながら、現在もインドの民衆に根付いた信仰となっている。
    ヒンドゥー教
  • ヒンドゥー教での最高神の一つで宇宙創造の神。
    ブラフマー神
  • 古代インドの後期ヴェーダ時代時代(前1000~500年)の文献の一つで、『奥義書』と訳される。ヴェーダ文献のひとつで「近くに座ること」すなわち「秘密の教え」を意味する
    ウパニシャッド
  • バラモン教が形式的になり、バラモンがたんに祭祀を司る役割だけになっていることを批判し、内面的な思索を重視し真理の探究をすすめる動きが出てきて、ヴェーダの本来の姿である宇宙の根元について思惟し、普遍的な真実、不滅なものを追求した、古代インドの哲学
    ウパニシャッド哲学
  • 宇宙の根源であるブラフマン(梵)と人間の本質であるアートマン(我)とを考え、この両者が究極的に同一であることを認識すること。これこそが真理の把握であり、その真理を知覚することによって輪廻の業(ごう)、すなわち一切の苦悩を逃れて解脱に達することができると考えている。これは世界最古の深い哲学的思索としてよく知られている。
    梵我一如
  • インドのアーリヤ人社会に生まれた原始的多神教。インド社会に定着し後のヒンドゥー教の母胎となる。
    バラモン教
  • 前6世紀ごろ、バラモン教にかわる新宗教として北インドでガウタマ=シッダールタによって始められた。前3世紀マウリヤ朝のアショーカ王、後2世紀のクシャーナ朝カニシカ王による保護によって隆盛
    仏教
  • 仏教の始祖、ブッダ(仏陀)の本名。一般には釈迦と言われる。ブッダは「悟りをひらいた人」を意味する尊称。活動時期は、前500年前後とする説と前400年前後とする説がある。
    ガウタマ=シッダールタ
  • 前6~5世紀、仏教と同じころ生まれたインドの新宗教。ヴァルダマーナを始祖とし、徹底した不殺生を説く。現在もかなりの信者が存在する。ジナ教ともいう。信者は殺生を避けるために生産活動から離れ、商業に従事することが多かった。
    ジャイナ教
  • ジャイナ教の始祖。前6~5世紀、ブッダと同じ時期に活動し、厳しい不殺生を説いてマハーヴィーラ(偉大な雄者)といわれた。
    ヴァルダマーナ
  • インドのアーリヤ社会で生まれた種姓制度。バラモン教の祭司バラモンを最上位に置き、クシャトリア(武士・貴族)・バイシャ(農耕民)を支配者層、その下のシュードラ(従属民)からなる4種姓を基本とした。後に世襲の職業集団であるジャーティが生まれこれと結びついてインド固有の身分制度を発展させた。16世紀以降ポルトガル人が結党を意味するカーストという言葉を当てはめて説明した。
    ヴァルナ制
  • ヒンドゥー教での最高神の一つで破壊の神。
    シヴァ神
  • ヒンドゥー教での最高神の一つで世界維持の神。
    ヴィシュヌ神
  • アーリヤ人のバラモン教の聖典であるヴェーダの中で最古のもの。アーリア人のインダス流域進出に伴って成立した神々への賛歌が多く伝承されている。インドに侵入してきたころのアーリヤ人の社会を知る上での唯一の資料となっている。
    リグ=ヴェーダ
  • インド古来の生活習慣から生まれたヒンドゥー教の規範の書。マヌとは想像上の人類の始祖とされる。カースト(ヴァルナ)に関わる詳細な規定を含む。
    マヌ法典
  • グプタ朝のサンスクリット文学の最高傑作である叙事詩。『ラーマーヤナ』とならぶインドの二大叙事詩の一つとされる。
    マハーバーラタ
  • グプタ朝のサンスクリット文学の最高傑作である叙事詩。『マハーバーラタ』とならぶインドの二大叙事詩の一つとされる。
    ラーマーヤナ
  • ヒンドゥー教の神々への帰依、信愛によって解脱をとげることを、武人アルジュナと聖神バガヴァッドの化身であるクリシュナが語り合う歌集。インドの古代叙事詩『マハーバーラタ』の一部を構成している。バクティ運動や、ガンディーの思想などにも強い影響を与えた。
    バガヴァッド=ギーター
  • グプタ朝のチャンドラグプタ2世時代の宮廷で、『シャクンタラー』などを著したインドを代表する詩人。
    カーリダーサ
  • 4~5世紀のグプタ朝で、サンスクリット語で書かれたインド古典を代表する傑作戯曲。カーリダーサの作。
