oryan 2025年01月10日 カード85 いいね1

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単語カード

  • 正常な皮膚について、表層から見た表皮層構造の順序で、正しいものを 1 つ選べ。

    角質層、有棘層、細顆粒層、基底細胞層
    角質層、細顆粒層、顆粒層、基底細胞層
    角質層、有棘細胞層、顆粒層、基底細胞層
    角質層、顆粒層、有棘細胞層、基底細胞層
    いずれも正しくない
    角質層、顆粒層、有棘細胞層、基底細胞層
  • 有棘細胞癌について、誤っているものを 1 つ選べ。

    基底細胞癌に次いで、発生頻度の高い皮膚悪性腫瘍である。
    有棘細胞の上皮内癌をボーエン病という。
    偽角化嚢胞の検出は,有棘細胞癌の病理診断の指標である。
    日光角化症を放置すると、有棘細胞癌になる場合がある。
    しばしば、異常角化細胞が観察される。
    偽角化嚢胞の検出は,有棘細胞癌(→脂漏性角化症)の病理診断の指標である。
  • 基底細胞癌について、誤っているものを 1 つ選べ。

    転移することは稀である。
    若年者の四肢に好発する。
    しばしば、メラニン色素沈着が見られる。
    病理所見では、腫瘍細胞の索状配列が特徴的である。
    病理所見では、腫瘍胞巣と周囲組織との間に裂隙が見られる。
    若年者の四肢(→高齢者の顔面)に好発する。
  • 自己免疫性水疱症について、正しいものを 1 つ選べ。

    水疱性類天疱瘡では、表皮内水疱が形成される。
    水疱性類天疱瘡の水疱は、弛緩性で、張りがなく、破れやすい。
    尋常性天疱瘡では、著しい好酸球浸潤が認められる。
    水疱性類天疱瘡では、角質層と有棘層の結合性が低下している。
    尋常性天疱瘡では、デスモグレイン1, 3に対する自己抗体により水疱を形成する。
    尋常性天疱瘡では、デスモグレイン1, 3に対する自己抗体により水疱を形成する。

    水疱性類天疱瘡(→尋常性天疱瘡)では、表皮内水疱が形成される。
    水疱性類天疱瘡(→尋常性天疱瘡)の水疱は、弛緩性で、張りがなく、破れやすい。
    尋常性天疱瘡(→水疱性類天疱瘡)では、著しい好酸球浸潤が認められる。
    水疱性類天疱瘡(→尋常性天疱瘡)では、角質層と有棘層の結合性が低下している。

    尋常性天疱瘡→デスモグレイン1, 3に対する自己抗体により、表皮内水疱を形成。水疱は弛緩性で、張りがなく破れやすい。好酸球の浸潤を認めない。
    水疱性類天疱瘡→BP180, BP230に対する自己抗体により、表皮化水疱を形成。水疱は緊満性で、張りがあり、光沢がある。水疱内にフィブリン、好酸球を認める。
  • 動脈硬化について、誤っているものを 1 つ選べ。

    細動脈硬化症は硝子化型と過形成型
    悪性高血圧は収縮期血圧180mmHgが長期的に続くと起こるとされている。
    粥状硬化の危険因子に遺伝子変異がある。
    硝子化とは、PAS反応陽性、HE染色でエオジン好性の均質な物質のことを言う。
    粥状硬化に関連する疾患として塞栓症がある。
    悪性高血圧は収縮期血圧180mmHg(拡張期血圧120-130mmHg)が長期的に続くと起こるとされている。
  • 大動脈瘤の原因とならないものを 1 つ選べ。

    マルファン症候群
    粥状硬化
    ANCA 関連血管炎
    高安動脈炎
    感染性心内膜炎
    ANCA 関連血管炎

    ANCA関連血管炎は小血管で生じる血管炎。大動脈瘤の原因になるとは考えにくい。
  • 側頭動脈炎について、誤っているものを 1 つ選べ。

    血管内膜を中心とする炎症
    リウマチ性多発筋痛症(PMR)
    失明
    弾性板の破壊
    肉芽腫
    血管内膜(→外膜および中膜外周側)を中心とする炎症
  • 顕微鏡的多発血管炎(MPA)について、誤っているものを 1 つ選べ。

    肉芽腫性炎症
    MPO-ANCA陽性
    PR3-ANCA陽性
    壊死性半月体形成性糸球体腎炎
    フィブリノイド壊死
    肉芽腫性(→非肉芽腫性)炎症
  • 下垂体疾患について、誤っているものを 1 つ選べ。

    下垂体腺腫には非機能性腺腫が大半を占める。
    下垂体腫瘍は視野狭窄を引き起こすことがある。
    Sheehan症候群は下垂体前葉の機能異常による症候群である。
    男性のPRL産生腺腫では無症状のことが多い。
    GH産生腺腫は耐糖能障害を合併することがある。
    下垂体腺腫には非機能性腺腫が大半(→約40%)を占める。
  • 甲状腺ホルモンの作用として、誤っているものを 1 つ選べ。

    思考の活性化
    心拍数の上昇
    血中脂質の増加
    血糖の上昇
    酵素消費の活性化
    血中脂質の増加 (→低減)
  • 原発性アルドステロン症について、誤っているものを 1 つ選べ。

    原因は腺腫と過形成である。
    腺腫は境界明瞭な皮膜を持つ、黄金色の充実性腫瘍である。
    3β-HSD の免疫染色が陽性となる。
    P450c17 の免疫染色が陽性となる。
    CYP11B2 の免疫細胞が陽性となる。
    P450c17 の免疫染色が陽性(→陰性)となる。
  • 副腎皮質過形成について、誤っているものを 1 つ選べ。

    結節を構成する場合は、薄い被膜に覆われている。
    コルチゾール産生過形成は両側性、アルドステロン産生過形成は片側性に見られることが多い。
    アルドステロン産生過形成では、球状帯が過形成する。
    コルチゾール産生過形成では、大型と小型の皮質細胞が混在して見られる。
    大小不同の皮質結節が見られる。
    コルチゾール産生過形成は両側性(→片側性)、アルドステロン産生過形成は片側性(→両側性)に見られることが多い。
  • リンパ濾胞について、正しいものを 1 つ選べ。

