長島ひなた 2021年08月21日 カード13 いいね1

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単語カード

  • ああおとうとよ 君を泣く 君死にたもうことなかれ 末に生まれし君なれば 親のなさけはまさりしも 親は刃(やいば)をにぎらせて 人を殺せとおしえしや 人を殺して死ねよとて 二十四までをそだてしや…
    君死に給うことなかれ(与謝野晶子)
  • 汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れつちまつた悲しみに 今日も風さへ吹きすぎる 汚れつちまつた悲しみは たとへば狐の皮裘 汚れつちまつた悲しみは 小雪のかかつてちぢこまる 汚れつちまつた悲しみは なにのぞむなくねがふなく 汚れつちまつた悲しみは 倦怠のうちに死を夢む 汚れつちまつた悲しみに いたいたしくも怖気づき 汚れつちまつた悲しみに なすところなく日は暮れる
    汚れつちまつた悲しみに(中原中也)
  • 追ひもせずに追はれもせずに枯木のかげに 立つて見つめてゐるまつ白い雲の   おもてにながされた私の影を――   (かなしく青い形は見えて来る)   私はきいてゐるさう! たしかに   私はきいてゐるその影のうたつてゐるのを……   それは涙ぐんだ鼻声にかへらない   昔の過ぎた夏花のしらべをうたふ 《あれは頬白 あれは鶸 あれは樅の樹 あれは私……私は鶸 私は樅の樹……》こたへもなしに   私と影とは眺めあふいつかもそれはさうだつたやうに 影はきいてゐる私の心にうたふのを   ひつすぢの古い小川のさやぎのやうに 溢れる泪のうたふのを……雪のおもてに――
    真冬のかたみに(立原道造)
  • どうしようもないわたしが歩いてゐる うしろすがたのしぐれてゆくか 鉄鉢の中へも霰(作者名のみ)
    種田山頭火
  • 智恵子は東京に空が無いといふ、ほんとの空が見たいといふ…
    あどけない話(幸村光太郎)
  • おうい雲よ ゆうゆうと…
    雲(山村暮鳥)
  • 母よ――淡くかなしきもののふるなり 紫陽花いろのもののふるなり…
    乳母車(三好達治)
  • 青いお空のそこふかく、海の小石のそのように…
    星とたんぽぽ(金子みすゞ)
  • トテモキレイナ花。イッパイデス…
    青い花(草野心平)
  • 月夜の晩に、ボタンが一つ 波打際に、落ちていた…
    月夜の浜辺(中原中也)
  • 夢見たものは ひとつの幸福 ねがったものは ひとつの愛…
    夢みたものは(立原道造)
  • わたしを束ねないで あらせいとうの花のように…
    私を束ねないで(新川和江)
  • あの青い空の波の音が聞えるあたりに 何かとんでもないおとし物を…
    かなしみ(谷川俊太郎)
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