    シャクンタラー
  • インドに始まるとされる記数法。グプタ朝時代の「ゼロの発見」に始まり、6世紀ごろには確立し、アラビアを経てヨーロッパに伝えられ、数学その他の文化に影響を与えた。
    ゼロの概念
  • インドのグプタ朝時代のアジャンター石窟寺院などに見られる芸術様式。ガンダーラ様式のヘレニズム的な要素は消え、インドの独自性が強まり、中央アジアを経て中国・日本にも影響を与えた。ギリシア的要素は一掃され、純粋なインド風の表現となったとされる。特に仏像では繊細な衣の襞をまとい、手足の輪郭を強調するのが特徴で、中央アジアのバーミヤンなどを経て北魏時代の雲崗などに伝わった。
    グプタ様式
  • デカン高原にある石窟寺院。5世紀のグプタ朝時代を中心に、純インド的なグプタ様式の美術の代表的な壁画や彫刻が豊富である
    アジャンター石窟寺院
  • インドの西北、インダス川上流域にあるガンダーラ地方は、クシャーナ朝時代に仏教美術が栄える。一般にヘレニズムの影響を受けてここから仏像が出現したとされている。
    ガンダーラ/ガンダーラ美術
  • デカン高原にある石窟寺院で、8世紀ごろを中心に、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教の寺院が複合した石窟寺院。高度な純インド文化の代表例である。
    エローラ石窟寺院
  • グプタ朝の5世紀に創設され、ヴァルダナ朝でも栄えた仏教の僧侶養成学院。玄奘と義浄も学んだ。
    ナーランダー僧院
  • ヒンドゥー教の呪術的要素と融合して生まれた大乗仏教の一派。中国、日本にも伝えられ仏教の主流となった。
    密教
  • 6,7世紀に南インドで始まったヒンドゥー教を純化しようという宗教運動。13~16世紀にインド各地の民衆的な一種の宗教改革運動として広がり、カースト制の否定など近代的思考の源流ともなった。
    バクティ運動
  • ブッダ死後、その言説を統合しようとした試み。4回行われ前3世紀のアショーカ王の時の第3回が最も重要。これによって仏教経典の編纂が進み、教義が体系化された。
    仏典結集
  • 1世紀の紅海・アラビア海でのギリシア人商人の活動記録。インド洋交易圏の季節風貿易を伝える貴重な資料である。
    エリュトゥラー海案内記
  • マウリヤ朝全盛期のアショーカ王がその支配領域に建立した碑文のある石柱。ダルマ(法)に基づく統治理念が各地の文字で彫られており、古代インド研究の重要史料となっている。
    石柱碑
  • ブッダの遺骨を収めた塔、仏塔のこと。インドでは前3世紀、マウリヤ朝アショーカ王が盛んに建造しといわれ、前2世紀ごろ広がった。その代表例がインド中央のサーンチーにある。仏教とともにアジア全域にも見られ、パゴダとも言われるようになり、日本では木造の塔が造られた。
    ストゥーパ
  • 仏教以前からのインドの思想で、「保つもの」の意味。法律だけでなく、倫理、道徳、正義なども含む、人生の正しい行いを守ることを意味した。
    ダルマ
  • マウリヤ朝アショーカ王時代のインドで用いられた文字。系統は不明だが東南アジア各地の文字に影響を与えた。14世紀ごろまでに忘れられ、現在のヒンディー語はデーヴァナーガリー文字で表記されている。
    ブラーフミー文字
  • 前5世紀頃、古代ベトナムのドンソン文化を代表する青銅製の遺物。北ベトナムを中心に東南アジア各地に見られる。
    銅鼓
  • 紀元前5世紀、東南アジアの北部ベトナムを中心に、中国の青銅器文化の影響を受けて成立した文化。特徴的な遺物に銅鼓がある。
    ドンソン文化
  • 前5世紀に、ベトナム中部から南部にかけて発達した青銅器をもつ漁労文化。ベトナム南部のドンソン文化と同時期にあたる。サヒンとも表記。
    サーフィン文化
  • メコン川下流の古代国家、扶南王国の港市であったところで、発掘によって後漢やローマ帝国との関係を示す遺品が出土した重要な遺跡。遺跡からはインド製の仏像やヒンドゥー教の神像、後漢時代の鏡、ローマ帝国の五賢帝時代の貨幣などが出土している。
    オケオ遺跡