    正常リンパ濾胞では tingible body macrophage は light zoneに見られる。
    正常リンパ濾胞では胚中心で Ki-67が陽性である。
    正常リンパ濾胞では胚中心で CD10 が陽性である。
    濾胞性リンパ腫は Grade 1–5に分類される。
    Mantle zone はT細胞領域である。
    正常リンパ濾胞では胚中心で CD10 が陽性である。

    正常リンパ濾胞では tingible body macrophage は light zone(→dark zone)に見られる。
    正常リンパ濾胞では胚中心で CD10 が陽性である。
    濾胞性リンパ腫は Grade 1–5(→1-3)に分類される。
    Mantle zone はT細胞(→B細胞)領域である。
  • 以下のリンパ腫と腫瘍マーカーの組み合わせについて、誤っているものを 1 つ選べ。

    節外性 NK/T 細胞リンパ腫 CD3 (+) CD56 (+)
    ホジキンリンパ腫 CD10 (+) CD20 (+)
    未分化大細胞リンパ腫 CD30 (+) ALK1 (+)
    濾胞性リンパ腫 CD10 (+) Bcl-2 (+)
    マントル細胞リンパ腫 CD5 (+) cyclin D1 (+)
    ホジキンリンパ腫 CD10 (+) CD20 (+)(→CD15 (+) CD30 (+))
  • 造血器・リンパ系腫瘍とそれに関する融合遺伝子の組み合わせについて、誤っているものを 1 つ選べ。

    Chronic myeloid lymphoma→BCR-ABL fusion
    Acute promyelocytic leukemia→PML-RARA fusion
    Follicular lymphoma→CCND1-IGH fusion
    Burkitt lymphoma→MYC-IGH fusion
    Anaplastic large cell lymphoma→NPM1-ALK fusion
    Follicular lymphoma CCND1-IGH fusion
    (→Follicular lymphoma BCL2-IGH fusion, Mantle cell lymphoma CCND1-IGH fusion)
  • DLBCL の Hans 分類について、正しいものを 1 つ選べ。

    CD10 陽性ならば、non-GCBである。
    CD10 陰性、BCL-2陰性ならば、non-GCB である。
    CD10 陰性、BCL-6 陰性ならば、non-GCB である。
    GCBはnon-GCBと比べて予後不良である。
    DLBCLの亜分類においてGCBはABCと同じ組織像を呈する。
    CD10 陰性、BCL-6 陰性ならば、non-GCB である。

    CD10 陽性ならば、non-GCB(→GCB)である。
    CD10 陰性、BCL-2(→BCL-6)陰性ならば、non-GCB である。
    GCBはnon-GCBと比べて予後不良(→良好)である。
    DLBCLの亜分類においてGCB(→non-GCB)はABCと同じ組織像を呈する。
  • ネフローゼ症候群について、誤っているものを 1 つ選べ。

    尿蛋白 3.5 g/日以上である。
    アミロイド腎症が原因となりうる。
    浮腫が診断に必須の条件である。
    血中アルブミン 3.0 g/dL 以下である。
    脂質異常症を認めることがある。
    浮腫が診断に必須の条件である(→必須ではないが、重要所見)
  • 腎臓の疾患とその特徴について、誤っている組み合わせを 1 つ選べ。

    膜性腎症→上皮細胞下に免疫複合体沈着
    IgA 腎症→傍メサンギウム領域に半球状沈着物
    ループス腎炎→ワイヤー・ループ病変
    膜性増殖性糸球体腎炎→持続する高補体血症
    管内増殖性糸球体腎炎→溶連菌感染後急性糸球体腎炎
    膜性増殖性糸球体腎炎→持続する高補体血症(→低補体血症)
  • 誤っているものを 1 つ選べ。

    糸球体構成細胞は有窓性の内皮細胞、基底膜、足突起を有する足細胞である。
    糸球体基底膜の証明にはPAS染色が有用
    膀胱移行上皮の最表面を被蓋細胞が覆う。
    遠位尿細管は近位尿細管よりも刷子縁やミトコンドリアに
    富む。
    1 つの糸球体中の病変の広がりは global と segmental で表現する。
    遠位尿細管は近位尿細管より(→近位尿細管は遠位尿細管より)も刷子縁やミトコンドリアに
    富む。
  • 誤っている組み合わせを 1 つ選べ。

    透析アミロイドーシス→β-ミクログロブリン
    Michaelis–Gutmann body→マラコプラキア
    腎血管筋脂肪腫→非上皮性の良性腫瘍
    Potter 症候群→腎無形成
    尿膜管癌→尿路上皮癌
    尿膜管癌→尿路上皮癌(→腺癌)
  • 前立腺組織・前立腺疾患について、正しい記述を 1 つ選べ。

    前立腺肥大症は外腺域の過形成である。
    前立腺肥大症には腺性過形成、間質性過形成、腺・間質性過形成がある。
    正常な前立腺は二層性の欠如する単一管状腺である。
    前立腺癌はgrade1-3に分類される。
    前立腺癌は内腺域で発生することが多い。
    前立腺肥大症には腺性過形成、間質性過形成、腺・間質性過形成がある。

    前立腺肥大症は外腺域(→内腺域)の過形成である。
    正常な前立腺(→前立腺癌の腺管)は二層性の欠如する単一管状腺である。
    前立腺癌はgrade1-3(→1-5)に分類される。
    前立腺癌は内腺域(→外腺域)で発生することが多い。
  • 精巣組織・精巣疾患について、正しい記述を 1 つ選べ。

    特発性肉芽腫性精巣炎では、精巣腫瘍との鑑別が問題となることはない。
    耳下腺炎性精巣炎では、好塩基球を中心とした炎症細胞浸潤がよく見られる。
    停留精巣は満期産新生児の約30%に生じるが、多くは3 年以内に陰嚢内に自然下降する。
    結核性精巣上体炎は、粟粒結核症として生じることはない
    精細管内にはセルトリ細胞と胚細胞、精巣間質にはライディッヒ細胞が見られる。
    精細管内にはセルトリ細胞と胚細胞、精巣間質にはライディッヒ細胞が見られる。

