解説: 前段反応(A → B)が律速(非常に遅い)ということは、Bが生成されるとすぐに次の反応(B → C)で消費されてしまうことを意味します。この場合、反応全体の速度は遅い方のステップ、つまり A → B の速度 k₁ で決まります。これは定常状態近似という考え方で導出でき、結果として C の生成は A の減少とほぼ同じペースで進むと見なせるため、この式が成り立ちます。
解答: ○
解説: 前駆平衡とは、最初のステップが速い可逆反応で、ほぼ平衡状態にあり、次のステップが遅い(律速)反応のことです。この場合、Dの生成速度は律速段階である C → D の速度で決まります(r = k₃[C])。中間体Cの濃度は、前駆平衡の平衡定数 K = [C]/([A][B]) から [C] = K[A][B] と表せるため、これを代入すると r = k₃K[A][B] となります。