  • 12世紀に建設されたカンボジアの大寺院建築群。アンコール朝でヒンドゥー寺院として建設されたが、12世紀末には仏教寺院としても用いられた。現在世界遺産とされている。
    アンコール=ワット
  • カンボジア王国アンコール朝の王宮。現在の都城跡は12世紀末、ジャヤヴァルマン7世が再興したもの。寺院建築であるアンコール=ワットが隣接する。
    アンコール=トム
  • ジャワ島に残る8世紀のシャイレーンドラ朝時代の仏教寺院群。東南アジアの最も重要な仏教遺跡として世界遺産に登録されている。インドのグプタ様式の影響が見られ、一説によると基盤、方形壇、円壇の三層は、それぞれ地下界、人界、天界という宇宙を象徴しているという。
    ボロブドゥール
  • インドネシアのジャワ島の伝統的な影絵芝居を中心とした民俗芸能。ヒンドゥー教をベースとした『ラーマーヤナ』『マハーバーラタ』の物語を題材とする。
    ワヤン=クリ
  • シュメール人の都市国家遺跡の一つ。前3000年頃から都市を形成。
    ウル
  • シュメール人の英雄叙事詩でメソポタミア文明の代表的文学。『旧約聖書』に先立つ「大洪水」が見られ、世界最古の物語とされている。
    ギルガメッシュ叙事詩
  • バビロン第1王朝時代のバビロンの都市神であり、メソポタミアの多くの神々の中の最高神とされた。
    マルドゥク神
  • ナイル川中流のルクソール付近、エジプト新王国時代の歴代ファラオ(王)の墳墓が集中している谷。ツタンカーメン王墓も含まれている。
    王家の谷
  • 古代エジプトなど、古代文明に見られる死者の埋葬技術。エジプトのものは遺体を薬物で永久保存する高度な手法であるが、他の文明では火熱による乾燥、日干しにする方法などさまざまな手法が見られる。遺体を永久保存する願望は近代以降の政治権力者にも見られ、冷凍などの化学処理の技法が用いられるようになった。
    ミイラ
  • エジプト新王国のラメセス2世がナイル上流のヌビア地方に建造した神殿。この神殿は、実はエジプトのナセル大統領が、1954年に打ち出したアスワン=ハイダムの建造によって水没することとなったため、UNESCOが各国によびかけ、1960年から崖ごと多数のハーツに切り分けて、ダムの水面より、約40m高いところに移築する工事を行い、後年世界遺産に登録された
    アブシンベル神殿
  • 前14世紀、エジプト新王国時代、粘土板に楔形文字で記された大量の外交文書。1887年に発見され、オリエント世界の解明に寄与した。
    アマルナ文書
  • 古代ローマで使用された軍用船から発達し、中世でも地中海で使用された、多数の漕ぎ手の漕ぐ櫂と補助的な帆によって進む船。
    ガレー船
  • パレスチナの死海のほとりの洞窟から偶然発見された、前2~後1世紀のユダヤ教クムラン教団の古文書類。最古の旧約聖書のヘブライ語写本を含み、世界を驚かせた。
    死海文書
  • イスラーム神秘主義の修行者。神との一体化を求めて修行し、イスラーム教布教につとめた。その指導者を聖者として崇拝するいくつかの神秘主義教団が生まれた。
    スーフィー
  • イスラーム教の広がりとともに生まれた神との一体感を求める民衆的な信仰。8世紀ごろにはじまり、12世紀ごろから神秘主義教団が生まれ、イスラーム教の各地への拡大の原動力となった。
    神秘主義
  • 14世紀、チュニジア生まれのイスラーム歴史学の大家で『世界史序説』を著す。都市と遊牧民の交渉を中心に歴史の法則性を探った。
    イブン=ハルドゥーン
  • 『コーラン』と『ハディース』(ムハンマドの言行録)を根拠とするアラブ人の伝統的学問。アラビア語の言語学とコーランの解釈から発達した神学・法学がおこる。ついでムハンマドの伝承研究から歴史学が発達した。
    固有の学問(イスラームの学問)
  • イスラームの学術文化のうち、イスラムの外界であるギリシア・インドなどに起源のあるもの
    外来の学問
  • イスラーム法の根拠とされるムハンマドの言行を伝える伝承を収集した書。9世紀にブハーリーによって編纂された。
    ハディース
  • 9世紀、中央アジアのブハラで生まれたイスラーム教の法学者で、ハディースをまとめた。
    ブハーリー