    特発性肉芽腫性精巣炎では、精巣腫瘍との鑑別が問題となることはない(→ある)。
    耳下腺炎性精巣炎では、好塩基球(→リンパ球)を中心とした炎症細胞浸潤がよく見られる。
    停留精巣は満期産新生児の約30%(→約3%)に生じるが、多くは3 年以内に陰嚢内に自然下降する。
    結核性精巣上体炎は、粟粒結核症として生じることはない(→ある)。
  • 精巣腫瘍について、正しい記述を 1 つ選べ。

    セミノーマのマクロ像は、境界明瞭な柔らかい淡黄色調の充実性腫瘍であることが多い。
    胎児性癌はいわゆる two cell pattern を示す。
    胚細胞腫瘍で最も多いのは絨毛癌である
    セミノーマにおいて放射線治療は効果がない。
    精巣の胚細胞腫瘍の約95%は種々の組織型が混合した複合組織型である。
    セミノーマのマクロ像は、境界明瞭な柔らかい淡黄色調の充実性腫瘍であることが多い。

    胎児性癌(→セミノーマ)はいわゆる two cell pattern を示す。
    胚細胞腫瘍で最も多いのは絨毛癌(→セミノーマ)である
    セミノーマにおいて放射線治療は効果がない(→高い)。
    精巣の胚細胞腫瘍の約95%(→約30%)は種々の組織型が混合した複合組織型である。
  • 子宮組織・子宮疾患について、正しいものを 1 つ選べ。

    ヒトパピローマウイルス(HPV)6, 11型陽性例は子宮頸癌へ進行する。
    子宮腺筋症は内膜組織が子宮筋層内に島状に点在する病変である。
    子宮内膜増殖症では内膜組織が散らばり、異所性に見出される病態である
    子宮体癌はほとんど扁平上皮癌である。
    チョコレート嚢胞は子宮内膜症性卵巣嚢胞であり、卵管に認められた出血を伴う嚢胞を指す。
    子宮腺筋症は内膜組織が子宮筋層内に島状に点在する病変である。

    ヒトパピローマウイルス(HPV)6, 11型(→16, 18型)陽性例は子宮頸癌へ進行する。
    子宮内膜増殖症では内膜組織が散らばり、異所性に見出される病態(→子宮内膜腺が過剰増殖を示すが、細胞異型は見られない非腫瘍性変化が生じる病態)である
    子宮体癌はほとんど扁平上皮癌(→腺癌)である。
    チョコレート嚢胞は子宮内膜症性卵巣嚢胞であり、卵管(→卵巣)に認められた出血を伴う嚢胞を指す。
  • 卵巣腫瘍について、正しいものを 1 つ選べ。

    クルッケンベルグ腫瘍の発生原因は胃癌の転移がもっとも多い。
    卵巣の胚細胞腫瘍の多くは未熟奇形種である。
    未分化胚細胞腫は放射線感受性が低い。
    粘液性癌では砂粒小体が腫瘍内にしばしば出現する。
    明細胞癌はαフェトプロテインを産生し,病理像では Schiller-Duval body が見られる。
    クルッケンベルグ腫瘍の発生原因は胃癌の転移がもっとも多い。

    卵巣の胚細胞腫瘍の多くは未熟(→成熟)奇形種である。
    未分化胚細胞腫は放射線感受性が低い(→高い)。
    粘液性癌(→漿液性癌)では砂粒小体が腫瘍内にしばしば出現する。
    明細胞癌(→卵黄嚢腫瘍)はαフェトプロテインを産生し,病理像では Schiller-Duval body が見られる。
  • 非浸潤性乳管癌について、正しいものを 1 つ選べ。

    乳癌の30–40%を占める。
    1 mm 以下の間質浸潤が見られる癌も含まれる。
    篩状型、充実型、アポクリン型、低乳頭型など多彩な亜型が見られる。
    術後放射線療法が必要である。
    術後薬物治療のためHER2の試験をする。
    篩状型、充実型、アポクリン型、低乳頭型など多彩な亜型が見られる

    乳癌の30–40%(→10-20%)を占める。
    1 mm 以下の間質浸潤が見られる癌も(→間質浸潤が見られない癌のみ)含まれる。
    術後放射線療法が必要(→不要)である。
    術後薬物治療のためHER2の試験をする(→手術で完全に切除できれば、術後薬物治療は不要である)。
  • 浸潤癌について、 正しいものを2つ選べ。

    浸潤性乳管癌は特殊型の浸潤癌である。
    浸潤性乳管癌の亜型分類は画像所見との対比に有用である。
    浸潤性小葉癌は乳頭状増殖や腺腔形成が見られる。
    浸潤性小葉癌は Eカドヘリン陽性である。
    粘液癌は境界明瞭な腫瘤である。
    浸潤性乳管癌の亜型分類は画像所見との対比に有用である。
    粘液癌は境界明瞭な腫瘤である。

    浸潤性乳管癌は特殊型の(→特殊型に当てはまらない)浸潤癌である。
    浸潤性小葉癌は乳頭状増殖や腺腔形成が見られる(→見られない)。
    浸潤性小葉癌は Eカドヘリン陽性(→陰性)である。
  • 悪性骨腫瘍について、正しいものを 1 つ選べ。

    原発性は転移性よりも頻度が高い。
    原発性では中高年には骨肉腫、若年者には軟骨肉腫が多い。
    骨原発の悪性腫瘍は軟部原発の悪性腫瘍より稀である。
    骨肉腫は軟骨形成を示さない。
    発生部位として頻度が高い部位は手指である。
    骨原発の悪性腫瘍は軟部原発の悪性腫瘍より稀である。

