偲ぶ
しの・ぶ【×偲ぶ】
《上代は「しのふ」で、ハ行四段活用。平安時代になって、「忍ぶ」(本来は上二段活用)と混同して「しのぶ」となり、上二段にも活用》
[動バ五(四)]
1 過ぎ去った物事や遠く離れている人・所などを懐かしい気持ちで思い出す。懐しむ。「故郷を―・ぶ」「先師を―・ぶ」
2 心引かれて、思いをめぐらす。慕わしく思う。「人となりが―・ばれる」「人柄を―・ばせる住まい」
3 物の美しさに感心し味わう。賞美する。
「秋山の木の葉を見ては黄葉もみちをば取りてそ―・ふ」〈万・一六〉
[類語](1)追憶・懐旧・懐古・懐かしむ・追想・回想・回顧・記憶・追懐・懐郷・望郷・顧みる・振り返る・思い返す/(2)恋う・慕う・思う
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