  • アッバース朝時代のイラン系イスラーム神学者で、歴史学者でもあった。ムハンマドの言行を集め、年代記を作成、後世の歴史書に大きな影響を与えた。
    タバリー
  • イスラーム世界で、ムハンマドの言行録である『コーラン』などに示された法体系。信仰上の守るべき行いから禁止事項、さらに社会的規範など幅広く含まれており、イスラーム法学によって体系化されている。
    イスラーム法/シャリーア
  • ムハンマドの口から語られた神(アッラー)の啓示をまとめた、イスラーム教の経典。正しくはアル=クルアーン。信仰の指針でありイスラーム社会の規範の根源となる。
    コーラン
  • イスラーム歴史学の大家イブン=ハルドゥーンが著した歴史書。正確には『省察すべき実例の書、アラブ人、ペルシア人、ベルベル人および彼らと同時代の偉大な支配者たちの初期と後期の歴史に関する集成』という題名。
    世界史序説
  • 830年頃、アッバース朝のバグダードに作られたギリシア語をアラビア語に翻訳する機関。イスラーム世界の高等教育機関でもあった。
    知恵の館
  • インドからアラビアに伝えられ、現在広く使用される数字。現在、一般に使用される、1,2,3・・・・0,という数字。最大の特徴は、ローマ数字や漢数字と違い、ゼロ記号があることで、このゼロの概念はインドからイスラーム世界に伝えられたとされる。
    アラビア数字
  • 金を人工的に作り出そうとした古来からの試み。化学の起源。特にアラビアにおいて発展した。
    錬金術
  • 9世紀に活躍したイスラーム世界の数学者。インド起源ゼロの概念を初めて用いたことで知られ、その著書『代数学』は、後にラテン語に翻訳されてヨーロッパに伝えられ、教科書とされた。また天文学者でもあり、アラビアとインドの天文学を融合させて、より正確な天文表を作成た。
    フワーリズミー
  • セルジューク朝時代のイラン人の科学者、文学者。
    ウマル=ハイヤーム
  • 一神教、偶像崇拝の否定からくる、絵画と彫刻技術の未発達、アラビア文字の書道や細密画(ミニアチュール)、アラベスクの発達など
    イスラーム美術の特徴
  • イスラーム圏で見られる、アラビアで発達した、蔓草や葉っぱをモチーフに組み合わせた細密な文様
    アラベスク
  • イスラーム圏で見られる書物の挿絵などに用いられた細密で装飾的な絵画。13世紀にイランを征服してイル=ハン国を建てたモンゴル人が、中国絵画の技法をイスラーム世界に伝え、独自の発展をするに至った。
    細密画/ミニアチュール
  • イェルサレムのモスク。神殿の丘のあり、イスラーム教の聖地の一つとされている。正統カリフ第二代のウマルがムハンマドの昇天伝説の地を聖域と定め、ウマイヤ朝のカリフ・アブド=アルマリクが692年にモスクを建設した。
    岩のドーム
  • イスラーム教のモスクに付随する塔。その上から礼拝の告知をする。
    ミナレット
  • 14世紀のイブン=バットゥータの旅行記。正式な題名は『諸都市の新奇さと旅の驚異に関する観察者たちへの贈り物』という。アフリカ、アジア、ヨーロッパにまたがる記述があり、イスラーム教の隆盛、モンゴルの進出などの世界情勢を伝えている。
    三大陸周遊記
  • モロッコ生まれのイスラーム教徒の旅行家。ベルベル人。1325年から1354年まで、北アフリカ、西アジア、南ロシア、中央アジア、インドを巡って中国に到達し、さらにスペイン、西アフリカに至る大旅行を行った。その旅行記『三大陸周遊記』は14世紀の世界を伝える貴重な資料となっている。
    イブン=バットゥータ
  • ガズナ朝のフィルドゥシーが著したイラン人の伝承を集めた著作。ペルシア語で書かれており、イランの民族意識を高めるペルシア文学の最高峰とされている。 
    シャー=ナーメ/王書
  • イラン人の詩人、歴史家で『シャー=ナーメ』を著す。
    フィルドゥシー
  • コルドバのイスラーム哲学者。アリストテレスを研究。ラテン名アヴェロエスとしてヨーロッパにも知られ、スコラ哲学に影響を与える。
    イブン=ルシュド/アヴェロエス
  •  イブン=シーナー(ラテン名アヴィケンナ)の著作で、アラビア医学にギリシアのヒポクラテスやローマのガレノスなどの医学を加え、さらにインド医学も取り入れて、完成させた大著。