    原発性は転移性よりも頻度が高い(→低い)。
    原発性では中高年(→若年者)には骨肉腫、若年者(→中高年)には軟骨肉腫が多い。
    骨肉腫は軟骨形成を示さない(→示すものもある)。
    発生部位として頻度が高い部位は手指である(→好発部位は腫瘍によって異なる)。
  • 骨軟部腫瘍について、誤っているものを 1 つ選べ。

    WHO では原発性の腫瘍を良性と悪性の2つのカテゴリーに分けている。
    原発性の悪性骨軟部腫瘍は希少癌である。
    悪性腫瘍は若年者に偏る。
    骨腫瘍より軟部腫瘍の方で、放射線画像が有用である。
    腫瘍の分類はその起源に基づく。
    WHO では原発性の腫瘍を良性と悪性の2つのカテゴリー(→良性、中間性、悪性の3つのカテゴリー)に分けている。
  • 軟部腫瘍について、正しいものを 1 つ選べ。

    軟部腫瘍のほとんどは体幹で発生する。
    良性腫瘍の多くは筋膜より深い部分で発生する。
    筋膜に接する皮下腫瘍を開業医が生検しても問題ない。
    サイズが10センチであっても、筋膜より表層なら良性である。
    悪性が疑われる場合は何もせず専門の機関に紹介すべきである。
    悪性が疑われる場合は何もせず専門の機関に紹介すべきである。

    軟部腫瘍のほとんどは体幹(→四肢)で発生する。
    良性腫瘍の多くは筋膜より深い(→浅い)部分で発生する。
    筋膜に接する皮下腫瘍を開業医が生検しても問題ない(→ある)。
    サイズが10センチであっても、筋膜より表層なら良性である(→悪性の可能性が高い)。
  • 写真は病理解剖における高齢者の頭皮病変とその組織所見である。最も考えられる診断

    血管肉腫
    悪性黒色腫
    基底細胞癌
    扁平上皮癌
    他臓器からの癌腫の転移
    血管肉腫
  • 次の画像は中年男性の顔面皮膚に生じた隆起性病変である。正しいものを1つ選
    べ。

    基底細胞癌である。
    有棘細胞癌である。
    伝染性軟属腫である。
    ケラトアカントーマである。
    いずれも誤りである。
    ケラトアカントーマである。
  • 78歳男性。血管内に見られるものはどれか1つ選べ。

    カンジダ
    空気塞栓
    アスペルギルス
    コレステリン(コレステロール)
    原虫
    コレステリン(コレステロール)
  • 60 歳女性。3 か月前より左側頭部から首筋にかけて絞られるような痛みが持続。採血で高度炎症反応を認め、18F-FDG PET/CT で上行~腹部大動脈にかけて動脈壁に沿った集積を認めた。左側頭部皮下結節生検の標本を別に示す。この標本で認められない所見を1つ選べ。

    壊死性肉芽腫
    リンパ球浸潤
    弾性板の破壊
    内膜の肥厚
    出血
    出血
  • 80 歳男性。頸部腫脹と全身倦怠感と体重減少を自覚して受診した。多発リンパ節の転移を認める。切除した甲状腺の標本を別に示す。疾患名はどれか。

    乳頭癌
    髄様癌
    未分化癌
    濾胞癌
    悪性リンパ腫
    未分化癌
  • 14 歳女性。2 年前に学校検診で橋本病と診断された。数か月前から甲状腺腫大と圧痛を認める。抗サイログロブリン抗体陽性。抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体陽性。プレドニゾロンで治療したが、再発を繰り返したため、甲状腺を摘出した。その標本を別に示す。

    バセドウ病
    亜急性甲状腺炎
    橋本病(慢性甲状腺炎)の急性増悪
    腺腫様甲状腺腫
    濾胞腺腫
    橋本病(慢性甲状腺炎)の急性増悪
  • 胃 MALT リンパ腫で、正しいものを 1 つ選べ。

    Dutcher body
    V~ body
    核内細胞質封入体
    核内ウイルス封入体
    Germinal center B cell
    Dutcher body
  • 脊髄からの生検検体 。病理像を見て疾患名として正しいのはどれか。1つ選べ。

    Intravascular large B-cell lymphoma (IVLBCL)。
    Intravascular small T-cell lymphoma (IVSTCL)。
    Primary small B-cell lymphoma of the CNS。
    Primary large T-cell lymphoma of the CNS。
    全て間違い。
    Intravascular large B-cell lymphoma (IVLBCL)。
  • 十二指腸に特徴的なリンパ腫について、誤っているものを 1 つ選べ。

    腫瘍細胞には t(14;18)(q32;q21) の相互転座が見られる場合がある。
    腫瘍細胞は濾胞状の構造を示す。
    腫瘍細胞は B 細胞由来である。
    悪性度の高いリンパ腫である。
    CD10 免疫染色が陽性となる。
    悪性度の高い(→低い)リンパ腫である。
  • 60代の男性。検診で腎腫瘍を指摘され、摘出術が施行された。その手術切除標本
    (2021追試問題45の右側と同じ)の HE染色像を示す。この腫瘍に関して、誤っているものはどれか。1 つ選べ。

    腎細胞癌で最も多い組織型である。
    血行性よりもリンパ行性転移の方が多い。
    肉眼的に黄色調を示す。
    von Hippel-Lindau病の主要な死因となる。
    透析はリスクファクターである。
    血行性よりもリンパ行性転移(→リンパ行性よりも血行性転移)の方が多い
  • 長期の糖尿病患者の糸球体(4枚の画像)を見て誤っているものを1つ選べ。

    糸球体硬化症を認める。
    結節性硬化病変を認める。
    メサンギウム領域の増殖を認める。
    細動脈に硝子性動脈硬化 を認める。
    微小フィブリン血栓を認める。
    透析に至る原疾患として最も多い
    易感染性による腎盂腎炎を引き起こすことがある
    微小フィブリン血栓を認める。
  • 内視鏡で摘出した膀胱癌の組織像について、誤っているものを 1 つ選べ。

    アニリン系色素はリスク因子となる。
    男性に多く、再発率が高く、多中心発生する。
    外向性の乳頭状増殖を示す。
    異型度により、grade 1、grade 2、grade 3 に分類される。
    N分類は壁内深達度による。
    N分類(→T分類)は壁内深達度による。
  • 精巣の摘出標本である。病理診断名として適切なものを選べ。

    20 歳台男性。無痛性精巣腫大にて精巣切除した。摘出検体の HE 標本を示す。
    最も考えられるのはどれか。

    Choriocarcinoma
    Yolk sac tumor
    Embryonal carcinoma
    Adult granulosa cell tumor
    Seminoma
    Seminoma
  • 子宮の摘出標本である。病理診断名として適切なものを選べ。

    Endometriosis
    Adenomyosis
    Endometrial carcinoma
    Leiomyosarcoma
    Leiomyoma
    Leiomyoma
  • 前立腺の摘出標本である。病理診断名として適切なものを選べ。

    70 歳台男性。尿がでにくいという症状があった。前立腺検体の HE 染色像を示す。
    最も考えられる病理診断は何か?