    医学典範
  • イスラーム文明を代表する医学者。10世紀末、ブハラに生まれ、11世紀前半、カラ=ハン朝、ブワイフ朝で活躍。西洋ではアヴィケンナとして知られ、その主著『医学典範』は西洋医学にも大きく影響した。
    イブン=シーナー/アヴィケンナ
  • アッバース朝のハールーン=アッラシード時代を舞台にした説話集。インド・イラン・アラビア・ギリシアなどの説話を集大成したもの。有名な「アラジンと魔法のランプ」「アリ・ババ」「船乗りシンドバット」などの冒険物語の他に、多くは男女の恋愛物語であり、キリスト教社会では不道徳な書物とされてきた。
    千夜一夜物語(アラビアン=ナイト)
  • 12世紀にモロッコで生まれたアラブ人で、シチリア島のノルマン朝、ルッジェーロ2世のパレルモの宮廷に仕え、世界地図を作製した。
    イドリーシー
  •  セルジューク朝のマリク=シャー時代の宰相ニザーム=アルムルクに招聘されたウマル=ハイヤームが、メルヴの天文台で改定した暦法。この暦法では33年に8回の閏年を置くもので、ヨーロッパで行われていたグレゴリウス暦よりも正確なものであったといわれている。
    ジャラーリー暦
  • セルジューク朝時代のウマル=ハイヤームの著したとされる詩集。四行詩集とも言う。人の世の無常と愛の祝福を歌いイラン文学の最も重要な作品となっている。1859年にイギリスの詩人E.フィッツジェラルドが英訳し、広く世界に知られることとなった。
    ルバイヤート
  • 13世紀にヨーロッパの大学で、貧窮学生を受けいれるために設けられた寮制度。当初の宿泊所の機能にとどまらず、次第に学問の場として大学の中心的存在となった。特にパリ、オクスフォード、ケンブリッジの各大学で発達した。
    学寮制
  • 1348年にベーメン(現チェコ)のプラハでカール4世が創建した、ドイツ語圏で最古の大学。15世紀初め、ローマ=カトリック教会を批判したフス派の拠点となる。
    プラハ大学
  • 13世紀、オックスフォードから分離したイギリスの大学。現在までイギリスの名門大学として続いている。
    ケンブリッジ大学
  • 12世紀、イギリスの最古の大学。ロジャー=ベーコンなどを輩出し唯名論者ドゥンス=スコトゥス、宗教改革者ウィクリフなどもオクスフォードに学んだ。
    オクスフォード大学
  • 1200年に開設された大学で、ソルボンヌといわれる。神学研究では最高峰とされ、アベラールなどの多くの神学者、スコラ学(哲学)者が輩出したことで有名。
    パリ大学
  • 11世紀に遡るイタリアで開設された、医学で有名な大学。
    サレルノ大学
  • 11世紀に遡るイタリアで作られたヨーロッパ最古の大学。法学で有名だが、一般教養(七自由学科)から医学、神学などの専門科目も持つ総合的な教育機関でり、学生のギルド(ユニベルシタス)から発展した。  ここで法学の研究が盛んになったのは、11世紀の後半、叙任権闘争に際してグレゴリウス7世がローマ教皇の主張の根拠をローマ法に求めようとして研究させたからであった。ボローニャにあつまった学生は、生活の安定と相互扶助のため団体を作った。それがユニベルシタスであり、当時はギルドと同じ意味に使われていた。
    ボローニャ大学 ユニベルシタスとしてのボローニャ大学は、運営権と自治権を学生がもっており、市当局とも交渉したり、教師を辞めさせたりすることができた。同じユニベルシタスの自治権でもパリ大学が教師がその中心となっていたことと違いがある。
  • 自由七科ともいい、中世ヨーロッパの大学で教養課程とされた、下級3学の文法、修辞、論理、上級4学の数学、音楽、幾何、天文、あわせて計7教科のこと。
    七自由学科
  • 大学の設立は中世ヨーロッパにおいては、12世紀ルネサンスの動きとともに始まった。イスラーム圏でもモスク付属の大学が作られている。
    大学/ユニベルシタス
  • 14世紀のイギリスのスコラ哲学者。フランチェスコ会修道士でもあった。オクスフォード大学、パリ大学で神学を学んだ。普遍論争で唯名論を展開し、近代思想への転換を導いた。
    ウィリアム=オブ=オッカム