    Squamous cell carcinoma
    Hyperplasia
    adenocarcinoma
    adenoma
    Transitional cell carcinoma
    Hyperplasia
  • 術後補助療法で、誤っているものを 1 つ選べ。

    抗エストロゲン薬
    殺細胞性化学療法
    抗HER2薬
    アロマターゼ阻害薬
    LH-RHアゴニスト
    抗HER2薬

    HER2の免疫染色に対して、陰性である。→抗HER2薬を用いても効果は望めない。
  • 写真の A と B の乳腺腫瘍の特徴で、誤っているものを 1 つ選べ。

    A と B はいずれも「結合織性および上皮性混合腫瘍」
    A と B との鑑別点に、葉状構造の有無が挙げられる。
    A の亜型として、管内型、管周囲型、類臓器型、乳腺症型が挙げられる。
    B では、間質と比較して上皮が優位である。
    B は良性、境界型、悪性に分類される。
    B では、間質と比較して上皮(→上皮と比較して間質)が優位である

    A:線維腺腫、B:葉状腫瘍である。
  • 写真の中から、乳腺症の組織学的所見を示す正しい組み合わせを 1 つ選べ。

    (A)と(B)
    (B)と(C)
    (C)と(D)
    (A)と(C)
    (B)と(D)
    (B)と(C)

    A:正常の小葉、B:usual ductal hyperplasia(乳管過形成)、
    C:cystic change with apocrine metaplasia(アポクリン化生+嚢胞)、D:腫瘍
  • 老人の大腿骨近位に急速に増大する腫瘍が見られた。これについて正しいものを 1つ選べ。

    (D) は骨肉腫である。
    (C) は軟骨肉腫である。
    本例の先行病変は通常、高悪性度の肉腫である。
    (D) で見られる所見は entrapment と呼ばれる。
    本例は通常、良性、境界悪性、悪性に分類される。
    (D) で見られる所見は entrapment と呼ばれる

    (D) は骨肉腫(→軟骨肉腫)である。
    (C) は軟骨肉腫(→骨肉腫)である。
    本例の先行病変は通常、高悪性度の肉腫(→Grade1(低悪性度)の軟骨肉腫)である。
    本例は通常、良性、境界悪性、悪性(→常にGrade3)に分類される。
  • 写真は若年成人の軟部腫瘍である。誤っているものを 1 つ選べ。

    A・Bは上皮性の成分と間葉系の成分が混在している。
    C・D はいわゆる小円形細胞肉腫に分類される。
    C・D について、リンパ腫を鑑別に挙げる必要がある。
    A・BとC・Dは同一の融合遺伝子の組み合わせによって生じる。
    免疫組織化学染色の抗体開発が進み、A・Bの瘍が近年検出されやすくなった。
    A・BとC・Dは同一の融合遺伝子の組み合わせによって生じる。

    A・B:滑膜肉腫、C・D:Ewing肉腫
    それぞれの代表的な融合遺伝子は、 A・B:SYT-SSX1, SYT-SSX2, SS18L1-SSX1など

    C・D:EWS-FLI1, EWS-ERGなど
  • 前立腺肥大症について正しいのはどれか。

    a) 内腺域の良性過形成を示す。
    b) アンドロゲン分泌が亢進することで腫瘍性変化をきたす。
    c) 直腸診では石様硬に触れる。
    d) 組織学的に、腺上皮と基底細胞から構成される二層構造が欠如する。
    e) 精子肉芽腫症を合併しやすい。
    a) 内腺域の良性過形成を示す。

    エストロゲン分泌亢進で腫瘍性変化
    直腸診では弾性硬
    二層構造が欠如するのは前立腺癌
    排尿障害や細菌感染の合併
  • 前立腺癌について正しいのはどれか。

    a) 腫瘍マーカーはCEA(carcinoembryonic antigen)が重要である。
    b) 肝臓に最も転移を起こしやすい。
    c) 組織学的悪性度の指標として Gleason 分類がある。
    d) エストロゲンに対するホルモン受容体を有し、ホルモンに反応し増殖する。
    e) 直腸診の所見は弾性硬である。
    c) 組織学的悪性度の指標として Gleason 分類がある。

    腫瘍マーカはPSA
    骨に最も転移を起こしやすい
    アンドロゲンに対するホルモン受容体を有しホルモンに反応し増殖
    直腸診は石様硬
  • 精巣腫瘍について正しいのはどれか。

    a) 初発症状で最も多いのは有痛性陰嚢腫大である。
    b) セミノーマの組織像はいわゆる two cell pattern を示す。
    c) 胚細胞腫瘍の中では卵黄嚢腫瘍が最も多い。
    d) セミノーマには放射線・化学療法は効果がない。
    e) 成人の精巣奇形腫は良性である。
    b) セミノーマの組織像はいわゆる two cell pattern を示す。