  • 13世紀イギリスの自然科学者。事実上のオックスフォード大学の創始者といわれるロバート=グロステストの弟子。数学の重要性を主張し、経験的な監察・実験を重んじた研究法をとった。そこで彼はイギリス経験論哲学の祖とされるが、一方で錬金術を信じるなど、なお中世的な枠組みの中にあった。
    ロジャー=ベーコン イギリスの科学者の、もう一人のベーコン、フランシス=ベーコンは17世紀の人物。
  • 13世紀イタリアのスコラ哲学、神学者。『神学大全』を著しスコラ哲学を大成した。 「哲学は神学の婢(はしため)」という言葉が有名。
    トマス=アクィナス
  • スコラ哲学で、神の恩恵や啓示では解明出来ない哲学は最も高度な科学である神学に従属するものでなければならない、というラテン語の慣用句。イタリアのスコラ哲学者(神学者)であるトマス・アクィナスがこれを支持したことで有名。神学をすべての学問の上位におくという彼の思想を表している。
    哲学は神学の婢(はしため) トマス=アクィナスが言ったのではなく、イタリアの司教、ペトルス・ダミアニが用いたもの。
  • 12世紀ヨーロッパに起こった芸術、思想上の転換。イスラーム圏との接触からキリスト教的世界観に変化をもたらし14世紀のルネサンスの先駆となった。主な内容は、スコラ哲学の隆盛、大学の出現、ゴシック様式の建築の始まり、騎士道物語の発生、吟遊詩人の流行などに現れている。
    12世紀ルネサンス
  • 12世紀フランスのスコラ哲学者で唯名論者。普遍論争においては唯名論者とされるが、厳密には実在論と唯名論を調停する説を主張した。
    アベラール
  • 11世紀イギリスのカンタベリー大司教を努め、スコラ学の初期の神学者で「スコラ哲学の父」と言われた人物。キリスト教の信仰をプラトンやアリストテレスの哲学によって、理性的に論証しようと試みた。普遍論争における彼の「普遍は個に先だって実在する」という「実在論」は、中世キリスト教の正統的な理論とされ、トマス=アクィナスに継承されていく。
    アンセルムス
  • 中世ヨーロッパのスコラ哲学で論じられた論争。論争は「実在論」が優勢となって、13世紀のトマス=アクィナスもその立場にたってスコラ学を体系づけ、神を普遍的な存在として実存するという思想がローマ=カトリック教会においても正統派を形成した。しかし、14世紀にウィリアム=オッカムなどの「唯名論」が復活し、観念的な思考を廃して観察や実験によって真理を探究する近代思想の萌芽につながっていく。 
    普遍論争
  • 中世ヨーロッパの哲学。スコラ学。教会や修道院の付属の学校(スコラ)で研究された。その内容は、主としてキリスト教の教義を学ぶ神学を、ギリシア哲学(特にアリストテレス哲学)によって理論化、体系化することであった。
    スコラ哲学
  • カール大帝の時のカロリング=ルネサンスで生まれたアルファベットの小文字体。現在の活字体の元になった。
    カロリング小字体
  • 8世紀のイギリス、ヨークに生まれ、教会で教育を受け神学者となる。781年、ローマからの帰路、パルマでフランク王国のカール大帝と会い、そのまま大陸にとどまり、そのアーヘンの宮廷でラテン語の教育や聖書の講義やカロリング小字体の作成などに従事して、いわゆるカロリング=ルネサンスの中心人物となった。彼が目ざしたことは、ラテン文明(古典文明)とキリスト教を調和させることであり、その活動によってラテン文明・キリスト教・ゲルマン文化という中世ヨーロッパ文化の要素が統合されたと言える。
    アルクィン
  •  フランク王国のカロリング朝・カール大帝のアーヘン宮廷を中心に、聖職者に正しいラテン語の知識を与えることなどを目的として始まった文化復興の運動。中心になったのはイギリス生まれの神学者でカール大帝に招かれたアルクィンである。
    カロリング=ルネサンス
  • アンティオキア教会の教父で、聖書をラテン語訳した。
    ヒエロニムス
  • 北イタリアのラヴェンナにあるビザンツ様式の代表的建造物。東ローマ皇帝ユスティニヌス夫妻のモザイク画など、優れた装飾が施されている。
    サン=ヴィターレ聖堂
  • ドーム建築とモザイク絵画が特徴。ハギア=ソフィア聖堂などがその代表例。ギリシア・ローマの古典文化を継承し、東方の要素も取り入れて形成された。中世ヨーロッパの教会建築にも影響を与え、11世紀のロマネスク様式に継承される。