    無痛性の陰嚢腫大
    セミノーマが最多
    セミノーマは放射線や化学療法の感受性が高い
    精巣奇形腫は悪性
  • 子宮頸部の病変について正しいのはどれか。

    a) HPV (Human Papilloma Virus)6, 11 型陽性例はのちに癌へ進行することが多い。
    b) 子宮頸癌の 90%程度は腺癌である。
    c) 高度異形成では、表層上皮の下 1/3 の部分に上皮細胞の異常がみられる。
    d) 悪性腺腫は子宮壁の浅層に限局する。
    e) 子宮膣部粘膜と頸管内膜の移行部には予備増殖能があり、異型細胞増殖をきたしやすい。
    e) 子宮膣部粘膜と頸管内膜の移行部には予備増殖能があり、異型細胞増殖をきたしやすい。

    HPVの16,18型がやばい
    子宮頸がんの90%は扁平上皮
    上皮全層に上皮細胞の異常が見られる
    悪性腺腫は子宮壁内に深く浸潤
  • 卵巣腫瘍について正しいのはどれか。

    a) 粘液性嚢胞腺腫では嚢胞内の大部分で充実性の腫瘤を認める。
    b) 卵巣の胚細胞腫瘍の多くは未熟奇形腫である。
    c) 漿液性癌では、しばしば砂粒体とよばれる石灰沈着がみられる。
    d) 明細胞癌ではαフェトプロテインが産生されることが多い。
    e) 奇形腫は性索間質性腫瘍である。
    c) 漿液性癌では、しばしば砂粒体とよばれる石灰沈着がみられる。

    粘液性嚢胞腺腫では充実性の腫瘤は認められない
    卵巣の胚細胞腫瘍の多くは成熟奇形腫
    アルファフェトプロテインが産生されるのは卵黄嚢腫瘍
    奇形腫は胚細胞腫瘍
  • 精巣の病変について正しいのはどれか。

    a) 停留精巣は満期産新生児の約 30 %にみられる。
    b) 耳下腺炎性精巣炎では、好中球を中心とした炎症細胞浸潤がよくみられる。
    c) 結核性精巣上体炎では、有痛性陰腫大が生じやすい。
    d) 特発性肉芽腫性精巣炎では、急激な両側性の精巣腫大を生じることが多い。
    e) 停留精巣が無処置で思春期に至ると、不妊症の原因となる。
    e) 停留精巣が無処置で思春期に至ると、不妊症の原因となる。

    3%
    耳下腺炎性精巣炎はリンパ球を中心
    無痛性
    特発性肉芽腫性精巣炎では片側性の精巣腫大
  • 誤っている組み合わせを一つ選べ。

    a) 尿膜管癌 - 腺癌
    b) Michaelis-Gutmann body - マラコプラキア
    c) 腎血管筋脂肪腫 - 非上皮性悪性腫瘍
    d) Potter 症候群 - 腎無形成
    e) 透析アミロイドーシス - β2 ミクログロブロン
    c) 腎血管筋脂肪腫 - 非上皮性悪性腫瘍

    悪性は稀
  • 糸球体腎炎に関して、誤っている組み合わせを一つ選べ。

    a) 膜性腎症 - スパイク形成
    b) 膜性増殖性糸球体腎炎 - 持続する低補体血症
    c) ループス腎炎 - ワイヤー・ループ病変
    d) IgA腎症 - hump 形成
    e) 管内増殖性糸球体腎炎 - A 群連鎖球菌
    d) IgA腎症 - hump 形成

    管内増殖性糸球体腎炎がhump形成
  • 誤っているものを一つ選べ。

    a) 糸球体構成細胞は、有窓性の内皮細胞、基底膜、足突起を有する足細胞である。
    b) 糸球体基底膜の証明には PAM 染色が有効である。
    c) 膀胱移行上皮の最表層を被蓋細胞(umbrella cell)が覆っている。
    d) 一つの糸球体中の病変の広がりは、diffuse と focal で表現する。
    e) 近位尿細管は遠位尿細管と比較して、刷子縁(brush border)やミトコンドリアに富む。
    d) 一つの糸球体中の病変の広がりは、diffuse と focal で表現する。

    diffuseとsegmentalで表現
  • 誤っているものを一つ選べ。

    a) 結石は腎盂・腎杯に生じやすい。
    b) 珊瑚状結石は腎にみられる。
    c) 痛風患者では、尿酸結石が生じる。
    d) リン酸アンモニウムマグネシウム結石は尿路感染症の結果生じる。
    e) 日本人では、シュウ酸カルシウム結石は少ない。
    e) 日本人では、シュウ酸カルシウム結石は少ない。

    多い
  • 動脈硬化について聞違っているものを1つ選べ。

    a) 硝子化性細動脈硬化症は悪性高血圧に伴って発生する
    b) 悪性高血圧は拡張期血圧が 130 mmHg 以上長期に続くと起こる
    c) 粥状硬化の危険因子に遺伝子異常がある
    d) 求心性の層状内膜肥厚は過形成性細動脈硬化症の特徴である
    e) 粥状硬化に関連する疾患として塞栓症がある
    a) 硝子化性細動脈硬化症は悪性高血圧に伴って発生する

    普通の高血圧に伴って発生する
  • Ross の傷害反応仮説の説明で含まれていない細胞を1つ選べ。

    a) 血管内皮細胞
    b) 血管平滑筋細胞
    c) 単球
    d) リンパ球
    e) 脂肪細胞
    e) 脂肪細胞
  • 高安動脈炎の特徴で間違っているものを一つ選べ。

    a) 若年女性が多い
    b) 血管外膜を中心とした炎症
    c) T 細胞浸潤
    d) 小血管の狭窄、閉塞
    e) 大動脈弁閉鎖不全
    d) 小血管の狭窄、閉塞

    大動脈弓周囲の狭窄、閉塞
  • 結節性多発動脈炎(PAN)について、間違っているものを一つ選べ。

    a) 中年男性
    b) 抗好中球細胞質抗体陽性
    c) フィブリノイド壊死
    d) 肺病変はない
    e) 腎糸球体硬化症
    b) 抗好中球細胞質抗体陽性
  • 非浸潤性乳管癌(DCIS)の記載で誤ったものはどれか。一つ選べ。

    a) 乳癌の 20 %弱を占める。
    b) 1 mm 以下の間質浸潤が浸潤癌との鑑別点である。
    c) 面靤型、篩状型、低乳頭型、アポクリン型など多彩な亜型が見られる。
    d) 部分切除後も、放射線療法を行う。
    e) 術後薬物療法の適応決定のため、ER 免疫染色の判定を行う。
    b) 1 mm 以下の間質浸潤が浸潤癌との鑑別点である。

    間質への浸潤が歩かないかで鑑別する
  • 浸潤性乳癌の記載で誤ったものはどれか。一つ選べ。

    a) 浸潤性小葉癌は、特殊型の浸潤癌である。
    b) 浸潤性小葉癌は、Eカドヘリン陰性となる。
    c) 浸潤性乳管癌の亜型分類は、画像所見との対比に重要である。
    d) 浸潤性小葉癌は、乳頭状構築や腺腔形成を特徴とする。
    e) 粘液癌は、浸潤癌だが境界明瞭に発育する。
    d) 浸潤性小葉癌は、乳頭状構築や腺腔形成を特徴とする。

    癌細胞の細い索上構造を特徴とする
  • 乳癌についての記載で正しいものはどれか。一つ選べ

    a) 乳癌のバイオマーカーは3つである。
    b) 抗 Her2 薬は luminal B type の標準治療薬である。
    c) 増殖能の測定は殺細胞性抗がん剤の使用の可否判定に必要である。
    d) 浸潤性小葉癌は、バイオマーカーを調べる必要はない。
    e) ホルモン療法の可否に重要なマーカーは Her2 である。
    c) 増殖能の測定は殺細胞性抗がん剤の使用の可否判定に必要である。

    乳癌のバイオメーカは4つ
    抗HER2薬はHER2タイプの標準治療薬
    必要ある
    ホルモン治療の可否に重要なのはER,PgR
  • 内分泌について、間違っているものを一つ選べ。

    a) ホルモンとは、内分泌臓器から分泌される生体の恒常性を担う化学物質をいう。
    b) 外分泌は、分泌された物質が導管を通って特定の場所に運ばれる。
    c) 膵液は内分泌物質である。
    d) ホルモンは血流を介して標的臓器に到達し機能する。
    e) 膵臓は内分泌臓器の一つである。
    c) 膵液は内分泌物質である。

    膵液は外分泌物質である
  • 下垂体について、間違っているものを一つ選べ。

    a) 下垂体前葉を構成する内分泌細胞には好酸性細胞、好塩基細胞、嫌色素性細胞がある
    b) ACTH 産生性下垂体腺腫ではHE 染色で紫色、PAS 染色で赤く陽性となることが多い
    c) プロラクチン産生腫瘍は下垂体前葉から発生する
    d) 好塩基細胞は PAS 染色で赤く陽性となる
    e) GH 産生腺腫では HE 染色で紫色の細胞がシート状に増殖している
    e) GH 産生腺腫では HE 染色で紫色の細胞がシート状に増殖している

    赤色の細胞がシート状
  • バセドウ病について、間違っているものを一つ選べ。

    a) 甲状腺刺激ホルモンに類似した自己抗体により甲状腺を刺激された状態である
    b) 甲状腺はびまん性に腫大する
    c) 大小の濾胞成分が増殖する
    d) 濾胞上皮細胞は一部乳頭状増殖がみられ、核異型もみられる
    e) 濾胞上皮細胞は背の高い円柱状でコロイド吸収空胞が目立つ
    d) 濾胞上皮細胞は一部乳頭状増殖がみられ、核異型もみられる

    核に異型は見られない
  • 有棘細胞癌について、誤っているものを選べ。

    a) しばしば、異常角化細胞が観察される。
    b) 有棘細胞の上皮内癌を、パジェット病という。
    c) 日光角化症を放置すると、有棘細胞癌になる場合がある。
    d) 基底細胞癌に次いで、発生頻度の高い皮膚悪性腫瘍である。
    e) 癌真珠(cancer pearl)は、有棘細胞癌の病理組織学的特徴の一つである。
    b) 有棘細胞の上皮内癌を、パジェット病という。

    ボーエン病という
  • 悪性骨腫瘍についての記載で誤っているものを一つ選べ。

    a) 原発性が転移性よりも頻度が低い。
    b) 原発性では中高年には軟骨肉腫、若年者には骨肉腫が多い。
    c) 骨原発の悪性腫瘍は軟部原発の悪性腫瘍より発生頻度が低い。
    d) 骨肉腫には軟骨形成を伴う亜型がある。
    e) 手指の小骨は悪性骨腫瘍の好発部位である。
    e) 手指の小骨は悪性骨腫瘍の好発部位である。

    好発部位は腫瘍によって異なる
  • 骨軟部腫瘍について正しいものを一つ選べ。

    a) WHO では原発性の腫瘍を良性、悪性と2つのカテゴリーに分けている。
    b) 原発性の悪性骨腫瘍は希少がんにあたるが悪性軟部腫瘍は希少がんではない。
    c) 軟部腫瘍より骨腫瘍の診断時に放射線画像所見が有用である。
    d) 軟部では組織学的 Grading は重要だが骨では重要ではない。
    e) 腫瘍の分類は腫瘍の発生起源細胞の分化形質に基づく。
    e) 腫瘍の分類は腫瘍の発生起源細胞の分化形質に基づく。

    良性、悪性、中間性の3つ
    悪性軟部腫瘍も希少癌
    軟部腫瘍で放射線画像所見が有用
    軟部でも骨でも組織学的Gradingは重要
  • 原発性の軟部腫瘍について正しいものを一つ選べ。

    a) 軟部腫瘍の多くが融合遺伝子腫瘍であるといわれている。
    b) 体表近く浅い部位の悪性が疑われる症例は生検してから専門の機関に紹介すべきである。
    c) 悪性軟部腫瘍のほとんどは体幹で発生する。
    d) サイズが 10 センチであっても、筋膜より表層ならば良性である。
    e) 高分化型脂肪肉腫は長い経過をたどっても高悪性度腫瘍に変化することは無い。
    a) 軟部腫瘍の多くが融合遺伝子腫瘍であるといわれている。