    ビザンツ様式
  • ビザンツ様式の美術の代表的な技法。色大理石などを細かく各状にし、ガラス片や貝殻片を加え、壁面のセメントに埋め込みながら装飾としていく。東方起源の技術でキリスト教徒ともにローマに広がり、教会堂の壁面の絵画に利用され、ビザンツ時代に発展した。現在も多数残されているが、代表的なものは、イタリアのラヴェンナにあるサン=ヴィターレ聖堂のものであろう。
    モザイク壁画
  • 中世フランスで騎士の恋愛を題材に歌唱する詩人であるトゥルバドゥールのこと。ドイツではミンネジンガーといわれた。大学の誕生やゴシック様式建築の流行などとと並んで、中世ヨーロッパの文化に新しい息吹を吹き込んだ、12世紀ルネサンスの一つの動きとされている。しかし、南フランスの異端運動のアルビジョワ派がアルビジョア十字軍によって鎮圧され、その地域がフランス王権に組み込まれるとともにトゥルバドゥールの活動も衰えた。詩作は次の14世紀に、イタリアの初期ルネサンスで再び盛んになる。
    吟遊詩人
  • 中世ヨーロッパで発達した騎士を主人公とした騎士道物語の1つ。カール大帝時代のイベリア半島におけるイスラーム勢力との戦いを舞台として、英雄ローランの活躍を物語っている。イギリスの「アーサー王物語」などとともに、騎士道物語の代表的な例であり、トゥルバドゥールのような吟遊詩人によって語り伝えられ、宮廷文化に花を添えた。  その成立は、一般的には11世紀末とされるが、長期にわたる口承詩人による伝承があり、大学の誕生やゴシック様式建築の流行などととともに12世紀ルネサンスといわれる新たな文化の動きの現れと捉えられている。
    ローランの歌
  • 中世ヨーロッパで発達した騎士道を奉じる騎士たちの英雄的な戦いや恋愛を題材にした口承文学。フランスのカール大帝時代を舞台にした「ローランの歌」、イギリスの「アーサー王物語」が代表的。これらの物語は、フランスのトゥルバドゥールのような吟遊詩人によって語り伝えられた。
    騎士道物語
  • 7世紀の創建時の建物は火災で焼失し、11世紀にロマネスク様式で再建され、12~14世紀にゴシック様式で増改築された。現在は、イギリスにおけるゴシック様式建築の代表例として貴重である。  イギリス文学の最初の作品と言われるチョーサーの『カンタベリ物語』(1319年ごろ)はここに集まる巡礼者たちが話した物語という構成で作られている。
    カンタベリ大聖堂
  • 1260年に落成式を行った、ゴシック様式建築の代表的な建築。北フランス、パリの南西約150kmの司教都市シャルトルにある。正面に高さ120mの双塔をもつ。また内部には直径9mのバラ窓をはじめとする大小様々のステンドグラス(絵ガラス)が見られる。このステンドグラスはヨーロッパ第一の美しさと言われている。ただし、詳細に見るとロマネスク様式も所々に見られ、ロマネスクからゴシックへの過渡期の建造物とされる。
    シャルトル大聖堂
  • 13世紀に建設が始まったドイツのゴシック様式の代表的建築。中断しながら建造が続けられ、1880年に完成した。第2次世界大戦で破壊された後、再建された。
    ケルン大聖堂
  • フランク王国のクローヴィスが洗礼を受けた教会。13世紀フランスのゴシック様式の代表的建築。
    ランス大聖堂
  • パリのシテ島にある司教座教会。13世紀のゴシック様式の代表的な建築。パリ大学はこの教会の付属学校から始まった。フランス革命での破壊、ナポレオンの戴冠式などの歴史の舞台となりパリの象徴となった。
    ノートルダム大聖堂
  • ゴシック様式の建築技法の一つ。窓を大きくとり、外光を取り入れて、色ガラスで美しく装飾した。フランスのシャルトル聖堂のものが有名。
    ステンドグラス