    生検とかは勝手にしない
    悪性軟部腫瘍のほとんどは四肢で発生
    高分化型脂肪肉腫は抗悪性度腫瘍に変化することはある
  • 問題 31
    30 歳台女性。腹部エコーにて卵巣腫瘤を指摘され、手術で切除した。卵巣腫瘤のマクロ像とミクロ像を示す。最も考えられるのはどれか。

    a) dysgerminoma
    b) mucinous cystadenoma
    c) mature cystic teratoma
    d) adenocarcinoma
    e) clear cell carcinoma
    c) mature cystic teratoma
  • 問題 34

    70 歳台男性。尿がでにくいという症状があった。前立腺検体の HE 染色像を示す。
    最も考えられる病理診断は何か?

    a) hyperplasia
    b) adenocarcinoma
    c) choriocarcinoma
    d) malignant lymphoma
    e) leiomyosarcoma
    b) adenocarcinoma
  • 問題 35
    内視鏡手術で摘出された膀胱腫瘍の組織像を示す。(A)弱拡大(B)強拡大 この腫瘍に関して、誤っているものを一つ選べ。

    a) T 分類によって腫瘍の壁深達度を表す。
    b) 女性に多く、多中心性発生を示す。
    c) 腫瘍は外向性の乳頭状増殖を示している。
    d) 経尿道的生検によって治療法を決定する。
    e) 染料との関連性がある。
    b) 女性に多く、多中心性発生を示す。

    男性に多い
  • 問題 38
    3 歳の女性。急性腎不全および多発性単神経炎を認め入院。皮膚に紫斑あり生検を行っている。MPO-ANCA 陽性。患者はその後肺出血を合併し死亡している。皮膚生検組織の HE 染色標本(A,B)を次に示す。この症例で最も可能性が高い血管炎を選べ。

    a) 顕微鏡的多発血管炎(MPA)
    b) 多発血管炎性肉芽腫症(GPA)
    c) 好酸球性多発血管炎症肉芽腫症(EGPA)
    d) 結節性多発動脈炎(PAN)
    e) ベーチェット病
    c) 好酸球性多発血管炎症肉芽腫症(EGPA)
  • 問題 40
    写真(A)と(B)の腫瘍の特徴で正しいものはどれか。一つ選べ。

    a) (A)と(B)はいずれも「結合織性腫瘍」に分類される。
    b) (A)と(B)の鑑別点の1つに、異型上皮の有無が挙げられる。
    c) (B)は、上皮成分と比較して、間質成分が優位である。
    d) (A)の亜型として、管内型、浸潤型、微小浸潤型が挙げられる。
    e) (B)は良性、悪性に分類される。
    c) (B)は、上皮成分と比較して、間質成分が優位である。

    結合織性+上皮性混合腫瘍
    葉状構造の有無
    管内型、管周囲、類臓器、乳腺症型
    良性、悪性、境界性
  • 問題 41
    45 歳の女性。汗をかきやすいことと体重減少を主訴に来院。甲状腺機能亢進症の診断で 1 年前から抗甲状腺薬を内服していたが、症状の改善なく、本人希望もあり、甲状腺摘出術を施行。摘出組織のHE染色標本(A, B)を次に示す。この病変の診断として最も考えられるのはどれか。

    a) 髓様癌
    b) 乳頭癌
    c) 濾胞癌
    d) 未分化癌
    e) 悪性リンパ腫
    b) 乳頭癌
  • 問題 43
    35 歳女性。発汗過多と高血圧、高血糖がある。左副腎腫瘤の摘出標本のマクロ像と HE 染標本を
    示す。この病変の診断として最も妥当なものはどれか。

    a) 副腎皮質過形成
    b) 副腎皮質腺腫
    c) 原発性アルドステロン症
    d) 褐色細胞腫
    e) 副腎癌
    d) 褐色細胞腫
  • 問題 45
    60 歳女性。頸部リンパ節生検の病理像を示す。この疾患について誤っているものを一つ選べ。

    a) リンパ濾胞様構造内に tingible body macrophage が認められる。
    b) 十二指腸下行脚に、同様の病変が発生することがある。
    c) 腫瘍細胞は t(14;18)(q32;q21) 相互転座を有する。
    d) 腫瘍細胞はリンパ濾胞様構造を形成している。
    e) 腫瘍細胞は B リンパ球由来である。
    a) リンパ濾胞様構造内に tingible body macrophage が認められる。

    認められない
  • 問題 47
    次の図をみて、正しい記載を一つ選べ。

    a) 図 c は乾癬型過形成である。
    b) 図 f はケラトアカントーマである。
    c) 図 i は水疱性類天疱瘡でみられる。
    d) 図 j は HPV 感染で高頻度に認められる。
    e) 図 a は不全角化、図 b を錯角化という。
    a) 図 c は乾癬型過形成である。

    fは乳頭腫症
    iは表皮内水疱
    aは角質増生、bは不全角化
  • 問題 48
    写真は、頭部にできた病変の一部である。嚢胞性病変で内部には密なケラチンが認められる。裏打ち上皮はレース状で、ケラトヒアリン顆粒は見られない。病理診断は何か?

    a) Epidermal cyst
    b) Dermoid cyst
    c) Trichilemmal cyst
    d) Mature cystic teratoma
    e) Squamous cell carcinoma
    c) Trichilemmal cyst
  • 問題 50
    写真の腫瘍はABとCDは若年成人に発生した異なる軟部肉腫のそれぞれ弱拡大、強拡大像である。以下の文章からこれら 2 つの腫瘍について誤ったものを一つ選べ。

    a) AB は脂肪への分化を示す腫瘍で分枝状の血管を有している。
    b) CD はいわゆる小円形細胞肉腫に分類される。
    c) CD の腫瘍は EWSR1 の関連した融合遺伝子腫瘍が第一候補である。
    d) AB の腫瘍は DDIT3 の関連した融合遺伝子腫瘍が考えられる。
    e) AB, CD とも脱分化することが知られている。
    e) AB, CD とも脱分化することが知られている。
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