  • 西洋美術史において、ロマネスク様式に次いで、12世紀に始まり、13~14世紀に西ヨーロッパに広がったキリスト教聖堂建築様式と、それに伴う絵画、彫刻などの美術様式。15世紀からはイタリアを中心にルネサンス様式に移行していく。要点は尖頭アーチと薄い壁、広い窓。窓にはステンドグラス。外壁や柱の豊富な彫刻。都市の勃興を背景として、都市民の経済力による大規模な教会堂の建築が始まり、高い尖頭アーチとそれを支える肋骨(リブ)が特徴。天井が高くなったために、窓を広く取ることが出来るようになり、ステンドグラスで装飾されるようになった。 最も古いものはパリのサン=ドニ修道院に見られ、その他、フランスではアミアン、ランス、シャルトル、パリのノートルダム、イタリアではシエナ、アッシジ、ミラノ、イギリスではカンタベリー、ウェストミンスター、ドイツではケルン、シュトラスブルク、フライブルクなどの大聖堂が有名。
    ゴシック様式
  • イタリアにおける、ロマネスク様式の代表的な建築。大聖堂に附属する斜塔が有名。
    ピサ大聖堂
  • 11~12世紀に、ビザンツ様式についでヨーロッパで広がった建築とそれに付随する彫刻・絵画などの美術様式。12~13世紀にはゴシック様式に移行する。特色の要点は、厚い壁と小さな窓、円形アーチ。ロマネスク建築は修道院の建築様式として発達したもので、ローマ風の円形アーチをもち、建材は木材と煉瓦であり、厚い石屋根を支えるために太い柱と厚い壁を必要とし、窓も必然的に小さい。全体的に重厚で安定している。装飾も少なく、内部にフレスコ画で壁画が描かれる程度である。代表的なのは、フランスのクリュニー修道院、イタリアのピサ大聖堂(それに付属する斜塔が名高い)、ドイツのヴォルムス教会堂(ヴォルムス協約やヴォルムス帝国議会が開催された)などである。
    ロマネスク様式
  • 11世紀の修道院運動の中心となったフランスの修道院。ベネティクト派の質素で規則正しい修道士の生活を復活させる改革運動の中心となった。しかし巨大な組織となるとともに次第に祈祷などの典礼が主となって、修道院としての清貧は失われ、13世紀には衰退した。
    クリュニー修道院
  • イラン系のソグド人が用いた文字。アラム文字系で、ソグド商人の活動によって東方に伝えられウイグル文字となった。
    ソグド文字
  • トルコ系のウイグル人が用いた文字。アラム文字を源流とするソグド文字から作られた、縦書きの表音文字。東方に伝わりモンゴル文字や満洲文字に影響を与えた。
    ウイグル文字
  • セム語族のアラブ人の言語であり、イスラーム世界の公用語とされた。
    アラビア語
  • 古代エジプトの象形文字の一種で主に墳墓、石碑、「死者の書」などに用いられた。1822年、ロゼッタストーンをもとにシャンポリオンによって解読された。
    神聖文字(ヒエログリフ)
  • 古代ギリシアのミケーネ文明期の文字で、ギリシア語を表記していたことが判明した。ミケーネ文明崩壊と共に忘れ去られていたものを、1953年、ヴェントリスが解読した。
    線文字B
  • 古代エジプト、プトレマイオス朝の前2世紀初めの遺物。ナポレオンのエジプト遠征の時に発見され、シャンポリオンのヒエログリフ解読のきっかけとなった。現在、ロンドンの大英博物館に所蔵されている。
    ロゼッタ=ストーン
  • フランス人で、1822年頃、古代エジプトのヒエログリフ解読に、ロゼッタ=ストーンなどをもとに成功した。
    シャンポリオン
  • ドイツ人貿易商であったが、41才で引退後、1870~80年代にトロイアやミケーネの発掘を行い、エーゲ文明の存在を明らかにした。
    シュリーマン
  • イギリス人建築家で、1953年にミケーネ文明期の線文字Bを解読し、ギリシア語を表記した文字であることを発見した。
    ヴェントリス
  • 朝鮮の高麗時代、11世紀に作られた仏教経典の印刷用木製原版。モンゴルの侵攻で焼失したが1251年に再刊した。15世紀には日朝貿易で多く日本に輸入された。
    高麗版大蔵経
  • 朝鮮の高麗で発達した陶磁器。11世紀に宋の技法を取り入れ、13世紀の元支配下で高度に開花した。前期のものは模様がほとんど無いが、後期になると象嵌で風物を描いたものが主流になる。
    高麗青磁
  • 10~11世紀の日本で、それまで受容した唐文化を基盤として、独自の文化が形成された。仮名文字、和歌、物語などから寝殿造、大和絵などに見ることができる。
    国風文化
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